溝口に引っ張られること10分。俺たちは河川敷の階段に腰掛けていた。流石に急な運動過ぎて、俺も溝口も呼吸を整えようと必死に空気を吸い込んでは吐いていた。
「はあ……はあ……。ご、ごめん武藤君……」
「ごめんじゃねえよ。なんでこうなった」
「そ、その……実はさっきの人は……」
「いや、興味ない。俺は自転車のところに戻る」
「え、ええ!?ま、待ってよお!話だけでも聞いてって!」
「断る」
「そ、そんなあ……」
がっくりとうなだれる溝口を放置して戻ろうとしたが、そこでふと思った。このままだとスーパーに行って卵を買って帰っても晩御飯の時間に間に合わない。そうなればソードマンもサイマジも文句を垂れるに違いない。
ならば、ここで溝口の与太話を3分くらい聞いておくことで、面倒な奴に絡まれたからという言い訳もたつではないか。
「……3分で終わるか?」
「さ、三分って!公式大会の一ターン程度しかないじゃないか!」
「一ターンあれば十分だろ」
「う、うう。わかったよ……」
俺はさっきよりもうなだれる溝口の横に腰を下ろし、彼が話すのを待つ。
「さっきのスキンヘッドは、うちの学校の不良グループの一人で、いつも僕をカツアゲするんだ。おかげで僕の財布はすっからかんで、Vジャンプを買うお金すら残らないんだ……」
Vジャンプは一冊500円くらいなので、わかりやすく例えるならファストフード店で少し高めの商品を頼むことすらできないくらい金がないということだ。
「でも、親にも先生にも相談できなくて……。そしたら今日の帰りにまたカツアゲされて、お金はないって言ったらあいつら僕のカバンを開けて、デッキケースを取り出したんだ。僕のデッキは、その、高レートのカードが多くて……」
「デッキをカツアゲされたってことか?」
「ううん……。実は、その、勢いで彼を蹴飛ばして、デッキとカバンを取り返して逃げ出したんだ……」
「それで、不良たちがお前を探し回ってるってわけか」
「うん……」
つまり、溝口がどう逃げ回ろうと、明日学校へ行けばそこで不良グループにフルボッコされることは間違いない。そうなると、デッキどころか身ぐるみはがされてもおかしくない。
「なるほどな、大体わかった」
「む、武藤君……!」
「じゃあ俺は不良が来る前に帰るわ」
「ええ!ちょっと待ってよ!そこは協力してくれるところじゃないの!?」
「お前さ、高校生にもなってカードゲームやってる陰キャの俺が不良に勝てるわけないだろ」
「す、すごい自虐だね……。じゃなくて!お願いだよ!助けて!」
「断る」
「む、武藤君!」
「ようやく見つけたぜ溝口!」
高らかに叫ぶのは、階段の上に立つ先ほどのスキンヘッドだった。見れば他にもその仲間らしき男たちが数人いる。
「ひっ!と、虎尾君……!」
「さっきはよくもやってくれたな!溝口の分際で俺に蹴り入れるなんてよ!」
ずかずかと階段を下りてくる虎尾とやらは相当お怒りの様子だ。これは例え溝口が土下座したとしても効果はないだろう。
「た、助けて武藤君!」
そう言って俺の後ろに隠れる溝口のせいで、不良たちの視線はすべて俺に向いてしまった。
「なんだお前?溝口の知り合いか?」
「いえ、違います」
「んなわけねえだろうが!今明らかにお前の名前よばれてただろ!舐めてんのか!」
「……」
「何黙ってんだこら!」
「……」
「へっ、しょうがねえ。溝口の前にお前をぶっ潰してやるぜ!」
俺は殴られることを覚悟して目をつむる。まったく、とんだ災難だ……。
「さあ、デュエルだ!」
「……は?」
虎尾の言葉の意味が分からず目を開けると、そこには赤いスリーブに入ったデッキをこちらに向ける不良少年の姿があった。
「何黙ってんだ!さっさっとデッキ出せこらあ!」
「いや、まってくれ。あんたら、俺や溝口をぶっ潰すとか言ってなかったか?」
「?言ったぜ?」
「で、なんでデュエル?」
「なんでって……男の勝負といえばデュエルだろうが!なあ!?」
周りの不良たちもそろって首を縦に振る。
「いや、そこは殴ったり蹴ったりするんじゃないのか?」
「な、なに言ってんだお前……。まさか、リアリストなのか!?」
なんだこれ。どういうことだ。
落ち着け。状況を整理しよう。逆上した不良に喧嘩を吹っ掛けられました。方法はデュエルです。
いや、どういうことだよ。この町はバトルシティかなんかなのか?
「いや、でもあんたら溝口からカツアゲしてたんだろ?それなら殴る蹴るしてたんじゃないのか?」
「はあ?それはこいつがデュエルに応じねーからだろうが!戦えないデュエリストにターンは回ってこないんだよ!」
「……確認なんだけど、今不良界隈で遊戯王流行ってるのか?」
「不良だと!?てめえ言葉には気を付けろ!俺たちはデュエルギャングなんだよ!」
「でゅえるぎゃんぐ?」
訳が分からないので俺は後ろの溝口に視線を向ける。
「え、えーと……最近流行ってるんだよ!アンティ勝負を吹っ掛けて従わなかったらぼこぼこにしてくる不良集団が!彼らは自分たちをデュエルギャングって言ってるんだ!」
「……それ、デュエルする意味あるのか?」
「……よくわからないんだけど彼らはデュエルで決着を付けようとするんだよ!」
「それは確かによくわからないな」
俺は不良たちの方に視線を戻す。うん、どう考えてもカードゲームより喧嘩のほうが得意そうな見た目だ。
「おら!さっさとしろ!それともデュエルはしねえのか!?」
もはや意味不明な状況だが、要するにデュエルで勝てば彼らは俺たちを見逃してくれるらしい。それはかなり平和的な解決手段だ。
ただ、今俺の手元にはデッキがない。だって、スーパーで卵買いに行く道中でデュエルするなんて思わないし。
「やれやれ、帰りが遅いと思えば……」
唐突に右から聞こえる声に俺は少し口角を上げる。
「マスター、寄り道とは感心しませんな」
「悪いな、卵までの道のりが険しくてよ」
「……やるのですか?」
「選択肢がそれ一つで埋まってるんだよ。ほら、さっさとデッキ出せソードマン」
「御意」
という一連の会話を俺とソードマンは脳内で行い、ソードマンの姿は消える。それと同時に、俺の上着の内ポケットが少し膨らむ。俺はそこに入っている物体、デッキケースを取り出す。
「わかった。そのデュエル受けてたとう」
「よし!おらてめえら!デュエルの準備をしろ!」
虎尾の言葉に、周囲の不良たちがカバンを開け、パイプのようなものを取り出し、それをもって俺たちの間で何か作業を始めた。
1分もしないうちに目の前に腰くらいの高さのテーブルが出来上がった。テーブルの上にはラミネートされたプレイマットが敷かれており、どうやらこれを使ってデュエルしろということらしい。
まあ、今日は風もないし、この集団とカードショップに行くというのも憚られる。それなら、ここでやるのが一番いいだろう。
「お互いのデッキを、カット&シャッフル!」
意気揚々とデッキをシャッフルする虎尾に戸惑いながらも、俺もデッキケースからデッキを取り出し、シャッフルしてからカットを要求する。
「お前、カードの扱い手馴れてんな。結構強いってことか?」
「シャッフルで強弱がわかるなら苦労しないな」
「けっ、生意気な……。よし、行くぜ!」
「「デュエル!」」
先攻 虎尾 ライフ8000 手札5枚 デッキ40枚 エクストラデッキ15枚
後攻 武藤ハルカ ライフ8000 手札5枚 デッキ40枚 エクストラデッキ15枚
第一ターン
「先攻は俺だ!俺は手札から召喚僧サモンプリーストを召喚!召喚成功時、こいつは守備表になる!そして手札から錬装融合を捨て、効果発動!デッキからBKスイッチヒッターを特殊召喚するぜ!」
BK(バーニングナックラー)か。あれは遊戯王ゼアルのアリトが使用したテーマ。かなり安価で組めることと、エクシーズして殴るというわかりやすいコンセプトから初心者に勧めやすいテーマだ。
「行くぜ!俺はサモンプリーストとスイッチヒッターでエクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!守備表示!」
ガガガガンマン。ライフ800以下のプレイヤーを撃ち殺す無慈悲なガンマンだ。エクシーズ全盛期は常にこいつの存在を警戒しなくてはいけなかったほどに強力なモンスターといえる。
「ガガガガンマンの効果!素材を一つ取り除き、相手に800ポイントのダメージを与える!」
ハルカLP8000→7200
「そして俺はおろかな埋葬を発動!デッキからBKグラスジョーを墓地へ!」
「……」
「グラスジョーの効果!墓地へ送られたとき、墓地のBKを手札に加える!俺はスイッチヒッターを手札に戻す!そして、墓地の錬装融合の効果!このカードをデッキに戻し、カードを一枚ドロー!一枚カードを伏せて、ターンエンドだ!」
虎尾 手札3枚 フィールド ガガガガンマン(守備表示) 伏せカード 1枚
第二ターン
「俺のターン。ドロー」
ドローしたカードを確認し、手札に加える。このデュエルで使うデッキは、さっき遊戯王部で使った黒魔導の執行官を主軸としたデッキとは全く別のデッキ。
基本的に、俺の作るデッキのタイプは2つ。一つはサイレントマジシャンなどの魔法使いを主軸にしたデッキ。そしてもう一つはサイレントソードマンなどの戦士族を主軸にしたデッキだ。といっても、内容は固定されておらず、俺が自宅でソードマンたちとその時の気分で作っていることが多い。
そして、今回俺が使うデッキは……。
「闇の誘惑を発動。2枚ドローし、手札から幻影騎士団ダスティローブを除外する」
「え?幻影騎士団?さっき部室で使ってたのとは別のデッキ!?」
後ろで観戦している溝口が驚きの声を上げる。
「幻影騎士団……奇しくもエクシーズテーマ対決ってわけだな!」
「そして俺は手札から沈黙の魔導剣士サイレントパラディンを召喚」
「は?サイパラだと?」
「おい、マジかよあいつ……サイパラなんて産廃カード入れてやがるぜ!」
「もしかして、初心者なんじゃねーか?」
周囲の不良たちから笑いが巻き起こる。
確かに、このサイレントパラディンはVジャンプの付録でありながらまるで詐欺のように弱い能力を持つモンスター。登場当初はネットでも酷評の嵐だった。俺自身、最近までこのカードの使い方なんて考えたこともなかった。
でも、1万種もある遊戯王カードの中には、このカードの真価を発揮できるカードがちゃんと存在する。せっかくだし、こいつらには後で盛大に掌返してもらおう。
「サイレントパラディンの効果でデッキからサイレンとソードマンLV3を手札に加える。そしてカードを2枚伏せてターンエンドだ」
ハルカ 手札4枚 フィールド 沈黙の魔導剣士サイレントパラディン(攻撃表示)
伏せカード 2枚
第3ターン
「俺のターン、ドロー!なんだよ攻めてこねえのか?」
「……」
「ったく、少しは会話のキャッチボールをしたらどうだこの野郎!」
「ドローフェイズに何かすることがあるのか?ないならゲームを進めてくれ」
「……ガガガガンマンの効果!800ポイントのダメージ!」
ハルカLP7200→6400
「さらに俺はスイッチヒッターを召喚!効果により墓地からグラスジョーを特殊召喚するぜ!」
「チェーンはない」
「なんだあ?その2枚の伏せカードは飾りか?……まあいい。俺はスイッチヒッターとグラスジョーでエクシーズ召喚!こい、BK拘束蛮兵リードブロー!」
リードブロー。BKの中でもかなり強力なモンスターだ。元の攻撃力は2200と低いが、自身のエクシーズ素材をBKの破壊の肩代わりにできる効果、そして素材が減るたびに攻撃力が800上がる2つの効果が単体で完結しているのだ。
「ガガガガンマンを攻撃表示にしてバトルフェイズ!まずはリードブローでサイレントパラディンを攻撃!」
「攻撃宣言時、永続トラップ明と宵の逆転を発動。手札から光属性戦士族のサイレントソードマンLV3を墓地に送り、闇属性・同レベル・戦士族モンスターである幻影騎士団サイレントブーツを手札に加える」
「そんなの無駄だぜ!リードブローの攻撃で大ダメージよ!」
「トラップ発動、ガードブロック。戦闘ダメージを0にして一枚ドローする」
「この……いちいち面倒な小技使いやがって!」
ダメージを与えられなかったことがよっぽど気に障ったのか、虎尾は露骨に舌打ちする。
「そして、今のバトルで破壊されたサイレントパラディンの効果。墓地からサイレントソードマンLV3を手札にもどす」
「なっ……つまりサイレントパラディンが疑似的な幻影騎士団サーチモンスターに変わったってことかよ!?」
「す、すごいよ武藤君!」
溝口が歓喜の声を上げるが、デュエルはまだ始まったばかり。俺のデッキにはまだ秘められている力がある。サイパラのコンボはその一角でしかない。
「くそ!ガガガガンマンでダイレクトアタック!」
「手札からガガガガードナーの効果発動。直接攻撃を受けた時、手札から特殊召喚できる」
「守備力2000……ガンマンじゃ倒せねーか。メイン2!俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ!」
虎尾 手札2枚 フィールド リードブロー(攻撃表示) ガガガガンマン(攻撃表示)伏せカード 2枚
第4ターン
「ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。明と宵の逆転の効果。サイレントソードマンLV3を墓地へ送り、デッキから幻影騎士団ラギットグローブを手札に。そしてそれを召喚」
「なにもないぜ!」
「ガガガガードナーとラギットグローブでリンク召喚。聖騎士の追想イゾルデ。召喚時、デッキから幻影騎士団フラジャイルアーマーを手札に。そしてもう一つの効果を発動。デッキから装備魔法カードを3枚墓地へ送り、レベル3の戦士族を特殊召喚する」
墓地へ送るのは、一角獣のホーン、月鏡の盾、剣の煌き。このデッキでの役割は、イゾルデのコストくらいしかないがどれも有用なカードだ。
「デッキから、幻影騎士団ダスティローブを特殊召喚」
「そら、そこだ!トラップ発動!激流葬!」
激流葬は、モンスターの召喚時、フィールドのモンスター全てを破壊する。一見自分のモンスターも破壊されるのがデメリットに思えるが、破壊をトリガーにするカードや、墓地で発動するカードと組み合わせればメリットにもなりうる。
BKではリードブローが破壊を防ぎ攻撃力を上げるので強力なシナジーを発揮する。
「ガンマンは破壊されるが、リードブローは素材を取り除き生存!さらに攻撃力800アップだぜ!」
「そして俺のイゾルデとダスティローブは破壊される」
「そのとおり!お前は召喚権も使ってる!ターンエンドしな!」
「墓地のラギットグローブの効果。デッキから幻影翼を墓地へ送る」
「……!そういや、幻影騎士団は墓地を多用するデッキだったな」
「そして幻影翼を除外し効果発動。墓地のダスティローブを蘇生。さらに場に幻影騎士団がいることで手札のサイレントブーツを特殊召喚」
「レベル3のモンスターが2体!来やがるか!?」
「俺はダスティローブとサイレントブーツでエクシーズ召喚。彼岸の旅人ダンテ」
「ブレイクソードじゃなくてダンテかよ……。プレミか?」
確かに、ブレイクソードをエクシーズ召喚し、その効果でリードブローのエクシーズ素材をはぎ取り、蘇生したモンスターでダークリベリオンエクシーズドラゴンをだせばリードブローは倒せる。
だが、問題はやつの伏せカード。さっき伏せた激流葬は俺が行動するたびめくって確認していたが、最初のターンに伏せたほうは全く確認していない。それはなぜか。考えられる理由としては俺が一度もバトルフェイズに入っていないことが上げられる。つまりは攻撃反応か戦闘時にモンスターの攻撃力を変化させるカードの可能性が高い。
ならばこのターンはダンテで墓地を増やした方がいいだろう。
「ダンテの効果。素材のサイレントブーツを使いデッキからカードを3枚墓地に」
墓地に送られたのは幻影騎士団クラックヘルム、明と宵の逆転、サイレントパラディン。あまりいい落ちではないが、まだこのターンにやることは残っている。
「手札から彼岸の悪鬼スカラマリオンを墓地へ送り、永遠の淑女ベアトリーチェをダンテの上に重ねてエクシーズ召喚。これでターンエンドだ。エンドフェイズ、スカラマリオンの効果でデッキから魔界発現世行きデスガイドを手札に」
ハルカ 手札5 フィールド 永遠の淑女ベアトリーチェ(守備表示) 明と宵の逆転
伏せカード なし
第5ターン
「ドロー!スタンバイ、メイン……」
「スタンバイフェイズ時、ベアトリーチェの効果。素材を取り除き、デッキから沈黙の剣を墓地に送る。さらに素材として墓地へ送られたダンテの効果。墓地の彼岸モンスターを手札に戻す。よってスカラマリオンを回収」
「おい、あいつ手札全然減らねーぞ!?やばいんじゃねーのか?」
「ばーか、アドバンテージだけ稼いでもデュエルは決まらねーよ!」
まあ、確かに。アドだけで勝てるならRRが環境とるだろうし。
「ベアトリーチェの守備は2800.確かに高い方だがリードブローは3000!簡単に粉砕できるぜ!」
「……」
「なんだよその顔は。そんなブラフに俺は引っかからねーぞ!バトル!リードブローでベアトリーチェを攻撃だ!」
言葉の通り、ベアトリーチェは破壊される。
「ベアトリーチェの効果。エクストラデッキから彼岸モンスターを……」
「そうはいくか!カウンター罠、エクシーズブロック発動!」
「……!」
エクシーズブロックだと?あれはエクシーズモンスターの素材を取り除くことで相手のモンスター効果の発動を無効にするカード。確かにリードブローと相性の良いカードではあるが、それならこれまでのターンで使える機会は何度もあったはず。
まさかこいつ、俺が伏せカードを警戒するところまで計算して振舞っていたというのか?
いや、仮に俺が前のターンにブレイクソードを出していてもエクシーズブロックは発動できたはず。こいつの真意はなんだ?
「いやー、激流葬の発動ばっか考えててこのカード忘れてたわ。あぶねーあぶねー」
「……おいおい」
どうやら、ただのあほだったらしい。いや、それでもこいつの行動は前のターンの俺の行動を大きく変えた。無自覚でやったとしてもこちらは警戒せざるを得ない。もはやこいつの挙動でカードを読むのは危険すぎる。
「じゃあ、エクシーズブロックの効果で、リードブローの素材を使いベアトリーチェの効果は無効!そして攻撃力800アップ!どうだ!これで俺のリードブローは攻撃力3800だぜ!」
3800。それはランク4のカードが放つ攻撃力としてはかなりのオーバースペックだ。こんなカードがパックではノーマルで店のストレージを漁ればわんさか出てくるんだから遊戯王というゲームは面白い。
「なんだ?ベアトリーチェの効果は無効だぜ?」
「わかってる。俺はこれ以上発動するカードはない」
「なら俺はカードを2枚伏せてターンエンドだぜ!」
「エンドフェイズ、明と宵の逆転の効果。手札のサイレントソードマンLV3を墓地へ送りデッキからラギットグローブを手札に加える」
虎尾 手札1枚 フィールド リードブロー(攻撃表示) 伏せカード 2枚