地球防衛軍:カルデア   作:エヴァンズ

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…貴方は…聖杯に何を望むのですか?


聖杯…あらゆる願いを叶えると言うのであれば…《奴ら》を…この世から…!!




……本部長方何をしてるんですか?


カルデア臨時調査隊!…俺は一時撤退すべきだと思うがね?

「…って何をそんなに驚いている?」

 

私達が叫んで吃驚した様子のアーチャーが驚いた様に聞いて…あれ?驚いているというか何かショックを受けてるような…??

 

 

 

《未来…ってちょっと待った!もう1つの呼符が反応している!!これはまたサーヴァントの反応だ!!》

 

 

「え!?あ、そっか!もう1つあったんだった!!」

 

 

「ほう…これがサーヴァントの召喚か」

 

 

 

 

アーチャーが横に退いて先程と同じように召喚陣が回転し始めて光の柱が中心に達した瞬間再び光輝き…

 

 

 

 

「はじめましてマスター。まだ半人前の剣士なので、セイバー・リリィとお呼びください。これから、末永くよろしくお願いします」

 

 

 

…私達の目の前に現れたのは純白のドレスの様な…マシュに似た軽装の鎧を身に纏った愛らしい少女だった…

 

 

 

 

 

「…セイバー・リリィ…?そんなクラスがあるんですか?」

 

 

 

《いや、聞いたことが無いけど…あーセイバーさん?差し支え無ければ真名を聞けたりしないかな…?》

 

 

「さん付けなんて必要ありません。リリィとお呼び下さい!…あれ?今の声は何処から?…あ、すいません!名前はアルトリア・ペンドラゴンと言います!!」

 

 

「へ!?アルトリア・ペンドラゴンですって!?と言うことは貴女がアーサー王!?」

 

 

 

「アーサー王だと?あの円卓の騎士王…まさか女性だったとは…」

 

 

 

所長が驚愕してアーチャーが興味深そうにリリイを見つめている。

 

 

 

 

「いえ、私は王の選定も受けておらず剣士としても半人前ですので…あれ?貴方は…?」

 

 

 

「おっと失礼リリィ。俺は君より先に召喚されたアーチャーだ…まあ、名前は……ストームと呼んでくれ」

 

 

 

「あ、サーヴァントの先輩ですか!よろしく御願いしますストームさん!」

 

 

 

「いやぁ…先輩というか俺もサーヴァントとして召喚を受けたのは初めてだから何とも…」

 

 

「え?召喚されたのは初めて?」

 

 

 

「ん?そうだよマスター…でいいのか?そういえば君らは何者だ?」

 

 

「あ、ごめんなさい!私は藤丸立香と言って…」

 

 

私達は今回召喚に応じてくれた2人にお互いで自己紹介を…カルデアの所長オルガマリー、デミ・サーヴァントになった後輩マシュ、そしてこの私の自己紹介をしてあとの詳しい状況はマシュが説明してくれた。

 

 

 

 

その際やはりアーチャー…ストームさんに関しては聞き間違えではなく彼は2025年…10年後の未来からやって来たサーヴァントだと話した。

 

 

 

 

 

「なるほど、人類滅亡の原因に成りうる特異点とやらの調査をしようとしたらカルデアで爆発が起きて…」

 

 

 

「そしてマシュさんは死の間際に別のサーヴァントに力を貸してもらいマスターと契約を交わして生き延びて…気付いたらこの特異点に居てオルガマリーさんと合流…」

 

 

 

 

「実戦経験の無いマシュ1人では戦力が不安でカルデア側からの救援は期待できない。だからこの霊脈でサーヴァントを呼ぶ事にしたと…」

 

 

「本当はもっと詳しい説明をしたいところですが…」

 

 

「別に構わないさ、多分お前らもまだ状況を良く理解できていないだろ?」

 

 

「お恥ずかしながら…」

 

 

 

「恥じる事はないさ、人類を救うという偉業を成し得ようと一歩踏み出したら特大の地雷を踏んでしまったと言うだけの話だろ?…まあ、死にかけの奴が大勢いて実際死んだ奴等も大勢いるから笑い話にはならんが…」

 

 

 

2人は現在のおおよその事情を理解してくれてストームは特に表情を変えずリリィは亡くなった人が大勢いると聞いて辛そうに顔を伏せた。

 

 

 

「あの…先程も聞いたんですが…ストームさんは未来から来たサーヴァントと言うことでよろしいんですか?」

 

 

 

「まあ、そうなんじゃないのか?」

 

 

「そうなんじゃないって…未来の英霊なんて過去の聖杯戦争でも前例が無いので…」

 

 

(…いえ、確かエルメロイⅡ世の作成した過去の聖杯戦争の記録に一件だけ…)

 

 

ストームは何てこと無いだろと言ってるが所長はその発言に何やら考え込む様子を見せる。

 

 

 

 

「むしろ俺がビックリしたぞ。君らの世界ではEDFが存在しないなんて…」

 

 

「《地球防衛連合軍》…アメリカ軍をも上回る世界規模の超大規模な軍事組織なんて聞いたこともないし存在もしてないわ」

 

 

所長が明確に否定するとストームは一瞬ヘルメットと一緒に着いてるバイザー越しに一瞬眉をひそめたがフッと軽く笑い

 

 

 

「…と言うことは《奴ら》も居ないんだな…」

 

 

 

「《奴ら》?」

 

 

 

立香がその正体を聞こうとした矢先に

 

 

 

「フォウ!」

 

「ん?」

 

 

 

立香の頭の上にいつの間にかチョコンと乗って来た白い毛並でリスと小型犬を足したような生き物が現れた。

 

 

「何だこの生き物…リス?」

 

「あ、この子はフォウ君って言うんだ。」

 

 

「わー可愛い!!触っても良いですか!?」

 

 

 

ストームが困惑している中リリィは無邪気に《フォウ》と呼ばれた…子犬にも見えるしリスにも見える謎の生き物を抱き上げた

 

…最もストームが一番困惑した理由は…

 

 

 

(…何で戦闘能力が全く無さそうな小動物なのにレーダーに味方判定が出てるんだ?普通非戦闘員の白じゃないのか?)

 

 

 

EDFのヘットギアにはバイザーにマップや装備している武器の残弾、更に敵味方を識別するレーダーも備わっているが…先程までフォウ君は映ってなかったが存在を認識した瞬間に青いグリップで表示された。

 

 

青が味方識別(本来ならEDF隊員しか認識出来ないがサーヴァントになった為に改良が施されてるらしい)

 

 

赤が敵(これも本来ならフォーリナーやプライマーしか認識しない)

 

 

黄色が車両

 

 

白が非戦闘員(一般市民)

 

 

緑がアイテム等その他

 

 

 

 

 

 

(…所長は何で《生命反応なし》の緑で表示されてんだ?…ヘットギアの故障か?)

 

 

 

 

 

 

 

「んで?これからどうするつもりだ?何時までもここに留まる訳にもいかないだろ?」

 

 

ストームは自分の頭…ヘットギアを叩きながら話を切り上げ…いや話題を変えるように所長に質問して所長は考え込む様子からハッ!と一転して

 

 

 

「私たちは、このままこの街の…特異点Fの調査を続けます。勿論今すぐ戻りたいのは山々だけど、レイシフトの修理が終わるまでにまだ時間が掛かるんでしょ?」

 

 

 

《だ、大丈夫何ですか?チキンのくせに?》

 

 

 

「本当に一言多いわね。…幸いこの特異点にいるのは低級な怪物しかいないと分かったし、デミ・サーヴァント化したマシュと、アーチャー、セイバーがいれば安全よ。ただし、現場のスタッフが未熟なのでミッションは特異点の調査のみとします。ここの解析・排除はカルデア復興後の第二陣を送り込んでからにします」

 

 

 

《…これからは短時間ですが通信も可能です。何か緊急事態になったら遠慮なく連絡を》

 

 

 

 

ロマンの言葉を聞いた所長は表情には出さなかったが歯噛みしながら小声で呟いた。

 

 

 

 

 

「どうせ…誰も助けてくれないクセにッ…!」

 

 

 

《所長?》

 

 

 

「何でもありません。通信を切ります。そちらはそちらの仕事をして下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通信が切れると、オルガマリーは瓦礫と炎に包まれた都市の中へ歩き始めて皆もそれに追従する。

 

しかし彼女は焦ってるようで歩幅をどんどん広げて行き4人とは距離が離れていく。

一応何があっても対応可能な距離を維持しながら歩く4人は…

 

 

 

「調査なんて簡単に言うけどねぇ……威力偵察ってのは訓練を受けた兵士が複数名必要で尚且つ後方支援態勢が万全なのが前提だ…まあ、戦時中はこの条件が揃わなくてもやってたが…

 

カルデアは現状戦力は不足して本拠地が甚大な被害を受けて後方支援態勢が万全でない処か通信も途切れがち…しかも彼女が言うにはここの敵は弱いというがここに来てからまだ半日も経ってないのに何故そんな結論を出せる?…ここは一時撤退してカルデアの設備復旧と戦力の立て直しが妥当な判断だと思うが…」

 

 

 

「…すいません。軍人の貴方には所長はあまり良く思えないでしょうが…」

 

 

マシュが申し訳無さそうに話すがストームは笑って

 

 

 

「ん?別にお前が謝ることじゃないさ。兵士である以上は上官の命令には従うからな?

 

 

 

それに俺が参加した作戦で撤退が許された事なんて殆どないしな!

 

 

 

ハッハッハ!と笑うストームを見て特に気にしてないと分かったマシュは安心しながらも所長の事が心配らしい。

 

…それと最後の台詞は笑い事なのだろうか…?

 

 

 

「所長は落ち着いていれば頼りになる人なんです。」

 

 

 

「そりゃあこの状況じゃ落ち着けないのは分かるが…」

 

 

「それに…元々所長は精神的にも限界でもありましたし…」

 

 

「精神的にも?」

 

 

「それってどういう事?」

 

 

立香も会話に入ってきてマシュはふうっと一息ついて

 

 

「失礼ですが、先輩達はカルデアについて無知過ぎです。もっとカルデアの事を知っておくべきでは?」

 

 

「ご、ごめんなさい…」

 

 

「ごめんなさい…」

 

 

「おっと…すまん」

 

 

「あ、いえリリィさんとストームさんは召喚直後ですし…」

 

 

「ならマスターのおさらい込みでまだカルデアの事をよく知らない俺達に教えてくれないか?」

 

 

シュンとする2人にマシュがアワアワして対照的にストームは改めて所長の事を教えて欲しいと伝えて「お任せください」と胸を張り…もっと張ってアバァウ!?

 

 

「ん?」

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

「…いやもう鉄拳喰らったぽいからいいや。はい、カルデアの説明どうぞ」

 

 

 

(鉄拳…??)

 

 

 

「は、はあ…?…説明すると言っても私の知識もカタログ程度に過ぎないんですが…」

 

 

コホンと1つ咳払いをして

 

 

「先ずカルデアの正式名称は《人理継続保障機関フィニス・カルデア》と言います」

 

 

「その《人理保障》ってのはどういう意味なの?」

 

 

 

「人類史を長く、何より強く存在させるため、人類の決定的な絶滅を防ぐという意味合いを兼ねています。

 

 

カルデアは当時《時計塔》の天体科にいた《マリスビリー・アニムスフィア》…現所長のお父様が未来を保障するため国連と各国の協力を得て創設した機関でアニムスフィア家が管理しております。カルデア設立の出資金は各国合同ですがその七割は時計塔のアニムスフィアが出資しています。

 

魔術だけでは見えず、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐ為の特務機関となっております。」

 

 

 

「改めて説明されるとスケールの大きな話ですね…」

 

 

 

「カルデア自体は研究施設なんですがその重要性から内部規律レベルは軍隊並みで、厳しい規律と罰則が敷かれております。あと気に入らないスタッフは所長が解雇する事もあります」

 

 

 

 

「それは…あ、ストームさんの軍隊もそうだったんですか?」

 

 

 

「いやそんな事はないぞリリィ」

 

 

 

(気に入らないから解雇なんてまだマシだよなぁ…)

 

 

 

「でも決して所長は悪党ではありません。悪人なんです」

 

 

 

「…それってどう違うの?」

 

 

 

「…えっと、性格が悪いだけで悪い事はしない?」

 

 

 

「不当解雇は悪い事には当てはまらないの?」

 

 

 

「あ…それは…うーん……」

 

 

 

 

まだ痛い……あ、すまない

 

 

 

マシュが説明に行き詰まるとロマンが立体映像と共に現れた。

 

 

《突然ごめんね、君達の会話を聞いて所長…オルガマリーの事に関して少し説明しておきたくて…急な横槍ごめんねマシュ》

 

 

「いえ、ドクター。私の説明では…ごめんなさい私も先輩方に無知とは言える立場ではありませんでした…」

 

 

「そんな事ないよマシュ!マシュの説明はとても分かりやすかったよ!ね?二人とも!」

 

 

「そうですよ!何も知らない私達にこんなに丁寧に説明して頂きありがとうございますマシュさん!」

 

 

「おおよその事は把握できた。感謝する」

 

 

 

しょんぼりしてしまったマシュだが3人からの感謝の言葉に頬を赤らめて嬉しそうだった。

 

 

 

《オルガマリーは3年前に前所長……彼女のお父さんが亡くなって、当時まだ学生だったのに、彼女は魔術の名門アニムスフィア家の家督とカルデアを引き継ぎ重責を担う事になったんだ》

 

 

 

「カルデアという各国共同で創設された機関の所長を任されたにしては若すぎると思ってたがやはりそんな事情があったのか」

 

 

 

《その通り。マリーには到底背負う準備も出来ていないタイミングで大きなものを背負う故に心身共に余裕が微塵もなく…更に彼女についてある事が発覚したんだ》

 

 

 

「おいおい、それだけでも大変だってのに…まだ何かあったのか?」

 

 

彼女の心境を考えるとただでさえ今の事でも精一杯なのに更なる追い打ちがあったと聞いて4人は苦い顔をしながらも話を聞き

 

 

 

《マリーは名門出身なだけに素晴らしい魔術回路を有し、魔術師としての才能も極めて高かったんだけど…どういう訳かマスター適正が一切無いことが発覚したんだ。》

 

 

 

「え?魔術師としての才能も有り魔術回路だって兼ね備えてるのにそんな事有り得るんですか?」

 

 

 

思わずリリィが聞き返した。

 

 

 

《いや、本来であればそんな事は無い筈だけど……そのスキャンダルと追い詰められていた故のヒステリックな性格や言動によって周りからも疎ましく思われ…》

 

 

 

「そんな事があったんですね…」

 

 

 

《……この先彼女にキツい事を言われても君達が嫌いな訳ではないんだ。どうかそこを理解して欲しい…立香ちゃんとマシュも今は自分達の状況は良くないのは分かるけど出来れば所長の事も……すまない、設備がまだ不安定だから一旦通信を切るよ。とにかく頼んだよ》

 

 

ブツンと通信が切れて…所長の事を知った皆が所長に声を掛けようとした瞬間にストームのレーダー・ディスプレイに赤い反応がポツポツと出現した。

 

 

 

 

「…!止まれ!!」

 

 

「へ!?」

 

 

ストームが叫んで全員の動きが止まりAF-14を左に構えて警戒しながら所長の元へ歩いた。

 

 

 

 

「な何よ!?どうしたのストーム!?」

 

 

 

「レーダーに反応有り…左から敵だ。数は12」

 

 

 

ストームは自分のバイザーを指差していた。

 

 

「へ!?ど、どうするの!?」

 

 

「どうするってそりゃあ…決めるのはマスターだし」

 

 

「あ、えっと…!!」

 

 

ストームはマスターである藤丸立香に指示を仰ぎ突然指示を求められた彼女は戸惑う。

ストーム自身は実戦経験豊富で何度も戦場で部隊の指揮を取った経験があるが今はサーヴァントとして仕えてるので勝手な行動に出ることは…《今のところ》はない。

 

 

 

「リリィが敵を攻撃して撃破、逆に向かってきた敵をマシュが盾で防御する。ストームが2人をサポート!」

 

 

「先輩と所長、ストームさんとリリイさんを全力で守ります!!」

 

 

「まだ半人前ですがどんな敵が相手であろうと打ち払いマスターに勝利を捧げて見せます!」

 

 

「お、未知数な互いの能力を確認できるし悪くない采配だ」

 

 

セイバーが前衛マシュが中衛サポートでその後ろにストームが座る配置だ。

 

 

 

「…ちなみにリリィ、お前アーサー王なら円卓の騎士を従えた経験だったりそれだけの実力があるだろ?」

 

 

話題を振られたリリィは気まずそうな顔をして…

 

 

「王と臣下の話ですか?そ、その、《私》にとってはまだ将来の話なので、私自身、全然半人前というか覚悟ができていないというか……す、すみません……」

 

 

「…まだ将来の話?お前もうサーヴァントだからそんなの関係無いんじゃないのか?」

 

 

 

「私の霊基だとそうなってるんです…ごめんなさい」

 

 

 

「…まあ、詳しい話は後で聞こう」

 

 

 

「要するにこの中で戦闘経験豊富なのは貴方だけなのよ」

 

 

 

所長にバッサリ言われてストームは頭を抱えた…。

 

 

 

 

「…なあ、やっぱりカルデアってところに撤収するってのは…」

 

 

 

「そんなの最初から選択肢に入ってないわ!それにレイシフトが復旧してないからどのみちまだ特異点からは出られないわよ?」

 

 

 

「イエス・マム…まあ、レーダー反応と様子を見た感じぶっちゃけ俺1人でも事足りそうなんだけど…というかこの編成丁度良いな、戦術初心者にピッタリだな」

 

 

 

「攻撃のセイバー、防御のシールダー、サポートのアーチャー…確かに丁度良い編成ね」

 

 

 

 

「あ、向こうが動いた!来るぞ!!」

 

 

 

「えちょっ!?」

 

 

 

「先輩!所長!ストームさん!私の後ろに!!」

 

 

 

「いや俺はサポートと言っても守ってもらう必要は…!?」

 

 

 

「マスター!見ていて下さい!貴女に勝利を!!」

 

 

 

取り敢えず迎撃態勢を整えた一行に12体の《スケルトン》…動く骸骨達が襲い掛かってきた

 

 

 

(うわ動く骸骨とか初めてだ…!非現実な物には見慣れたと思ってたがこれはまた…)

 

 

 

そう言ってAF-14で一体のスケルトンに狙いを定めて…

 

 

 

 

バババババババ!!

 

 

 

「ぅわわ!?」

 

 

初めての銃声に立香は思わず顔をしかめた。

 

 

 

 

発砲してどの程度のダメージかと思ったら…

 

 

 

ガシャァァン!!

 

 

 

 

巨大生物並びに異星人兵器に対してのEDF特製徹甲弾はスケルトンに4、5発が命中した瞬間に胴体と頭蓋骨が砕け散った。

 

 

「うわ脆!?今だリリィ!!」

 

 

「はい!!」

 

 

 

思わずその威力に他のスケルトンがビックリして動きを止めたその瞬間にリリイが突っ込み

 

 

 

「はあっ!!」

 

 

ガシャン!ゴシャン!!

 

 

リリィはスケルトンに対してカリバーンを力強く振りスケルトンは防御するもその力に怯み…力任せに振ってると見えるが振り返す瞬間も的確で無防備なスケルトンをそのまま薙ぎ払った。

 

 

 

「確かに技のレパートリーは少なそうだがあれで半人前かよ…」

 

 

 

「ストーム撃って!リリィには当てないでよ!?」

 

 

 

「イエス・マム!!」

 

 

 

バババババババ!バババババババ!!

 

 

 

そしてリリィに気を取られたスケルトンをAF-14の射撃で撃破していく。

 

 

 

するとスケルトン2体がマシュ達の方に向かっていく。ストームは2体を射撃できる位置にいたが

 

 

「マシュ!」

 

 

「先輩達は私が守ります!はああ!!」

 

 

立香に呼ばれたマシュが前に出て2体のスケルトンの攻撃を防ぎその隙をついて身の丈よりも大きな盾を敵に振りかざし叩き潰した

 

 

 

(…これ、俺が援護する必要あんのか?)

 

 

 

そんな2人を見たストームは苦笑いを浮かべながら残りの敵を殲滅していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてあっという間に殲滅した一行は

 

 

 

「AF-14でも対応出来て良かった…ていうか2人とも強すぎて俺の援護要らなかったんじゃないか?」

 

 

 

「そんな事ありませんよ!あの射撃精度は流石アーチャーのサーヴァントです!!」

 

 

「いや射撃精度と言ってもあんな至近距離で外したら訓練兵以下だし…」

 

 

 

「お二人とも頼もしい限りでした。私も少しでも役に立てたなら幸いです」

 

 

 

 

皆でイエーイとはいタッチを交わして交友を深めていた。

 

 

 

「皆凄い…これがサーヴァント…?」

 

 

 

「で?所長さん、労いのお言葉はございませんか?」

 

 

「へ!?」

 

 

ストームは笑ってオルガマリーからの労いの言葉を求めて皆もウズウズしていた。

 

 

 

「え…えーと…!よくやった!わ…ね?」

 

 

「…まあ、いいだろ」

 

 

「何よ!?」

 

 

 

彼女なりに精一杯の言葉だったがストームからウ~ンという顔をされてキーッ!と顔を赤くして怒り皆それを見て笑っていた。

 

 

 

「ところでリリィの宝具はその剣なのは分かるけどストームの宝具ってそのライフルなの?」

 

 

立香が気になってストームに聞いてみるがストームはん?と首を傾げて

 

 

 

「ホウグ??」

 

 

 

「…あんたまさか宝具知らないの?」

 

 

 

「…あ、待て…分かった。」

 

 

オルガマリーがジト目で怪しんでると何やらヘットギアに手を当ててふんふんと相槌をしてから自信に満ちて

 

 

 

「宝具とはサーヴァントが持つ切り札であり、わかりやすく言うとサーヴァントの必殺技。英霊が生前に愛用した武具、或いは逸話を奇蹟として再現したもの。英霊が持つ奇跡、存在が結晶化したものか」

 

 

 

「…そうよ、と言うか知ってるんじゃない」

 

 

 

「今オペ子が教えてくれた」

 

 

 

「オペ子??」

 

 

 

「あと切り札って意味ならこのライフルは俺の持つ装備品じゃ一番弱いぞ?多分宝具ではない」

 

 

 

「は?それでオペ子って…」

 

 

 

《大変だ皆!!》

 

 

 

「うわぁ!?ちょっとDr.ロマン急にどうしたのよ!?」

 

 

 

突然慌てた様子のロマンからの通信が入りオルガマリーがビックリしてロマンに文句を言おうとしたら

 

 

《たった今レーダーが復旧してそちらの特異点をモニターしたら敵性反応を探知した!しかもこの膨大な魔力の塊…!これは間違いない。サーヴァントだ!!》

 

 

「な!?さ、サーヴァントですって!?」

 

 

 

その知らせを聞いた一同に緊張が走る。オルガマリーは顔を青ざめて立香が直ぐ側に付き添いマシュ達が三方で囲むように守り臨戦態勢を取る。

 

 

 

《猛スピードでそちらに向かってる!恐らくそっちの存在に気付いているんだ!今から逃げるのは無理だ!!》

 

 

 

 

「先輩!所長は私の後ろに!!」

 

 

「ストームさん!どちらの方角から来ますか!?」

 

 

「敵の正確な位置は?…了解。向こうから来るぞ」

 

 

 

 

ストームがレーダーではなく何やら聞いてサーヴァントが向かってくるであろう方角を教えるとリリィが前に立ちカリバーンを構える。

 

 

今度は中衛にストームがAF-14の弾倉を交換して構える

 

 

その後ろの後衛にマシュが立香とオルガマリーを守るように盾を構えて備えた。

 

 

 

 

…そして1分も掛からず漆黒の靄に覆われた何かが降り立つ。

 

 

「おやおや…《1匹》を除いて随分可愛らしい獲物達が迷いこんだ物です」

 

 

フードを目深に被り、死神が持つような大鎌を持った人型…今まで会った異形の中では最も人間に近い容姿だが漆黒の霧のせいで正確な容姿が分からず。しかし、声と長い髪と体付きからかろうじて女だと分かった。

 

 

 

 

 

 

(…こりゃ何者か知らないがAF-14で相手にするのはキツいだろうな…)




今回ストームが使用した武装

AF-14 アサルトライフル

EDF陸戦歩兵隊の基本装備となるアサルトライフル。

マルチタスクにどんな任務にも対応可能。継続的火力と制圧力を発揮、しかし開戦当初このモデルでは直ぐに性能限界が来てEDFは加速していく戦局の悪化に次々と新しいAFシリーズを繰り出した(良い物から未完成品をそのまま押し付けらたと言われているモノまで)。



「AF-18シリーズとか良い思い出だろ?」


あんなノーコンと有効射程100m切るようなポンコツを最前線に押し付けんな!



《真っ直ぐ弾が飛ばねぇんだけど!?…は?精度Eだと!?ショットガンより悪いじゃねえか!!》


《有効射程80mとかバカか!?それじゃ下手すりゃこっちより向こうの巨大生物の射程の方が長いぞ!!》





「てか文量がいきなり倍になったな」


なんか気付いたらこんなになってた…


「今回は反省点にナレーション(本部)が多すぎたな」


次はもう少し各自の心境を書いておこうと思う
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