ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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80 二人の苦しみ

一青side

 

のどかはメガパーツを埋め込まれ、紫乃は鬼の血の活性化と再生能力を奪われた。

 

「帰るぞ」

 

「あら?放っておいていいの?」

 

「これ以上何をする?」

 

「そうね……やって来た仲間にこいつで襲わせるとか?」

 

鈴鹿……こいつは楽しんでるのか?

 

「のどか、のどか。早く出ていくラビ」

 

ヒーリングアニマルがそう言うが、ダルイゼンは……

 

「無駄だよ。いつ出てくるかはメガパーツとの相性次第、自分の意思では取り出せない。ヒーリングアニマルに出来ることは精々心配できることくらいさ」

 

のんびりしてる奴等が来るぞと言おうとした瞬間、

 

「のどか!?」

 

フォンテーヌとスパークルがダルイゼンに向かっていき、アースはのどかを……そして……

 

「ふん‼」

 

俺と鈴鹿に鉄球と斧が迫る。俺たちはそれを避けると……

 

「えっ?どうしていーくんが?」

 

「鬼と一緒に……」

 

「仲間だからだよ……こいつらと……」

 

「やっぱり……何処と無く似てる気が……のどかと紫乃に何をしたの!」

 

「のどかにはメガパーツを……紫乃には鬼の…………」

 

「いーくん!?」

 

スパークルの声が遮ってきた。何だ?まだ信じられないのか?

 

「何か事情が……あるんだよね?そうだよね?」

 

「事情?あるとすれば…………呪いだよ」

 

「呪い?」

 

「始まりの剣士二人の呪い。俺は忌み子、紫乃はあの男に押し付けられた呪い…………ただそれだけだ」

 

「精々頑張りな。キュアグレース」

 

「じゃあね。お嬢ちゃんたち」

 

 

 

 

 

 

 

ちゆside

 

のどかをのどかのご両親たちの所に送り、紫乃は……目を覚ますけど……

 

「紫乃……」

 

「大丈夫……再生能力を封じられただけだから…………」

 

何処か苦しそうだった。多分再生能力を奪われただけじゃない…………紫乃はこれ以上私たちに心配をかけないようにしてる……

 

ひなたもまた一青の事で悩んでいる……

 

「紫乃は私が連れていく。三人は真っ直ぐ帰れ」

 

行冥さんに言われて、私たちは帰るのであった。

 

 

 

 

 

紫乃side

 

「あの……おんぶしなくても……」

 

「紫乃、再生能力を失っただけか?」

 

「!?」

 

気づかれている?でも……

 

「それだけ……」

 

「私も多少は嘘かどうか分かる。確定させるために今ここに善逸と炭治郎を連れてくるか」

 

あの二人……嘘とか見抜きそうだな……

 

「…………奴等に埋め込まれた鬼神たちを封印していた宝玉に…………鬼の血を活性化させる効果もありました……」

 

「今は?」

 

「頭の中に響く声が五月蝿いし…………少し気を抜くと……力が……」

 

「現状はお前の身体にあるものを取り除くくらいしかないな……」

 

「しのぶさんあたりに頼んでみてもらいます……ただ」

 

「何だ?」

 

「みんなにもしもの時は…………僕を殺すように……鬼として殺してくれって…………」

 

「そうならないようにする」

 

僕は何とかするけど……のどかは……大丈夫か?

 

 

 

 

 

 

 

一青side

 

ダルイゼンが更に地球を蝕むために、ダルイゼン、グアイワル、シンドイーネたちと同じテラビョーゲンズを増やすと言ってるが…………

 

「そもそもあいつらは元々何なんだ?」

 

何から生まれたのか気になるが…………

 

「ちょっと、一青!」

 

「何だよ。零余子」

 

「今来たところだけど、あの子がずっと呼び鈴ならしていたわよ」

 

あの子……ひなたか

 

「普通に顔を会わせる気はない」

 

「はぁ……あんた、一応人間よね。話をするくらいはしたら?」

 

話しか…………今さらだな

 

『…………全ての鬼たちに告げる!』

 

突然鬼神の声が響き渡る。何だ?召集か?

 

『次の出撃……私が出る!』

 

鬼神が!?何をするつもりだ?

 

 

 

 

 

 

 

紫乃side

 

「現状どうにもなりませんね」

 

みんなに事情を話した後、しのぶさんに自分の身体を調べてもらったけど…………匙を投げられた

 

「今までの紫乃くんは、血の影響と鬼神の角で、人でありながら鬼の力を扱えるようになってる。これは禰豆子さんも同じね」

 

禰豆子も宗一さんに血をもらったんだっけ?だから人の状態で戦えるけど……

 

「でも今は鬼になりかけてる。それは鬼の血が蝕んでる状態ね…………」

 

「…………」

 

「戻るためには宝玉を取り出すか…………もしくは人に戻す薬を使うしかないわね」

 

「人に戻す薬?」

 

聞いたことがある。炭治郎たちに協力してくれた鬼がしのぶさんと作り上げた薬……それで禰豆子もそして炭治郎も……

 

「でも薬は無理ね。使っても貴方は鬼の力を失う…………これまでみたいに戦えないわ」

 

「…………しのぶさん、出来れば……その薬を作っておいてくれないかな?」

 

「どうして?」

 

そんなの決まっている…………僕はみんなを傷つける前に……

 

「みんなに殺されるか…………人間に戻って……戦い続ける。それしかないかな」

 

「紫乃くん……分かってると思うけど……貴方は鬼の血で普通に生活できている。もしも無くなったときは…………元の病弱な身体に戻るわよ」

 

「それでも…………這いつくばって……戦うよ」

 

「…………どちらもならないようにしなさい」

 

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