アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※影山サキを救うんだったら、もっとマシな話があるんじゃないか?
 いや自分でもホンマそう思います。申し訳ございません…。



第106話 影山サキ編4(艦娘側:神崎すみれ1)

 手術中のランプが消えドクターが出てきましたわ。

 

 「ドクター!」

 アルカディアさんがドクターゼロさんに駆け寄ります。

 

 「最善は尽くしたよ。後は本人の気力と意思次第といったところだね。」

 

 「そうか!」

 アルカディアさんが嬉しそうに頷かれました。

 

 「いずれにせよドクターゼロさんのお陰だ。ありがとう!」

 そう言って大神さんもドクターゼロさんの肩に手を置きましたわ。

 

 「いや自分でも良く成功したと思うよ。こりゃキャプテンに高い酒を所望しないといけないね(笑)。」

 ドクターゼロさんも摘出手術が成功して上機嫌なのか、お猪口を傾ける仕草をされています。

 

 「それは海軍から報酬として出そう。でもドクターゼロさん、本当にそんなものでいいのか影山君の命を救ってもらったんだ、もっと違うモノでも…。」

 

 「随分と影山さんに入れ込んでおられるのね?」

 全員の目が厳しいのは私の思い過ごしではないはず…、ですわ。

 

 「お お が み さ ん?」

 

 「さ、さくら君?!」

 大神さんがさくらさんに詰め寄られてタジタジになってますわ。

 さくらさんの言う通りですね。

 女性に優しいのは昔からですが、それも時と場合によりけりですわよ?

 まあ、私達団員はそんなアナタだからこそ大好きだったのですけれど。

 

 「いやそれはたまたま影山君が美人なだけであって!」

 …。

 もう処置無しですわ、ご自身でキングス弁を開いて(自沈レバーを引いて)しまわれるなんて…。

 

 「大体、僕はただの一度だってさくら君を悲しませるようなことは…。」

 

 「ふーん、へーえ、ほー。(ニッコリ&ゴゴゴ)?」

 「アルカディアさんに『もっと長官に寄り添ってやるように』と言われたぐらいなのに?」

 幽鬼のようにゆらりと立ち上がったさくらさんがゆっくりと大神さんに歩みを?!

 

 「うわ、さくらくん、何をするんだ、やめ…、くぁwせdrftgyふじこlp…!」

 大神さんたらどこかへ連れて行かれてしまいましたわ。

 どうかご無事で…。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 「大神さん。」

 どれくらい経ったのでしょう、影山さんが目を覚ましました。

 

 「影山君! 気が付いたのかい?!」

 いつの間にか復活した大神さん(沢山の引っ搔き傷&打撲痕には誰も触れる事が出来ませんでしたわ)と共に全員で駆け寄ります。

 

 「ええ、おかげさまでね。数日後には生態研究にも協力できそうよ。急がないと陸軍さんは随分と気が短いみたいだしね(笑)。」

 皆の顔に影が落ちましたわ。

 手術が成功し彼女も意識を取り戻したというのに、この後の事を考えると…。

 

 「いや、その件だが君を陸の連中に渡す事はしない。」

 

 「大神さん?!」

 引き渡したくないのは皆同じですけれど…。

 一体どうされるおつもりなのかしら?

 

 「うむ、俺もその意見には賛成だ。陸軍に引き渡してしまえばどうなるかなど考えるまでもあるまい。」

 アルカディアさんまで?!

 いえ、でも彼がそう言うと本当にどうにかなりそうで不思議ですわ。

 流石は神崎家の跡取りですわね(あら、何か仰りたい事でも?)。

 

 「影山君。」

 何と大神さんはベッドの側に行き影山さんに銃を渡されました 。

 

 「あなたっていつもそう。終わってみればどんな荒唐無稽な作戦でも成功させでしまう。不思議な人ね(笑)。」

 そう言うと溜息と共に影山さんは大神さんに銃を向けたのですわ!

 

 「うわー、ほりょにじゅうをうばわれてしまったー、たすけてくれー!」

 

 …。

 ……。

 ………。

 何という超棒読み。

 おかげで大神さんの意図する事が分かったのですけれど(笑)。

 

 「これはイカン! 大神殿の救出が最優先事項だ、捕虜の射殺もやむを得…。」

 アルカディアさんは最初から分かっていらしたのでしょう、銃に手を掛けましたが…。

 

 「待って二人とも。私も一時期劇団員(誤字ではない)でもあったのよ。大神さん、その読みは余りに酷いワ。リテイクよ、リテイク。」

 

 「そ、そんなにかい?!」

 「コホン、では。」

 「うわー、捕虜に銃を奪われてしまったー。助けてくれー(棒)。」

 

 「これはイカン! 大神殿の救出が最優先事項だ、捕虜の射殺もやむを得ん!」

 アルカディアさんはそう叫ぶと銃を影山さんの耳横に燃ったのですわ。

 

 「ああっ!」

 影山さんは掛け布団の上にそっと銃を置くと再びベッドに体を横たえましたわ。

 

 「かげやまくんー!」

 

 「残念ながら反乱を起こした捕虜から元帥殿をお守りするにはこうするしか無かったのだ、許せ。」

 

 「そうかー。仕方ないなー。」

 

 「まるで舞台稽古初日のさくらさんを見ているようですわ。」

 

 「いくら何でもあそこまで酷くありませんでしたから!」

 

 「まあ人には向き不向きというものがあるという事ね。大神さんは軍人だもの、仕方ないワ。」

 

 (ズーン….)

 大神さんが凹んでいらっしゃいますが、仕方ありませんわ。劇団員であった私達と違い彼は元から軍人ですもの。

 

 「いずれにせよこれで陸の運中に渡すのは艤装だけで済む。影山サキは摘出完了後、反乱を企てたためにやむ無く射殺、あるいは航装摘出中に死亡のどちらかで押し通せばいい。」

 (ぽっ。///)

 マズいですわ。影山さんがアルカディアさんに対して女の顔に?!

 新参者がイイ度胸ですわね。

 

 「そうだな、京極陸軍大臣と山崎少佐には2~3日後に取りに来るよう伝えよう。」

 どうやら連絡は大神さんから入れて頂けるみたいね。

 さくらさんの負担が減ったのは良い事でしょうけど…。




※新参者がイイ度胸:すみれさん、アナタ花火さんの存在を忘れていませんか?

※この回にて影山サキの净化?が完了しました(え?!)

※次回はInterlude回なので短いです。
 柱島第七泊地の伊勢&日向の為に横須賀第一鎮守府では戦艦娘&空母艦娘達だけの宴会が居酒屋鳳翔で開かれたようです。
 そこに出席したお二人のお話なのですが、当然ここの艦娘遠からは質問攻めに(笑)。
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