アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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第140話 後始末編4(アルカディア側2)

橫須賀第一&第二鎮守府

 現在、横須賀一鎮と横須賀二鎮はデスシャドウ島から移転作業の真っ最中。

 帝都お膝元の鎮守府ともなればかなりの規模となる。

 当然、機材から書類まで膨大な量に上るため、宿毛湾第一泊地と柱島第七泊地の艦娘達も総出で手伝う破目になった。

 いや、破目などと言ってはイカンな。

 ここは一つ、アルカディア号のイイトコを見せておくか(笑)。

 

 コンテナを吊り上げ横須賀鎮守府の二階三階の窓へと寄せる。

 後は待機している艦娘達が窓から中身を部屋へと運び込むという方式だ。

 このやり方のお陰で格段に効率が上がり夜明け前から始めた事もあって昼前には第一鎮守府、夕方には第二鎮守府の再移転作業を終わらせる事が出来た。

 所属艦娘達にも感謝されまくりで、コチラも鼻の下が伸びないようにするのに大変だったわ。

 

 ん、あれは第二鎮守府の一航戦と二航戦?

 何を話しているのかと思えばコロコロと変る命令がミッドウェーを思い出すだと?

 ふっ、このアルカディア号が(ハーレム構成員である)お前達が沈むのを見過ごすはすが無いだろう。

 少しでも不安が和らげばと思って加賀の肩にそっと手を置いたところ、缶が爆発しそうなぐらい真っ赤になってしまった彼女を見たウチの一航戦と二航戦に私達は助けてくれないのがと詰め寄られたりと相変わらず柱島第七泊地での扱いは一向に良くなる気配が無い…、凹む。

 

 それとは別に横須賀の艦娘にもウォシュレットは大好評。

 少しでも好感度を上げるために、ここの明石と夕張に図面を渡しておこう。

 後は勝手に量産してくれるだろうし。

 ついでに隠しカメラも…、いや何でもないぞ、うん。

 

 (女神:それ犯罪だから! ダメだからね!)

 

 バカな事を考えていると、今度は花火とブルーメール提督からそれぞれの南雲部隊がピンチの場合、どっちを助けるのかと聞かれてしまった。

 自信を持って両方助けるど答えたら、そんな答えを聞きたかったわけじゃないとまで言われる始末。

 オーマイカラー(アサヒペン)、じゃなかったオーマイガーだが、さらにそれを上回る出来事が!

 なんと台羽と藤枝少将閣下が腕を組んで現れたのだ。

 何でも傷心の少将閣下に、心まで汚れた訳では無いだの、貴女が汚れているはずがないだのと言葉巧みに入り込んだらしい。

 

 (女神:実際は逆だけどね…。)

 

 藤枝少将閣下はタチバナ中将閣下に続く最重要(ハーレム)構成員として狙っていたというのに…。

 まさか伏兵に搔っ攫われてしまうとは…。

 仕方がない、略奪は趣味じゃないしな(血涙)。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

デスシャドウ島

 「また貴方に助けられてしまいましたね。」

 

 「頼りっ放しで申し訳ないが、これからもよろしくお願いしたい。」

 デスシャドウ島の桟橋まで見送りに来てくれた長官と元帥殿。

 神崎中将閣下も、また近いうちに来て頂くことになると思いますわ、と手を握ってくれた。

 うん、おかげでメンタルが少し回復しました。ありがとうございます(拝)。

 

 (呼ばれるという事は護衛艦か。だが、次回の護衛艦はたしか足柄だったはず…。)

 そう思って次回の護衛艦は俺ではないと伝えたのだが…。

 

 「では、側室筆頭として要請致しますわ。これなら何も問題がありませんわね?」

 実は私の家に招待させて頂きたいですの、とお誘いを受けてしまった。

 実家?

 神崎邸に?

 一体、どういう事なんだ。

 父上と母上がいらっしゃるのではないのかと聞いたら、だからこそですわと言われてしまった。

 神崎中将閣下の御両親とくればかなり厳格な方なのは間違いない。

 ハーロックとアルカディア号は大宇宙の無法者ゆえ、そのような方々は最も苦手な部類の人種。

 出来れば御免こうむりたいのだが…。

 

 「ではアルカディア号さん、私の実家にしましょう。北大路家ならそこまで厳しくありませんから。」

 考えていた事が顔に出ていたのだろう、今度は北大路邸へのお誘いが来た。

 

 「いや北大路家だって神崎家とそれ程変わるまい。やはり遠慮…。」

 

 「「お返事。」」

 

 「ん?」

 

 「「お返事は?」」

 二人とも超絶良い笑顔ですね〜。

 でも背中と腹に何か硬いものが…。

 って、それ対艦娘専用銃ってヤツじゃないですか、ヤダー。

 元帥と長官に目で助けを求めるも二人はこちらを向いたまま高速ホバリング走法で横須賀第一鎮守府の桟橋まで下がって行った。

 

 「さ、アルカディア号さん。帰りましょうか?」

 笑顔で出発を促してくる花火。

 なお、背中には対艦娘専用銃が押し当てられたままである。

 藤枝少将閣下にも助けを求めたのだが、台羽とラブラブで全く反応してくれなかった(泣)。

 そしてこの時、遠くにある禍々しい潜望鏡に誰も気が付く事は無かったのだ。

 

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柱島第七泊地

 柱島に帰ってこれたのはPM08:30過ぎ。

 やっと帰ってこれたとか疲れたとか、ヘロヘロの艦娘達が大半の中、執務室へと向かう。

 

 「花火、入るぞ。」

 ノックしてドアを開ける。

 

 「少し話がしたい。」

 そう言った途端、花火がヒッと小さな悲鳴を上げた。

 小さく震えていたかと思うとポロポロと泣き出す始末。

 

 

 「あーっ、アルカディア号さんが司令官を泣かせたー!」

 ダッシュでどこかへ飛んでいく吹雪。

 もとより配下の艦娘達からは大変に人望のある花火だ、その彼女を泣かせたとあってアッという間に執務室が艦娘達で埋め尽くされてしまった。

 全員から向けられるジト目が痛うございます…。

 

 「アルカディア号よ。提督に一体何をしたのだ?」

 何もしてませんってば。

 ですから武蔵さん、そんな睨まないで下さい…。

 

 「何もしていない。部屋を訪ねたらいきなり泣き出したのだ。俺がいては花火も何があったか話難いだろう。螢、一体どうしたのか聞いてやってくれ。」

 有紀妖精がポンと人間体になったのを見届けた後、逃げるように執務室を後にする。

 いや実際逃げ出したんですけどね(泣)…。

 




※TV版の台羽くんは14歳、かえでさんは23歳とほぼ一回り違うんですねぇ。
 今は良いですが将来は…。
 おや、誰が来たようだ。

※実家へ連れて行って何する
 神崎:外堀を埋めるに決まっていますわ。
 北大路:お父様は孫の顔が見たいと仰ってましたから。

※禍々しい潜望鏡
 これまた何が不吉というか不穏な…。
 大事にならなければ良いですが…。
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