アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※お待たせいたしました。
 グダグダ展開が続いていますが、作者の限界でありますのでお許し下さい。
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第128話 提督救出編5(艦娘側:レニ・ミルヒシュトラーゼ1)

 第二海保の一室ではジョジベルと京極が大本営中央庁舎の崩れる様をモニター越しに見届けていた。

 提督の半数以上が下敷きとなったと確信したのだろう、どちらかともなくグラスを合わせようとする二人。

 と、突然スピーカーから地鳴りが聞こえて定点カメラが揺れ出した。

 

 「何だ、どうした?!」

 

 「一体何が起こっている?!」

 モニターの中では悲鳴を上げるマゾーン戦闘員が次々と地面の割れ目に飲み込まれていく様が映し出されていた。

 

 「地震か?!」

 

 「いや、あれだけ揺れであれば、ここも揺れないとおかしいはずだ。地震ではない何かだ!」

 京極が叫ぶと同時に地割れの中から巨大な髑髏のレリーフがチラリと姿を見せた。

 そしてその後には見たこともない巨大な暗緑色の物体が地面を割りながら出て来るのが見える。

 

 「な、何だあれは?!」

 

 「アルカディア号…。」

 茫然とするジョジベルが呟いた。

 

 「何?! まさか奴ら本物のアルカディア号を建造したというのか?」

 

 「そ、それは分からない。だが私の知るアルカディア号とは色も形も少し違う…。とにかく私はラフレシア様に報告を!」

 ここを頼むと京極に告げたジョジベルは急いで通信室へと姿を消した。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「何か巨大な物体がこちらに向かってきていますわ!」

 

 「しかもかなりのスピードです。」

 レーダーを見つめていた『すみれ』とラチェットが声を上げた。

 どうやら何か計器に反応があったみたいだね。

 隣では新手はもう勘弁だぜ、と肩を竦めるカンナ。

 

 「紅蘭!」

 

 「分かってるって、大神はん! 今、画面に出すさかい。えーっと…。」

 紅蘭が計器パネルを操作すると、空を行く巨大な物体が映し出された。

 

 「こ、これは?!」

 

 「アルカディア号?!」

 

 「本物のアルカディア号…、なの?」

 長官にグリシーヌ、ラチェットが驚きの声が上がる。

 

 「な、何て大きさなの…。」

 「すごい迫力…。でも素敵だわ。」

 やれやれ、アイオワもホーネットもすっかり女の顔だね。

 いや、人の事は言えないか。

 僕も画面の中の空行く船に釘付けになってしまっていたんだから。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 『こちらアルカディア号、軍令部応答願います。』

 アルカディア号から通信が入った。

 

 「その声はマリアか?! 無事で良かった。」

 

 『ええ。全提督、及び全艦娘脱出成功です。』

 怪我人、および治療の必要な提督や艦娘はいないのかと元帥が心配するが、それもドクターゼロのお陰で問題無いという返事が返って来た。

 

 数分後、アルカディア号がデスシャドウ島に到着した。

 初めて目の当たりにするその威容。

 その巨大さと迫力に出迎えた全員が圧倒される。

 下船してきたマリアをはじめとする提督達と艦娘達をみてようやく全員の表情が緩んだ。

 

 「長官、少し良いかしら?」

 が、マリアが何かを耳打ちすると長官から表情が抜け落ちた。

 どうしたんだろう、何かあったんだろうか?

 

 「藤枝少将に個室を用意してあげてもらえるかしら。しばらく一人か姉妹だけにしてあげて。」

 

 「分かりました。でも誰であろうと…、絶対に許せません。」

 何故、マリアや長官がそんな事を言うのかと思ったけれど、最後に下船してきた藤枝姉妹を見て納得がいった。

 はだけられたブラウス、内腿部分が無残に破かれた白いパンストに泣きはらした目。

 無事を喜んでいた空気が凍りついてしまった。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「…。」

 元帥も何て声を掛ければいいか分からないみたいだ。

 何とか言葉を絞り出そうとしていたみたいだけれど長官から何をジロジロ見てるんですかっ、と目潰しを喰らってしまった。

 

 「真宮寺長官、勅命書とはまたエライ事になってもうたなぁ。」

 

 「ええ。ところでアルカディア号さんは?」

 目を抑えて地面を転げまわる元帥を気にも留めないヤッタラン副長と長官。

 さすがに彼が気の毒になってしまった。少しだけど(笑)。

 

 「キャプテンやったらそこにおるがな。全員を乗せて脱出するために船としての形態になったんや。」

 凄い! そんな事まで出来るなんて、と思ったけれど瞬時に元の姿に戻った彼が言うには今回限りなんだそう。

 そして傍らでは早くも恋の鞘当てが…。

 

 「そんな事まで出来るなんて素晴らしいですわ、さすがは神崎家の跡取り…!」

 

 「跡取り? 神崎家の跡取りがどうかされたんですか?」

 ゴゴゴゴという字が見えるんじゃないかというぐらいの花火。

 

 「くっ!」

 ふふ、強気な『すみれ』もやはり正室相手では分が悪いね(笑)。

 それにしても二人ともこんな時に何をやってるんだか。

 特に『すみれ』ったら、いつか私が正室にとって代わってあげますわ、それまで束の間の幸せを享受しておくがいいですわ、って顔してるじゃないか。

 悪いけど、案外彼みたいなのは小柄で中性的な女性に惹かれるものなのさ。

 そう、僕みたいにね(笑)。

 え、九条昴? あそこまで行くと逆にどっちか分からなさ過ぎるだろうから、あの人の事は考えなくて良いんじゃないかな(震え声)…。

 

 「キャプテンはこのまま、首相官邸まで向かうつもりでっせ。勅命書を取り下げさせるつもりやな。」

 

 「よし、僕も行こう。」

 

 「いや、大神殿は関わらない方がいい。却って相手に餌を与える事になってしまう。これは海賊の仕事だ。」

 「それにただ勅命書を取り下げさせるつもりは無い(ニヤリ)。」

 まさかの逆粛清宣言?!

 いつの間にか復活した元帥が同行を申し出たものの、海軍トップが武力(アルカディア号)をチラつかせて勅命の取り消しを迫ったとなれば相手に付け入るスキを与える事になってしまうと窘められてしまった。

 まあ、尤もな意見だね。

 

 その時、遠くですさまじい爆発音が!

 外を見ると大爆発を起こしながら崩れ落ちていく名波論島が見えた。

 明石と夕張達が潜入爆破に成功したんだ!




※すみれさんの表記ですが、平仮名表記だと見にくいと思い『すみれ』とカッコ表記にしました。

『鬼王』こと真宮寺一馬殿の結末は?!

  • 原作通り死亡
  • 一命を取りとめさくらと親子鷹で活躍
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