少女前線 ~銃へと憑依した傭兵~(更新停止)   作:蒼月 アイン

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は~い、2話目投下しま~す!
実はプロローグは3分割しようと思ってたけど筆が乗り続け、どこで切れば良いか分からなくなってどうせなら最後までやっちまえ☆となって書きました。
次回から主人公(以後、433)がドルフロ世界を放浪します。


第2話 日常から非日常へ

 銃声と爆発音、怒声と悲鳴が閑散とした山岳地帯に響き渡る。

 頭上からは鉛玉の雨霰が降り注ぎ、それを稜線の影で凌ぎ敵の射撃が弱まった瞬間を突いてお返しと言わんばかり奴らがいる方向に向かって撃ち返した。

 各分隊に必ず1名ずついる分隊支援火器持ちのオペレーター達がLMGで制圧射撃を掛け、アサルトライフルを装備したオペレーター達がLMG持ち達がリロードする間をカバーし、狙撃兵達が不用意に顔を出した敵兵の頭を撃ち抜く。

 接敵してから10分ほど・・・それを俺たちは繰り返していた。

 ACOGサイトをのぞき込み、サイト内で捉えた敵兵の頭を撃ち抜いた。

 稜線の影に身を隠し、空になったマガジンを落として新たなマガジンを取り出して装填する。

 隣で制圧射撃を掛け、加熱した銃身を冷やすために身を隠した相棒へと声を掛けた。

 

「何人殺った?」

「3人、そっちは?」

「こっちも3人」

 

 お互い倒した敵の数が同じだった事に思わず苦笑を浮かべた。

 

「因みに聞くが、何分経った?」

 

 そう聞けば相棒は左腕の時計に目をやり、ニヤリと笑った。

 

「聞いて驚け?」

「なんだ?」

「まだ十分だ」

ジーザス!!

 

 思わず地面を叩きそうになったがなんとか思い届め稜線の影からこっそり顔を出して相手側の方を見る。

 相変わらず景気良くこちらに鉛玉を吹っ飛ばしてきている、きっと奴らの後方には物資が山ほど積まれてるに違いない。

 そんな事を思いつつ顔を引っ込め、相棒に再度問いかけた。

 

「こっちの損害は?」

「アルファ分隊のベイカーとスウェンソン、ブラボー分隊のヴィーノとグレッグ、それとうちの分隊のジョージがヤられた。死んじゃいないが戦闘続行は無理だな」

「なんてこった、5人もやられたか」

「そうだな・・・降伏するか?」

「冗談だろ?こっちだって同数以上の奴を殺ったんだ。奴らが許してくれるとは思えん」

「同感だ!」

 

 そう言いつつお互い再度、稜線の影から身を乗り出し敵の方へと弾幕を張った。

 マガジンを撃ち切り、リロードのために稜線の影に隠れた。

 戦闘要員が減ったこともあるがもう一つ問題があった。

 

「相棒」

「なんだ?」

「お前、マガジンどんだけ持ってる?」

「あと3つ・・・いや、2つ半だな。そっちは?」

「あと、4本」

「参ったな、この分だと他の分隊の連中も同じかな?」

「かもな」

 

 試しに他の分隊に無線で聞いたところ、どこの分隊も似た様な返答が帰ってきた。

 どの分隊も残弾が心許なくなってきていた。

 

「不味いな、このままじゃ俺らはナイフで戦う羽目になっちまう」

「カッチカチに武装した奴ら相手にか?冗談だろ?」

「冗談だと良かったんだがな・・・」

 

そう思い、思わずため息がつきそうになった時、俺の二人隣にいたオペレーターが弾が切れたと叫んだ。

ブラボー分隊のジョニーだった。

俺はまだ未使用のマガジンを抜くとジョニーに向けて放り投げた。

 

「ジョニー、貸し1だ!帰ったらビール奢れ!」

「済まん!助かった!」

 

 礼を言いつつマガジンを入れ替えて射撃を再開するジョニー。

 それを見届けつつ俺は隣にいるオペレーターに声を掛けた。

 同じチャーリー分隊に所属するスタンリーだ。

 

「スタンリー、後方に下がらせた連中から予備のマガジン受け取って来てみんなに配ってくれ」

「りょ、了解!」

 

そう言って後方に下がるスタンリーを見届けつつ俺は愛銃を構えなおし敵への牽制射撃を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 後方の連中から受け取ったマガジンも殆ど使い果たし、ナイフ戦に現実味を帯びてきた時異変が起きた。

 敵が潜む山岳地帯で2度、3度と爆発が起こり敵の射撃が途切れたのだ。

 みな、不審に思いつつ稜線から顔を出すると上の方で今まで殆ど姿を見せていなかった敵兵が何かに追い立てられる様に姿を現し算を乱す様に逃亡を始めた。

 突然の事にみな思わず呆然とそれを眺める、すると遠くから微かにローター音が聞こえ始めた。

 思わず周囲を見渡すと俺たちが向かう予定の方向から2機のヘリが向かってくるのが見えた。

 最初は米粒程度の大きさだったそれは近づくに連れてその姿は明確に見えてきた。

 メインローターの上に特徴的なレーダーを載せた2人乗りの攻撃ヘリ・・・AH-64D アパッチ・ロングボウだった。

 みなそれを呆然と見上げていると無線に通信が入った。

 

『こちらハンター2-1、ジャガー0-1、聞こえるか?』

「こちらジャガー0-1、聞こえている」

『任務を終え、帰還途中だったんだがな。そちらが襲撃を受けてると聞いて飛んできた。どうやら間に合ったみたいで良かったよ』

「救援感謝する、危うく全滅するところだったよ」

『そいつは良かった、お宅らが運んでる荷物はこいつらの飯なんでな。間に合わなかったらどうしようかと冷や冷やしたよ』

「そいつは良かったな、ではしっかりご馳走をを届けることにしよう」

『是非ともそうしてくれ、俺たちは残敵の掃討に移る』

「了解した、期待して待ってくれ。あぁ・・・それと基地に着いたら一杯奢らせてくれ」

『フッ・・・PXの酒片っ端から奢らせるから覚悟しとけ?ハンター2-1アウト』

「程ほどに頼む、ジャガー0-1アウト」

 

 ホバーリングしていたハンター2-1は高度を上げ、敵が逃げて行った方向へと向かった。

 それをやっと思考が追い付きなにがあったか理解したオペレーター達が歓声を持って見送った。

 俺たちは飛び去って行くハンター2-1を見届け、車列に戻った。

 幸いなことに車列に損害と言える損害はなかった、どうやら敵は車列を丸々鹵獲したかったらしい。

 出来れば戦死したデルタ分隊のドックタグを回収してやりたかったが残念ながら未だにハンヴィーは燃え盛っており断念する。

 代わりに現在地を記録し後程回収する手立てを整えた。

 19人中、5名が戦死、重軽傷者が5人、おまけに弾薬は殆ど残ってなくあとはハンヴィーに備え付けられているM2 ブローニングぐらいだった。

 更に問題なのは負傷したオペレーター達をどうするかだった。

 本来なら後送したいところだがまだ襲撃を受ける可能性がある以上、彼らだけを送ることは出来なかった。

 生き残った各分隊の分隊長との協議の結果、彼らも前線基地へと連れて行ってその後、後方へと送るということになった。

 各分隊に指示を出し移動準備を早急に整える、俺たちチャーリー分隊が一番損害少ないこともあり俺たちが車列の先頭へと立つことになった。

 負傷しているオペレーター達はアルファ分隊のハンヴィーに乗せてチャーリー分隊のハンヴィーの後ろに着かせてその後ろにトラック隊、最後尾にブラボー分隊のハンヴィーが着くことになった。

 準備が整い、あとは出発するだけの段階で俺はふと景色を眺めた。

 雲一つない青空に乾燥した大地に燦燦と輝く太陽が容赦なく焼き付ける。

 

「どうした?相棒、そろそろ出発するぞ?」

「あぁ・・・」

 

 今乗る、と答えようとしたところで一発の銃声が辺りに轟いた。

 ハンヴィーに乗り込もうとしていた俺は急速に足の力が抜け仰向けに倒れた。

 スローモーションに映る視界の先では相棒が信じられないものを見たと言わんばかりに目を見開いているのが分かった。

 ドサリと倒れ込んだ、胸から込み上げてくるものを感じ思わず吐き出した。

 血だった・・・赤黒く変色した血、それが俺の口周りと上着を真っ赤に染めた。

 胸にも違和感を感じ触ってみれば今吐き出したのとは違い赤い鮮血が手を真っ赤に染めた。

 そこまでしてやっと気づいた、自分は撃たれたということに。

 周りでは怒声が飛び交い、ハンヴィーに乗り込んで待機していたオペレーター達が外に飛び出し周囲を警戒し一人のオペレーターがとある方向を指さすと共に手に持っていた狙撃銃を構えてトリガーを引いた。

 確か、アルファ分隊に所属する狙撃兵のクルツだ。

 今回、参加している部隊内で一番能力の高い狙撃技術を持った奴だ。

 それをぼんやりと眺めていると突如と抱き起こされハンヴィーの影へと引きずられた。

 ハンヴィーへと凭れ掛けされ、俺を引きずった奴の顔を見るとそいつは相棒だった。

 何時もの陽気な笑顔は消え失せ、ボロボロと泣いている。

 相棒は泣きながら必死に傷口を抑え辺りの奴に怒鳴り散らしている。

 

「メディック!メディックを連れてこい!」

 

 なんて顔してやがんだ・・・たく、そんなんじゃマシンガントーカーの名が泣くぜ?

 既に動かすのでさえ億劫になってる右手を動かし、傷口を抑える相棒の手に添える。

 今になって激痛を認知し、思わず顔を顰めてしまうが相棒に向けてニヤリと笑みを浮かべる。

 

「もう・・・十分だ・・・」

「なに言ってやがんだ!この程度の傷でお前が死ぬ訳ねぇだろ!?すぐにメディックが来る!そしたら直ぐに・・・」

 

 と続けようとする相棒の言葉を遮り、首を横に振った・・・それだけでも激痛が走った。

 ・・・それに既に足の感覚が殆どない、手も段々と感覚が遠のいていくのが分かった。

 

「・・・肺をやられた・・・もう助からん」

「ダメだ!ダメだ!、死ぬな、相棒!」

 

 泣きじゃくり、俺の肩を揺する相棒に向けてニヤリと笑みを浮かべようとして突如と込み上げてきたものを吐き出した。

 さっきより更に赤黒さを増したどす黒い血液だった。

 あぁ、くそ・・・口の中が鉄臭ぇ・・・

 

「相棒・・・頼みがある・・・」

「なんだ?」

「わりいが俺の懐から煙草取ってくれ・・・無性に吸いてぇんだ・・・」

「・・・分かった」

 

 そういうと相棒は俺の懐から煙草とライターを取り出すと不慣れな手つきで煙草に火を点すと俺に咥えさせた。

 大きく吸いたいところだが残念な事に肺に穴が開いてるために吸うことが出来ず浅く吸うことしか出来ない。

 

「わりぃな・・・」

「なんてことはねぇさ・・・」

 

 泣きながら笑う相棒に俺も笑みを零した。

 そうだ、笑え、お前に泣き顔なんざ似合わねぇ、何時も通り笑ってみんなを笑わせろ。

 

「・・・相棒」

「なんだ?」

「俺の持ってるJAZZのCD・・・確か欲しがってたよな・・・?」

「あぁ・・・」

「お前にやるよ・・・」

「・・・分かった、貰っとく」

 

 泣きながら頷く相棒に満足し俺は空を見上げる。

 最後の煙草を楽しみながら俺は今までの人生を振り返った。

 戦災孤児だった俺は傭兵だった義父に拾われ、戦闘技能を叩きこまれてきた・・・その後は義父の後を追って傭兵になって世界中を渡り歩いた。

 とある切っ掛けで今のPMCにスカウトされ、相棒と出会った。

 思い返せば中々、波乱万丈の人生だったものだと思わず苦笑が出そうになった。

 そろそろ限界かな・・・?手足の感覚は既になくなり、視界も既に朧気・・・思考もままならなくなってきていた。

 

「相棒・・・」

「なんだ・・・?」

「わりいが、先に休ませてもらうぜ?」

 あぁ・・・おやすみ」

「あぁ・・・おや・・・すみ・・・」

 

重くなってきた瞼に抗うのを止め、目を閉じれば体から残っていた力が抜けていき何時しか意識は途切れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗闇へと沈んでいた意識が浮上していくのを感じる。

 目を開ける、ぼやけていたが暫くすると視界がはっきりとしてきた。

 目に入ってきたのは薄暗い天井だった。

 俺はあの時、確かに死んだ・・・いや、死んだ筈だった・・・もしかして奇跡的に生き残った?

 いや、あり得ない、肺に風穴が開き2度も喀血したしなにより手足の感覚が無くなり死を直感する程だったのに生き長らえるとは思えない。

 だが、実際に自分は死ぬことなくこうやって生きている・・・なにがあった?

 そうやって思考を巡らすも答えを得ることは出来ず、とりあえず起きるかと上半身を起こした。

 体は抵抗なく――少なくとも肺に穴が空くという重症を負ったとは思えないほど――起き上がることが出来た。

 その事に違和感を覚えつつ俺は部屋の中をグルリと見回す。

 俺が寝ているベッドの他には姿見用の大型の鏡にテーブルとその上に置かれたモニターの電源が入ったPC。

 それとテーブルの上には衣類が置かれており、そのテーブルの横の壁にはガンラックが設置され何かしらの銃――恐らくアサルトライフル――が掛けられている。

 明らかに病室ではない、がだからと言って基地にある俺の自室という訳でもない(そもそも俺の自室はこんな殺風景じゃない)

 どこだ?ここは?益々深まる謎頭を傾げつつベッドから立ち上がろうとして俺は自分自身の異変に気付いた。

 自分の髪に違和感を持ちそれに触れると髪は中々の長さを持ち感覚では腰ぐらいまであるということに気づいた。

 確かに仕事が忙しい頃は髪を切る時間さえなく、伸ばしっきりのまましたことはあるがここまで伸ばしたことは無かったはずだ。

 それにあの任務の時、俺は髪を切ったばっかりで殆ど伸びてなかった筈・・・なのにここまで伸びているのは何故か・・・そう思いつつ俺は後ろ髪を持って目の前に持っていく。

 

「・・・は?」

 

 俺は目の前に持ってきた自分の髪を見て、思わずそんな声を上げた。

 指の隙間をサラサラと流れる様に零れる水色に近い綺麗な銀髪だ・・・因みに俺は黒髪なので銀髪ではなかったはずだ。

 暫く、サラサラと流れる銀髪を目を見やりつつそう言えばと思う。

 さっきはいろいろと考え事していたお陰で全く意識していなかったが自分はあんなに胸が盛り上がっていただろうか?

 恐る恐る、俺は両手を胸にやり、胸部で自己主張が激しい”それ”へと触れた。

 

 ムニュリ

 

 擬音にすればそう鳴るである様子と共に指が沈み込んだ。

 その時、可笑しな感覚を味わい思わず変な声を上げそうになったがなんとか抑え込んだ。

 次にもしやと思って股間に手をやり、本来そこにある筈ものがなくなってる事に気づいた。

 

「・・・マジか」

 

 思わず泣き崩れそうになりそうなるのを我慢し視線を周囲に回せば目に入ったのは姿見の鏡だ。

 自分の現在の姿を見るのは少々、怖かったが何時までもそうしてる訳も行かず、おずおずと鏡の前に立った。

 

「ほぉ・・・」

 

 思わず感嘆の声が漏れた。

 それほどまでに鏡に映った姿・・・自分の現在の容姿は美しかった。

 見た感じ年齢は18~20歳ぐらいで腰まで届く水色に近い銀髪に切れ目ガチの鋭い灰色の瞳。

 スタイルも良く出るとこは出て締まるところは締まっているモデル体型のそれは薄手の病衣の上からしっかり教えてくれた。

 その姿を暫し見つめた後、俺はため息をついた。

 薄々気づいていたとはいえ、まさか自分が女になっているとは夢にも思わなかった。

 確か、こうゆうのを憑依だとか転生だとか言ったのだろうか?

 以前、ニホンのサブカルチャー文化にどっぷりとはまり込んでいた相棒から散々と聞かされたことを思い出す。

 当時はそんなものあるかと言って適当に聞き流していた訳なのだが・・・まさか、自分がそれを体験する等とは夢にも思わなかった。

 しかも、男から女に性転換する等と・・・もし神とやらがいるのなら是非ともそいつには鉛玉を1マグ分お届けしてやりたいところだ。

 いつまでも鏡の前で突っ立ってる訳にもいかず、まずは情報収集するためにテーブルの上のPCへと向かった。

 

 

 

 

「なるほどな」

 

 かなり古いパソコンで操作に四苦八苦しながらもなんとか欲しい情報を仕入れ、頷いた。

 結論から言うなれば俺が今いる場所・・・いや、この世界は・・・

 

「異世界・・・か」

 

 そう、異世界だった。

 俺がいた世界とは異なる歴史を辿った言わばIFの世界。

 少なくとも俺のいた世界にはグリフィンという名のPMCやIOP製造会社、鉄血工造等と言う企業は存在しなかった。

 そして何より・・・

 

「戦術人形・・・ねぇ?」

 

 人間の少女と殆ど変わらない容姿を持ち高度なAIによって人間となんら変わらない思考と感情を持ったロボット。

 そして、俺自身・・・いや俺の魂を宿したこの子も戦術人形の一種だ。

 先ほど見つけたこの子に関する資料を開き中のデータを閲覧する。

 

「HK433・・・か」

 

 資料に載っているこの子の名前を呟き、チラリとガンラックに掛かったアサルトライフルを見た。

 

 

 IOP社16LAB研究所にて試作されていた特別製の戦術人形HK433。

 ヘッケラー&コッホ社製アサルトライフルHK433をモデルとした戦術人形。

 通常の戦術人形に比べて性能が向上しており、更に高度な指揮モジュールを搭載しているため単独行動並びに部隊の指揮も可能。

 

「至れ尽くせり・・・だな」

 

 椅子から立ち上がりガンラックに掛けられたアサルトライフルを手に取る。

 初めて手に持つ筈のアサルトライフルはまるで長年使い続けた様に違和感なく手に馴染んだ。

 

「便利なもんだな・・・戦術人形というは」

 

 思わずそう呟きながら、俺は手に取った新たな愛銃のチェックを始める。

 例えこの子の半身の様な存在であってもチェックは欠かさない、これは長年傭兵をやっていた自分の習慣だった。

 サイトはフロントサイトとリアサイトがフリップ式に換装されホロサイトが装備されている。

 バレル下部のピカティニィレールにはバーチカルフォアグリップが装着され、マズルにはサイレンサーが取り付けられていた。

 一通りの確認を終えてから動作チェックをし、特に問題ないのを確認しそれを満足しながらライフルをテーブルに置き次はテーブルの上に置かれたサイドアームを手に取る。

 

「ふむ・・・H&K社製Mk.23か・・・」

 

 悪くない拳銃と言って良いだろう。

 俺自身、愛用してた訳ではないが何度か使ったことがあった。

 マズル部分にはサイレンサーが取り付けられ、銃身下部にはLAMが装着されていた。

 Mk.23も一通りチェックし動作を確認しテーブルの上へと置いた。

 一通りの確認を終え、満足した俺はチラリとテーブルの上に置かれた衣服に目を向けた。

 

「さて・・・着替えるか」

 

 流石に何時までも病衣のままでいる訳にもいかず、この子の服装であろうそれらに手を伸ばし俺は着替えを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 病衣を脱ぎ捨て、ズボン、インナー、ジャケットと着込んでいく(下着類はこの子の中のデータに着け方があったので助かった)

 サイドパックを体に取り付け、腰のベルトを通して右膝にレッグホスルターを装着し腰の裏側にナイフホルスターを取り付ける。

 ブーツを履いて脱げない様にキツく靴紐を縛り上げて結び、スリングを装着したHK433を体に通しその上から防弾・防刃・耐火・耐水と何気に凄いケープを身に纏った(因みに髪は邪魔だったのでポニーテールにした)。

 

「まぁ、こんなもんか」

 

 オープンフィンガーグローブを調整しながら鏡の前で今の姿を確認する。

 特にへんなところは見当たらず、上手く着こなせていると判断する。

 最後にライフルを構える、ハンドガンに持ち替える、ナイフに持ち替える等の一連の動作を行い行動に支障がないことを確認した。

 

「それじゃあ、行ってみますかね、異世界って奴に」

 

 パソコンの電源を落とし、俺は室内を見渡した後に部屋の唯一の出入り口であるドアを開け、外へと最初の一歩を踏み出した。




ものすっごく急展開で物語進めました。
けどこれで次回から楽しい楽しい本編です(`・ω・´)ゞ
あ、因みに433の服装のモデルはAK-12です、なんでAK-12かだって?作者がAK-12大好きだからだよ
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