アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※お久しぶりです、生きてます…。

※連れ帰られた集積地棲姫はどうなるのでしょうか?


第160話 襲来3(艦娘側:北大路花火1)

横須賀第一鎮守府会議室

 「…。」

 真宮寺参謀総長がゲンドウポーズでジッとこちらを見つめています。

 

 「…。」

 

 「…。」

 

 「…。」

 他にも真宮寺長官、神崎中将に桐島中将もコチラに視線を向けて黙ったままです。

 

 「…。」

 その視線の先にはこの全員が言葉を失ってしまった原因、集積地棲姫がこれまた黙って座っています。

 まったくもって気まずい事この上ありません。

 私のせいでは無いのですからそんなにコッチに目を向けないで下さい。

 思わず窓の外に目をやれば横須賀第一鎮守府の艦娘達が監視する中、集積地棲姫の子飼いである輸送ワ級が次から次へと資源を持ってきてはまた出て行く光景が。

 

 「アルカディア卿」

 その時、ようやく真宮寺参謀総長がアルカディア号さんの名を呼びました。

 

 「その…、集積地棲姫を連れ帰ってきたのは何故だね?」

 参謀総長の問いにアルカディア号さんが経緯を説明します。

 

 「それに集積地棲姫は武装解除している。問題は無いと思うが?」

 

 (いえ、大有りでしょう! 私だって最初見た時は気を失いかけたんですから!)

 

 「あの、よろしいでしょうか?」

 エリカ大佐が参謀総長に発言の許可を求めました。

 

 「取り敢えず集積さんに敵対意思は無いんですよね?」

 

 「敵対しようにも一切の武装をお前達に抑えられた状態ではどうにも出来ん。今の私であれば数人の戦艦娘がいれば取り押さえられてしまうだろう。」

 

 「じゃあ、暫くウチに滞在してもらいたいのですが。」

 

 「エリカさん?!」

 真宮寺長官が目を見開きます。

 周りの提督さん達からも次々に正気か、の声が上がりました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

集積地棲姫の利用法?!

 「実はこの間の期間限定海域の攻略にちょっと、いえかなり手間取ってしまって…。」

 資源がかなり心許ないんです、とエリカ大佐。

 バツが悪そうに胸の前で人差し指をチョンチョンとしています。

 

 「ちょっと待て、ワ級達が集めてきた資源を全部持って行くつもりか?!」

 酷過ぎると集積さんが立ち上がりますが、台羽さんと有紀さんに銃を突き付けられると再度、椅子に腰を降ろす以外ありませんでした。

 

 「嫌ですねぇ、半分だけですよ、半分(笑)。」

 それでも十分に酷いと思いますがエリカさん自身はとても良い顔をしています。

 

 「ふむ、そういった利用の仕方があるのか。」

 真宮寺参謀総長ェ…。

 

 「なるほど、資源の少ない、あるいは立ち上げたばかりの弱小基地や警備府、泊地を転々とさせれば!」

 長官まで?!

 隣ではタチバナ中将も同じ事を思ったのか、やっぱり親子なのね…、と呟きました。

 

 「確かに配下の輸送ワ級が資源を持って帰っては来るが…。」

 

 「協力はして頂けないと?」

 参謀総長の目が光ります。

 

 「そうではない、恐らく協力できる期間はそれ程長くはないだろう。」

 

 「どういう事かしら?」

 それを聞いた神崎中将が首を傾げました。

 

 「それは…。」

 集積さんが何か言おうとした時、警戒警報が鳴り響きました。

 会議室がにわかにザワつきます。

 

 「長官、哨戒中の利根偵察機より今まで確認された事の無い個体が多数の深海棲艦を率いてこちらに向かっているとの事です!」

 

 「またですか…。」

 長官が片手で顔を覆いました。

 

 「やはりか。これがその理由だ。間違いなく私を連れ戻しに来たのだろう。」

 

 「そういう事ですか。しかし、前回の鬼姫級12隻といい向こうは随分と思い切った戦力投入を行いますね。」

 長官はそう言うと、こちらも重巡以上の大型艦全員で迎え撃ちます!と席を立ちました。

 どうやら軍令部の艦娘達で迎撃を行おうというようですね。

 

 「では長官、横須賀第一鎮守府からも艦隊を出撃させますわ。」

 「私の所からも出そう、前回の轍は踏まんぞ!」

 神崎中将とグリシーヌも立ち上がります!

 私もアルカディア号さんに視線を送ると彼も黙って頷いてくれました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

深海降魔のお出まし?!

 「待ってくれ、確認された事の無い個体というのは恐らく、深海降魔様の誰かだろう。」

 血気に走る真宮寺長官、神崎中将とグリシーヌを集積地棲姫が慌てて止めました。

 

 「始まりの深海棲艦か?!」

 

 「ほう、流石に元帥ともあれば知っていたか。では無闇に戦ってよい相手ではない事も知っているだろう。」

 集積地棲姫はそう言うと、私が大人しく帰れば無用な戦いは避けられるだろうとゆっくりと立ち上がったのです。

 今度は台羽さんも有紀さんも銃を向ける事はありませんでした。

 

 「ここにいる間にワ級が持って帰って来た資源は置いて行こう、そこの海賊に命を助けてもらった礼にな。」

 

 「そうか。」

 

 「アルカディア号さん?!」

 

 「いや、皆は忘れているかもしれないが捕虜返還は認められている制度だからね。」

 それが深海棲艦に通じるかどうかは分からないが、と大神さん。

 

 「しかし…。」

 

 「さっきまで集積地棲姫をどうするか悩んでいたが、これで処遇に困る事も無くなったではないか。」

 神崎中将はまだ何か言いたげでしたが、参謀総長が笑いました。

 もっともエリカ大佐にとっては残念だったかもしれないが、とそう言って集積地棲姫の拘束を解いたのです。

 勿論、万一に備え傍にはアルカディア号さんが付いています。

 

 「せっかく声を掛けてもらったのに済まなかったな。私も降魔様が出てくるとは思わなかったのだ。」

 それに対してアルカディア号さんは、お前はお前の信じる者の為に戦えばいいと、そう集積地棲姫に言ったのです。

 何てカッコいいんでしょうか!

 次は再び敵として会う事になるかもしれないという相手に対してなかなか言える事ではありません。

 帰っていく集積地棲姫を全員が複雑な顔で見送ります。

 後はアルカディア号さんが発進させたスペースフォッケウルフから沖合で集積地棲姫が合流を果たすまでを大型モニターで見守っていたのですが…。

 

 「ええっ?!」

 

 「なに?!」

 

 「馬鹿な!」

 

 「一体何が?!」

 長官は勿論、アルカディア号さん、参謀総長にマリアさんからも悲鳴が上がります。

 それも仕方ありません、私だって自分の目を疑ったぐらいですから。

 何と深海棲艦達が次々と集積地棲姫を攻撃し始めたのです!




※一体何故、集積地棲姫は攻撃されたんでしょうか?!
 深海さん達に一体何が?!

※合わないと思ったらブラウザバックして下さいと記しているのに…。
 辛いナァ…。
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