アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※宿毛湾第一泊地&柱島第七泊地の艦娘達vsマゾーン兵&陸軍兵!


第122話 大本営突入編3(艦娘側:速吸1)

 「第一次攻撃隊、発艦始め!」

 夜明けと共に赤城さんの凛とした艦載機発艦命令が響き渡りました。

 

 「友永隊、頼んだわよ!」

 「対空見張りも厳として、よろしくね!」

 「さあ、始めるわ! 完全にアウトレンジにしてあげる!」

 「全航空隊、発艦始め!」

 「私だって航空母艦です、やります!」

 それを合図に二航戦(飛龍&蒼龍)五航戦(翔鶴&瑞鶴)、さらには祥鳳さんといった今まで戦闘に参加できなかった空母勢からも満を持して発艦の号令が掛かりました。

 各空母から次々と発艦を開始した反乱軍主力戦闘機(X - ウ イ ン グ)が再び制空権奪回へと朝焼けの中へと舞い上がっていきます。

 さあ、私達も自分の役目を果たすとしましょう。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「加賀さん、サラトガさん、お待たせ!」

 砲弾が飛び交う中を細心の注意を払って夜間戦闘可能空母勢の許へと急ぎます!

 

 「はい、グラーフさん!」

 隣りでは同じ補給艦である『神威』さんがグラーフさんや大鷹さんに新鋭機の矢を渡しています。

 

 「この矢…、見た事が無いわね。私達にも新鋭機という事かしら?」

 

 「ハイ! 何でもX-ウイングというらしいです!」

 ええ、ウチの明石さんと夕張さんは皆が思う以上に優秀なんですから(笑)。

 

 「という事で至急妖精さんの機種転換を行って下さい!」

 

 「了解した。グラーフ・ツェッペリン航空隊、全機帰投せよ!」

 神威さんの依頼を受けたグラーフさんの命令を皮切りに加賀さんやサラトガさん達も一斉に着艦収容を始めました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「数が、相手の数が多過ぎますわ!」

 

 「それにしても思ったより進軍速度が遅いわ! こちらに目立った損害も無いのに一体どうしてなの?!」

 

 「ああ、カール自走臼砲やレオポルト列車砲は全てアルカディア狙いだ。大型弾を彼が引き受けてくれている上に敵の兵装・兵力だってこっちの想定内だ。理由が分からねえ!」

 熊野さんの悲鳴に振り替えると、ワシントンさんとサウスダコタさんも進軍速度が想定以上に遅い事に焦っています。

 

 「私の計算によるとマゾーン戦闘員と陸軍兵が混ざっているからですね。」

 

 「霧島、それは一体どういう事デース?」

 

 「選別の手間です。マゾーン戦闘員は遠慮なく撃てますが、陸軍兵に対しては必要以上に傷付けないよう対応が光線剣(ライトセイバー)になりますから!」

 なるほど、そういう事ですか!

 流石は艦隊の頭脳さん、状況を的確に分析されているようですね。

 

 「ならどうする? いっその事、選別無しでぶっ放すか?」

 

 「止めるんだ、ガングート! 陸軍兵の多くは命令に従っているだけに過ぎん。そんな彼女達の命を奪うわけにはいかん!」

 アルカディアさん…。やはり貴方は強いだけじゃない、他人を思いやれる方なんですね。

 速吸、感動です!

 

 「嘆いたって庁舎入口までの距離は縮まらないわ! あと30m少し、何としてでも辿り着くわよ!」

 ビスマルクさんが重力サーベルを振るいます。

 流石はドイツ海軍、いえ欧州最強の戦艦ですね!

 しかし、矢面に立ち続けているせいか船体が小破しています。

 それを見たマゾーン戦闘艇がビスマルクさんに集まり始めています。高角砲と副砲で必死に迎撃を試みる彼女ですが、増え続けるその数には対応できません。

 

 これは不味いです、(速吸)だって兵装が全くない訳ではありません。

 神威さんと共に12.7cm連装高角砲を構えます。

 

 「給油艦と補給艦が何してるの?! 貴女達を待っている艦が大勢いるのよ、私に構っている暇があるなら、その人達の所へ行きなさい、早く!」

 

 「ダメですよ、ビスマルクさんこそ何を言っているんですか! 仲間を見捨てて行けるほど私も神威さんも腐っちゃいません!」

 

 「そうですよ、それこそ北大路提督に怒られちゃいます!」

 

 「私はテルピッツと共にドイツ海軍最強と呼ばれた戦艦よ、これぐらい…、くっ!」

 その時またしてもビスマルクさんが一発貰ってしまいました。

 私達も周りにいる駆逐艦勢と一緒に対空砲火を打ち上げますが、如何せん給油艦と補給艦。

 実戦経験の少なさが災いして思うように命中させることが出来ません。

 遂にビスマルクさんが膝を着いてしまいました。

 

 「ビスマルクさんっ!」

 (当たれ、当たれっ!)

 必死で対空砲火を打ち上げる私達を嘲笑うかのようにマゾーンの戦闘艇が次々とビスマルクさんに急降下を始めました。

 その戦闘艇の腹が赤く光り始めました。

 いけません、あれは光線弾(エネルギー弾)?!

 あんなものを喰らったら戦艦と云えども一撃大破、いえバラバラになりかねません。

 そう思った私はビスマルクさんを突き飛ばしていました。

 

 「なっ、痛いじゃない! って、速吸っ!」

 

 「速吸さん!」

 ビスマルクさんと神威さんの叫び声が聞こえますが戦艦一隻の火力&戦力というのは給油艦とは比べ物になりません。

 絶対に失う訳にはいかないのです!

 覚悟を決めて上空を見上げた時、一本の赤い光の矢がマゾーンの戦闘艇を貫きました。

 それを合図に急降下体制に入っていたマゾーン戦闘艇がラウンデルの入ったX‐ウイング隊に次々と撃破されていきます。

 

 「苦戦しているようだな、ビスマーク(英語読み)(笑)。」

 そこには大型のクロスボウを構えた女王陛下の航空騎士団長(英空母アークロイヤル)が!

 

 「ヒッ、アーク?! 貴女!」

 何故でしょう、助けてもらったにも拘わらずビスマルクさんの顔が引き攣っているのは?

 

 「速吸、今のはあまり褒められる行動ではないな。」

 そう言うとアークロイヤルさんは私のこめかみをグリグリし始めました。

 痛い痛い、私は某園児(しんちゃん)でありません!

 

 「全く、アナタとんでもない無茶をするのね。後でたっぷりと反省させてあげるからサッサと航空戦艦&航空巡洋艦の所へ行きなさい!」

 

 「で、でも…。」

 

 「ふっ、そんな顔をするな。ビスマークはこの私が決して沈ませはしない、女王陛下の名に懸けて守り切ってみせよう。」

 

 「さんざん私を追い掛け回した挙句、沈めてくれたのは何処の誰だったかしら?」

 ビスマルクさんがボソッとアークさんに恨み言を呟いた時でした。

 

 「扶桑、山城! 屋上へ上がる、援護を頼むぞ!」

 しびれを切らしたアルカディアさんが屋上へと上がると言い出したのです。

 恐らく屋上から突入を試みるおつもりなのでしょう。

 

 尤も相手もそう簡単には屋上への到達を許すつもりは無く、アルカディアさんの考えを察知したマゾーン戦闘艇が次々と彼に群がり始めました。

 

 アルカディアさんは艦首ミサイルにスペースバスターで、扶桑さんと山城さんは瑞雲ファンネルでマゾーン戦闘艇を撃墜していきますが数が多過ぎです!

 

 「アルカディア号さん!」

 「アルカディアさんがマゾーンの戦闘艇に!」

 「下がれ、鳥海! 対空ならアタシの出番だ!」

 悲鳴を上げる愛宕さんと鳥海さんを下がらせた摩耶さんが対空カットインを発動させます。

 

 「落ち着きなさい、あの方はあれしきの事ではビクともしません。」

 さすが高雄さん、戦闘中でも随分と冷静です。

 

 「でもあれじゃ、まるでヒッチコックの『鳥』(THE BIRD)状態じゃない。いくらアルカディア号さんでも…。」

 

 「ヒッ、鳥?! いやあああああ!」

 今度は高雄さんが一番取り乱してしまいました。

 ゴミ出しの際、多くのカラスに群がられた事があり、以降それが軽いトラウマになっているとか。

 

 「パルサーカノン、撃ていっ!」

 が、私達の心配をよそにアルカディアさんが主砲を撃つと面白いようにマゾーン戦闘艇の姿が消えていきます。

 彼はその隙を見逃さず、一瞬にして距離を詰めると屋上に到達しました。

 




※屋上へ到達したアルカディア号、ここから建物へ突入するのですが、提督さん達は無事なんでしょうか?

次回はかなり胸糞展開になります。特に『かえで』さんのファンは見ない方がいいかも…。
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