アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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最初に三文SSなので、どうしようもなく暇を持て余した時などのお供程度にと記入したのですが、ありがたい事に多くの方々が訪れて下さっています。

COVID19による騒動が続きますが、諸兄氏が少しでもフッと笑って下さればこれ以上の喜びはありません。



第10話 出会い4(艦娘側:青葉)

 「まあ、いきなりこんな話を信じるとはこちらも思えん。だが俺の兵装はこの時代には存在しえないのも事実だ。」

 確かにアルカディアさんの艤装とその威力はすごいモノですからねぇ。

 ジャーナリストとしての血が騒ぎます。

 帰ったらブルーリーフネットワークで各地の私と情報共有をしなくては。

 

 「北大路です! みんな無事、無事なの?!」

 考えを巡らせていると北大路司令官からの無線が入りました。

 

 「こちら第一艦隊旗艦日向。第一艦隊、第二艦隊共に大破艦多くも轟沈者無し、救出艦隊は長門・赤城・加賀が大破で後は全員中破だ。」

 

 「良かったぁ~、心配したんですよ、もう。」

 執務室の安堵が伝わってきます。

 

 「でもあれだけの危機的状況をどうやって?」

 おおー、大淀さんいい質問です。

 

 「ああ、救出艦隊といいながら私達も防戦一方でな。不甲斐ない話だが、今ここにいる『野 良 艦 』に助けてもらったのだ。」

 

 「そう、それは是非その『野 良 艦 』さんにお礼をしないといけませんね。武蔵さん、その方をこちらにお連れ出来ませんか?」

 

 「だそうだが? 貴殿の補給もあるだろうし、できれば私達を曳航してもらいたい。」

 

 「ああ、旗艦であるこの日向からもお願いする。帰投にはいささか燃料が足りなくてな。恥ずかしながら動く事もままならない。」

 確かに燃料は帰投分ギリギリでしたからね。

 青葉も今の騒動でほぼスッカラカンです。

 武蔵さんや日向さんといった大型艦の方ならなおさらでしょう。

 

 「分かった、その代わり一つ条件がある。」

 アルカディアさんからの対価とは一体何でしょうか?

 18名もの命を救って頂いたのです、かなりの要求である事は間違いないでしょう。

 もし体で払えと言われたら、この青葉、喜んで(悦んで?)皆さんのために犠牲になりますから!

 青葉だけでなく、全員の喉が鳴ります。

 

 「ヤツらの返り血と飛沫、潮風で気持ち悪い。その…、風呂を貸してくれ。」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「全員結び終わりました!」

 秋月さんの元気な声が響き渡ります。

 風呂を貸して欲しいといわれた時は全員でズッコケましたが、北大路提督は好きなだけ使ってもらって結構ですと許可してくださいました。

 

 「お風呂、アルカディアさんのお風呂。背中を流して…、上々ね。」

 

 「さらに気分が高揚します。」

 赤城さんと加賀さんが鼻血を出していますね。

 何を考えているかわかりません(大嘘)が、翔鶴さんが曳航ロープを切ってやろうかしら?と不穏当な事を呟いています。

 

 言っておきますけどあなたが一番妬まれているんですからね!

 アルカディアさんに横抱き、いわゆるお姫様抱っこされているんですから。

 アルカディアさんの持っている曳航ロープが人数分なかった(1本足りなかった)ので仕方ないんですが、それにしても羨ましいです。

 それを聞いた時、全員が一触即発状態になりましたが、足部艤装が曳航可能レベルまで修理できなかった翔鶴さんがその栄冠を勝ち取りました。

 

 「翔鶴といったか? しっかり捕まっていろ、飛ばすぞ。」

 それを聞いた翔鶴さんがアルカディアさんの胸に顔を埋めました。

 あれ、絶対にスーハーしてますよね!

 当のアルカディアさんはそんな事は気にも留めずに『すらすたあ』とやらの噴射で海面から70cmほど浮き上がりました。

 そして、

 

 「アルカディア号、発進!」

 という彼の声と共に周りの景色が一気に後ろへ流れ始めました。

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