一青side
のどかはメガパーツを埋め込まれ、紫乃は鬼の血の活性化と再生能力を奪われた。
「帰るぞ」
「あら?放っておいていいの?」
「これ以上何をする?」
「そうね……やって来た仲間にこいつで襲わせるとか?」
鈴鹿……こいつは楽しんでるのか?
「のどか、のどか。早く出ていくラビ」
ヒーリングアニマルがそう言うが、ダルイゼンは……
「無駄だよ。いつ出てくるかはメガパーツとの相性次第、自分の意思では取り出せない。ヒーリングアニマルに出来ることは精々心配できることくらいさ」
のんびりしてる奴等が来るぞと言おうとした瞬間、
「のどか!?」
フォンテーヌとスパークルがダルイゼンに向かっていき、アースはのどかを……そして……
「ふん‼」
俺と鈴鹿に鉄球と斧が迫る。俺たちはそれを避けると……
「えっ?どうしていーくんが?」
「鬼と一緒に……」
「仲間だからだよ……こいつらと……」
「やっぱり……何処と無く似てる気が……のどかと紫乃に何をしたの!」
「のどかにはメガパーツを……紫乃には鬼の…………」
「いーくん!?」
スパークルの声が遮ってきた。何だ?まだ信じられないのか?
「何か事情が……あるんだよね?そうだよね?」
「事情?あるとすれば…………呪いだよ」
「呪い?」
「始まりの剣士二人の呪い。俺は忌み子、紫乃はあの男に押し付けられた呪い…………ただそれだけだ」
「精々頑張りな。キュアグレース」
「じゃあね。お嬢ちゃんたち」
ちゆside
のどかをのどかのご両親たちの所に送り、紫乃は……目を覚ますけど……
「紫乃……」
「大丈夫……再生能力を封じられただけだから…………」
何処か苦しそうだった。多分再生能力を奪われただけじゃない…………紫乃はこれ以上私たちに心配をかけないようにしてる……
ひなたもまた一青の事で悩んでいる……
「紫乃は私が連れていく。三人は真っ直ぐ帰れ」
行冥さんに言われて、私たちは帰るのであった。
紫乃side
「あの……おんぶしなくても……」
「紫乃、再生能力を失っただけか?」
「!?」
気づかれている?でも……
「それだけ……」
「私も多少は嘘かどうか分かる。確定させるために今ここに善逸と炭治郎を連れてくるか」
あの二人……嘘とか見抜きそうだな……
「…………奴等に埋め込まれた鬼神たちを封印していた宝玉に…………鬼の血を活性化させる効果もありました……」
「今は?」
「頭の中に響く声が五月蝿いし…………少し気を抜くと……力が……」
「現状はお前の身体にあるものを取り除くくらいしかないな……」
「しのぶさんあたりに頼んでみてもらいます……ただ」
「何だ?」
「みんなにもしもの時は…………僕を殺すように……鬼として殺してくれって…………」
「そうならないようにする」
僕は何とかするけど……のどかは……大丈夫か?
一青side
ダルイゼンが更に地球を蝕むために、ダルイゼン、グアイワル、シンドイーネたちと同じテラビョーゲンズを増やすと言ってるが…………
「そもそもあいつらは元々何なんだ?」
何から生まれたのか気になるが…………
「ちょっと、一青!」
「何だよ。零余子」
「今来たところだけど、あの子がずっと呼び鈴ならしていたわよ」
あの子……ひなたか
「普通に顔を会わせる気はない」
「はぁ……あんた、一応人間よね。話をするくらいはしたら?」
話しか…………今さらだな
『…………全ての鬼たちに告げる!』
突然鬼神の声が響き渡る。何だ?召集か?
『次の出撃……私が出る!』
鬼神が!?何をするつもりだ?
紫乃side
「現状どうにもなりませんね」
みんなに事情を話した後、しのぶさんに自分の身体を調べてもらったけど…………匙を投げられた
「今までの紫乃くんは、血の影響と鬼神の角で、人でありながら鬼の力を扱えるようになってる。これは禰豆子さんも同じね」
禰豆子も宗一さんに血をもらったんだっけ?だから人の状態で戦えるけど……
「でも今は鬼になりかけてる。それは鬼の血が蝕んでる状態ね…………」
「…………」
「戻るためには宝玉を取り出すか…………もしくは人に戻す薬を使うしかないわね」
「人に戻す薬?」
聞いたことがある。炭治郎たちに協力してくれた鬼がしのぶさんと作り上げた薬……それで禰豆子もそして炭治郎も……
「でも薬は無理ね。使っても貴方は鬼の力を失う…………これまでみたいに戦えないわ」
「…………しのぶさん、出来れば……その薬を作っておいてくれないかな?」
「どうして?」
そんなの決まっている…………僕はみんなを傷つける前に……
「みんなに殺されるか…………人間に戻って……戦い続ける。それしかないかな」
「紫乃くん……分かってると思うけど……貴方は鬼の血で普通に生活できている。もしも無くなったときは…………元の病弱な身体に戻るわよ」
「それでも…………這いつくばって……戦うよ」
「…………どちらもならないようにしなさい」