地球防衛軍:カルデア   作:エヴァンズ

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「感想見てるけどチキチキババアすげぇ人気だな」


でもアイツ見方によってはストーム1よりヤバい気がするんだけど…


「まあ最終的に敵の母船すらも乗っ取ってしまったからな」


…アイツってキャスター「ふざけんな、絶対出すなよ?」




…始めに言っとく。ごめん…


「おい、その謝罪は一体どういう意味だ!?」


黒いアーチャーと全人類の英雄

「…何を突然そんな事を?」

 

 

「…ただ気になったのよ。未来がどうなっているか」

 

 

 

「お前らは未来が見えるんじゃないのか?」

 

 

 

 

「一応ね…でもあれだけの兵器が必要な戦争なんて観測出来なかったもの」

 

 

 

ストームは空を見上げた…冬木の炎が夜空を赤く照らしていた…普通の人間なら中々見ない景色だがストームはこの空の色を何度も見てきた。

 

 

 

 

「……まあ確かにあれは本来生まれるべき物ではなかったな」

 

 

 

 

「…未来に何があったのよ?」

 

 

 

 

「引き出す答えの方が恐ろしいとは思わないのか?」

 

 

 

「……勿論それは分かってるわ」

 

 

 

「いいや、分かってない…悪いが敵の正体は話せない、キャスターが言った様に俺達サーヴァントはあくまで兵器としてその時代に力を貸す存在に過ぎん。未来の事を話すのは時代にモロに干渉してしまう。

 

 

…それに今敵の正体を知って備えても《結果》はそんなに変わらないだろうし」

 

 

 

「…どういう事よ?」

 

 

 

 

「俺達の敵は相対的な存在である人間ではなかったのは認める。

 

 

俺達の敵は紛れもない人類共通の絶対的な敵だった。

 

 

……ニクスを含めた既存の兵器は《奴等》に殆んど通用しなかった。

だからより強力な装備を開発する必要があった。その兵器の1つがライサンダーだ。もっともそれも直ぐに通用しなくなって派生型の開発を余儀なくされたがな」

 

 

 

「な…!?あれだけの武器が直ぐに効かなくなるって…一体どんな敵と戦っていたの!?」

 

 

 

あれだけの装備が直ぐに効かなくなるなんてオルガマリーには信じられなかった。

 

 

「…俺は少なくとも運命に抗い続けた。だが逆に運命につき動かされていたのかもしれない」

 

 

 

「…何の話?」

 

 

 

「…マスター達の元へ行こう」

 

 

 

「あ、ちょっと!?」

 

 

 

ストームはそこで突然話を切り上げてマスターの休んでいるであろう校舎の中に降りていった。

 

 

オルガマリーもルーンを刻んだ石をポケットに入れて慌てて後を追った。

 

 

 

 

「よう、休めたか?」

 

 

「あ、うんストーム。ストームは?」

 

 

「俺か?俺はこの程度では根は上げないよ」

 

 

「そっか!流石アーチャーだね!!」

 

 

 

校舎の中では既にキャスターも来ており改めていざ大聖杯へ!と言う直前にオルガマリーがキャスターにそういえばと

 

 

 

 

 

「ちなみにセイバーの正体は分かってるの?」

 

 

 

「ああ、知っているぞ?」

 

 

さも当たり前の様に言ってオルガマリー辺りは何で言わないのよ!?と怒るがキャスターはさも知らず…むしろ知ったところでどうしようもないと…

 

 

 

 

「ヤツの宝具を食らえば誰だって真名…その正体に突き当たるからな。他のサーヴァントが倒されたのも、ヤツの宝具があまりにも強力だったからだ…」

 

 

 

「ほう…?」

 

 

 

そしてキャスターはリリィの方を見て

 

 

 

「…王を選定する岩の剣のふた振り目。ひと振り目はここにある。ならふた振り目の聖剣は分かるな…」

 

 

 

 

「選定の剣…ふた振り目ってつまり…!」

 

 

「え…?それって……」

 

 

 

「…敵はあのアーサー王!?」

 

 

 

「…リリィが大人になった姿か」

 

 

 

ストームの問いにキャスターは残念ながらなと話して一同に…特にリリィに衝撃が走る。

 

 

 

ブリテン島を治めた円卓の騎士王。誰もが知る聖剣エクスカリバーの持ち主。恐らくセイバーとしては最高クラスのサーヴァントになるであろう。

 

 

「わ…私がこの事態を――!?」

 

 

「落ち着け、あれは厳密にはお前って訳でもないだろう…お前がやがて行き着く可能性の1つって感じだ」

 

 

 

リリィは動揺して頭を抱えそうになるが…

 

 

 

「リリィの大人になった姿か…さぞ綺麗な女だろうな」

 

 

「ふえ!?す、ストームさん!?」

 

 

 

重苦しい空気を変えようとストームが茶化す様にリリィに声を掛けてリリィは顔が真っ赤に染まる。

 

 

 

「あー…それがどうも奴さんも聖杯の影響を受けてるらしくてな…何と言うか…黒くなってるんだ」

 

 

「抽象的な表現ですね…」

 

 

「まあ会えば分かるぜ!」

 

 

「何よそれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして一行は立香達はキャスターに先導され《龍洞》と呼ばれる山の内部に存在する大空洞を訪れていた。

 

 

 

 

「大聖杯はこの奥だ。ちぃとばかり入り組んでいるんで、はぐれないようにな」

 

 

《…洞窟にはあんまり良い思い出が無いんだよなぁ…》

 

 

「あら?弱音何て貴方らしくないわね?」

 

 

 

ストームが召喚されてから初めてと思える苦手だと言う事を口にしていた。

 

洞窟内部はかなり広々としておりコンバットフレームも通る事が出来た

 

 

 

「天然の洞窟…のように見えますが、これも元から冬木の街にあったものですか?」

 

 

「でしょうね。これは半分天然、半分人工よ。魔術師が長い年月をかけて拡げた地下工房です」

 

 

 

《レーダーに敵の反応が多数映ってる》

 

 

 

「セイバーとアーチャーは?」

 

 

 

《それらしい反応はない。というか俺のレーダーは雑魚兵とサーヴァントの見分けがつかん》

 

 

 

《こっちのレーダーにも未だにそれらしい物は映ってない…というか大聖杯の影響か全然モニター出来ない》

 

 

 

「2人とも全然駄目じゃないの」

 

 

《マリー…辛辣ぅ…》

 

 

「マリー言うな!!」

 

 

 

《バカ!大声出すな!洞窟は反響して遠くまで…ああもう!気付かれた!!》

 

 

 

「え!?ちょっ…!?何とかしなさいよ!?」

 

 

《全く…》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何してるんですか所長ー!?

 

 

 

私だってわざとじゃないわよー!!

 

 

 

ヤバい!?洞窟は回転するのに狭くて小回り効かん!?リリィ!カバー頼む!!

 

 

お任せ下さい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今のが最後の一体…もう大丈夫です」

 

 

 

「……ニクスは全弾消耗しちまったがな…」

 

 

 

あの後襲ってきた竜牙兵は片付けたがニクスは搭載弾薬を全弾使い果たしてその場で投棄する事となった。

 

 

 

「いいのか?コイツをここに置いていって」

 

 

「マシュの宝具修行で元々弾薬は消耗してたからな。心配するな。あとで回収する」

 

 

「聖杯を回収した後に?」

 

 

 

「…それより多分セイバーかアーチャーの居所が分かったぞ?」

 

 

「え?本当に!?」

 

 

「ああ…先程から動かない…ずっとこちらを観察してるからな」

 

 

するとストームはニクスを呼んだ物と同じ発煙筒を準備していた。

 

 

 

 

「そんじゃ新しいビークルを出すか」

 

 

「え?でもここ洞窟だよ?」

 

 

さっきみたいな事は出来ないんじゃと立香が疑問を抱いた瞬間

 

 

 

ボン!

 

 

 

「うわ!?」

 

 

 

 

発煙筒の焚いていた場所から突如4つのフックアームを搭載した蜘蛛のような車両が現れた。

 

 

 

「え!?これなに!?」

 

 

「ん?見ての通りデプスクロウラーⅠだが?」

 

 

 

「いや、さも当たり前の様に言わないでよ!?」

 

 

 

「む、そうか。簡単に言えば地底用の戦車にEDFが作った物だ」

 

 

「EDFってそんな物まで作ってるの…?」

 

 

そう言ってデプスクロウラーに乗り込む。

 

 

《…さてこれ動かすの久し振りなんだよなぁ…》

 

 

デプスクロウラーがガシャガシャと動き出して…ダーン!と跳躍した瞬間

 

 

「へ!?」

 

 

「あれ!?」

 

 

「ほーう…科学の発達も凄いんだな」

 

 

 

《え!?どうやって張り付いてるんだい!?》

 

 

 

デプスクロウラーは跳躍した瞬間にクルッと表と裏が反転して洞窟の天井に張り付いた

 

 

 

《あーもう…これ酔うからあんまり好きじゃないんだよな…マスター避けろ!!》

 

 

 

「え?」

 

 

 

ストームが何やら叫んだ瞬間に…暗黒の地底の奥から1本の矢が立香目掛けて飛翔してきた。

 

 

 

「先輩!!」

 

 

ガキン…!!

 

 

 

マシュが直ぐ様前に出て盾を構えて矢を防いだ。

 

 

「な…何が!?」

 

 

「マシュの弾いたこれって…矢じゃなくて…剣?」

 

 

 

マシュの防いだ矢は剣の様な形状をしていた。

 

 

 

 

《ライト点灯!!》

 

 

デプスクロウラーの大型ライトが洞窟の奥を照らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう…考えたな花の魔術師、まさかその宝具に、そんな使い途があったとは…」

 

 

 

暗闇が照らされて中から弓を携え色素の抜けた白髪と褐色の筋肉質な身体をしており赤いコートを着て…ランサーと同じく黒い靄の掛かったサーヴァントが現れた。

 

 

 

 

「おう、言ってるそばから信奉者の登場だ。相変わらず聖剣使いを護ってんのか、テメエは。」

 

 

 

 

キャスターが吐き捨てるように暴言を吐く…どうやらこのアーチャーとは犬猿な関係のようだ。

 

 

 

 

「…ふん。信奉者になった覚えはないがね。つまらん来客を追い返す程度の仕事はするさ。

 

 

…四つ足歩行戦車か…イイぞ…!」

 

 

 

《……ん?》

 

 

 

 

 

黒いアーチャーは天井に張り付くデプスクロウラーを見てフッ…と…何か嬉しそうな感じが…?

 

 

 

一瞬黒い靄に覆われていても分かるくらい少年のような目の輝きを見せたが直ぐに鋭い眼光でキャスターと対峙する。

 

 

 

 

 

「ようは門番じゃねえか。何からセイバーを守っているかは知らねえが、ここらで決着をつけようや。永遠に終わらないゲームなんざ退屈だろう?良しにつけ悪しきにつけ、駒を先に進ませないとな?」

 

 

 

そう言って…杖を置いてルーンを展開する。

 

 

 

 

「その口ぶりでは事のあらましは理解済みか。大局を知りながらも自らの欲望に熱中する…魔術師になってもその性根は変わらんと見える。文字通り、この剣でたたき直してやろう」

 

 

 

そう言って黒いアーチャーも左手に剣を持ち右手で弓を構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいリリィ、お前は下がってな。コイツは俺達で何とかする」

 

 

 

 

「え?しかし…」

 

 

 

「なあアーチャー、お前だって《彼女》とはやりづらいだろ?」

 

 

 

「…フン…勝手にすればいい、その結果敗れたら笑い話にもならんがな」

 

 

 

 

 

今回の戦闘にはリリィは下がっていろとキャスターから言われて戸惑うリリィだが言われた通りマシュのところまで下がった

 

 

 

しかし黒いアーチャーも《やりづらい》という部分は否定しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ところで二足歩行のロボはどうしたのかな?あれを使わずとも私を倒せるとでも?」

 

 

 

…何でソワソワしてんだコイツ?ニクスの事か?ならこちらとしては残念な知らせをしないとな…

 

 

 

 

《…それが誠に残念ながらどっかのバカが叫んで竜牙兵達を呼び込んじまったせいで搭載弾薬を全弾使ったから投棄する事になった》

 

 

 

 

ストームからの申告にアーチャーは一瞬固まり…ギロリとキャスターを睨み付けて一気に魔力が高まった。

 

 

 

 

「…キャスター貴様…!!」

 

 

 

「いやそれは俺のせいじゃねぇよ!?」

 

 

 

「??何で怒ってるのかしら?敵の戦力が減ってるなら喜ぶべきでは…?」

 

 

 

《代わりにこの地底用戦車が相手になるから勘弁してくれ!!》

 

 

 

 

そう言ってデプスクロウラーからマシンガンが乱射され始めた

 

 

 

ガガガガガガガ!!

 

 

 

デプスクロウラーからFK200ガトリング砲が放たれるが洞窟の遮蔽物に身を隠して防ぐ。そしてそこから弓で打ち返してくる。

 

 

 

 

 

だがデプスクロウラーの装甲は見た目よりも強靭で黒いアーチャーからの矢も防いでいた

 

 

 

《舐めんなよ!こちとら5で装甲は4倍になったんだぞ!!》

 

 

 

 

ストーム1、メタ発言はやめろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前のロボVSサーヴァントの戦いに思わずマシュ達は呆気に取られていたが

 

 

 

 

 

「おい、なにぼんやりしてんだお嬢ちゃん。相手はアーチャーだ。アンタの盾がなきゃオレはまともに詠唱できねえんだが?」

 

 

「…あ!?は、はい!すみません、なぜか気が抜けていました。問題ありません、いけます。ガードならお任せください!」

 

 

 

 

前衛はデプスクロウラーに乗ったストームが

 

中衛にリリィとマシュ

 

 

後衛からキャスターが支援するという陣形を取った。

 

 

 

 

 

 

 

「アンザス!」

 

 

《ハンド・キャノン、ファイヤ!!》

 

 

 

キャスターからルーンの火炎玉、デプスクロウラーからハンドキャノン砲を同時に放つ。

 

 

それを見たアーチャーは即座に最初に右手を前にかざして

 

 

 

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!

 

 

 

七つの花弁のある花のような結界が展開されルーンとハンドキャノン砲を防いでいく。

 

 

 

 

「そんな!?トロイア戦争の英雄アイアスの青銅の盾を宝具として具現化したと言うの!?」

 

 

トロイア戦争で活躍した戦士アイアスの盾はトロイア側の大英雄ヘクトールの攻撃すらも通さなかったと言われている。それは投擲武器や飛び道具には高い防御力を誇るのでストームには部が悪い。

 

 

オルガマリーが驚く中アーチャーは更に右手に弓を出して左手には…

 

 

 

 

I am the bone of my sword.(我が骨子は捻れ狂う)

 

 

 

 

ドリルのように捻れた螺旋状の長剣が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

偽・螺旋剣(カラド・ボルク)

 

 

 

「な!?カラド・ボルクですって!?」

 

 

 

「たく、伯父貴の宝具をあんな簡単に…」

 

 

 

それはケルト神話…アルスター伝説の英雄フェルグス・マック・ロイの使っていた名剣カラドボルグ。

 

 

そのカラドボルクを弓に掛けてギリギリと引くと剣は矢に形状を変えていく…

 

 

 

 

《!?マシュ!宝具を使え!今すぐだ!!》

 

 

 

「は…はい!!」

 

 

 

ストームの直感がこれはヤバいと感じた。

 

 

 

ちなみにカラドボルグの使い手がアルスターゆかりの者であった場合、例えばかのケルトの大英雄《クー・フーリン》だったら自ら誓ったゲッシュによって、その者に一度は破れなければならない。

このためクー・フーリンの天敵とも言える宝具である。

 

 

 

 

 

 

弓を引き絞る。狙うは藤丸達かそれともデプスクロウラーか…

 

 

 

 

壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 

 

宣言と同時に放たれたカラドボルクは一直線にマシュの方に向かう。

 

 

 

 

仮想宝具 疑似展開

 

 

 

人理の礎(ロード・カルデアス)!!

 

 

 

 

 

マシュの宣言と同時に前方に白亜の結界が広がる。

 

 

 

ガシャン!!

 

 

しかしデプスクロウラーはマシュの盾の中に入る事なく

 

 

 

 

「な!?ストーム!!」

 

 

 

何と放たれたカラド・ボルクの直撃コースにデプスクロウラーが前に立ちはだかった。

 

 

立香は叫ぶがマシュの盾に隠れて様子はよく分からないがそれを確認する間もなく

 

 

 

 

 

ズガァァァァァァァァァァアアン!!

 

 

 

 

「ぐぅうううう!!」

 

 

 

「ストームぅぅ!!」

 

 

 

 

結界からは外は一面爆炎に包まれている光景…

 

 

 

 

そしてもぎ取れてマシュの結界に当たったデプスクロウラーの足しか確認できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆炎の煙に包まれておりまだ正確な状況は確認できなかったがデプスクロウラーが粉々になったのを確認し

 

 

 

 

 

 

 

「…ふんシールダーの盾になるとは…笑えるな」

 

 

 

 

 

黒いアーチャーが油断したその矢先に

 

 

 

 

 

バババババババババババ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何!?がぁああ!?」

 

 

 

 

 

 

煙の中から銃声が鳴り響き…正面はアイアスで防げても四方八方から弾丸が洞窟内を跳弾してその嵐が黒いアーチャーを襲って身体を貫かれていく。

 

 

 

 

「やっぱりヤバかったな…死ぬかと思ったぜ……」

 

 

 

「ぐぅ…バカな!?」

 

 

 

 

煙が晴れた先に現れたストームはアサルトライフル片手に何とほぼ無傷だった。

 

 

 

…そして周りには多数の何らかの装置があちこちに展開されていた。

 

 

 

 

 

ガード・ポスト

 

 

 

 

ライフベンダー

 

 

 

 

そして地面には

 

 

 

 

 

リバーサー

 

 

 

 

が落ちていた。

 

 

 

「いや~これでもかなり瀕死だったけどな…」

 

 

 

 

どうやって生き延びた?そりゃまあ

 

 

 

先ずカラド・ボルクから直撃する直前にデプスクロウラーから降りて先ずはその目の前にトーチカを展開した。

 

 

そしてデプスクロウラーの後ろに隠れてガード・ポストとライフベンダーを展開。

 

 

そして直撃を受けてトーチカで直撃は避けガード・ポストでダメージはある程度軽減されたがそれでもデプスクロウラーは破壊されその後ろに隠れていたストームもダメージを負ってしまう。

 

 

 

…やっぱりトーチカもガードもデプスも初期型じゃ防ぎきれなかったか…

 

 

痛む身体に咄嗟にリバーサーを自分に吹き掛けて回復に成功。

 

 

そして爆発の余韻に浸り油断してるであろう黒いアーチャーに

 

 

P78バウンドガン

 

 

跳躍する特殊弾薬を使っており地底戦において圧倒的な制圧力を誇るバウンドガンで正面ではなく側面から攻撃できるようにあちこちに弾丸を乱射して黒いアーチャーにダメージを負わせた。

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぅ…!自らが盾になって仲間を守り尚且つ私にダメージを負わせるとは…!」

 

 

「ん?何を言ってる??」

 

 

「……?」

 

 

ストームはそれは違うと笑って

 

 

 

「俺がマシュに宝具を展開させたのはバウンドガンの跳弾から皆を守らせるためだ。

 

…そしてお前の動きを止めるためにもな」

 

 

 

 

「何…!?ぐぁあああ!?」

 

 

 

 

しまったと思うも時既に遅し…黒いアーチャーの足元から巨大な燃える木々で出来た手が現れてアーチャーを掴まえた。

 

 

 

 

「キャスター!仕上げだぞ!!」

 

 

 

 

 

「おうよ!倒壊するはウィッカー・マン!!おらぁ!!」

 

 

 

 

「ぐぅう!貴様ぁああ!!」

 

 

 

 

マシュの宝具が解除されキャスターが前に出てきて杖を下に振り下ろした瞬間ウィッカー・マンの腕が思い切り地面に叩き付けられて黒いアーチャーは大ダメージを負った。

 

 

 

 

 

 

「ストーム!大丈夫なの!?」

 

 

「ちょっと藤丸待ちなさい!?」

 

 

立香が慌ててストームの無事を確認しに駆け寄りストームはそんな立香に苦笑いしながら何ともないと声を掛ける。

 

 

 

「心配するな、この通り怪我はないさ」

 

 

「…心配したんだよ!?何を考えてるの!?」

 

 

 

 

初めてマスターである立香に怒られて呆気に取られるストーム

 

 

 

「…ハハハ!やっと緊張が解れてきたのか!?」

 

 

「え!?あ、いや…!!」

 

 

 

「ちょっと2人とも!まだアーチャーは現界してるわよ!?」

 

 

 

オルガマリーはまだ気を抜くなと2人に注意するがどう見ても既に瀕死の状態で黒い靄が消え始めていた。

 

 

 

 

 

「悪ぃな、何時もの白兵戦が出来なくてよ」

 

 

「え?知り合いなんですか??」

 

 

「確かにカラド・ボルクとか使ってたからひょっとしてアルスターの…」

 

 

「いや、そう言うわけじゃねぇんだよ。コイツとは何度か聖杯戦争でやりあっててな?」

 

 

 

「それにしてもてっきりストームが倒すのかと思ってたんだけど…」

 

 

 

「何を言ってるんだ?俺は本来脇役みたいなもんだぞ?」

 

 

「は?脇役??」

 

 

オルガマリーが思わず聞き返すがストームはああ、と

 

 

 

 

「ライフル・マンとは本来は突撃する味方の援護や陽動が使命だった。人知れず敵を撃ち抜き、欺いて仲間を守る…それが本来のアーチャーの意味だと思っている。

 

 

ま、聖杯戦争では他のサーヴァントは全員敵だからあまり意味もないかもな」

 

 

 

俺の時代も酷かったしと笑いながら話すストームを見て黒いアーチャーも笑って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ…《全人類の英雄》が脇役と言うのかッ……」

 

 

「え?一体何の…!?」

 

 

 

 

 

 

「…何だと?」

 

 

 

 

ストームが僅かに動揺し…そして威圧感が強くなった。

 

 

 

ストームはEDFも《奴ら》も存在しないこの世界では自分の事など知ってる奴はいないと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…暴虐無人な宇宙船団をたった1人で壊滅に追い込んで…星と契約することなく星を救って見せた…主義思想関係のない

 

 

 

人類全てにおいての英雄

 

 

…ストーム1…」

 

 

 

 

「………お前元EDFか?」

 

 

 

 

「いいや…ただ……貴方は俺の《理想》だった…」

 

 

 

「理想だと?」

 

 

「貴方のような…《正義の味方》になりたかった…」

 

 

「………」

 

 

 

ストームはバウンドガンを下げてジッとアーチャーを見つめる。

 

 

 

「己の理想を貫く為に…《抑止力》と契約して…理想を叶えた。確かにオレは理想通りの正義の味方とやらになった…だが、その果てに得たものは後悔だけだった。残ったものは死だけだった……結局貴方のように《正義の味方》になれなかった…

 

まあ…この理想も…俺の宝具すらも借り物に過ぎないんだがな…

 

 

……貴方は…《異星の神》を殺した…殺して勝利を掴み取った…だけど残された物は人の声が響くことのない地球。街は瓦礫となり、人々は躯となって横たわって…法も、秩序も、失われ……奪い、奪われ、残されたわずかな人々が殺し合う世界が待っていた…

 

 

貴方は戦争終盤には勝った後に待つ暗黒の時代の事が既に頭にあった筈なのに…どうして戦い続けられた?」

 

 

 

黒いアーチャーの独白にジッと黙って聞いていたストームが口を開いた。

 

 

 

 

 

「お前の言う《正義の味方》は孤高の存在というのか?なら俺はそれに当てはまる事はない」

 

 

 

 

ストームはアーチャーの事をジッと見ながら自分に対するイメージを否定する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は1人では何も出来なかった。お前と同じで俺の銃は厳密には俺のモノではない。人類の叡智を結集して生み出された物が俺を強くしてくれた…まあ、借り物で戦うってところはお前と似ているな?」

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「だが未来の方は特に心配してなかったぞ俺は」

 

 

 

ストームは戦いの後の時代は特に心配などしてなかったと話す。

 

 

 

 

「…何故だ?」

 

 

 

 

「まあ、理由の1つは今日生きるので精一杯で明日の事は考えられなかったってのがある。

 

 

んで2つ目…だって人類の歴史を見てみりゃ分かるだろ?」

 

 

「…歴史だと…?」

 

 

「ほらスクラップ&ビルドって言葉があるじゃん?

 

 

人類は昔から争いを繰り返し何度も住む家を失い多くの人々が命を落としただがその度に復興してきた。この冬木市のある日本を見てみろよ?この国はほんの数十年前国が燃えてたんだぞ?なのに人々は強くなり今や世界の経済大国に肩を並べてるんだぞ?」

 

 

 

「…貴方の戦った戦争は…そんなモノで済む被害では無かったと思うが…?」

 

 

 

 

「まあ、聞け。お前と俺の違いは1つ…俺には仲間がいた」

 

 

 

 

 

「…仲間…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…右も左も分からない青二才を救ってくれた人達がいた。

 

 

 

《お前は民間人だな。来い、武器をやる》

 

 

 

《民間人を守るのが軍人の務め、守ってやる…と言いたいが、敵の正体が分からない以上、約束は出来ない。いざと言う時は…この武器で自分の身を守れ》

 

 

 

 

 

 

《お前はもう立派な兵士だ。志願しろ、軍は歓迎するぞ》

 

《熱烈歓迎だぜ!》

 

《兵士はいいぞ》

 

《最高の仕事だ。怪物さえいなければ》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らはどれほどの絶望が目の前にあろうと決して屈する事はなかった。

 

 

 

 

《このエリアは壊滅だ。だがやつらは手を緩める気はない…!俺たちを殺した後、残された人類を殺しに行く!それを許す訳にはいかない!!》

 

 

《俺たちを追い詰めたつもりだろうが…残念だな!逃げる気はない!!》

 

 

《既に我々に勝利はない…後は…どれだけ敵を道連れにするかだ!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…絶望的な状況にも関わらず俺を助けるために地獄に身を投じてくれた戦士達がいた。

 

 

 

 

《戦闘中の部隊を発見。救援に行く》

 

《見ろ、数が違いすぎる。俺たちも全滅するぞ…》

 

《それがどうした?これが俺たちの仕事だ》

 

 

 

 

 

《こちらゴーン1!》

 

《ゴーン1!何機動ける!?》

 

《2機だけだ…突入する!!》

 

《たった2機で…!ゴーン1!健闘を祈る!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

…どんな絶望的な状況にも屈する事なく《最期》の瞬間まで共に戦ってくれた戦友が大勢いた

 

 

 

 

 

《地獄に行きそびれた。これが最後のチャンスのようだ》

 

《今だけ持てば……! 今だけ!》

 

《でも…重傷のはずです!》

 

《勘違いだな…!俺は戦える!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ストーム1!俺がお前の盾だ!!》

 

 

《ストーム1!貴方は希望をくれた!!》

 

 

《ストーム1!お前に賭ける!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は……決して1人では無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は1人じゃなかった。お前との違いはそれだけだ」

 

 

 

 

 

「…ああ…貴方は《地球防衛軍》の兵士…だったな」

 

 

 

 

 

「そういうことさ。どんな夜にも必ず朝は来るだろ?

 

未来になっても変わらないものがある。それは俺達の存在だ。

 

 

人を守り、平和を守り、星を守る…それが《EDF》

 

 

全てを守ることは出来なかったが人類を守り地球を守った。だからこそ俺の…俺達の戦いには意味があったし後悔なんてしない」

 

 

 

 

 

アーチャーを見つめ直してハッキリと口にした。

 

 

 

 

「…お前は人々を守る為に《1人》で戦った。

 

 

俺は人々を守る為に《仲間》と戦った。それだけの話さ」

 

 

 

 

 

 

エミヤは戦いに敗れて消え始めながらもストームの姿を見ながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…俺も……貴方の…様に……なりたかっ…た……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…そう呟きながら黒いアーチャーは消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

「…ストーム…」

 

 

 

ストームは消滅したその場所をジッと見ながら目を瞑り

 

 

 

 

「……行こう…聖杯を回収してこの地獄を終わらせるんだろ?」

 

 

「…ストーム…貴方は…」

 

 

「…………」

 

 

 

ストームは何も喋らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

私達はただその背中を…近くにある筈なのに果てしなく遠い背中を追って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《こちらスカウト6、ニクスAの回収完了。これよりストーム1を追います》

 

 

 

《よし、これでポーターズに怒られる心配はないな…

 

『例のライフル』は装備してるな?》

 

 

 

 

《はい、ストーム1からの要望通りです》




今回登場した武装

デプスクロウラーⅠ

地底戦用の歩行タンク。
4つのフックアームを持ち、這うように進むため、悪路だけでなく洞窟の壁面すら走行できる。
フックアームを使って跳躍し、「天井や壁に飛び移る」といった立体的な行動が可能。
また、暗闇を照らす「大型ライト」を積載しており広範囲の視界を確保できるため、地底突入チームの支援役として欠かせない存在となるだろう。
地底用として開発されたビークルであるが、地上でも高い性能を発揮する。フックアームを使い、ビルの外壁をよじ登り、敵を追撃も可能。
5になって頑丈になりポイントも安く直ぐに呼べるのも利点。


どうやって輸送部隊が地底まで運搬するのか?…それはポーターズの企業機密だそうだ。


トーチカ
エネルギーの壁を作り出し、敵の遠距離攻撃を阻害・吸収する。吸収したダメージが耐久度を越えると消失する。


ガード・ポスト
設置すると自分と味方のダメージを軽減するエリア(防御力を上昇ではない)を作る。敵には作用しない。



ライフ・ベンダー
設置するとその地点を中心にして入ったものを回復させるエリアを作る。敵にもこの効果はカウントされるがそうなる前に倒せれば問題ないだろ?
複数設置することで、回復効果が合算される。



リバーサー
ナノマシンを火炎放射器のように噴霧して対象を回復できる装備。ただし非常に射程が短いため、密着しないとまず当たらない。
説明書には自分は回復できないと書いてあるが至近距離で壁や天井に当てれば回復可能。

なお、これはゲームではないのでこのストームは普通に自分に噴射出来る。




P78バウンド・ガン

基本性能は通常のアサルトライフルとは変わらないが特殊弾薬を使って跳弾性を上げている変質的なアサルトライフル。
跳弾の跳ね返りで自滅しない様に注意せよ。








地底でデプスクロウラー使うとどうしても酔うんだよなぁ…

「5になってもあの操作性はどうにも出来なかったらしいな」




黒いアーチャーに接近戦やらせなかった?いやたまにはアーチャーらしい戦いをさせてあげようかなって…





「ニクスA帰ってきました!」


「ああ!無事だったのね!良かった!!」


「えーと弾薬は全弾消耗するも損傷なし…」


「娘が傷物にされずに済んだのね?良かったわぁ…!」





「…あの…スカウト6から連絡が……」


「何どうしたの?ストーム1に何かあった??」


「…デプスクロウラーⅠが全損とのこと…ヒッ!!」








「あのぉストームの小坊主がぁ!!ぶち殺すぞゴラァァア!!死ぬんだよぉぉお!バラムで踏み潰してやるんだよぉぉ!ヒャハハハハ!!!」


「あの科学者もヤバイけどこの人も中々だよなぁ…」


「そんな悠長に感想のべ…!…目が…心が…死んでる…!?」
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