早朝…いつものようにしのぶさんに検査をしてもらっていた。
「再生力も戻ってますね」
「本当ですか?」
「えぇ、それにしても鬼の力を全力で使い…更に痣の発現……かなり無理をしすぎですよ」
「いや、その…」
「無理をしなければいけなかったとはいえ……やりすぎですよ」
しのぶさん……めちゃくちゃ怒ってる……いや、怒られることをしたんだから仕方ないよな……
「痣は寿命の前借りですから…………長生きは……」
「あの……その事なんですが……」
「はい?」
「僕の場合ってどうなんですか?」
正直鬼の力で不老だったりするのか気になるんだけど…………だとしたら痣のデメリットとかは……
「それは詳しくは分かりませんけど……貴方は鬼よりなのか人よりなのか半端なんですよね……もしかしたら不老なのか…………」
不老か……だとしたらちょっと悲しい……下手をすれば…………若い姿のまま……
「まぁまだ分かりませんからね。ほら、早く行かないと遅れますよ」
「あ……うん」
そういえば今日は職業体験だったな…………
参加者が沢泉に集り、改めて説明を受けた。
「学校の職業体験と言うことで今日はこの沢泉を仕事を見ていただきます。一つだけお客様の前では笑顔でお願いしますね」
『はい』
今回はちゆは教える側に回ってるけど……一青は未だに浮かない顔をしている。
「お前……まだ……」
「あぁ……」
一青の浮かない顔をしている理由は分かってる。鬼神たちと別れたことよりも…………勢いで告白したことが気がかりみたいだな。まぁ今は職業体験に集中してるみたいだけど……
「みなさんには主に旅館の裏方の仕事を体験してもらいます。私も見ますが、細かいやり方などは娘のちゆが教えます」
「分からないことがあれば何でも私に聞いてください。今日は一日一緒に頑張れましょう!」
本当に様になってるなちゆは…………
「息子のとうじもみなさんと一緒に旅館の仕事について勉強させてもらいますので」
「あ、あの……弟のとうじです。よろしくお願いします」
とうじも頑張れ……
「それと将来的に婿となる紫乃くんにもこれまで以上に……」
「いや……普通に職業体験させてください!」
「もう……お母さんは……」
家族公認になってるとはいえ、改めて言われると……結構恥ずかしいんだか……
茨木side
キングビョーゲンがダルイゼンたちにメガパーツでの強化をするようにと言い、グアイワルは強化し、ダルイゼンは様子を見るとなっていた。
そんな時のこと…………
「では……これからは……」
『あぁ、上弦組に出撃させろ』
下弦と一青が抜けた今……戦力としては上弦しかいない……さて……誰に向かわせるか……
「ヒョッヒョッヒョッ、折角なので私が行こうか?」
「玉壺……お前に務まるのか?」
「今までの油断したまで……今回は本気でやらせてもらおう」
本気の結果……負けていなかったか?まぁいい。玉壺に出撃を命じるのであった。
早速職業体験が始まり、各自掃除をしていた。因みにアスミは撮影係としてみんなの写真を撮っていた
僕ら客間の掃除をすることに……
「相変わらず紫乃は掃除とか得意ね」
「まぁ……普段からしているからな」
「教えることなさそうね」
「いや、僕がやっているのはあくまで普段通りの事だから…………旅館での仕事とかはまだまだだよ。これからもよろしくなちゆ」
「えぇ」
「二人ともいつも仲良しだね~」
のどかは僕らの様子を見てそんなことを呟くのであった。
一青side
掃除用具を取りに戻ると、ひなたと出会した。
「「あ……」」
互いに顔を赤らめる。あれ以来こんなことが続く…………本当に勢いって怖いな……
「あのさ、これ終わったらで良かったら…………言いたいことがあるの」
「言いたいこと?」
「うん……」
ひなたが言いたいことは分かっている。ちゃんと向き合わないとな…………するととうじの声が聞こえた。ひなたに様子を見に行くと伝えると……
物陰から様子を見ると座布団を大量に運んでいたらしく……バランスを崩して転んでいた。ちゆが助けに入るけど……何か気合いが入りすぎて空回りしているみたいだな。
それからペット用の浴場で温泉に飛び込んでしまい、ずぶ濡れになっていた。何か心配だな…………