少女前線 ~銃へと憑依した傭兵~(更新停止)   作:蒼月 アイン

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第5話 後編 その4投稿ですよ~(小声


疲れた・・・!!(8012文字)
まさかこんな長くなるとは思ってませんでしたが第五話終了です!!
次は基地に着いてHK433のアレコレやったり、出来れば日常パート書きたいな~って思ってます。
あと第五話だけで合計文字数が36509文字あるそうです・・・なにこれ・・・(白目


第5話 後編 その4 来援!

「それじゃあ・・・始めるか!」

「あぁ・・・」

 

 お互い、その一言に戦闘態勢に入った。

 先手を取ったのはエクスキューショナーだった。

 左手のハンドガンを数発撃ってきた、接近するまでの牽制目的なのだろう、簡単に避ける事に成功した。

 こちらもお返しにライフルのトリガーを引くがブレードによって簡単に弾かれてしまった。

 マジか・・・片手で容易く扱っていると思っていたが軽々しく構えて盾代わりにするとは思ってなかった・・・

 

「おら、次はこっちの番だ!」

「チィッ・・・!」

 

 エクスキューショナーが一気に距離を詰めてきた。

 そのブレードを横薙ぎに払ってくるのを後ろに倒れ込む形で回避する。

 顔擦れ擦れ上をブレードが空気を切り裂き、轟音と共に通過していく。

 あんな物に斬られ様ものなら一発で俺の頭はそこら辺に転がることになるだろう。

 無理やり避けた為、そのまま地面に倒れそうになるがその前に右手を地面に着けて体勢を安定させる。

 その隙をエクスキューショナーが見逃す筈なく、左手のハンドガンをこちらに向けてトリガーを引こうとした。

 

「悪いがそう簡単にはやらせん!」

「チッ・・・!」

 

 トリガーを引かれる前に足を振り上げて奴の手首を蹴り上げる。

 銃口はあらぬ方向に向かって銃弾を吐き出し、俺はそのまま右手を支えにしてバク転する様に後ろに下がり、更にそのまま後ろにバックステップで距離を取った。

 距離を取ってライフルを構え警戒しながらも思考を巡らす。

 さっきの蹴り、出来れば奴がハンドガンを手放せばと思い全力で蹴り上げたのだが残念ながらそういう結果にならなかった。

 ブレードを地面に突き刺して右手で左手首を摩るだけで特に意に介した様子を見せない。

 攻撃しようにも射撃はあの攻防自在に振るうブレードに邪魔されて届かない、なら接近戦を仕掛ければ漏れなくあのブレードの餌食だ。

 先にあのブレードを手放させないといけないか・・・

 そう判断するも一体、どうやってあのブレードを手放させるかと悩んだ。

 右腕はあのブレードを片手で保持出来る程の代物だ、左手のハンドガンを手放させ様とする以上に苦労するだろう。

 そう考えてる間にもエクスキューショナーは右手にブレードを持ち直し、戦闘態勢を整えた。

 

「おい、そっちから来ねぇなら・・・こっちから行くぜ!」

 

 そう言うとほぼ同時にエクスキューショナーはあの驚異的な瞬発力を持って距離を詰めてきた。

 取りあえずは牽制でライフルを撃つがやはりと言うべきかあのブレードで弾かれるか、容易く避けられてしまう。

 お返しにと言わんばかりにエクスキューショナーはハンドガンを構えて数発、撃ち返してくる。

 殆どは避けれたが最後の一発が体を掠って行った。

 致命傷どころか体にダメージは入ってないもののライフルを吊るしていたスリングを破壊された。

 だがそんな事を気にする暇もなく、距離を詰めたエクスキューショナーがブレードを振るった。

 袈裟切りする様に振り下ろすが左足を半歩下がらせ、体を斜めにする事で回避、ライフルを構えてる暇がないのでMk.23を引き抜いて狙いを定めようとして・・・

 

「さっきのお返しだ!!」

「しまっ・・・!?」

 

 素早く体勢を立て直したエクスキューショナーがMk.23を持った右手に蹴りを入れられ思わず手放してしまった。

 俺の手から離れたMk.23は空中を弧を描く様に飛び、離れたところに転がった。

 更に返し刀に足を振り落としてきたがそれは咄嗟に両腕をクロスさせる事で防御する、だが代わりにスリングを壊されていたライフルを落とす事になった。

 

「よう、どうした。そんなもんか?」

 

 エクスキューショナーが余裕のある笑みを浮かべながら力を込めてくる。

 押し切られまいとこちらも力を入れるが・・・腕からミシリという事が聞こえてくる。

 このまま続ければ明らかに俺の方が不利だ・・・

 

 一か八か、やってみるか・・・!

 

 そう決断し、防御してる腕の力を態と抜いてそのまま防御態勢を止めた。

 いきなり抵抗を失ったエクスキューショナーは思わずそのまま足を振り下ろして来たがそれを紙一重で避ける。

 地面を踏み抜いたエクスキューショナーの右足を踏みつけて動けない様にする。

 そのままエクスキューショナーの顎に掌底を撃ち込む。

 

「ぐっ・・てめぇ・・・!」

 

 不意打ちを喰らったエクスキューショナーは左手のハンドガンをこちに向けてきた。

 だが中・近距離戦からなら兎も角、至近距離での戦闘においてだったらハンドガンよりナイフや素手の方が早い。

 エクスキューショナーがトリガーを引く前に左手をホールド、そのまま手首を捻った上で手刀を落とせば彼女は苦悶の声と共に容易くハンドガンを落とした。

 苦し紛れに今度は自由な左足で蹴りを入れて来たがそれも既に予想済み、タイミングを合わせて逆に脛を蹴り飛ばした。

 

「調子に・・・乗るな・・・!」

 

 怒りに満ちた声と共に今度は左からブレードを横薙ぎに振るってきた。

 流石にあれをこの状態で受け流すことは出来ない、そう判断した俺は咄嗟に身を屈めてブレードを回避した。

 間に合わなかったコートの右手側がバッサリ切り飛ばされたがそんな事を気にしている暇はない。

 ブレードが通り過ぎたのを確認して素早く起き上がる、その時に一緒に踏みつけてるエクスキューショナーの右足に力を籠める。

 起き上がると同時に腰のホルスターからナイフを取り出した。

 無理な姿勢から強引に振るったブレードを持つ手は未だに自由に動かせず、完全に無防備な姿を晒したエクスキューショナーの首筋へと逆手に持ったナイフを滑らした。

 

(獲った・・・!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ・・・ハアッ・・・ハァツ・・・!」

 

 螺旋階段を駆け上がる、もうすぐで管制室へと到着だ。

 道中、崩れてきた瓦礫が邪魔で時間が掛かったがなんとか管制室へとたどり着けた。

 

「AR-15!!」

 

 管制室に入ると同時に妹の名前を叫んだ。

 管制室は酷いあり様だった、迫撃砲の直撃を受けた為に残っていた壁は綺麗に吹き飛んでいて管制室内はその瓦礫だらけだ。

 数時間前まで、自分たちが居た場所とは決して思えない惨状だ。

 パッと周囲を見渡すが自分の妹の姿は見えない。

 

 まさか・・・さっきの砲撃で・・・

 

 M16の胸中で最悪の未来が過ぎ去り、顔を蒼褪めさせた。

 

「AR-15、何処だ!?」

 

 頭に浮かんだ物を振り払う様に再度、妹の名前を叫んだ。

 だが、返事は返って来ない・・・

 M16の胸中に絶望感が漂った時・・・彼女の後ろから何かが崩れる音が聞こえた。

 

ガラリッ・・・

 

 咄嗟にそっちの方、管制室中央にある操作パネル台の裏を見た。

 そこには確かにAR-15の姿があった、瓦礫に埋もれてはいるが確かに彼女の姿だ。

 妹の無事に安堵しつつM16はすぐさま、彼女の元に駆け寄った。

 

「AR15・・・無事か!?」

「・・・ッ!・・・生きてるわよ・・・うるさいわね」

 

 顔を苦痛に歪めながらもAR-15から返事があった。

 改めて彼女を見れば酷いあり様だった。

 体中は傷だらけの上に額からは人工血液を垂れ流している。

 

「・・・怪我の状態は?」

「最悪の一言・・・左腕が折れてるわ」

 

 自己診断プログラムを走らせた彼女が苦虫を噛んだ様な顔をした。

 確かに言われて見れば彼女の左腕は力なく垂れ下がっている。

 

「ペルシカが怒りそうだな」

「勘弁してよ」

 

 AR-15は嫌そうな顔をした。

 間違いなくペルシカは怒るだろう、それと同時に心配もするだろうが・・・

 だが、それよりも気になることがあった。

 

「にしても良く無事だったな?殆ど避ける時間はなかったと思うが?」

「・・・433のお陰ね」

「ほう?」

「彼女が私の名前を叫んでくれたお陰で咄嗟に影に隠れることが出来たわ」

「礼を言わなきゃな・・・改めて」

「そうね・・・謝らなきゃならないのに更に貸しを作るなんてね・・・

「ん?なにか言ったか?」

「なんでもない、それより私のライフルを取ってくれる?」

 

 そう言って彼女が指さす方向には瓦礫の中から銃身だけ顔を見せてる彼女の愛銃だった。

 瓦礫から引き抜いて確認するが多少、埃を被っただけで特に異常は見られなかった。

 埃を払って渡すとAR-15は片手と両膝の間を器用に使ってマガジンを取り外してチャージングハンドルを引いて装填されていた弾を排莢し、マガジンを指し直して再度チャージングハンドルを引いて装填した。

 それを見ていたM16だがAR-15が何をしようとしてるのか察した。

 

「おいおい、まさか戦う気か?」

「当然でしょ?リロードには手間取るでしょうけど片腕さえあれば銃は撃てる、それに皆がまだ下で戦ってるていうのに私だけ寝てる訳にはいかないわ。」

 

 そう言って立ち上がろうとする彼女に思わずM16はため息をついた。

 全く・・・こうゆう頑固な所はM4とそっくりだな・・・

 内心そう思いつつM16は立ち上がる事に四苦八苦しているAR-15に肩を貸すことにした。

 

「肩貸すぞ、掴まれ」

「M16・・・」

「左腕の痛覚切っとけ・・・痛むんだろ?」

「・・・そうね」

 

 出来るだけ気をつけつつM16はAR-15の右腕を肩に回した。

 

「下の戦況は?」

「M4とSOPⅡが正面入り口に即席のバリケードを作って抵抗してる」

「M4とSOPⅡ?433はどうしたの?」

「・・・管制塔の外でエクスキューショナーと交戦中だ」

「エクスキューショナー・・・?・・・ッ!!あいつがここに!?」

「あぁ・・・」

「どうして433を一人にしたの!?」

「私もそうはしたくなかったんだがな・・・433の奴にお前の無事を確認してくれって頼まれたんだ」

「私の?」

「あぁ・・・」

「そう」

 

 顔を俯かせたAR-15を気にしつつ、M16は階段を下りて展望エリアへと降りる。

 そこから展望エリアを通り過ぎてM4と合流しようとした所で俯いて黙り込んでいたAR-15に声を掛けられた。

 

「M16・・・ちょっとお願いがあるわ」

「うん?」

 

 顔を上げたAR-15は何かを決意した様な顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガキィンッ・・・

 

 首筋を捉えた筈のナイフはエクスキューショナーの首を切り裂き、鮮血の如く人工血液を撒き散らす事はなかった。

 

「惜しかったな・・・」

「チッ・・・!」

 

 すぐそこまで追い詰めていた筈のエクスキューショナーは残念そうに呟いた。

 俺は険しい顔をしながら奴の首を獲り損ねた原因・・・彼女が右手で構える俺と同じ獲物(軍用ナイフ)を睨みつけた。

 彼女の首を切り裂こうとした俺のナイフは彼女が咄嗟に下から突き出したナイフによって物の見事に食い止められていた。

 

「本当に惜しかったぜ?俺をここまで追い詰めたのはお前が初めてだよ」

「そいつはどうも・・・」

「寡黙な奴だな・・・お前、名前は?」

「・・・聞いてどうする?」

「別にどうしようもしねぇさ、ただお前は俺の名前を知ってるのに俺がお前の名前を知らねぇのはフェアじゃねぇだろ?」

「・・・HK433」

「HK433か・・・へぇ・・・覚えたぜ?」

 

 ナイフ同士の鍔競り合いが続く中、エクスキューショナーは嬉しそうに笑みを浮かべた。

 それに反して俺は額に汗を浮かべていた。

 現状、互角・・・いや、少しこちらが押され気味だがなんとか抵抗が出来てはいる・・・だがこれが何時まで持つか分からない。

 俺は兎も角、管制塔の入口で必死に戦闘を続けているM4たちが何時まで耐えれるか分からない・・・

 出来れば俺があちらに合流したいところだがそれにはまずエクスキューショナーを撃破或いは撃退する必要がある。

 どうする・・・?どうすればこの状況を打破出来る・・・!?

 焦燥に駆られ、起死回生の一手を考えだそうとする俺を遠巻きに囲んでいた鉄血兵たちが・・・突如と爆撃された!

 

「なに・・・?」

「んだと!?」

 

 俺もエクスキューショナーも想定外の事態だったらしく、お互い鍔競り合いをしている状況から綺麗に吹き飛ばされた鉄血兵たちの方へと目線が向いた。

 それとほぼ同時に上空を二つの影が高速で通り過ぎて行った。

 通り過ぎて行ったその影を追えばそこにはボディにグリフィン&クルーガー社のロゴが入ったAH-64Dが2機、飛行場上空を我が物顔で飛び回る。

 機体下部に取り付けられたHUDと連動している30mmチェーンガンと機体両側のスタブウィングに懸架されたハイドラロケットが次々と飛行場を埋め尽くす鉄血兵達を屠っていく。

 無論、鉄血側もそれに対抗して対空攻撃をしようとするが高速で飛び回り続け、時には地形の影に隠れて翻弄するアパッチに着いていけず次々と撃破されていく。

 粗方鉄血兵が撃滅された後、2機の輸送ヘリが飛行場に姿を現した。

 見た目はアメリカのUH-60 ブラックホークをベースにしたと思われる2機の輸送ヘリはアパッチが取り零した鉄血兵を掃討してランディングゾーンを確保、着陸すると部隊を展開し始めた。

 それに気を取られ、ナイフへ入れてる力が抜けているエクスキューショナーを押し切り、そのまま彼女を蹴り飛ばして距離を作る。

 

「てめぇ・・・!」

 

 油断した所を突かれたエクスキューショナーが怒りを露わにするがそれを無視して足元のライフルを拾い上げてマガジンを素早く交換する。

 Mk.23も回収したかったが残念ながらそんな暇は無さそうだ・・・

 エクスキューショナーに銃口を向けつつジリジリと下がり・・・そして一気に走り出す。

 俺を捉えるべくエクスキューショナーも走り出そうとし、その足元に数発の銃弾が撃ち込まれた。

 思わぬ攻撃にエクスキューショナーは動きを止め、俺は狙撃してきた方向・・・管制塔の方へと向いた。

 管制塔の展望エリア、そこには匍匐状態になってライフルを構えるAR-15とその隣で片膝を着いてスポッター役をしているM16の姿があった。

 AR-15の援護射撃の元、救援部隊の方へと向かうがエクスキューショナーは諦めず、AR-15の狙撃をブレードで弾きつつもこちらへ向かってくる。

 俺はその姿を後ろ目で確認しつつ、サイドバックからある物を取り出す。

 そしてエクスキューショナーの方へと振り返りながら叫ぶ。

 

「AR-15!!」

 

 彼女の名を呼びながら『それ』を投げた。

 

「ハッ・・・そんなもん喰らうかよ!!」

 

 そう言ってエクスキューショナーは投げつけられた『缶』を避けようとして、それが目の前で銃弾に撃ち抜かれて爆発した。

 俺が投げたのは唯一、使われることなく所持していたスモークグレネードだった。

 彼女が上手く撃ち抜いてくれるかは賭けだったのだが彼女は俺の信じてた通り、ドンピシャのタイミングで撃ち抜いてくれた様だ。

 スモークグレネードを至近距離で食らい、動きを止めたエクスキューショナーをしり目に俺は救援部隊との合流に成功する。

 駆けつけてくれた彼女たちに礼を言いつつヘリに搭乗する、M4とSOPⅡはもう一機のヘリに既に搭乗してるらしい。

 地上に展開していた救援部隊が全員搭乗するとヘリは浮上し今度は展望エリアへと向かった。

 展望エリアにいるM16とAR-15を回収するためだ。

 ヘリは二人が乗れるギリギリの高さを維持しながらホバリングする。

 出迎えた二人はボロボロだった。

 特にAR-15はズタボロで頭からは人工血液を流してるし左腕は力なく垂れ下がっている。

 

「ボロボロだな・・・」

「そうね・・・けど、貴女のお陰で生きてる」

「そうか・・・さっきの狙撃、助かった。ありがとう」

「ふっ・・・当然ね」

 

 作戦開始前の時と同様にAR-15が不敵な笑みを浮かべた。

 俺はその姿思わず笑みを零しつつ手を差し出す。

 

「さぁ、とっととこんな処からオサラバしよう」

「その通りね」

 

 差し出された手を取ったAR-15を引っ張り上げヘリへと乗せた。

 M16もその後に続いてヘリに搭乗し、ヘリは離脱するために上昇し始める。

 

私には何もないんだな・・・

 

 M16が何か言っていたが無視された。

 

 

 

 

 ヘリは数時間に渡り激しい戦闘を繰り広げた飛行場を後にする。

 上昇中、滑走路に何もせず、こちらを見上げるエクスキューショナーがおり目が合った。

 こちらを見上げるエクスキューショナーの口が動いた。

 

「次はぜってぇ逃がさない」

 

 声が聞こえた訳ではないがそう言った様に見える。

 どうやら、彼女とは長い縁になりそうだ。

 離脱するヘリの中で俺はそんな予感を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぅ」

「うん?」

 

 飛行場から離脱し、所属基地へと向かうヘリの中、カーゴハッチの淵に寄りかかって外を眺めていた俺にM16が話しかけてきた。

 M16は俺と反対側の淵へと寄りかかる様に座った。

 ・・・ズボンの俺だったら兎も角、ミニスカート姿のM16が片膝を立てて座ると見えるんだが分かってるのだろうか?

 

「今回はお疲れさん」

「あぁ、お互いにな」

 

 暫しお互い無言だったがM16が口を開いた。

 

「AR-15のこと、助かったよ。お前が咄嗟に呼んでなかったら私は大事な妹を失うとこだった・・・M4の事も含め、改めて礼を言わせてもらう」

「気にするな、俺も咄嗟に声が出ただけだ」

「そうか・・・」

「AR-15の容態はどうだ?かなりボロボロだったが・・・」

「現在は休眠モード(スリープモード)で眠ってる、なんせ今回、一番の重症だから。基地に戻ったらすぐに修理だ」

「そうか・・・」

 

 そう言って俺は機内の椅子に寝かされ、眠りについてるAR-15を見やった。

 彼女の上には433が羽織っていたコートが掛けられている、イスに寝かしつけた際に俺が彼女に掛けた物だ、彼女は最初驚いたがその後に嬉しそうに笑顔を浮かべたのが印象的だった。

 M16も同じくAR-15を見ていた。

 暫しそうした後、俺は外に視線を戻した。

 少しして何気なくサイドバックを漁って煙草を取り出した。

 結局、今日1日吸えずじまいだったなと思い、咥えてライターで火を点けた。

 それを眺めていたM16が口を開いた。

 

「なぁ、私にも1本貰えるか?」

 

 唐突な申し入れに驚きつつタバコケースを取り出して差し出すとM16はその中から一本抜き出して咥えた。

 俺がライターを向けるとM16は前かがみになって咥えてる煙草に火を点けた。

 火が点いたのを確認してライターを懐に仕舞い、お互いまたヘリへと寄りかかった。

 煙草の火を何度かを燻ぶらせた後、二人でほぼ同時に紫煙を吐き出した。

 

「しかし、M16が煙草を吸うとは思ってなかったな」

「ん・・・?ふぅー・・・まぁな。普段は殆ど吸わないんだが・・・極希れにな?」

 

 その後はお互い、煙草を吹かしながらいろいろと雑談を講じながら基地へと向かった。

 

 

 

 

 余談だが、基地に到着してヘリを下りて合流したM4とSOPⅡに煙草臭いと二人揃って文句を言われた・・・解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのグリフィンの戦術人形・・・HK433が乗ったヘリが去って行った方向を眺め続ける。

 今回、被った損害のことを代理人(エージェント)の奴に報告しなきゃならないと思うと頭が痛かった。

 更にAR小隊の連中も逃がしたとあれば説教を言われるのは間違いないだろう。

 思わずため息をつきたくなった。

 それにしても・・・

 

「HK433・・・か」

 

 思い出すのはあのグリフィンの戦術人形のことだった。

 そこらの雑魚とは違う見た目、装備、そして戦闘技術・・・

 油断したとは思ってなかった、戦い初めてすぐに慢心も捨てた・・・だがそれでも奴を仕留めることが出来なかった。

 

「楽しませてくれるじゃねぇか・・・!」

 

 初めて会う強敵に思わず昂って来た。

 次会ったらぜってぇ逃がさねぇ、必ず決着を着ける。

 そう決意し、帰ろうとしたところで、視界の隅に何か光る物を捉えた。

 普段なら興味も持たずにそのまま立ち去っただろうが不思議と目を取られ思わずそれに近づいて拾った。

 

「なんだ、これ?」

 

 果たして拾ったのはハンドガンだった。

 だが俺や鉄血兵のガードが使ってる様な代物じゃない・・・どちらかと言えばグリフィンの戦術人形や人類が使ってる代物だ。

 暫し、なぜそんな物がこんな所に転がっていたのか頭を傾げて考えた・・・

 あっ・・・思い出した。

 

 確か、HK433が持ってた奴か・・・

 

 奴との戦闘中に俺が蹴り飛ばした奴だった、すっかり忘れていた。

 暫しそれを見つめ、持って帰る事にした。

 特にこれと言った理由は無かったが・・・強いて言えばあいつの持ち物というのが気に入った。

 

 

 

 

 因みに基地に戻った後、代理人に報告したらみっちり叱られた。




苦労しました・・・特にエクスキューショナーとの戦闘パートはずっと脳内シミュレーションしながらの苦闘の連続でした・・・
因みに救援部隊が使ってるヘリが米国製なのはただ単純に 主 の 趣 味 で す
主はUH-60が大好き人間なのでグリフィン社のヘリはUH-60をベースに主が好き勝手に改造施した物が殆どになります。
あ、それと色々吹っ切れたのでこの作品は433×AR-15&M4というカップリングで書いていく事にします、えぇ・・・そうします。異論は認めません。

・・・エクスキューショナーにヤンデレ系ヒロインのフラグが建った気がするけどきっと気のせいです(目逸らし)

早く、433とAR-15たちをくっ付けてイチャイチャしてるの買きたいな~(ボソッ

多目的投函箱を設置しました~
質問やこうゆうネタが見たい!やコラ依頼してやんよ!というお方は是非ともお願いします~(意訳:ネタ下さい
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=249152&uid=54123
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