のどかさんと一緒に登校している途中のこと
「ランニング始めたんだ」
「うん、朝起きてからだから、すっごく気持ちよくって生きてる~って感じなんだ」
朝か……付き合ってあげたいけど、大体朝は寝不足で起きれないんだよね。
「まぁ頑張ってよ」
「うん」
そんな他愛のない話をしていると、鞄の中からラビリンが顔を覗かせてきた。
「ラビリン、付いてきたんだ……」
「いつどこでメガビョーゲンが現れるか分からないラビ‼付いてくるのは当たり前ラビ」
確かに警戒していていいかもしれないな。
「紫乃だって、武器持ち歩いてるラビ?」
「一応、何が起きてもいいように用心してるけど」
鞄に触れてそう言う。まぁ何事もないのが一番だけど…………
そんなこんなで学校に着き、教室にはいるとひなたがクラスメイトと話しているのが聞こえた。
「嘘!?学校に怪物が出たの!?」
「!?」
やっぱり誰かに見られていたか…………
「あ、のどかっち、紫乃っち、おはよう」
「お、おはよう」
「おはよう」
まぁプリキュアの話が出てないから大丈夫そうだな。
「家のお隣さん、この間、公園で怪物見たんだって、いつの間にか消えてたみたいだけど」
「じゃあ幻?」
「違うよ。私も学校で見たもん」
「へぇー、のどかっちと紫乃っちは怪物見た?」
「プリキュアの事は秘密ラビ」
「えっ!?み、見てないかな……」
「家で寝てた」
そう言っていると、ちゆが教室に入ってきて、
「花寺さんと紫乃は見たんじゃないの?」
「えっ!?えっと……」
「始業式のあと、下校したあとに学校に来たでしょ」
「み、見間違いじゃないかな?」
「そうそう」
「そう…………」
何とか誤魔化すけど、ちゆに見られていたかもしれないな。
昼休み
のどかさんとお昼を食べていた。因みに人目を避けているから、ラビリンもお昼を食べている。
「紫乃くんは…………カナエさんの手作り?」
「優しい人ラビ」
「優しい人だからね。結構面倒見てくれるし」
「あの煉獄……さん?あの人ってここの先生だったんだね」
「非常勤の剣道部顧問だよ。カナエさんは華道部の非常勤講師」
母さんたちが紹介してくれたんだっけかな?と言うか別世界の人が働けるのと言うのは突っ込めない。
「花寺さん、紫乃」
そんな話をしていると、ちゆがこっちに駆け寄ってきた。ラビリンは慌てて隠れた。
ちゆが抱いてるのって…………
「沢泉さん」
「この子、花寺さんのおうちの子?」
「ラテ!?」
「学校に来てたのか…………」
「校庭にいたから連れてきたの」
「付いてきちゃったのかな?ありがとう沢泉さん。どうして家の子だとわかったの?」
「怪物が出たあと、見かけたから……」
「そうなんだ~えっ!?」
やっぱり見られていたのか…………
「どうして学校に来てないって言ったの?あのとき一緒にいたうさぎとペンギンと関係ある?」
「えっと…………その……」
「飼ってるんだよ。のどかさんが不思議なうさぎとペンギンも一緒に」
「そ、そうなの。あの時逃げ出しちゃって、学校に勝手に入ったから怒られると思って…………」
「そうなんだ」
何とか誤魔化せたのかな?ちゆは気になることがあると放っておけないみたいだけど、これ以上は聞かなそうだな。
「ところでさっきから気になっているんだけど…………」
「何?」
「紫乃のお弁当……カナエさんの?」
「そうだけど……」
「相変わらずきれいなお弁当……私も頑張らないと」
何だか呟いてるけど、気のせいかな?
のどかさんとちゆが職員室にラテを預けに行くと言うので、僕は茂みに隠れたラビリンを回収しようとすると、ラビリンの他にぺギタンがいた。
「ラビリン。ぺギタン落ち込んでるけど、何かあったのか?」
「パートナー探しで色々とラビ」
「紫乃、僕とパートナーになれないかな?」
「何で?」
「人間とパートナーになるのが怖いんだペエ」
怖いと言うよりかは、ぺギタンは勇気がない感じがする。
確かに怖いかもしれないけど…………
「僕とじゃ心の肉球がキュンとしないだろ。だけどアドバイスはあげられる」
「アドバイス?」
「ほんの少しの勇気が大切だから…………」
それにもしかしたら勇気を分けてくれるパートナーがいるかもしれないな。
僕はとりあえずラビリンたちを学校の鞄に入れて、教室に戻るのであった。
教室に戻るとのどかさんとちゆの二人も戻っていた。
「あ、紫乃くん」
「ん?」
「今日の放課後、沢泉さんのおうちに行こう」
ちゆの家か…………久しぶりにいくな…………
僕はちゆの方を見ると……
「いいわよ。紫乃も一緒で」
「うん」
OK貰えたし、放課後一旦、僕とのどかさんは家に戻ってから向かうことになった。ちゆもそれに付き添うみたいだ。
そして放課後、のどかさんとちゆと別れて、家に戻った僕。
カナエさんにちゆの家に行くと伝えると、
「私も行くわ」
「何で?この間も行ったのに?」
「あそこのお風呂大好きだからよ。それにまた出てくるかもしれないからね。そのときは私も戦うわ」