強く。弱く。
醜く。美しく。
面白い作品を目指す。
俺は『決闘』の立会いを努めながら。いつでも止めに入れる様にしながら。斬魄刀を解放する幼馴染を見る。
「弾け!『飛梅』!」
もうこの時点で刀すら抜いていない。ボケッと突っ立っているだけである、そんな「服着たばかりの」副隊長に疑問を抱く。
「……なぁ。虎徹三席」
「はい。なんでしょう?」
「……なんでアイツは『決闘』の時、服を着るんだ?」
その理由を知っているのか、顔をしかめる三席に、ちょっと怯む。いったいどんな恐ろしい理由があるんだ…?
「……前に。『自分の立場を示すためだ』とおっしゃっておられました」
……自分の立場?
虎徹三席は更に言葉を続ける。
「『決闘』においては、『立場』が非常に重要となります」
それはそうだ。格上の者は格下の者に挑めないのだから。
「『俺は立場を明確にするため以外では、服は着ない。立場はしがらみを産む。権利は足手まといになる。俺にとって服とは将に、権利や立場の象徴に他ならない。俺は自由でいたい。「自由」を選ぶのであるならば、服は文字通り足手まといなんだよ』。あの人本人の言葉です」
もちろん、そこには多大な障害が付き纏う。というか、現在進行形で付きまとっている。
それでも。
「『
……コイツ。やべぇぞ。なんか良い話風に言ってるけど、やってる事は全裸の肯定だからな?
「……よくわかった。アイツのヤバさが。で、なんで『決闘』の時は服を着るんだ?」
「『立場を明確にするため』らしいですよ?だからあの人今は『天邪鬼』としてではなく、『四番隊副隊長』として戦っているんです」
その為に服を着て副官章まで着けて戦っているんです。
その言葉に。
「……常にそうしてくれたらいいんだけどな」
その答えは間髪を入れず返って来た。
「全くです」
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「弾け!『飛梅』!」
こちらは火の玉を複数個まとめて飛ばす。
それでも。
全てぎりぎりで避けられる。地面に当たると木屑が飛ぶが、その木屑すらもすれすれで躱される。
あとちょっと。あとちょっとで当たる!!!
「当たって!当たってよ!弾け!弾け!!」
先程よりも更にぎりぎりで躱される。
ホントにあと少し。あと少しで当たる!
ホントにぎりぎり。髪の毛一本分もないんじゃないかと思うぐらいぎりぎりだ。それでも避けられる。
あとちょっと。あと……。
もう、
直接斬りかかって、爆発を打ち込む!
「はァァあああァァア!!!」
火の玉を絡めた飛梅を、憎き仇に容赦なく打ち下ろした。
慌てて左手を飛梅の前に差し出した敵。
それごと爆発が敵を覆い隠す。
血が地面を
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血が吹き出したのは、私の方。手首が裂けていた。
「あらら。こんな力の差があったんやね」
三番隊隊長の少しトボケた声に我に変える。
斬りかかったのも、血を流したのも私の方。
コレが意味するものとは。
私は意味がわからず、めちゃくちゃに斬りかかった。
「…な。力の差がわかったろ?剣を引いちゃくれねえか?」
少し、煤がついた男はそうたしなめる様に言った。
だが。
むしろその言葉に怒りが湧く。
「わかりません!さっき斬りかかったのは私!なのになんで私から血が出ているんですか!?いったいどんなイカサマですか!?」
剣を躱す相手に怒りを抱く。
私が剣で殴りつける。本来ならば致命傷となる、首を。敵は躱さない。そして。
…また私の手から血が流れる。
「……ホラ。これでわかったでしょ?」
「ちっともわかりませんよ!どんな技術を使って、攻撃を無効化して逆に私に傷を負わせているんですか!?」
目の前の男が嘆息する。
「…霊圧どうしがぶつかれば、押し負けた方がケガをする。ただそんだけの事。要するにキミの飛梅とキミの霊圧を合わせたモノよりも」
俺が無意識で垂れ流している霊圧の方が強い。そんだけの話だ。
その言葉を認められなかった。
「そんなハズない!ありえないです!私、副隊長ですよ!同じ副隊長だからこそ、そんな事ありえないです!絶対に何か卑怯な技術を使っているに決まって…!」
そんな私に嘆息を1つ。そして。
「これ以上の問答は不要。これは闘いだ。勝者が全て。勝ってから語れ」
そう低く告げると。
「縛道の九。『
…動けない!でもこんな低級鬼道、すぐに
一瞬まごつく。その間に、
「
目の前の男は詠唱を始めた。こんな鬼道の詠唱、聞いた事ない!
「
一番似ているのは…!
「縛道の六十一改。
……改造鬼道!?
そんな事ができるの!?
私自身が鬼道の使い手だからこそわかる。それがどれだけ高水準なものなのか。鬼道に関してはわかる。
目の前の男が怪物じみたバケモノである事が。
鬼道衆でも使える人は数少ない改造鬼道をまさかこんな所で聞くなんて…!
てのひらで握られていた光が杖に。杖が八つ、私を取り囲み、突き刺さる。
……動けない!
もうおしまいだ!
相手が勢いよく腕を振り上げ、そして。
目をギュッと閉じる。
「……勝負ありって事で1つ」
日番谷隊長に宣誓しただけらしい。
「……そうだな。勝負あり!天邪鬼副隊長の勝利」
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「……さてと。『決闘』の勝利条件だが」
「……はい」
雛森は『決闘』に負けた。なんなりと言う事を聞かねばならない。
「貸一つで」
……え?
「別に俺は困っていないです。今欲しい物も特にない。が、他隊長への攻撃は、隊律違反には変わりはないです。その罰として、日番谷隊長、牢にいれておいてください」
「お、おう。別に牢屋に入れる事はいいんだけどな」
……え、エゲツねぇ。
貸一つって事は借りたって事を明確に残されるって事だ。
基本的に、雛森側が圧倒的に不利になる。まぁ、アイツの事だし、そこまでな事はしねぇと思うが。
それでも、
……俺でもできるか怪しいぞ?不意を打たない限りは。
いくら隊長になって間もないとはいえ。俺でも難しい事をいとも容易くやられるとは少し傷つくな。
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「さってと、終わったぁ!!!『決闘』!!!」
よしよし。服を脱ぐかぁ。
四番隊副隊長という重責まで背負っているようで重たいんだよね。服も、副官章も。
……物理的な重さまで感じるし。ズシッとした重さを。責任と重圧で。
……アレ?脱げない?
「……虎徹ちゃん。離れて。服、脱げないから」
物理的な重さは虎徹ちゃんだったらしい。後ろからしっかりと抱きつかれている。重いのに、ミョーに柔らかさがあると思ったら虎徹ちゃんだったんだね。
なんかやけに鼻が通る様な、いい香りがすると思ったんだよね。
「今日くらい、自発的に服を着た今日ぐらい、服を着ていてください!!!」
そんな、バカな!?
「……虎徹ちゃん。俺を裏切るの?」
「なんで裸になる事にそんな本気なんですか!?」
イヤイヤ。常識で考えろよ。
「服を着ている俺なんて俺じゃねえだろ!!」
「服を着ている副隊長も副隊長です!!むしろ服を着ているからこそ副隊長です!!!」
虎徹ちゃんはなんもわかっていないな?
「よし。虎徹ちゃんも服を脱ごう!脱げばわか―」
「ただのセクハラですよ!!!」
「…てめぇ。俺の生存意義を、一瞬の考慮もなしに全否定しやがったな!!?」
「生存意義を変えましょう!!!」
生きてる意味を全否定しやがった。
……まぁそこまでお互い本気じゃぁない。
生きてる意味は本気だけどな!!!
でも、俺は良い上司を目指す男だ。自分の考えを持ちつつ、相手の意見は意見として受けとめる。
そしてもちろん、自分の考えに反映させる必要がある時は躊躇はしない。
「……わかった。虎徹ちゃんの意見はよくわかった」
「……それじゃあ!!!」
「……あぁ。俺の意思を伝えるから離れてくれ」
スッと虎徹ちゃんが離れた所で。
すぐさまゼンラーに。
「……ふぅ。楽になったぁあ゛」
「なんでぇぇぇえええ!!!!」
考えた。考えた結果、反映させる必要はないという結論に行き着いた。
お互い冗談だしな。そんな冗談ごときに本気になるほど、俺は子供じゃねえよ。
虎徹ちゃんの事はよくわかってる。よくな。
それも演技だろ。半泣きだが。でも、『泣く』という演技もあるらしい。本音で泣いている様に見える。
超がつくほどの、迫真の名演技だ。
「……役者向きだな」
……まぁ、俺の生存意義を否定したのも冗談って事にしてやる。
……本音に見えるほどの名演技だった。実に見事。
まぁ、それを鵜呑みにして、たまには服を着る事を検討する可能性が微粒子レベルで存在する事がありえるかもしれないな。
それはないか。いかに見事とはいえ、演技だし。
女性は嘘つきだしな。
そういう演技も実に見事だ。
……演技だよね?
さて。最近はかぐや様しか観てない魔剣グラムです。
あと特撮も観ています。仮面ライダーフォーゼってやっぱりいいですね。メテオは変身フォームがカッコ悪い所以外は好きです。
かぐや様!アニラジをたまに聴いています。
声優さんの素の声が大好きです!
両方とも、『おかわわわ!』な声です!
特に古賀さん!
まれにみる僕っ子属性!
…狙っているのか?素なのか。全然狙っている様に見えない素晴らしいほどの『僕っ子』。めちゃくちゃかわいいです。
小原さん!
ヒンヌーをイジラれて、キレてる所が大好きです!
キレ芸がお家芸ですね!最近はキレなくなって残念です。
花澤さんとの新たな共通点かも…?
(作者は巨乳好き)
この男にもっと頑張って欲しいか。
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……頑張って欲しい。
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頑張らなくていいよ
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投稿時間は一定がいい
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どうなっても完結してほしいぬ。
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打ち切り希望。