ヒーリングっど♥プリキュア 雪の呼吸の使い手   作:水甲

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88 大切な存在

一青side

 

吹き飛ばされ、ひなたとニャトランと一緒の場所に落ちた俺。ひなたは特に目立った怪我はしてないけど……

 

「いっくん、大丈夫?」

 

「何とかな……」

 

俺は右腕に走るひびの痛みに耐えていた。流石に避けきれなかったか……

 

「早いところ……紫乃っちと合流しないと……」

 

あいつなら治せるだろうけど……あいつも傷を負っているはずだ。今頃は治療に専念してるだろうけど……

 

「そうだな」

 

今のままだと戦うのはきつい……何とか治してもらおう

 

ひなたとニャトランと一緒にみんなと合流しに行くが…………動物園の動物たちが怯えている。これもあのギガビョーゲンの仕業か……

 

 

 

 

 

 

のどかside

 

煉獄さんと伊之助くんと一緒にみんなと合流しに向かうけど……

 

「動物たちが……」

 

「うむ!早いところ何とかしなければな」

 

「あのギガなんとかって奴をさっさと倒しちまおうぜ!」

 

「その前に鬼だ。それに……」

 

「遠くから狙ってる鬼ですか?」

 

「うむ!奴はかなり厄介かもしれないが…………」

 

煉獄さんは何か知ってるみたいだけど……今は急いでみんなと合流しないと……

 

 

 

 

 

紫乃side

 

ちゆと一緒に向かっていると広場でみんなと合流できた。とりあえずあのギガビョーゲンと鬼をどうにかしないと…………

話し合おうとしていると、茂みから音が聞こえ、見てみるとそこにはコウタが隠れていた。

 

「コウタくん!?」

 

「お、お姉さん……」

 

コウタは足を擦りむいていたが、この辺りは蝕んでいて傷を洗うことも出来ないでいると、コウタは泣きながら……

 

「こんなの何でもないよ……お父さん……お父さんが怪物に食べられて……」

 

見ていたのか…………くそ……

 

「コウタくん……泣かないで……きっとお父さんは助かるよ」

 

のどかは泣くコウタを慰める。するとちゆたちも……

 

「そうよ……これまで何度も怪物は現れたけど……いつも最後は元通りだったでしょ」

 

「プリキュア……」

 

「そう!プリキュア…………って何で知ってるの?」

 

「お父さんがくれたすこ中ジャーナルで読んだ……」

 

なるほど……なら、知っていても問題はないな

 

「きっとお父さんのこともそのプリキュアが助けます」

 

「この動物園もね」

 

「本当に?」

 

「お父さんもまだ怪物の中で戦ってるはずだよ。だからコウタくんも希望を捨てないで」

 

何とか元気付けることが出来たみたいだな。

 

するとしのぶさんから電話がかかってきて、出ると……

 

『まずいわ!紫乃くんが話していたギガビョーゲンと港に影のような狼が現れたわ』

 

「行動開始したみたいだな……」

 

改めてラテに話を聞くと港にギガビョーゲンが現れたらしい。早く何とかしないと

 

のどかたちはプリキュアに変身して、ギガビョーゲンの所へと向かう。僕らも行こうとすると……

 

「紫乃!お前は狼を出している鬼を倒せ!」

 

「僕が?」

 

「奴を倒せば血鬼術が解けるはずだ!」

 

「でも獪岳は……それにギガビョーゲンも……」

 

「獪岳は俺に任せろ…………そもそも奴を倒すのを頼まれているからな」

 

「一青……」

 

完全に腕の傷が治ってないのに…………

 

「紫乃!他のみんなも対応している!俺と猪頭少年はギガビョーゲンの方に行く!」

 

「…………分かりました!急いで倒して…………合流します!」

 

僕はみんなと別れ、狼を出している鬼のところへと向かった。奴は……何処に…………

 

「再生能力が落ちてるからやりたくないけど……」

 

僕はビルの屋上にまで駆け上がり、目を閉じた。

 

「………………」

 

身体の神経を集中させると…………右後方から右肩を銃弾が撃ち抜いた。

 

「あそこか!!」

 

場所が分かると、鬼の所へと向かう。

 

 

 

 

鬼の所にたどり着くと、そこには軍服姿の鬼がいた。

 

「煉獄とやりたかったが!お前は期待させてくれんだろうな!」

 

「まぁな!」

 

この鬼……強い……下弦として呼ばれてきたのだろうけど…………強化されてるのか伝わる殺気は……上弦クラス……

 

「お前の事は聞いている!鬼擬きだが、傷が塞がっていないな……それで俺に勝てるのか?」

 

「勝ち負けは考える気はない……ただお前の首をはねるだけだ……」

 

「面白い!やってみろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一青side

 

プリキュアたちと煉獄、伊之助と共にギガビョーゲンの攻撃を避けながら少しずつ体力を削っていく。

 

「さて……出てこい!獪岳!」

 

「はっ!お前が相手か……まぁいい!あの鬼擬きと違ってお前は倒しやすいからな!」

 

舐められたものだな…………俺は紫乃より倒しやすいか……

 

「口だけ達者だな」

 

「何?」

 

「鬼たちの経歴は大体聞いている……お前は自分だけ生き残るためだけに…………自分のことしか考えてない…………お前みたいな屑はこっちにも要らない存在だ」

 

「はっ!挑発のつもりか?乗ってやるよ!」

 

『雷の呼吸!肆ノ型!遠雷!』

 

『十二月の呼吸!肆の月!雨月‼』

 

技の打ち合いになり、互いの刀がぶつかり合う

 

「お前は気に入らねぇんだよ!」

 

「俺もだよ!」

 

「只の人間が!鬼神に拾われただけの屑が!大威張りでいやがるな!」

 

『参ノ型!聚蚊成雷!』

 

『弐の月!如切月!』

 

とんでもなく速い攻撃を何とか受けきる。一瞬でも気を抜くな!呼吸を乱すな!

 

『弐ノ型!稲魂!』

 

『十二月の呼吸!十二の月‼死走ル月!』

 

相手の攻撃を全部防ぎ…………隙をついて……奴の首を切る!

 

「どうやらあっちは終わりそうだな!」

 

獪岳がそう告げた瞬間、プリキュアの方で動きがあった。

 

『炎の呼吸!奥義!玖ノ型!煉獄!』

 

煉獄の大技を喰らったギガビョーゲン……その瞬間、プリキュアたちが……

 

「トリプルハートチャージ!」

 

「「届け!」」

 

「「癒しの!」」

 

「「パワー!」」

 

「「「プリキュア・ヒーリングオアシス‼」」」

 

浄化技を放つが、ギガビョーゲンも対抗して巨大なビームでヒーリングオアシスを弾き飛ばし、ギガビョーゲンと戦っている全員が吹き飛ばされる。

 

「そこだ!!」

 

『陸ノ型!電轟雷轟!』

 

獪岳が放った技が……俺ではなく、倒れたスパークルに目掛けて放たれる。

 

「くそ!」

 

『十二月の呼吸!十二の月‼死走ル月!』

 

スパークルの前に立ち、技を相殺するが、相殺しきれずに斬撃を喰らってしまった。

 

「かはっ……」

 

身体中にヒビのような傷が走る…………

 

「いっくん!?」

 

「あはははは!!その女がそんなに大切か!見捨てていれば俺を殺せたのにな……」

 

スパークルが大切…………

 

「お前は所詮只の人間なんだよ!親に捨てられ!みすぼらしい姿を晒していた!只の人間だ!」

 

獪岳の言葉が頭に入らなかった…………俺は……スパークルが……ひなたが大切なのか?

 

そりゃそうだよな…………こんな明るい奴が……俺を救ってくれているんだ…………だから……大切だよな……

 

「いっくん?」

 

心配そうにしているスパークル。俺は彼女に…………

 

「スパークル……いや、ひなた……好きだ」

 

「ふぇ!?」

 

「「えぇ!?」」

 

「こんなときに!?」

 

「うむ!青春だな!」

 

「つうか告ってる場合か!!」

 

顔を赤らめるスパークル…………そうだ……俺は……スパークルが……ひなたが好きなんだ……だからこそ…………

 

「あん?痣か……発現しただと!!」

 

脈拍が速い……身体も熱い……だけど…………動ける!

 

『終ノ月!!』

 

刀を構え、一瞬で獪岳の首を切り落とした

 

「なっ!?」

 

「悪いな…………お前の敗けだ」

 

獪岳は塵となり消えていく…………一応礼だけは心の中で言っておくか…………大切な存在に気づかせてくれて……ありがとう

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