アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※ようやくイベント終了しました。
 もうね、今回難易度高すぎやん…。
 あとはマサチューセッツと出会えれば(ブルックリンはもういいデス)。

※長らくのお付き合いありがとうございました。
 新たな姫級編は今回でお開きとなります。


第155話 新たな姫級編13(艦隊側:タウイタウイ加賀1)

 

祝勝会翌々日:柱島第七泊地飛行場

 私達は今、柱島第七泊地飛行場に駐機されている富岳とやらの前に並んでいるわ。

 前には真宮寺長官・北大路提督・アルカディア号さん、それに柱島第七泊地の方々が数名いらっしゃいます。

 今日は私達が全員タウイタウイ第二泊地へと帰還する日。

 本来なら軍令部に隣接された横須賀海軍飛行場から直行すればいいのだけれど、大神(元帥)さんから北大路提督の所にも顔を出しておきなさいとの事で立ち寄らせて頂いています。

 

 「やはりタウイタウイ第二泊地へ戻るのか?」

 ややあってアルカディア号さんが口を開きました。

 

 「ええ、(タウイタウイ第二泊地の立て直しは)私達の為に散っていった仲間との約束ですから。」

 「それに助け出した仲間も全員が一緒に来てくれるそうよ。」

 それを聞いた彼は、そうか、と呟くと私の両肩にポンと手を置きました。

 おかげで私は頭から湯気が出そうなぐらい真っ赤になってしまったわ。

 

 「ちょ、熱い! 加賀さん、熱いって!」

 そのせいで、加賀さんが(海鷲の)焼き鳥製造機になっちゃってる!と隣にいた五航戦の鳥頭に距離をとられてしまったわ。

 

 「私達をあの地獄から救い出して頂けた事、本当に感謝しています。」

 

 「私からも…。北大路提督、それにアルカディア号さん。今回の事は本当に感謝しているわ。」

 深々と頭を下げた五航戦の姉の方に続き私も頭を下げます。

 本来なら先の鳥頭をブレーンバスターで放り投げてやるところなのだけれど、それは後にして北大路提督に御礼を述べます。

 

 「礼には及ばん。それにブラック鎮守府の撲滅は大神殿にも依頼されている事だしな。」

 

 「それでも北大路提督に来て頂けなければ私達はもっと多くの仲間を失っていたはずです。本当に何と御礼を言っていいか…。」

 目を瞬かせた妙高の目からも一筋の雫が伝っているわ。

 無理も無いわね。

 那智と共に最もひどい目に遭いながらも庇い切れなかった子達が沢山いたのをいつも悔いていたのだから…。

 

 「貴女達の練度は総じて低めです。またLV上げの為にアルカディア号さんを派遣しますから演習でしっかり鍛えてもらって下さい。」

 

 「北大路提督に感謝ですね。アルカディア号さんを派遣して頂けるなんて(笑)。それに大変なのはこれからです。」

 そう、真宮寺長官の仰るように大変なのはこれから。

 

 「でも私達で立て直しが出来るのかしら…。」

 思わず不安を口に出してしまったのだけれど、アルカディア号さんからの返答は思ってもみないものでした。

 

 「出来るさ。ウチ(柱島第七泊地)の加賀達はやり遂げたぞ(笑)。」

 

 「どういう事なのかしら?」

 

 「私達も貴女方と同じでした、マゾーンに意識を乗っ取られていた影山サキが提督だった時に…。」

 向こうの私から衝撃の事実が!

 一気に言いようのない不安に襲われる私達。

 折角悪夢の日々が終わりを告げたと思ったらまた同じような生活が待っているなんて…。

 

 「貴女達の不安に思う気持ちは分かります。ですが、マゾーンから切り離された影山さんに何も心配する事はありません。私が保障します。」

 

 「長官の言う通りだ。それに加賀、お前は勇敢で立派な艦娘だ。不幸にして途中、高みを目指す事が出来なかった時があったが、お前はウチの加賀によく似ている。」

 

 「笑わせないで頂戴。あれだけの戦いができる方に私が似ている? そちらの私に謝った方が良いのではなくて?」

 

 「私達はここの一航戦としては二代目なんです。先代は皆を逃がすために立派な最期を遂げました…。」

 そう言って俯く赤城さんに彼はこう問いかけたわ。

 

 「赤城・加賀、お前達は一航戦として胸の中にあるモノはあるか?」

 

 「ええ、辛うじてという所だけれど。」

 それを聞いた彼は、ならそれでいいと言ってくれました。

 

 「たとえ所属が違っても今を生きる艦が未来を創るのだ。先代からお前達へ、お前達からまたその次の代へと思いは流れ永遠に続いていく。」

 

 「それが艦として永遠にあり続ける事だと俺は信じる。」

 もちろん、それは私達一航戦だけではなく皆にも当てはまる事だと…。

 もう全員、言葉が無かったわ。

 いえ、感動で何も言えなくなったという方が正しいわね。

 

 「と、とにかくお前達ならどんな試練をも乗り越えで立て直しが出来ると俺は信じる。なんせ加賀は俺の正規空母側室筆頭艦だからな。」

 シーンとした中、彼はさらにこう続けたあと、向こうの私をマントの中へと抱き寄せました。

 

 「な、何を言うの、何を…。///」

 今度はアチラの私(柱島第七泊地)が先の私とは比べ物にならないぐらい、真っ赤になってしまいました。

 蒸気タービンの音から察するに今なら島風やタシュケントの倍の速度は出せるんじゃないかしら、知らないけれど。

 

 「でも残念だわ。一緒に来てはくれないのね。」

 人差し指を顎の先端に当てた陸奥が思わせぶりな視線を送ります。

 でもその声に一抹の寂しさが混じっていたのは私の思い過ごしではないはずよ。

 

 「俺の、いや俺達の出番はもう終わりだ。これからはお前達の出番だ。」

 そう言うと彼は長官や北大路提督と共に私達を送り出して下さったわ。

 不安が無くなった訳では無いけれど、アルカディア号さんをはじめ皆がタウイタウイ第二泊地を後押ししてくれている。

 そう、私達にはたくさんの頼れる、しかも頼もしい仲間がいる。

 それを気付かせてくれた彼には本当に感謝しかありません。

 次に彼と会うまでにどれだけ強くなれるか、それが一番の恩返しになるわね。

 必ず貴方の傍にても恥ずかしくない女になって見せるわ。

 だからそれまで待ってて頂戴。

 




※あ、あれ?!
 ここの加賀さんも陥落してしまったようです。
 いえ、陸奥や武蔵、羽黒に翔鶴といった出撃組はもちろんですが、おそらく他の艦娘達もでしょう。
 彼が他所の艦娘に手を出すことは無いと思いますが、柱島第七泊地の艦娘で台羽君にとられた艦娘だとわかりませんね。

※今回はサヨナラ銀河鉄道999の有名なシーンを少しだけ取り入れてみました。
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