アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※とうとうお気に入り登録が550件を超え、総合評価も800を超えてしまいました。UAに至っては160,000以上に!
 ここまで来れた事に感謝です!
 亀更新になっても必ず完結させたいと思いますので、これからもお時間がありましたらお立ち寄り下さいませ。

※さあ、柱島第七泊地と宿毛湾第一泊地の艦娘達が到着!
 どんな暴れっぷりを見せてくれるのでしょうか?


第121話 大本営突入編2(艦娘側:武蔵1)

大本営作戦司令室

 

 「迎撃部隊全滅! 未だ未確認飛行物体は、こちらに向かって侵攻中であります!」

 大本営中央序舎の作戦指令室に電探係の悲鳴が響く。

 

 「何だと! 信じられん、マゾーンの技術を持った空中戦艦三隻と迎撃機二十機を一瞬で葬ったというのか?!」

 

 「狼狽えるな、天笠! 貴様はマゾーンの地上部隊と技術供与された武器を使ってヤツらの侵攻を食い止めろ! その後は名波論(ナバロン)島へ迎え!」

 

 「私は最上階にいるゲスト共(提督達)を地下の最下層にある大空洞へと連れて行く!」

 そういうと彼はエレベータへと姿を消した。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「やったぁ! 待ちに待った夜戦だぁ!」

 まず先陣を切って飛び出すのはライトセイバーを持った我々日本戦艦組、になるはずだったのだが…。

 

 いち早く我々の前に躍り出る黒い影。

 その黒い影は魚雷をクナイのように持ち、次々とマゾーン戦闘員に投げつけていく。

 言うまでもない、重篤な夜戦病患者である軽巡洋艦娘の『川内』だ。

 

 「あのバカ…。」

 長門が頭を抱えてしまった。

 真面目過ぎる彼女にはさぞかし頭痛の種であろう。

 

 「長門よ、夜戦が抜けているぞ。」

 

 「ああ…、そうだな。夜戦バカが正真正銘のバカになってしまっただけだ。大丈夫だ、大丈夫だとも…。」

 二人してため息が出てしまったのだが、後で彼女のこの行動が我々にとって大いに役立つ事になるとは思ってもみなかった。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「さあ、道を作るぞ!」

 

 「モガミハン、私が道を作ります。突撃なさい。」

 ネルソンとリシュリューの主砲が轟音を立てると、それを皮切りに次々と戦艦組の主砲が火を噴き始めた。

 その度にチハやチヌの艤装を装備した陸軍兵が吹っ飛びモーゼの十戒のように道が出来ていく。

 

 「この日ノ本に巣食う寄生虫共が、この大和型二番艦『武蔵』が成敗してくれる!」

 

 「今回はさすがのお姉さん(陸奥)もちょーっと頭に来てるかな。それ!」

 横4列で吶喊を開始する。

 両端にはライトセイバーを持った我々日本戦艦組、内側二列は海外戦艦組と重巡以下という配置だ。

 道を閉じようとする陸軍兵はライトセイバーで艇装を真っ二つにし、前からくるマゾーン戦闘員に対しては海外戦艦組と重巡組の主砲が迎え撃つ。

 さらに上空を見上げると艦戦隊が舞っており制空権も完全に掌握済みだ。

 いつの間にか夜間戦闘可能空母勢より発艦していたのだな。

 おかげで中破艦や大破艦が未だこちらには出ていない。

 

 「伊勢と日向には負けたくないの!」

 「五月雨を集めて早しって、芭蕉だっけ?」

 「私がクマクマ言ったっていいわよね?」

 「うわ、きんもー!」

 幾ら数を揃えてもチハの3.7cm砲などこちらに何のダメージも通らない上に、カール自走白砲の大型砲弾やマゾーン母艦からの光線兵器は扶桑や山城、あるいは航空巡洋艦勢の瑞雲ファンネルが防いでくれているからだ。

 が、中央庁舎まで50mと迫った時、こちらの艦戦隊が次々と落とされ始めた。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「あれは?!」

 

 「マゾーンの戦闘艇!」

 夜空を見上げる加賀とサラトガ。

 最高練度を誇る一航戦の艦戦隊といえどもやはりマゾーンとの技術格差を埋める事は出来ない。

 よく見ると艦戦隊は一ヵ所に集まりまるで何かを守っているようだ。

 

 「サラの子達、何してるの?! 散開なさい!」

 サラトガが叫ぶが艦戦隊の妖精達はバラける様子が無い。

 目を凝らしてみるとその中心に何かが見える。

 あれは…、川内(夜戦バカ)の九八式夜間偵察機!

 そうか、こちらの攻撃が面白いように敵に命中していたのは彼女が装備していた夜偵を飛ばしてくれていたからか!

 艦戦隊の妖精達はそれを守ろうとして…。

 夜偵妖精も身振り手振りで離れるように伝えるが艦戦隊の妖精達がその意を汲む様子は無い。

 台羽妖精率いるスペースウルフ隊がこちらに向かおうとするも数多のマゾーン戦闘艇に阻まれてしまっている状態だ。

 

 「くっ!」

 艦載機発艦用の銃を構えるサラトガ。

 だが加賀がそっとその手を抑えた。

 夜間戦闘可能空母勢の矢筒やマガジンにはまだまだ余裕があるのだが…。

 

 「加賀、何故止めるのです?!」

 

 「今、また艦戦隊を上げても同じよ。無駄にしかならないわ。」

 未だ艦戦隊が全滅となっていないのは真下にいるアルカディア殿が戦士の銃と重力サーベルでマゾーンの戦闘艇を撃ち抜いてくれているからだ。

 

 「でも!」

 

 「あと五分、あと五分よ。あと五分待ちなさい。」

 果たして五分待てば何か変わるのだろうか?

 最後は加賀自身、自分に言い聞かせているようだったが…。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 戦闘中の五分なぞあっという間だ。

 だが五分経ったにもかかわらず、何も変わる様子が無い。

 

 「ねえ加賀、もう五分は過ぎたわよ。一体、何がどうなるというの?」

 陸奥が加賀に向き直る。

 すると加賀は黙ってある一方向を指した。

 

 「東? 向こうから増援隊でも来るというの?」

 押し寄せてくる陸軍兵の艤装を切捨てながら陸奥が首を傾げる。

 いや陸奥だけではない、長門や大和達もだ。

 

 「いえ、増援なんて来ないわ。」

 加賀の増援など無いと聞いて唖然とする私達の顔を建物の間から漏れてきた朝日が照らし始めた。

 その時だった。私達の良く知る声が響き渡ったのは。

 

 「第一次攻撃隊、発艦始めっ!」

 

 




※名波論島
 忘れてました。『ナバロンの要塞』から名前を取ってあります。

※いや、さすが『川内』ですねぇ。
 いくら打合せをしても作戦概要を説明しても夜戦とくれば全てが頭から飛んでしまうとは…。

※第一次攻撃隊、発艦始めっ!
 艦隊これくしょんの提督達であれば、誰であるかなどは説明不要かと(笑)。
 一航戦の赤い方であるあの方ですね。
 夜が明けたので、残り空母勢からも艦載機(明石&夕張重工謹製のX-ウイング)が発艦可能となりました。
 加賀さんはこれを待っていたのですね!
 この後、夜間空母勢も補給艦『速吸』と『神威』からX-ウイングの矢を受け取ります。
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