アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
基本的には毎週更新で頑張っているのですが、次回は勤務の都合上難しそうです。
申し訳ありません。
※水色の髪の(駄)女神
はい、カズマの相方である方です。
「提督!」
陸軍兵とマゾーン戦闘員を突破してきた艦娘達が雪崩れ込んで来た。
あれは…、ウチの艦娘達か。で、もう一つは…。
マズいな、あれは宿毛湾第一泊地の艦娘達だ。
自分達の指揮官が輪姦された後の姿を目にするなど最悪のタイミングでしかない。
北大路提督の無事を喜ぶ柱島艦娘とは対照的に藤枝少将を前に固まっている宿毛の艦娘。
やがて宿毛の艦娘達がゆっくりとアルカディア殿にハイライトの消えた目と砲を(空母組は弓)向けた。
「アルカディア号さんに何をしてるの?! 彼に対する無礼は許さないわよ。第一、彼がそんな事をするはずがないでしょう!」
藤枝少将閣下は彼女達を一喝すると、直ぐにアルカディア殿に謝った。
この状況だけを見れば宿毛の艦娘達がそう思うのは無理もないが少将閣下の言う通りだ。
アルカディア殿を犯人扱いするなど彼の側室筆頭艦としてとても許せるものでない。
思わず腰のライトセイバーに手を伸ばしそうになってしまった。
「止せ、少将閣下。この状況だけを見れば彼女達がそう思うのも無理は無い。」
だが、やはリアルカディア殿は私と器の大きさが違った。
宿毛湾の艦娘達の反応は当然だとばかりに受け流してしまったのだ。
私など全艦種側室筆頭に選ばれただけで舞い上がってしまったというのに…。
「私を辱めたのはそこに転がっている三人よ。アルカディア号さんは私にマントまで掛けて下さったのだから。」
納得したのか次々とアルカディア殿に非礼を詫びる宿毛艦娘達。
「おい、お前ら! アタシたちの提督に何してくれ…。うおっ、何だ?」
宿毛の天龍が武官二名を殴り飛ばし、摩耶が山崎の襟首を掴んで持ち上げた時だった。
突如として建物が激しく揺れ始めたのだ。
天井にヒビが入る中、スピーカーから聞こえる京極の声。
それは『この大本営庁舎は海軍の反乱による攻撃で倒壊』するというもの。
「反乱? 反乱は貴方達でしょうが!」
それを聞いた伊勢が天井に向かって叫ぶ。
伊勢よ、スピーカーを睨み付けても仕方が無いんじゃないか?
「ふ、こちらには首相閣下の勅命書があるのです。逆族の海軍提督達の半数はここが墓場となるのですよ。ハハハハハ!」
京極の勝ち誇った声がだだっ広い空間(シェルター)に響き渡る中、天井が崩れ始めた。
「うわあぁっ!」
「きゃあああ!」
「ひいいっ!」
逃げ惑う提督と艦娘達だが、大和に武蔵、長門や陸奥といった戦艦勢達が各提督達に覆い被さる。
「ダメです、エレベーターは動きません!階段もかなり埋まっていてこれだけの人数はとても…。」
廊下を確認した不知火からの絶望的な報告。
「そんな! 何とかならないデスカー?!」
「アルカディア号さん!」
織姫少将殿の悲鳴を聞いた北大路提督が彼に縋るような目を向ける。
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「
アルカディア殿が突然、宙に向かって何か叫ぶと何処からともなく声が聞こえ水色の髪をした女性が…、現れた?!
「はいはい。ってか駄女神は止めなさいよ、駄女神は!(プンスコ)」
全員、何が起こっているか分からない中、彼と謎の女性のやり取りが続く。
「今だけでいい、俺を船の状態にしてくれ!」
「何でまた? どういうコト?」
「全員を乗せて脱出する!」
「あー、なるほどね。了解、っと。」
水色の髪の女性が頷いた途端、彼女の姿は消えて全員が近未来的な設備・装備・計器類で埋め尽くされた広い一室にいた。
そして不思議な事に全員、ここがアルカディア殿、いやアルカディア号の艦橋である事が理解できたのだ。
既に各ポジションには副長・台羽・魔地・ヤッタラン達がついている。
「これがアルカディア号さんの船の姿…。ぽっ。」
内外を見回した後、両手を顔に当て頬を赤くする北大路提督。
柱島と宿毛の両明石と夕張も(松本メカ特有の)計器パネルにうっとり&大興状態だ。
「待って、あそこに誰かいるわ!」
さあ、脱出とヤッタラン殿がスロットルレバーを引こうとした時、タチバナ中将の悲鳴に似た叫びが響き渡った。
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山崎へと駆け寄る人影が大型モニターに映し出される。
あれは…、藤枝中将?!
「姉さん?!」
「どうしてあやめさんが?!」
藤枝少将をはじめ他の提督の方々からも驚きの声が上がる。
藤枝中将は巨大なアルカディア号の真下で呻く山崎に駆け寄った。
一体、どういうおつもりなのだ?
今ここで彼を連れて脱出できる可能性は限りなく低いというのに。
「あ、殺女…。」
白目を剥いて痙攣する山崎が掠れ声と共に藤枝中将に手を伸ばす。
「動かないで。」
男女の事は私には分からないが、悪人でも恋人同士、最後は二人で迎えようという事なのだろう。
もちろん、私だって男女の事はこれからアルカディア殿に手取り足取り、最終的には腰取り教えてもらうつもりである(ムフー)。
アルカディア殿とのこれからに想いを馳せていた私だが、次にディスプレイに映し出された状況は私を現実に引き戻すには十分なモノだった。
何と藤枝中将が山崎に銃を向けたのだ。
「今、楽にしてあげるわ。だから動かないで。」
「アナタのせいであの子は一生消えない心の傷を負ってしまった…。そして、私にあのネックレスを貰うように仕向けたのもアナタ。そのせいで私は呉第一鎮守府の艦娘達に取り返しのつかない事を…。」
「これが元・恋人としてのせめてもの情けよ。」
増幅装置を介して聞こえてくる藤枝中将の声。
「…。」
応える気力も無いのか、それとも激痛のせいか山崎がそれに対し応えることは無かった。
何か謝罪の言葉でも考えていたのだろうか?
残念だがそれは分からない。
乾いた音がした後は、もう彼が動く事が無かったからだ。
(もうこれで貴女を縛るものは何もないわ。この悪夢を忘れる事なんて出来ないでしょうけど…。)
(一度くらいはアルカディア号さんに抱いてもらうのよ。姉らしい事は何一つできなかったけど、これで許して頂戴。)
アルカディア号の巨大な船体を見上げる。
暗緑色の船体、船首に鎮座する巨大な髑髏、艫にあるスターンキャッスル。
初めて見るけれど直ぐに彼の船としての姿だと分かった。
以前見た艤装の特徴と同じね。
艦の何処にいるか分からないけれど、ふと『かえで』、いえ他の皆とも目が合った気がした。
皆さん…。どうか妹を、かえでをよろしくお願いします。
天井の崩落が激しくなる中、何時まで出来るか分からないけれど、せめて(アルカディア号を)敬礼で見送りましよう。
「姉さんっ!」
艦橋から飛び出そうとする藤枝少将を宿毛の武蔵殿が捕まえる。
「放しなさい、武蔵! 放して! このままじゃ、姉さんが! 」
「ダメだ、行かせる訳にはいかん!」
何とか振りほどこうとする藤枝少将だが、武蔵殿も彼女の手を離さない。
今、行けば無事では済まない。
武蔵殿の判断は尤もだ、私でもそうするだろう。
大揺れで天井が崩れる中、藤枝中将がアルカディア号を見上げ敬礼する。
それに気付いた各提督達も敬礼を返す。
ある者は拳を握り、ある者は唇を噛み締め、またある者は涙を流しながら…。
「イヤアァァ!姉さんが、姉さんが!う、ううっ…。」
最早、姉を救う手段は無いと理解したのだろう。藤枝少将が床に突っ伏してしまった。
「あ、ポチッとな。」
そんな中、突然ドクターゼロ殿が能天気な声と共にボタンを押した。
何故かその声に違和感が無かった。いや、むしろ懐かしい感じさえする。
するとアルカディア号の船体からチューブが伸びて敬礼を続る藤枝中将をスッポリと覆ってしまったのだ。
全員がへ?という顔をする中、キャアという短い悲鳴と共にそのままバキュームされた彼女はアルカディア号の艦橋へと転送されてきたのである。
「姉、さん…?」
「かえで…?」
「う、うわあああぁあっ!姉さん、あやめ姉さんっ!」
ペタンコ座りのまま何が起こったのか分からず呆然とする藤枝中将に藤枝少将が飛び付いた。
「キャプテン、いやアルカディア号クルーなら絶対に見殺しになんてしないからね(笑)。」
他の提督達も最悪の結果を覚悟していただけに喜びもひとしおだ。
「さあ、急ぎましょう! アルカディア号発進!」
台羽殿がスロットルレバーに手を掛る。
「キャプテン、頼んまっせ!」
サムズアップで応えるヤッタラン殿。
「「「「「おーっ!」」」」
私達も腕を突き上げる。
今思えば、この瞬間から私達はアルカディア号クルーとして一つになったのだ。
この後、艦息子に戻った彼の息子(意味深)に私達が次々と乗船(意味深の意味深)する事になったのはまた別の話だ。
なに? 無賃乗車ならぬ無賃乗船だと?
失礼な、この伊勢型二番艦『航空戦艦日向』、全艦種側室筆頭というパス(定期券)を持っているのだ。切符は一度使えば無くなってしまうがパス(定期券)は何度でも使えるからな(笑)。
※ポチッとな
ドクターゼロとボヤッキーは中の人が同じです(八奈見丈治氏)。
※彼の息子に私達が次々と乗船
やっぱり乗船というぐらいですから艦娘の方が上になっているんでしょうか?
それとも上になったり下になったり?
おや、取材のために青葉がアップを始めたようです(笑)。
※全艦種側室筆頭というパス(定期券)
これより優先されるのは、北大路提督が持つ『提督正室』と神崎提督が持つ
『提督側室筆頭』、並びに翔鶴が持つ『全艦種正室』の三つだけ。
日向さんが持つこのパスはかなり強力ですな(笑)。
『鬼王』こと真宮寺一馬殿の結末は?!
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原作通り死亡
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一命を取りとめさくらと親子鷹で活躍