アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

101 / 198
※100話記念で二話まとめて投稿です。


第101話 軍令部編6(アルカディア側2)

 「このぉーっ!」

 真宮寺長官が京極と山崎に向かってライトセイバーを振りかぶった。

 これはマズイ!

 連合艦隊司令長官ともあろうお方が陸軍大臣とその秘書官である少佐を殺害とあっては陸軍と海軍の全面衝突は避けられなくなってしまう!

 下手をすれば内戦勃発、その隙を突いて深海棲艦の上陸すら許してしまう危険性も出て来る。

 だが俺自身は艦内神社(分御霊)が無いのでライトセイバーを使う事が出来ない。

 え、重力サーベル?

 これまた御冗談を!

 受け流すならともかく重力サーベルだと受け切れない可能性があるって!

 

 「よせ、長官。」

 どうしていいか良い考えが浮かばなかった俺。

 気が付けば体が勝手に動き腕で長官の剣を受け止めていた。

 情けない俺に代わってトチローが助けてくれたのだろうか?

 受け止めた部分からは白煙と少し血が出ているがほとんど痛みを感じない。

 おかげで何でもないような顔をする事も出来て助かったわ。

 

 「ここからは海賊の仕事だ(笑)。ライトセイバーは日向に帰しておくがいい。」

 とは言ったものの、内心ではかなり驚かされた。

 だってこれ、訓練も無しにいきなり刀身を出せるとは理力(霊力)が半端じゃないって。

 流石はサクラ大戦キャラといったところか。

 だが、真宮寺長官も剣を止められた事で少し頭が冷えたのだろう。

 大臣に斬り掛かったという事実にライトセイバーを落としてしまった。

 

 「神崎閣下、長官を頼む!」

 ただ、真宮寺長官は茫然自失状態になってしまっている。

 今、逆に斬り掛かられれば彼女に防ぐ手立てはない。

 神崎中将に頼むと彼女はアイオワ・武蔵・イントレピッド・大鳳に命じ横須賀第一鎮守府へと真宮寺」長官を避難させてくれた。

 

 「逃がすか!」

 後を追おうとする山崎を重力サーベルで牽制する。

 さすがはラフレシアと互角に渡り合ったハーロック、その乗船であるからか体が自然に動いてくれた。

 

 いや、トチローが銃は苦手だがこちら(重力サーベル)は得意だと言っていたから彼のお陰かもしれないな。

 と調子に乗って山崎をあしらっていると、ヤツが落ちていたライトセイバーを手に取った。

 

 「邪魔立てするか!どけぃ、この海賊船風情が!」

 は?

 山崎までがライトセイバーの刀身を?!

 理力って霊力だけでなく魔力でもOKなん?

 しかも刀身は彼岸花や赤い人もピックリな程の赤。

 おまけに流石は葵叉丹(正体はルシファー)だ、その魔力で真宮寺長官に負けない長さの刀身を作り出しとるわ…。

 

 「なっ、アイツまで?!」

 驚く伊勢だが、そりゃこっちが言いたい。

 切り込んでくる山崎のライトセイバーを軽く受け流すべく、アルカディア号の犠装を展開し宙へ逃れる。

 

 「卑怯だぞ、降りてこい!」

 

 「ふっ、これが海賊のやり方だ。」

 忌々し気に悪態をつく山崎を重力サーベルと戦士の銃で足止めしていると陸軍大臣である京極からも声が飛んで来た。

 

 「堂々と勝負できんとは…。男のくせに情けない奴だ。」

 

 「これは京極陸軍大臣殿、俺にとっては最高の誉め言葉だ。感謝しよう。」

 何と言われようと真っ二つになってたまるかって話ですよ。

 

 「ふん、だから貴様は我々と違い二人しか女を連れる事が出来んのだ。しかもそんな地味な女をな。」

 何だよ、今度はモテる自慢かと思ったが伊勢と日向が地味な女だとそう言いたいのか?

 

 「大臣、あれは航空戦艦娘の『伊勢』と『日向』というヤツでありましょう。戦艦とも空母ともつかぬ半端モノです。ある意味、海賊などという海の半グレが連れまわすには相応しいかと(笑)。」

 

 「はっはっは!半端者ではなく半端モノか。改造したは良いが搭載する機体を回してもらえず一度も航空機の運用をさせてもらえなかったというあの役立たずの航空戦艦姉妹とやらだな(笑)。」

 

 ほぉー?

 ずいぶんと面白い事を仰り抜かし晒しケツかってくれますなぁ?

 俺を馬鹿にするのは未だいい。前世でもうだつの上がらない社畜だったからな。

 だがあの二人を馬鹿にする事は絶対に許さん!

 

 「お前達は人目に付く所に咲いている、それも分かりやすい花しか目に入らないのか?」

 気が付けば地上に降り一歩踏み出していた。

 確かに大和・陸奥・金剛のルックスは抜群だ。

 それぞれを桜・薔薇・向日葵に例えられても十分理解できる。

 だが、伊勢と日向を雑草扱いとはチョイと口が過ぎるってもんだ。

 おまけに無能だから瑞雲を回してもらえなかったとは無知もイイ所だよ、それ…。

 あのね、当時の日本には航空母艦に搭載する航空機さえ無かったの!

 瑞鶴や葛城がイイ例だろ?

 何も伊勢や日向だけじゃなかったんだよ。

 頼むからそんなこと言ってやるなよ…。

 

 「その通りだ、山崎少佐。だが彼女達はその瑞雲さえ搭載される事が無いと分かっていても…、それでもなお帝国海軍の誇りを忘れず最後まで自分の胸の中にあるモノの為に戦い抜いたのだ。その志たるや貴様らと比べるべくもない!」

 あ、これイカンやつや。

 思わず重力サーベルを突き付けてしまったが覆水盆に返らずである。

 

 「京極大臣もよく聞くがいい、伊勢も日向も断じて雑草ではない! 例えひっそりと咲いていてもその美しさと愛らしさは他のどんな花に引けを取るものではない、まさに幸福をもたらすと云われる七色の花そのものだ!」

 伊勢も日向も十分に愛らしいじゃないか。

 日向だってちょっと朴訥としているところがあるけれど、それがマイナスになることなんて決してない。

 

 「京極大臣に山崎少佐、野球は好きか?」

 

 「どうした、唐突に。まあよく見るがそれがどうしたというのだ?」

 

 「そうか。なら話が早い。かつてノムさんはONに対し自らを月見草と例えたそうだ。だがその月見草はひっそりと咲き、誰に見られるとも無く終わってしまったのか?」

 「断じて否。その花は立派にONと同じく名球会にその名を連ねている!」

 

 「ふっ、山崎よ。これは一本取られたな。」

 

 「は? え、いやしかし!」

 山崎少佐が面食らっているが無理もあるまい。

 京極大臣の意図が理解できていないのだろう。

 

 「その剣(ライトセイバー)はくれてやる。今日はそれで帰れ。」

 顎で埠頭出口をしゃくり指してやる。

 

 「良かろう、だが影山サキとその艤装はまた必ず貰い受けに来る! せいぜい良く研究しておくが良い。」

 そう言うと京極大臣は納得のいかない山崎少佐と取巻きの女性士官を連れて踵を返した。

 あと虎の威を借る狐、いやこの場合は女狐だな。

 その女狐連中達の置き土産(罵詈雑言)の酷い事。

 性格の悪い美人が集団になるとあそこまでトンでもなくなるとは知らなんだ…。




※筆:随分と四航戦に入れて込んでるね?
 ア:うむ、艦これを始めた時、どうしても戦艦か正規空母が欲しくてな。
   資源課金までしたんだがそれでも出なかったのだ。
   そしてようやく来た初の戦艦が日向さんだったもので…。
 筆:あー、出ない人はなかなか出ないからねー。
 ア:後、ファミ通の表紙を飾った五周年記念の立ち絵、可愛いかったし…。
 筆:うんうん。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。