アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※真宮さくら、ついに実父である鬼王と対峙!


第130話 提督救出編7(艦娘側:真宮寺さくら1)

 陸軍が人員を名波論島に向けたせいでしょう、手薄になった第二海保へあっさりと上陸した私達。

 おまけに入り口を固めていたのがマゾーン戦闘員だった事もあり遠慮なく始末できた事も幸いしました。

 突入するメンバーも『白露』・『初春』・『朝潮』・『境』・『吹』・『陽炎』の六名だけではなく、後を追って来てくれた東京花租メンバーと巴里花組のロベリア中佐とブルーメール少将が加わった事により戦力大幅増です。

 何より大神さんとアルカディア号さんが一緒なのが心強いですね。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「ロベリア中佐ととブルーメール少将はここに残って下さい。私達が突入して残りの提督を救出するまで誰も通さぬようお願いします。」

 お二人にそう依頼し、意を決して第二海保内へと足を踏み入れます。

 まず驚いた事はまるで有機物で出来ている様な内部です。

 しかもまるで迷路です。

 

 「こっちです。」

 別れ道に来るたびに全精神と霊力を集中させます。そうすると自分でも何故か分からないのですが、頭の左上辺りにキラリと何かが光りキュピーンと音がして正しい選択が出来るのです(汗)。

 どれくらい進んだでしょうか、かなり奥まで来たのは間違いありません。

 やがて広い場所に出るとそこには囚われている提督達が?!

 

 「長官!」

 「どうしてここが?!」

 アリエッタ少将とワインパーグ少将が檻の扉まで駆け寄ってきました。

 救出に来ましたと告げると、『名波論島の海峡を突破してくるなんて無謀な事をしないで下さい』と言われる始末です。

 せっかく来たのに(泣)!

 誰がそんな無茶をするものですかと、軍令部と横須賀第一の明石と夕張達による潜入工作で無力化してから行動を起こした事を伝えました。

 全員、納得してはくれましたが、昔に随分と無茶をした前料がありますからねぇ(笑)と返される始末…。

 まあ、いいです。全員に下がるよう指示を出して『霊剣荒鷹』に手を掛けます。

 掛け声と共に剣を一閃させると、重たい音がして檻の格子戸が内側に倒れました。

 喜びに沸く私達でしたが、アルカディア号さんが何故あれほど私を止めたのかを知る破目にもなったのです。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「…!」

 この気配、間違いありません。

 

 「さくらくん、どうした?」

 私の只ならぬ様子に気付いたのでしょう、大神さんが声を掛けて下さいました。

 

 「この気配、お父様…。だわ!」

 

 「何だって?! やはり…」

 やはり? まさか知っていたのですか!

 だからアルカディアさんも私を止めようとした?

 でも何故そんな事を?!

 

 「ここから先は…、通す訳に行かん。」

 ゆっくりとですが地の底をうような感じの声と共に鬼面をつけた男が私達の前に現れたのです!

 

 「鬼王!」

 大神さんが前に出ます。

 

 「お父様…。」

 

 「ここを通りたければ私を倒す事だ。」

 

 「待って!お父様…、あたしです! さくらです!」

 

 「…。」

 それでも鬼王、いえお父様は黙ったままです。

 

 「お父様! 何故ですか?!」

 「自らの命を捨ててまで私達を逃がしてくれたお父様が…。何故?!」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「…。言いたい事はそれだけか?」

 私の言葉が届いていない?!

 

 「お父様?!」

 

 「わが使命は京極様を守る事…。京極様の理想を実現するために戦う事…。」

 「その邪魔をする者は…、斬る。」

 

 そんな!

 お父様ほどの方が一体どうされたというのですか!

 

 「真宮寺大佐…。」

 隣では大神さんとアルカディア号さんも厳しい表情です。

 

 「目を覚まして下さい、真宮寺大佐!」

 「貴方の娘さん…、さくらさんの事を忘れたのですか?!」

 大神さんも必死に呼びかけてくれますが…。

 

 「そちらがこないならこちらから行くぞ。」

 お父様からの非情な宣言。

 脅しではありません。お父様は間違いなく本気です。

 

 「真宮寺大佐…。」

 大神さんが唇を噛みます。

 

 「あの人は…、強力な術で心を失っている。その呪縛を解くにはもっと強力な力が必要だ。だけど、その術を解く方法を捜している時間が無い。今は戦うしかない。」

 レニの言葉に大神さんから何て事だ…、という声が漏れました。

 

 「お父様…。」

 「…。お父様…。あたし…、戦います。そして…、きっとお父様に勝ってみせます!」

 こうなったら私も覚悟を決めねばなりません。

 勝ってお父様を邪悪な力から解放してみせます!

 

 「さくらくん…。よし…、みんな行くぞ!」

 大神さんも光線剣を抜きました。

 瞬時に白い光の刀身がビシュンと音を立てて現れます。

 

 「アルカディア号さん!」

 榊(由里)少佐がアルカディアさんに縋るような目を向けますが…。

 

 「榊少佐、これは誰にも手出しの出来ない親子の闘いだ。長官の、いや東京花組のためを思うのであれば手を出してはいかん。」

 見守るべきだと…、彼はそう言ってくれました。

 ただし割り込む者がいるなら、容赦なく排除するとも…。

 

 「お父様…。あたし達は負けません。お父様に必ず勝ちます!」

 これでお膳立ては整いました。

 お互いもう後には引けません。

 アルカディアさんによると、彼が出てきたという事はここが第二海保の中心部であり、奥にある核を破壊すれば魔を弱める事が出来るみたいです。

 

 「しかし、相手はカルニバルの仮面男…。正面突破は厳し過ぎまーす!」

 

 「織姫さん、いえ皆さん、鬼王が攻撃してくる時は柱の陰に隠れて下さい。」

 そう指示を出し『霊剣荒鷹』を抜きます。

 え、どうして分かるのかですって?

 それは…、えーっと…。ほら、またキュピーンってヤツです(汗)。

 

 さあ真宮寺一馬が娘、『真宮寺さくら』参ります!

 




※長官の、いや東京花組の為を思うのであれば手を出してはいかん
 星野鉄郎と黒騎士ファウスト、この親子の決闘に際してエメラルダスが妹のメーテルに放った「メーテル、これは誰にも手出しの出来ない男の闘い。鉄郎のためを思うなら手を出してはいけない。」が元ネタです(ご存じですよね、失礼!)
 『長官のためを思うなら』にしたかったのですが、このステージは東京花組の全員で戦うので『長官と東京花組のためを思うなら』にしました。

※勤務の都合により、ひょっとしたら来週の更新が難しくなるかもしれません。出来るだけとは思っていますが、厳しい状況です。<(_ _)>

『鬼王』こと真宮寺一馬殿の結末は?!

  • 原作通り死亡
  • 一命を取りとめさくらと親子鷹で活躍
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