こんな人いたら面白そうと大分前に考えたヤツを、焼き直した作品です。
主人公の斬魄刀の能力が完全にパクったヤツなんだけど。たぶんバレないバレない。
参考程度でまるで別物だし。たぶんその作者に知られるほど人気にはならない。
「…あー。おっぱい揉みてー…」
男の夢を口にしながら、屋根に寝そべっている1人の漢。
その男の耳元に、
…斬魄刀が突きたった。真剣である事をヌラリと輝く刃が教えている。あと数ミリで頬が裂ける位置に、しかも当たらない位置に刀があるのは、持ち主が達人である証拠である。
「ここにいたんですね。つまらない事言ってないで、速く戻ってきてください」
漢の果てなき野望を一言で切り捨てた俺の上司は白い羽織りに『四』の数を背負っていた。
「…イヤ。今は私、
横を向き、卯ノ花隊長から顔を背けた。ついでに現実からも。
卯ノ花隊長は意外に
だがソレを確かめるには命を掛けるしかない。
残念ながらチキンな男にはそれを確かめる勇気はなかった。
「次は象徴です。どこだかわかりますね?」
「…了解です。隊長」
…尸魂界1恐ろしい脅しを受けた。その男はあっさり屈服した。笑いながら1人ゴチる。
「…退魔忍かよ。俺は」
…今度は股ぐらだった。木屑が股間にわずかに乗る。
「…次はどうなるかわかりますね?」
…股間がヒュッとなった。
俺は黙って立ち上がった。
腰帯を確かめる。
帯刀しているのをちゃんと確認したあと。
「執務ですか?頑張っちゃいますよ!オレ!」
「違います」
新しく副隊長になった人の顔合わせですよ。
そういったニコニコ顔の隊長に対して、俺は大きくため息を吐いた。肺の中全ての息を吐ききる勢いで。そうだった。ちょうどその時期だなぁ…。だったら、
「このカッコじゃあさすがにダメですかね…?」
「ええ。ダメです」
「やっぱり、副官章つけなきゃダメですよね」
ちゃんと公式の場に出るのなら、それくらいはちゃんとせねば…!
「副官章つけてもダメです」
「ちゃんと帯刀しますよ?」
それくらいの常識はある。
「帯刀してもダメです」
「ちゃんとマントもしますよ?」
「それはやめてください」
ただの小粋な冗句なのに迫力のあるニコニコ笑顔で止める隊長。その笑顔の裏には、似合わぬ般若を観た。
「わかりました。マントは辞めます。じゃあ副官章と帯刀だけして行きますね」
「ダメです」
にべにもない否定の言葉を隊長が紡ぐ。
あまりにも理不尽だ。理不尽すぎて、
「なんでですか!帯刀も副官章もつけるって言ってるでしょう?何がいけないんですか!?」
俺はキレた。隊長相手に。凄く常識的な事しか言ってないのに…!この非常識な隊長め…!
隊長は大きくため息をついた。
「自分の格好を見て疑問に思わないんですか?」
自分の正装を見下ろす。どこにも異常はない。実に健康体だ。
「…どこに異常があるんですか?実に普通の格好だと思うんですが」
その言葉を聞いて隊長はため息が深くなった。まるで、俺が非常識な事をさも当然かの様に吐いたと思ったかの様に。
失礼な!
「…いったい、どこに
…え?そんな事?
「…ここにいますが?裸って非常識なんですか?むしろ正装ですよね?」
全裸とは全てから解放された状態だ。
なににも捕らわれずに自由である事は強者の証である。
弱者は弱いからこそ自分の弱い所を覆い隠すのだ。服で。靴で。帽子で。その他の様々な所を。
強者とは自分の全てをさらけ出し、それでいてなお強い。
だからこそ全裸は強者の正装なのである!
俺には弱い部分、覆い隠さねばならない所など一切ない…!
弱者のフリなど俺の誇りにかけてもできない…!
「…象徴を斬り落としますよ」
「あ。服着ます」
男の本能にはどこまでも忠実なのだった。
弱い部分はないが本能的に護る部分はあるのだ。狙われるのもイヤだし。
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「今日は服着てるんですね。珍しい」
「隊長に脅されたんだよ…。全裸こそ正装なのに…」
「それは違う」
いつものやりとりを
総隊長に心酔して副隊長に留まっているらしい。
俺も総隊長は憧れだ。総隊長、戦う時上半身裸になるし。
総隊長が本気で闘う時、上半身裸になるという事は、つまりは裸は強者の正装である。
全裸は上半身裸の倍、裸だ。つまりは戦闘も霊圧も倍の強さになるはずである。
弱い点もあるが、むしろその弱点を敢えて晒す事により、無敵の強さが得られる増幅器足り得るのだから
故に全裸が、むしろ全裸こそ強者の正装なのであるッ!!!
「それは違う!」
でも最近だと、なぜか雛森副隊長が俺の正装を見て倒れた。
グルグル目を回していたけど一体なんだったんだ…?新手の一発芸か?
後で日番谷隊長にやたら怒られたしなぁ…。藍染隊長からも注意を受けたし。裸は刺激が強いって、何がだよ…?
…正装のどこがいけないんだ…?強者の意匠だぞ?
「裸だからですよ」
心を読まないでいただきたい。
まぁそんな事は置いといて。
「今日は誰のお披露目だっけ?」
「…露骨に話題を変えましたね?まぁいいです。今日のお披露目は阿散井副隊長ですよ」
あぁ…アイツか。あの…。
…。誰だっけ?
「…ハゲだっけ?」
「それは斑目三席ですね」
「じゃあ目元に変な羽つけてるヤツ」
「それは綾瀬川五席です」
「崩山剣舞の…」
「それは八番隊の三席でしょう…。どんどん離れていってますよ。あの人です」
手で示した先にはある人がいた。指で指さない所に育ちの良さが感じられるな。そこにいたのは―
―赤い髪の毛に変な眉毛をしたヤツだった。眉毛はどうやら入れ墨の様だ。…うわ…。
「キャラ濃ゆいな〜。性格キツそう」
「…あなたが言いますか」
俺だからこそ言うね。基本俺ってキャラ濃くないし。常に正装なのが特徴かな。常に正装って俺、めちゃくちゃ礼儀正しいじゃん!
「それは違う」
よく見てみると、どこかソワソワしている様な印象を受ける。
嬉しいけど、速く帰りたいみたいな…。ありがたいけど抜け出したいみたいな。そんな矛盾した考えを孕んでいる行動をとっているかのように、見受けられた。
「…なぁ」
「知りませんよ?」
光の速さで返答が来た。どーでもいい様だった。まぁ、違う隊だしな。
そうか。雀さんも知らんなら。
「ちょいと調べてみるかね…」
「あなたのそういった所は理想の上官なんですよね…」
せっかく自分の目で物事を判断する貴重な上官なのに…。現場の辛さも知ってるのに…。何故にこうなったんだ…。
我が心の友の心強い言葉。イヤ〜それほどでも。
「まぁな!理想の上司ランキングに、伊達に50年連続で選ばれてないしな!」
「絶対に関わりたくない上司ランキングには100年連続で選ばれてますよね?」
何も聞こえないね。都合の悪い事はなにも。
そんな折に。
我が心の友との
「阿散井恋次です。六番隊副隊長になりました!以後よろしくお願いします!」
あぁ。挨拶に来たのか。礼儀正しいね。見た目はどう見てもヤンキーなのに。…なるほどヤンキーだからこそか。あぁいう所は上下関係大事らしいし。
「よろしくお願いします。阿散井副隊長」
こちらも丁寧に頭を下げると、
「…いつもそうならどれだけ良いか」
おい。我が心の友。心の声が漏れてるぞ?
いつもこうだろうが。
普段から服を着てないだけで基本常識人だそ?俺は。
最近は虎徹ちゃんも俺の全裸に慣れたし。
…慣れるまではよく悲鳴を上げてたけどな。
悲鳴を上げる意味が説明されるまではよくわからんかったんだよなー。
説明されてもわかんなかったし。裸だからって。別にフツウじゃん。
「…今日はちゃんと服着てるんすね」
恋次君。珍しいと言わんばかりだね。
「前に雛森副隊長の事があってね。男なら大丈夫かなと思ったんだけど、
サラッとウソをつく俺。別に男とか女とかどーでもいい。
別に女であっても全裸で来たし。雛森副隊長の時はちょっと問題になったけど。
「…ホントですか?」
随分疑わしそうだねぇ。恋次君。
「ホントだとも。それより」
一拍置く。
「何か悩みがあるのかね?」
そう聞くと恋次君は驚いたように目を見開いた。
表情筋が素直な子だな。瞠目して、顔を引きつらせてるよ。
そして顔を斜め下に反らして。
「…何でも…ない、です…!」
なるほど…何かあるのか。そう言ってる様なモノだぞ?
「そかそか。なんもないならいいや」
調べてみよう。
絶対に何かあるハズだ。
「そんな所もあるから一概に害悪とは言えないんですよね。普段の姿は害悪そのモノなんですが」
うるせぇよ。後輩のめんどう見るのが先輩の務めだろ。
…全裸教に入信させてもいいしな。
裸とは害悪ではない!
強者を目指す者のあるべき姿なのた!
という
ちょっと頑張れば入りそうだと思うし。
「絶対に入らないと思いますよ」
心の友の冷たい言葉。
俺は負けない!
俺は志を新たに
次から物語がゆっくり動き出すのです。
私の作品ってかなりテンポが速くて読者置いてけぼりになりやすいんですよねぇ…。
文字数少なめの割には。
もうちょいスローペースになる様にガンバリマス(努力
どこまでやって欲しい?
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ソウル・ソサエティ篇まで
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破面まで(テキトーに途中で切る)
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破面(最後まで)まで
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完現術(フルブリング)まで
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最後まで(滅却師篇)まで