ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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79 悔しい気持ちと…………

ある日のこと、家でのんびりしているとひなたから電話がかかってきた

 

「もしもし?」

 

『あ、紫乃っち?ちょっと今から気球のイベント会場に来て』

 

それだけ伝えられて、電話が切られた。

 

「一体……何があるんだよ?」

 

とりあえず行ってみるか…………後は暇そうな奴にでも…………

 

 

 

 

 

 

 

一青side

 

ビョーゲンキングダムにて、ダルイゼンたちが自由に過ごしているなか、俺は鈴鹿に呼ばれていた。

 

「何だ?」

 

「ちょっと実験に付き合ってもらいたいのよね」

 

「実験?」

 

どうせ下らないものだなと思い、俺は行かないと断ると…………

 

「鬼神様に頼まれたのよ。あの鬼擬きにこれを植え付けろと」

 

鈴鹿は小さな玉を見せる。何処か禍禍しい感じがするけど…………

 

「何に使うんだよ」

 

「それは後々の楽しみよ。一瞬でもあいつの動きを止められればいいんだけどね」

 

動きをか…………それなら……

 

「戻れなくなるが…………いい方法がある」

 

 

 

 

 

 

 

気球のイベント会場に、行冥さんと一緒に向かうと、途中でちゆと合流した

 

「紫乃も呼ばれたの?」

 

「うん、丁度暇していたし……行冥さんも一緒にね」

 

「偶々だ」

 

「そうなんですか……それじゃひなたを待たせるの悪いし、行きましょう」

 

ちゆはそう言って僕と手を繋いだ。なんと言うか……慣れてきてるな

 

 

 

 

会場に着き、辺りを探すとめいさんのワゴン車を見つけた。

 

「ひなた」

 

「お待たせ」

 

「わおーちゆちー紫乃っち、行冥さん」

 

ひなたはお店の手伝いで来ていたのか。聞く限りだとのどかは家族で来てるみたいだな

 

「あ、みんな~」

 

するとのどかがこっちに駆け寄ってきたけど…………アスミの姿がないな?

 

「これで全員集合だね」

 

「あれ?アスミは?」

 

「そうそう、私、アスミちゃんを探しに来たの」

 

「えっ?アスミんって迷子ちゃん?」

 

迷子……まぁ見た目が大人でも精神年齢が…………とりあえず辺りを探してみるか

 

 

 

 

 

 

 

アスミside

 

私はある場所にいた。そこにはのどかのお父さんの大学の後輩のカズさんが落ち込んでいた。

 

先程失敗してしまっていたのに彼は笑っていた

 

「どうしてなのですか?」

 

「えっ?」

 

「どうして大好きな気球が上手く行かなかったのに、先程はははと笑ったのですか?」

 

「い、いや、それは……もうずっと練習してるんだけど……僕は昔から本番に弱いと言うか……こういう競技でも上手く行ったことなくって……だから何て言うか……諦めの笑いかな?」

 

「私とラテはみなさんを懸命に応援して、負けてしまったとき、モヤモヤした気持ちになりました。このむむむな気持ちは一体……」

 

「それはずばり悔しいって気持ちよ」

 

振り向くとそこにはのどかたちがいた。

 

 

 

 

 

紫乃side

 

アスミを探していると、知らない男の人と話してるのを見つけた。話を聞いていると、どうやらアスミは悔しいという気持ちを知ろうとしていた。

 

「悔しい?」

 

「えぇ、私もハイジャンプの大会に負けたとき、とても悔しい思いをしているわ」

 

「これが……悔しいという気持ち……」

 

「悔しいをどうにかするのには、やっぱ勝ってもらうしかないしょ!」

 

そうだな。悔しいがあるからこそ……

 

「勝つための原動力になるしな」

 

するとカズさんのチームメイトの人が貧血で倒れたらしく、どうするか話していると、ラテの提案でアスミが代わりに風を読むことを引き受けるのであった

 

 

 

 

 

 

アスミは風の流れを読んでいき、的確に指示を送っていく。

風のエレメントから生まれたからこそ出来ることなのだろう。

 

そんなとき、気球型メガビョーゲンが姿を現した。

 

「こんなときに……」

 

「行こう」

 

のどかたちはプリキュアに変身し、僕と行冥さんはメガビョーゲンに駆け寄る。

 

「俺の研究成果を見るがいい‼」

 

グアイワルはいくつものメガパーツをメガビョーゲンに埋め込んでいき、メガビョーゲンが大きく成長した。

 

「めっちゃ大きいし!?」

 

メガビョーゲンの熱風がグレースたちを襲う中、僕と行冥さんは左右に分かれて

 

『雪の呼吸!壱ノ型初雪』

 

『岩の呼吸!壱ノ型!蛇紋岩・双極』

 

斧と鉄球を同時に投げつけて、メガビョーゲンへと放つが、メガビョーゲンの熱風で勢いを殺された。

 

「厄介だな」

 

「しかも打撃があんまり通じてない」

 

気球だからなのか?メガビョーゲンは周りの雲から攻撃を放ち続ける。

 

フォンテーヌが氷のエレメントボトルを使おうとするが妨害されてしまう

 

「ふはははは‼どうだ!?ん?おい!?」

 

すると風でメガビョーゲンが流された。

 

「なるほどな……気球だからか」

 

「それなら!アース」

 

アースはハープを鳴らすと、風の輪を生み出し、メガビョーゲンを囲い、竜巻を起こす

 

「行っちゃえ!アース」

 

「追撃をお願いします!紫乃、行冥」

 

『漆ノ型!雪崩』

 

『弐ノ型!天面砕き』

 

斬撃と共に上からの鉄球をメガビョーゲンに喰らわせ、アースの浄化技にてメガビョーゲンを倒すのであった。

 

 

 

 

 

 

それから空気のエレメントさんから新しいエレメントボトルを受けとるのであった。

 

イベントは中止になってしまったけど、カズさんはこれからも頑張ると誓うのであったが…………

 

「今何か?」

 

「聞こえたラビ」

 

「聞き間違いじゃないな」

 

僕とのどかは何かの声が聞こえ、声の方へと向かうとそこにはダルイゼンがいた。

 

のどかはプリキュアに変身し、止めに入る

 

「待って!」

 

「カラスにメガパーツを埋め込もうとしてるのか?」

 

「やれやれ、またお前たちか…………いや、そうだ。キュアグレース、お前を使って育てて見るのもいいか」

 

育てる?そういえばこの間のネブソック…………それに今回のカラス…………まずい!?予想が正しければ……ダルイゼンは!?

 

「グレース!?退け‼」

 

僕は止めに入ろうとした瞬間、目の前に月鬼が現れた。妨害するつもりなら……月鬼ごと巻き込んで…………

 

「邪魔はさせない」

 

月鬼は刀を構えずに、仮面を取ると…………素顔が…………

 

「一青!?」

 

月鬼が一青!?どういう…………

 

「貴方にはこれをあげるわ」

 

背後から何かが貫いてきた。よく見ると触手?触手は直ぐに引き抜かれるが…………身体が動かなくなった

 

「紫乃くん!?」

 

「お前にはこれだよ」

 

一瞬の隙を突かれて、グレースにメガパーツが埋め込まれる

 

「あ…………」

 

「貴方には鬼神様と私たち四鬼将を封じていた宝玉を埋め込んであげたわ。これで貴方は再生力と…………おまけに鬼の血を更に活性化させてあげる。貴方は…………そのまま鬼へと変わりなさい」

 

なんだ……と…………

 

「これでお前も終わりだな」

 

一青の声が聞こえる中で……僕は気を失うのであった。

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