ホントありがとうございます。
コレからも『少々変わり者の副隊長』をよろしくお願いします。
…ここまで反響が得られるなんて、これっぽっちも思っていませんでした。
いつもの様にゆったりやっていきたいと思います。
「あ゛〜。おっぱい揉みて〜」
いつもの日常が帰って来た。
東仙隊長も狛村隊長も、「俺が」(ここ重要)傷を完治させてあげたんだよ。
全裸でね。
煽ってやった。
全力で。
東仙隊長も、狛村隊長も俺に治療されるのを全力で拒否していたけど、俺が!敢えて俺が!治療してあげた。
俺は性格が悪いんだよ。
まぁ、治療には手は抜かないけど。
その日のうちには退院できて、隊長達も驚いていたよ。
ただの全裸男じゃないんだよ!
確かな実力に裏打ちされてんだよ!
そこんところを履き違えてもらっては困る!!!
「…副隊長」
「なんだ?」
見ると、虎徹ちゃんが扉のところで困った様な表情をしていた。
完全に1人だと思っていたが、いつの間にかいたらしい。
…さっきの発言、聞かれてないよな…?
「更木隊長が『あの戦いで俺も戦いたくなった。近いうちに殺し合いに行くから覚悟しとけ』と」
「二度とゴメンだと言っといて」
「…もう帰られました。宣戦布告に来ただけみたいですね」
なんて野蛮な。これだから十一番隊は。
面倒な。俺は戦いが好きじゃないんだよ。戦いは強さを確かめる1つの手段に過ぎない。
俺が好きなのは強さだ。
全部脱ぐ事で全てをさらけ出す事ができる。
おのれの醜い所、美しい所、全てを認めて始めて、本当の強さと向き合う事ができる。
それを自分の醜い所は覆い隠してしまって、美しい所のみを強調するだと?
確かにそれは戦いには勝てるかもしれないが、そこに本当の強さは宿らない。
自分の弱い所、醜い所をいかに克服するかも強さの1つなのだから。
それを
いくら覆い隠そうと、覆いを引き剥がす実力者が相手だとどうにもならないという事がよ〜くわかったと思う。
「副隊長」
「なんだ?」
「…好きな人っているんですか?」
…え?何?急に?
「う〜ん…。かわいい娘なら誰でも好きかな…」
…自分でも思うが、クズの中のクズの発言である。
こう言ってはなんだが、俺の好感度は基本最低だ。
下がる事がありえないために、好きなだけクズ発言できるのがいい事だといえる。
…泣いてないぞ!俺は!
汗が目に入っただけだ!
「乱菊さんとかステキですよね?」
「…確かにステキだが、あれは市丸隊長のだろ?寝盗り趣味ないぞ?」
「じゃあ雛森副隊長は?」
「…初見で倒れられた相手にどう近寄れと言うんだ…。それにあれは日番谷隊長や藍染隊長のだろ?あんま興味ないぞ?」
「…うちの隊長とか!」
「…千年来の付き合いだが、だからこそお互いそんな思いない。お互いそんな気持ちあるなら、もうちょい進展性あるハズだし。…それに、カンベンしてくれ」
「砕蜂隊長とかも!」
「…夜一を未だ崇めているヤツに、そんな気持ちを抱くほど俺は酔狂じゃあないなぁ…」
「…護挺の隊員達って、地雷多すぎませんか?」
いやはや。その通り。その通り過ぎて笑っちゃうよ。
「だからこそ千年独り身さ。千年独り身のせいで大概の家事はできるようになった。自分の面倒は自分でみられる!!!」
これがまさしく
「…涙、拭いてください」
…あぁ。心の汗が目から滲み出てしまった。
そんなに贅沢三昧の生活はしていない。
服も全く興味ないし。…全裸ならば服に興味を持つのがおかしいと思う。
肌は男の勝負服だ!
スキンケアは、たぶん女以上に手は抜いてないけど。
男の裸は肌が命だ!!!
食い物もマズくなければそれでいい。
…食後のコーヒーは手を抜かないけどな。
ちゃんとネルドリップ(布製のドリップ。ペーパーと比べて維持に手間がかかる)で淹れている。
ちゃんと自分で焙煎までして。
その方が薫りが立って美味いんだよ。
食事よりも食事のコーヒーの方が時間がかかる。そんな事ない?
どうもそこは合わない。
「紙と布ってなにが違うんですか?」
「ドリップの種類だな?ペーパーは舌を刺しながら奥にいく感覚があるんだよ。ネルは舌を包み込むようにして奥にいく。トゲトゲしてるのか、まろやかな味わいなのかが違うんだよ」
「…全くわからない…」
「感覚としては飲んだ時の感覚。食感に近いかな。食べてはないが」
珈琲に関しては手を抜いた事などない!!!
女性の扱い等、手を抜いてるどころか、千年経ってもそもそも触れてないモノまであるが。
「副隊長が納得のいくコーヒーを淹れてみせます…!」
非常に楽しみだ。
…俺の納得いくコーヒーとして、出してくるのを、飲まなかった事などないのだが。
酸味がキツかったり、苦味が強すぎたり、焦げ臭かったりするので、その度にいいながら、全部飲む。その後、必ず言うセリフがある。
「俺のために出してくれるコーヒーが一番嬉しいよ」
あ。このコーヒー、酸味がある。柑橘系の味わいだな。
でも豊かな甘みと花を思わせる甘い薫りがふわっと漂う。
「…ブルーマウンテンだな?」
「なんでわかるんですか…」
「今回は上手く淹れられたな」
パァッと花が綻んだ。
…でも正直、ブルマンってそんな好きじゃないんだよな…。コスタリカとの違いがイマイチわかんないし…。
「明日はガテマラを淹れてくれ」
「ガテマラ?ですか?」
「グアテマラの方がわかりやすいかな」
「はい!わかりました!」
俺の補佐はコーヒーを淹れる腕が日に日に上がっていく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎日。毎日。
書類仕事は午前中に終わり。
午後の副隊長のコーヒーブレイクも終わったら。
今日も今日とて全裸の副隊長の指導がある。
私は文字通り、副隊長の補佐として。
副隊長は圧倒的なまでの、努力型だ。
四番隊を皆集めて、回道の指導を行う。
その指導方法は。
割りと汚い字でこう書かれた、広い部屋で行う。
『実技に勝る指導なし』『百聞は一見に如かず』
その通りだけど。なんだかなぁ…って感じ。
そこで、傷を治すにはどうしたらいいかと言うのを、身体で学ぶ。
皆がメキメキと実力を伸ばしていくのは嬉しい。
副隊長が認められるのはもっと嬉しい。
元々、四番隊は
だって副隊長が常に全裸だよ?
そんな上官がいるところなんて、よっぽどの物好きじゃないと来ない。かくいう私もそうだった。
でも、ここで。
全裸だけど、どこまでも面倒をみてくれる上官と、挨拶だけして後はほったらかしの服着た上官。どっちがいいかと選んだ場合、私は面倒をみてくれる上官を選んでしまった。
…服着た方がもっといいけど…。
皆と一緒なのは酉の刻(約午後6時)まで。
その後は亥の刻(約午後10時)まで私の個人授業がある。そこでダメなところは徹底的に叩き直してくれる。
未だに慣れないけど、気安く話せるのはここぐらい。
「…副隊長はおっぱい揉みたいんですか?」
回道の修行中、少し余裕ができた私は聞いてみた。
私の淹れたコーヒーをゆっくり愉しんでいた副隊長は、私の攻撃にむせた。
今日の午前中。副隊長の言葉をちゃんと聞いていた私はそう切り出したのだ。
「…聞かなかった事にしてくれ。男の欲望が漏れただけだ」
私のおっぱいじゃあダメだろうか。自分で胸をむにむにしてみる。
…全然気持ちよくない。そこそこ大きいけど、破格に大きいわけではないからか。
「…私のを揉んでみますか?」
「…冗談はよせ。いざとなったら風俗いくし」
…。なんかムカムカする。
この感情を嫉妬と認めたくない。
全裸男に嫉妬するなんて、私の心が認めない。
「次はなんですか?何をするんですか?」
「え!?なんでそんな不機嫌なの?」
どうやらかなりぶっきらぼうな言い方だったらしい。
でも今日くらいはいいよね。
「なんででもいいでしょ!?今日はそんな気分なんです!!!」
早く私の心くらいわかってください。私とはかなりの付き合いなんですから。
「副隊長ってほんっっっと女心に鈍いですよね!」
「…鈍いってか、勘違いしない様にしてるだけなんだが…」
ほら。魔性の女に騙されない様にしてるだけなんだが…。騙されかかった経験あるし…。壺買わされそうになった事あるし。八百年くらい前に。
そんな事は私の知った事じゃないです。
それに、今は。
「逆に壺、売ってますよね?」
「なんも効果のない壺な。俺の触った壺って感じでな」
こんな男でも、一定層の狂信者がいる。全裸ではないが。その人達が買うのだ。
………。私も一応。一応!売られている壺を持っている。花を活けているから、無駄遣いではない。
無駄遣いじゃない。
無駄遣いじゃない…ハズ…!
普通に活ける壺の5倍くらい値段したけど、無駄遣いじゃない!
「『な〜んも効果ない天副隊長の触った壺』っていう名前で売っているのに、買うヤツの気がしれねぇよな」
………。ほんとにその名前で買う人がここにいる。
「…そうですね。でもほんとに触っているんですか?」
「当たり前だろ?一応、全てに触っているよ。そこはウソつかない。それに、そこまで触るのは手間じゃねえしな」
嘘じゃないなら、そこそこ当たりかな。
私も私のお金も報われたと思う。
新作、買おうかな。『天副隊長が触った空色の壺』が発売されてたし。売り文句が、『天副隊長だからこそ、空の色が似合うと思いませんか?』だ。確かに名前からして適任だろう。
あまりにもしっくり来すぎて欲しくなってしまった。
…これ買うと、ピッタリ30個になるし。
「…俺のもとに『壺代』が毎月来るんだよ。かなり怖い値段が」
この人もやってるけど、回りもめちゃくちゃやってるよね…。
「…副隊長の3ヶ月分の給料とほぼ同額が毎月来て、怖いんだよ…」
…かなり売れてるんだ…。
「最初はテキトーに『壺でも売ってみるか!』のノリで初めたのに。…今度はハンコでも手を出してみようかな」
笑いながら言っている。かなり冗談の色が濃かったが。
「絶対にやめてください!!!」
「…おう。冗談なんだが…」
「それでもです!!!」
…私の出費が増える。
そんなアホな事ができるのは残りわずかとはこの時、全く思っていなかった。
変わる時はいつも血の臭いと胸騒ぎから始まる。
息抜き回でした。
次から本筋に合流ですね!
どこまでやって欲しい?
-
ソウル・ソサエティ篇まで
-
破面まで(テキトーに途中で切る)
-
破面(最後まで)まで
-
完現術(フルブリング)まで
-
最後まで(滅却師篇)まで