アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
影山サキを軍令部へ送り届けた後、横須賀第一鎮守府へと戻ってきた
大ロビーにある自販機前でノンビリと午後の紅茶を啜って(ちなみに伊勢は伊右衛門、日向は綾鷹をチョイス)いると、以前に救出した六人(『武蔵(改二)』『大和』・『赤城(改二)』・『大鳳』・『翔鶴改二)』・『瑞鶴(改二)』)が顔を出してくれた。
あれからもう二カ月以上も経つというのに丁寧なお礼を言われてしまい、逆にこちらが恐縮してしまったぐらいだ。
「アルカディア号さん。」
先の六人に癒されていると神崎中将が声を掛けてくれた。
「神崎閣下か。陸軍への対応、お疲れであらせられた。ところで長官は?」
「今は落ち着いていらっしゃいます。ですが、大神さんにかなり叱られてしまって…。」
神崎中将が眉を寄せる。
うーん、やはり美人はどんな表情でも絵になるなぁ。
「そうか。だが珍しいな、長官があれほど感情を剥き出しにするとは。」
「長官のお父様は深海棲艦との戦いで犠牲になられたのですわ。」
意外な事実を告げる神崎中将。
「ああ。士官学校生達を逃がすために時間稼ぎをされた末の最後だったと…、私もそう聞いている。」
なんとウチの日向も知っているほどの有名な話らしい。
「その士官学校生の中には私達も、そして長官、いえ『さくら』さんもいらっしゃったのですわ。」
「そうか…。」
あまりの残酷な事実に言葉を無くしてしまう。
親は子供のためなら何の迷いもなく行働を起こせると聞くが、さらにそれを他の学生達にまでとは…。
俺にはとても真似が出来ない。
「あの時の『さくら』さんを見ているのはとても辛かったですわ。」
「立派な父上だったのだな…。」
たしか真宮寺一馬殿であらせられたか?
俺もいつかその境地に辿り着きたいものだが…。
「ええ…。ですから長官が怒るのも当たり前ですわ。『さくら』さんが我慢していらしたら私が同じ事を(薙刀で)したでしょう。」
あ、こらヤバイわ。
今後は何があっても神崎中将だけは怒らさないようにしないと…。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「真宮寺長官はおられるか?」
長官のいる横須賀第一鎮守府の控室をノックする。
神崎中将から長官が俺のケガを心配されていたと聞いたからだ。
「アルカディアさん?!あの、お怪我の方は?!」
直ぐにドアが開いて真宮寺長官が顔を出した。
「アルカディア号は一種のサイボーグ戦闘艦だからな。あれぐらいならスグに自己修復が働く。心配は要らん。」
というか四航戦の二人にも言える事だが、心配し過ぎだよ。
「ですがアルカディアさんは北大路提督、いえ花火さんにとって大切なお方です。そんな方に怪我をさせてしまうなんて…。本当に申し訳ありませんでした!」
「いや怒って当然だ。神崎閣下も長官が黙っていたら私が同じ事をしたと言っていたぐらいだからな。ところで大神元帥殿は?」
花火さんにとって大切なお方?!
いいねぇ、この調子でドンドン外堀を埋めていこうっと(笑)。
「お昼からの会議に出席されています。何かお伝えする事でもあれば承りますが…。」
「いや彼には同じ男として言っておく事がある。もっと長官に寄り添ってやるように進言しようと…」
「ですよね、ですよね!」
えぇ、何でそんなに喰い気味なんですか?
上手くいっているように見えて真宮寺長官もストレス貯めてるんだなぁ…。
「あそこには神崎閣下だけではなく大神元帥もいてしかるべきだ。忙しいのは分かるが、陸軍の暴走を止めるのも彼の役目だからな。」
「いくら忙しくても優先すべき事項を見誤るといつか取り返しのつかない事になってしまう。今回のケースでは陸軍が出てくること自体、十分に予測できたことだしな。」
「アルカディアさぁん(うるうる)…」
あの…、真宮寺長官、袖をお離し下さい。
アナタの旦那様は大神さんでしょ?
私、相手がどれほどイイ女でも既婚者には食指が動かないタイプなんです。
「ところで影山はどうした?」
「軍令部です。あと30分ほどで私と大神さん・神崎中将・ブルーメール少将による査問が始まりますからアルカディアさんにも同席をお願いしようと思っていたんです。」
「分かった、是非ともそうさせてもらおう。少しでもいいから色々情報が欲しいところだ。」
マゾーンの情報もだが、以前に影山サキが話していた五行衆というお店がどこにあるかも大変重要な情報だ。
一度、そういった夜のお店に行ってみたかったんだよ。
お知り合い枠という名の+@サービスがあるかもしれないからな(期待大)。
※五行衆の水弧:第40話を参照して下さい。
のちにアルカディア号はこの盛大な勘違いをサクラ大戦キャラ提督達の前で話してしまい大笑いされてしまいます。