アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
お気に入りは500件を超え、UAは130,000を超えと投稿を始めた時には全く考えてもみなかった数字に大変驚いています。
三文小説にも拘わらず目を通して頂いている方には感謝しか無いのですが、かといってコチラには何もお返しできる事がありません。
ついては物語を完結させる事が皆様に対する恩返しだと思いますので、何としてもこのまま走り切りたいと思います。
これからもこのお話をよろしくお願いいたします。
※今回は100話記念と諸兄氏への御礼で101話と同時投稿です。
「これだからお金持ちの一人娘とやらは。この国のためにも卤獲した捕虜とやらをこちらに引き渡して頂かないと困るのですがね(笑)。」
「ですから何度申し上げればよろしいのですか! 影山は先に海軍が調査と査問を行いますと申し上げているでしょう!」
TVに映し出されている陸軍の山崎少佐と神崎提督。
任務や哨戒に当たっている者は別だが、それ以外の全員がここ横須賀第一鎮守府の大食堂に集まってる。
当然、全員の目は画面に釘付けね。
中にはTV画面ではなく、窓から直に正門を見ている艦娘もチラホラ。
『マゾーン』の技術があれば海軍に頼る事が無くなるですって?
まあ陸軍の本音はそんなトコかしらね。
作戦遂行時、どうしても海軍を頼らないといけないのが不満なんでしょうけど、アンタ達に協力しないといけない
しかも陸軍兵なら幾らでも
ウチの暗部も深いけど、あちらさんも相当ね。
人が戦う陸軍に対して艦娘が戦う事になる海軍は世間から気味悪がられたり疎まれたりすることも多い。
勿論、好意的に接してくれる人も多いんだけど、やっぱり半数近くはマイナスイメージを持たれてるんだよね…。
あれは…、アルカディアさん?!
そうか長官と捕虜の護衛として来てるんだ。
確かにこれ以上の適役はいないもんね、こりゃ真宮寺長官も考えたもんだわ。
あら、山崎少佐ったら早速、剣を突き付けられてる(笑)?
京極大臣に山崎少佐、彼がいる以上、TVやマスコミを呼んだのは逆効果だったかもよ?
先に剣に手を掛けたのがバッチリ映ってるんだもん(笑)。
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ちょっと待って。日向も私も理解が追い付いていないんだけど。
だってアルカディアさんが私達の事をすごく褒めてくれてるんだよ?
地味な女…。
それは華やかな見た目を持つ者が多い艦娘の中で私達がずっと言われてきた事。
そう、確かに大和や陸奥、金剛は女の私から見ても魅力的だし『華のある花』といった表現がピッタリ。
それに比べて私達は大和のように美人でもない、陸奥のように艶っぽくもない、長門や武蔵のように凛々しくも無い、金剛のように華やかさも無い、扶桑のような儚さも無い典型的なしばふ村出身者。
ましてや先の大戦では京極大臣が言うように艦載機を搭載すること無く何のために航空戦艦になったのか分からないという事実が私達に伸し掛かってくる。
でもそんな私達に対してアルカディアさんは雑草でも花は咲くって。
小さい花でも美しさが見い出せるって。
第四航空戦隊として立派に礼号作戦を成功させたって。
例え搭載機が無くても帝国海軍の誇りを忘れず最後まで自分の胸の中にあるモノの為に戦い抜いたって。
京極大臣と山崎少佐にそう言ってくれたんだ。
隣ではもう止めてくれぇ、という日向の弱々しい声。
なに、日向ったら陥落寸前なの?
そう言ってやろうと思ったのに、次の言葉で私の方が先に撃沈されちゃった(笑)。
ひっそりと咲いていても美しさと愛らしさを備えた七色の花、それも幸福をもたらすと云われる七色の花かぁ。
うん、もういいよね。
前に手も握られてるんだもの。
ひょっとして私達がここ横須賀第一鎮守府の『現地妻』って事じゃない、これってば!
※この日を境に全国の伊勢型によるSpace Pirateship Fan Club(SPFC)が結成されました。
※『現地妻』
何やら不穏なワードが出てまいりました(笑)。