FAIRLY TAIL〜妖精軍師に愛されし者〜   作:しぐ

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気付けば一年以上経過してるの、本当に時の流れが早いなと思う日々です。




別れから始まる物語
晴れて本部の一員に


〜天狼島にて〜

 

「見守るぅ?」

 

『はい。ラクナは強いですから、何でもかんでも助けてはメンバーの成長を阻害しかねません』

 

「いや、日々の仕事で成長だってするだろうに」

 

『特大の困難に打ち勝ってこそ得られる成長があるんですよ?』

 

はーやれやれと頭を振るメイビスに少し腹が立つが一理ある。

 

『というわけでラクナには初代権限でS級にはなれません!』

 

腕でバツ印をつくってるメイビス……調子乗ってんな。

 

『あれ、痛い!?私霊体なんですけど!ラクナ、お願いします。どうか私の頭をがっちり掴んでいる手を離してくれませんか……?』

 

霊体だから触れないと思ったら大間違いだ、メイヴィ。

 

「S級になれないのはいいんだけど」

 

『ラクナは、私を守ってください』

 

「……言われなくとも。誰にも渡さんよ」

 

『家族も、守ってください』

 

「欲張りだな。気が向いたらな」

 

『そう言って色々助けてくれるのを知ってますよ』

 

 

「あんまり手出しするなってどういう事だよ……」

 

『ラクナが介入すると全部平坦になるのでダメです』

 

 ──強すぎるのも、考えものだな。

 

「何すりゃいいのかねえ……」

 

 

 

 

 

 

 支部長が居なくなってしまい、天狼島から出られないので、支部はあえなく解体の運びとなった。建物自体は残してある。

 

 見守ってくれとは何もしないのもモヤモヤするし、とりあえず、マカロフに話を通し所属の運びとなった。

 

「お前さん、建物は直せるんじゃろう? なら、建物の修復を請け負ってくれんか。みんな壊しよるんじゃ……」

 

「それ、いいな。ところで俺に対するその口調、突っ込んだ方がいい?」

 

「やめい! 格好つかんじゃろうが!!」

 

「それもそうだ。いくら産まれた瞬間から知っていようとギルドマスターだし、確かにそうだ。俺が間違っていたよ、マスター」

 

「……なんか恥ずかしいのう」

 

「年寄りぶってるからじゃないか」

 

「見てみぃ! この髭! 立派な年寄りじゃ!」

 

 あれから結構な年月が経って、俺は今再びここにいる。メイビスに言われてしまえば行かざるを得ないし、今の妖精の尻尾がどうなっているのか知りたくもあった。

 マカロフとはたまーに会う関係だ。普段は天狼島にいたり、支部でぼーっとしている事が多い俺だが、今回こうして正式に本部に所属する運びとなった。

 そもそも支部の存在を知っている人はマカロフぐらいしかいないし、本部という呼称は使わないに限る。

 

「人、増えたんだな……」

 

「ああ、初代が作ったギルドはここまで大きくなった」

 

「俺の知ってるギルドは2人で完結してたから、大量の人、大きなギルド、大量の依頼書、夢のような光景だ」

 

 メイビスにも見せてあげたい光景だ。『私たちの支部も負けてないですよ!』って対抗意識を燃やしそうだ。

 

「帰ったぞー!!!」

 

「あいー!」

 

「あれは?」

 

「問題児じゃ」

 

「へえ」

 

 空飛ぶ猫に、マフラーを巻いた少年がほくほく顔で帰ってきた。

 

「待ってよ〜置いてかないで、ナツ〜」

 

「あれは?」

 

「いい乳じゃろ?」

 

「否定はしない」

 

 メイビスの胸は控えめだから、あれだけ大きいのも中々珍しい。

 

「じっちゃーん、依頼終わらせてきたぜ……ん? 誰だお前」

 

「初めまして、妖精の尻尾に入ったラクナだ。よろしく」

 

「新人か! 俺はナツ、よろしくな!」

 

「オイラはハッピーだよ」

 

「アタシはルーシィ! ……入ってすぐだけど、もう先輩になっちゃった……! 分からない事があったら何でも聞いてね!」

 

「いい雰囲気じゃが、ナツゥ! また街を壊しおったな!?」

 

「暴れたらいっつも壊れてんだよ。仕方ねえじゃん」

 

「あい、仕方ないです」

 

「見よ、この大量の請求書! お前は……お前と言うヤツは……!」

 

 バシン、とカウンターに叩きつけ、マカロフは叫ぶ。

 

「次の依頼からラクナを連れて行けぃ! これはマスター命令じゃ!」

 

「何で?」

 

「壊した建物はラクナが直す。そう言う魔法をラクナは使えるんじゃ」

 

「へぇ、じゃあ壊し放題って事か!」

 

「違うわい! 常日頃から気を付けるんじゃ!!」

 

 そう言うことにされてしまった。でも、それしか出来ないと思われた方が都合が良いのか。メイビスの言った事も守れそうだし、結果的に良かったか。

 

「そう言う事なら、よろしくな!」

 

「ああ、改めてよろしく」

 

 そんな訳でナツ、ハッピー、そしてルーシィと一緒に行動することになった。

 

(なあ、メイヴィ。これから面白いことが起きそうだ)

 

 メイビスに話すネタを、たくさん仕入れなきゃな。

 

「色々あって戦闘はあまり出来ないけど、足手纏いにはならない。俺の魔法は……そうだな、修復(リペア)だ」

 

「オレは滅龍魔法を使う魔導士だ! んで、ハッピーは飛ぶ」

 

「あい、飛びます」

 

「アタシは精霊魔導士で、鍵使って精霊を召喚するんだー」

 

「ププーン」

 

「へえ、これが精霊か」

 

「ププーン」

 

「そっかそっか。よろしくな」

 

「プププーン」

 

 何言ってるかわかんねえや。

 

 

 

 

「じゃあまた明日なー!」

 

「おう、依頼行く時は声掛けてくれ」

 

「ラクナ、またね!」

 

 まだ騒がしいギルドなのに、騒がしいヤツがいなくなっただけで、静かになったように感じる。

 

「いい場所じゃろ?」

 

「ああ、支部とは大違いだ。あそこはあそこで楽しかったけどな」

 

「ラクナさん、何か飲みますか?」

 

「んー、1番強い酒を」

 

「はーい」

 

 酒場の子はミラと呼んでくれと言われた。いつもニコニコしてる。大きい。

 

(メイヴィも成長すればあれぐらい……いや、無さそう)

 

「はい、お持ちしました」

 

「ありがとう、ミラちゃん」

 

「いえいえ、私は何も見てないし聞いてもいないです。最近入ってきたはずのラクナさんが、マスターと仲良さげに会話したりとか、支部とか私は聞いてないですから」

 

「そう言うことにしてくれると助かるかな」

 

「でも、どんな秘密があってもいいですけど、妖精の尻尾に何かあったら助けてくれるんですよね?」

 

「……愚問だな。俺は、その為にここに来たんだから」

 

 メイビスとの約束もあるし、この場所は壊させない。約束しよう。




気分屋なので、続きが投稿されるかどうかは色々次第です。
今回は、久々に開いたら感想が飛んできてたので久しぶりに書きました。勢いとノリです。

1〜3話まで書いていた時期はまだフェアリーテイル全巻読んでなくてですね。最終巻?の作者コメントで好きなように物語を展開してほしいみたいなコメントを見て書き直すか悩んで結局そのまま今に至ります。

最初に死の呪いを解いて始まる物語。こっちが詰まったらもしかしたら始まるかもしれないヤツ。
ところで、メイビスヒロインの二次創作増えてますかね。
では、未来の自分が書く気になる事を祈っております。
感想などありましたら、批判は受け付けてないので悪しからず。
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