ヤバすぎてバスになったわ。
いよいよ主人公の斬魄刀の能力ですね。
今回の文字数は少なめです。
主人公の能力の意味がわかんないと言われたので、補足説明をいれたら、いつも通りになってしまった。
……まぁいいや。
「私達が負けた副隊長の事だが」
東仙の言葉に、儂は少し耳を傾ける。
「最後の最後で不可解な事がおこらなかったか?」
儂もそう思った。
「私は『清虫』を抜いていないのに、地面に落ちた。これほど不可解な事があるのか」
そうなのだ。最後で東仙の『清虫』が地面に落ちた時。東仙は引き抜く程の体力がなかったはずなのに、急にカランと落ちたのだ。まるで支えを急になくしたかのように。
「もしかしたら、その能力こそが天邪鬼副隊長の斬魄刀の能力なのかもしれぬな」
「物を透過させる能力か?そんなバカな」
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あっけなく直撃した
刀を大上段に構えた最古の副隊長は止まらない。
見えるのは刀だけなのに、狒々王蛇尾丸の攻撃の直撃を受けたはずなのに。
(……いったいなんの能力だ!?)
幻覚を見せる系統か?それとも透過能力?ダメだ。サッパリわからねえ…!
遂に狒々王蛇尾丸の中を走り抜けられた。
慌てて刀を自分に巻きつける様にして防ぐ。
だが。
俺の刀を
俺の服すらも斬れてねぇ。服ごと斬ったはずなのに。斬れているのは「身体」だけ。
「いったいどんな能力だ!!?」
目の前の副隊長は少しトボケた顔で。
「色々とヒントあげたんだけど、気づかなかった?」
気付くワケねぇだろ!!!
「気付いていないみたいだから、教えてあげるね。俺の斬魄刀の能力は『
……鈍い……?
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目の前の副隊長の反応の
「……鈍い……だと……?」
「そ。さっき、俺はお前の狒々王蛇尾丸を
いやはや。実に単純な名前と解号だからね。誰か気づくんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。
「鈍いってのはそもそも、察しが悪いとか。どんだけアピールされても気付かないヤツの事やその総称だ。俺の能力は攻防に鈍くなるという能力。俺は俺の能力で攻防に鈍くなる。鈍くなりすぎて、
驚愕の表情に思わず笑ってしまう。
まぁ容赦はしないけど。
「俺の斬魄刀は珍しい、というか俺以外に見た事ないが、「鞘と刀」で一対の能力だ。
鞘の持ち主は攻撃に鈍くなり、刀自身は防御に鈍くなる」
そもそもの攻撃に鈍くなる相手にはどうしようもあるまい。俺は笑う。
「この状態になった時。お前の勝ち目はなくなった。お前の牙は届かねえよ。この状態の俺にはな」
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……そんな事、認められなかった。たかが始解。始解しただけで卍解に勝つなんて。
「……絶対に諦めねぇ……」
自分に言い聞かせる。絶対に弱点はある!!!
狒々王蛇尾丸を操り、攻撃を仕掛ける。
……だが。
攻撃がスリ抜けられる。
当たらないんじゃない。確かに直撃はしているのだが、攻撃をスリ抜けられてしまうのだ。
向こうの攻撃はどんなに防御しても意味はない。
『防御に鈍い』なんて能力、産まれて初めて聞いたぞ!!!
その言葉の意味がわかんねえよ!!!
たぶん、精神的な意味で考えるとわかりやすいのか?
防御が固いとか言ったりするし。
鈍いってのは察しが悪いヤツとかだな。
たぶん、俺も鈍いほうだ。
じゃあ、もし。防御に鈍いヤツがいたら。
精神的な意味でだぞ?精神的な意味で防御に鈍いヤツがいたら。
防御されている事に気付かないでグイグイいくだろう。
相手はそいつをその場では受け入れるなり、距離をとるなりするだろう。
受け入れるという事はつまり、防御を突破したという事。
つまり鈍臭いヤツは防御されている事にすら気付かないで、防御を突破したと言えるのではないか。
俺はもう限界だ。頭も身体も。
産まれて初めて卍解をしたせいで、「操りながら避ける」という事ができないのだ。
こっちはズタボロだ。もう、完全に気力だけで立っている状態だ。
「このクソ野郎がァ!!!」
勢いのまま、腕を振り上げる。その瞬間。
バンッ
と。音が。
「卍解が解けたか。予想外に保ったな」
言葉に俺の刀を見ると、浅打に戻っていた。
……まだだ。まだ戦える!!!
刀はあるんだ。まだ剣が振るえる!!!
目の前の男が嘆息する。
「……もう諦めろ。卍解は消えた。意思に反する卍解の消滅は、持ち主の死期が近い事を意味する。お前だって知っているだろ?」
がむしゃらに向かって行くのを、目の前の男は情け容赦なく蹴り飛ばす。
俺は吹き飛ぶ。
……だが。
そんな事になんの意味があるんだ!!!
絶対に諦めねぇ。勝つまでやめねぇ。
今度は殴り飛ばされた。
今度は頭突きで、肘で、膝で。
ありとあらゆる関節でボコボコにされる。
だが。絶対に諦めねぇ。俺には無限の力が湧いてくる。
「……こんなに諦めの悪いヤツは久しぶりだな。そろそろ諦めろ。俺には勝てない。それが全てだ」
「絶対に諦めねぇ。……誓ったんだよ。絶対に助けるってな」
「誓いか。誰に誓ったんだよ?」
「誰にでもねぇよ。ただ、俺の」
俺は猛然と駆け出す。自分の全てを籠めて。
そして。
最古の副隊長の左胸に直撃した。
バキンッ
だが、貫くほどの力は俺も蛇尾丸も残っておらず。
そのまま倒れ込む。
「……実に見事だな。確かにお前の牙。今、俺に届いたぞ」
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俺は最低限の処置として、副官章を解き、阿散井副隊長の右腕に巻きつける。
右腕に
まるで四番隊副隊長の様になったのをみて。
「花太郎!!」
と呼ぶ。
「……はい」
やっぱりな。お前の霊圧が途中から現れたから少しびっくりしたぞ。
「……治療してやれ。その後は牢にブチ込んでおく様に」
斬魄刀は置いておく。
精々感謝しやがれ。
「……あの!僕じゃあ実力不足で……!」
知らん。久しぶりに楽しい戦いだった礼だ。
虎徹ちゃん怒っているかな……?
久しぶりに斬魄刀を解放して暴れ倒したから、虎徹ちゃんと隊長が怖い。
「ハァ……。色々あり過ぎるな。まさか副隊長が旅禍に手ぇ貸すとはな」
俺は振り返ると。
「悪いな。君の気持ちは汲んでやれねえ。俺は護挺十三番隊隊士。四番隊副隊長なんだ」
ゆっくり歩きだす。隊長と三席に向けた言い訳を考えながら。
その後、二人にさんざん絞られた。
隊長はニコニコ顔で。
三席は涙目で。
こってりと絞られ尽くした。
……エロくはない意味で。
絞られ尽くした(意味深)ならばどれだけいいか(虎徹ちゃん限定)。
隊長?隊長はおばあちゃん枠だから(震え声)。敬老精神はあってもそれに性的興奮を抱くほど俺はやばくはない。光源氏とは違う(光源氏は下は十ニ、三。上は六十位まではイケたらしい。当時の六十はかなりヨボヨボなお婆さん)。
地味にめちゃくちゃキツかった。怒鳴られはしないが、ジワジワと真綿で首を締められる様な辛さを味わうハメになった。
花太郎は「俺の命令に従っただけ」と、道連れにできなかった事をここにいい添えておく。
というワケで「鈍い」という能力でした。
恋次の「俺の斬魄刀はニブくてな」というセリフのあとに、この斬魄刀を出したかったんです。
この能力の元ネタは、『異世界魔法は遅れてる!』という作品の、龍の吐息(ブレス)。
「雷の吐息」(ダイン・アウベル)が元ネタです。
この吐息は「防御に鈍い」という能力なのです。
そこで主人公の能力は「攻防に鈍い」という能力にしてみました。
あまりオサレではないです。
ですがカッコいいと思ったので、自分の手で書いてみたかったんです!!!
この男にもっと頑張って欲しいか。
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……頑張って欲しい。
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頑張らなくていいよ
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投稿時間は一定がいい
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どうなっても完結してほしいぬ。
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打ち切り希望。