アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※戦闘描写って難しい…。

※ついに深海降魔の一角である『駆逐降魔』が出てきました。
 この戦いはどうなるのでしょうか?!


第161話 襲来4(艦娘側:北大路花火・横須賀一鎮大和・集積地棲姫)

北大路花火

 「アルカディア号さん?!」

 ですが、彼は私が叫ぶより先に集積地棲姫の救助に飛び出していました。

 沖合までの距離を一気に潰すと、集積地棲姫の前に出るが早いか自慢の主砲を次々と最前列にいた深海棲艦達に浴びせていきます。

 私は違う主砲を向けて頂き…、いえ何でもありません(///)。

 

 悲鳴すら上げる事も出来ずに海の藻屑と消えていく深海棲艦達。

 しかし、深海棲艦達も黙ってやられている訳ではありませんでした。

 後列以降の深海棲艦達の砲撃がアルカディア号さんに次々と命中します。

 凄まじい爆炎に包まれ彼が見えなくなってしまいました。

 

 「きゃあああ!」

 悲鳴を上げてしまいましたが、爆炎が晴れると傷一つ無い彼が。

 私は安堵のあまり思わず椅子に座り込んでしまいました。

 

 「軍令部所属の戦艦・正規空母・重巡に告げます、沖合より多数の深海棲艦が接近中!」

 「戦艦娘と重巡艦娘は正規空母艦娘を中心に輪形陣を、軽巡艦娘と駆逐艦娘は軽空母艦娘を中心とした鶴翼陣をとって迎撃に向かって下さい!」

 「なお、当該戦場海域には既に柱島第七泊地所属『アルカディア号』が到達、集積地棲姫を救出するために戦闘を開始しています!」

 真宮寺長官が一瞬で連合艦隊司令長官、並びに軍令部司令官としての顔に替わります。

 

 「長官!」

 神崎先輩も立ち上がります。

 長官は頷くと、

 

 「横須賀第一鎮守府と横須賀第二鎮守府の空母艦娘は陸上から艦載機による攻撃を発艦させて下さい、比率は艦戦4・艦爆2・艦攻2でお願いします!」

 「戦艦娘は軍令部艦娘と同様に戦闘海域へと出撃、重巡艦娘は負傷艦娘の撤退時に護衛として付くようにお願い致します。」

 相手はあれだけの数です。

 万一の轟沈を防ぐために空母艦娘に対して陸上からの艦載機発艦を指示したのでしょう。

 

 「横須賀第一鎮守府艦娘に告げます! 戦艦娘は大和型を中心とした複縦陣、重巡艦娘は線艦娘の両脇に展開し大破艦の撤退護衛に努めるように!」

 

 「第二鎮守府艦娘は大和型を中心に輪形陣を、重巡艦娘は第一鎮守府同様に負傷戦艦娘の撤退救護に当たれ!」

 神崎先輩もグリシーヌも配下の艦娘達に出撃命令を出しました。

 

 「砲戦距離に入った者から順次砲撃を開始して下さい!」

 長官のこの命令と共に三艦隊の大和型6名の主砲が一斉に火を噴きました。

 さすがにタ級もル級も大和型の砲戦距離には遠く及びません、一方的に46cm徹甲弾が相手を蹂躙していきます。

 

 「パルサーカノン、発射!」

 一方、敵艦隊と対峙したアルカディア号さんは次々と大型艦から仕留めていきます。

 主砲は勿論、艦首ミサイルにスペースバスター、スペースハープーンと正に全火力を持って深海棲艦を薙ぎ払っていく様はまさに戦神といってもいいでしょう、カッコいいです!

 あるタ級はミサイルの爆炎が晴れた後に姿が無く、またあるル級は彼の主砲の一撃を受け数名の仲間を薙ぎ倒しながら最後は周りを巻き込んで爆沈していきました。

 上空でも彼のFw190が制空権を掛けて展開、まさに全火力を持って応戦しています。

 しかし、これだけの数を相手にするには技術格差を持ってしても厳しくなかなか制空が取り切れません。

 ところがここで突然、相手艦載機が次々と落とされ始めました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

横須賀第一鎮守府大和

 「くっ!」

 相手艦載機の攻撃が私に命中しました。

 幸いにもカスダメのため担当継続に於いては何の支障も無いのですが、相手艦隊から発艦してきた艦載機の数が多過ぎます。

 あのアルカディア号さんから舞い上がったスペースフォッケウルフが制空を未だとれていないという事からもそれが分かるという者でしょう。

 

 「おっ? 有り難い!」

 隣りで武蔵の声が聞こえました。

 私も上空を見上げると埠頭から空母組が発艦させてくれた『X‐ウイング』の小編隊が何編隊も上空を覆い始めていました。

 こうなるとこちらのモノです。

 制空が取れた以上、命中率も大幅に上がりますからね。

 さあ武蔵、いくわよ!

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

同時刻横須賀沖合 集積地棲姫

 「これは駆逐降魔様。わざわざお迎えに御足労頂いた事に感謝いたします。」

 

 「…。」

 私が挨拶をするも『駆逐降魔』様は黙ったまま。

 尖った耳、瞳が無く本当に見えているのかもわからない黄色い目。

 異様に長い手にはこれまた異様に長い指と爪。

 どちらかといえば『駆逐降魔』様は下級悪魔といった方が早いだろう。

 その駆逐降魔様が振り上げた手をスッと下ろすと、それが合図となって率いてきたル級やタ級の砲撃が一斉に私に降り注ぎ始めた。

 

 「降魔様?! こ、これは一体?!」

 

 「私は集めた資源を相手に奪われるのを防ぐために貴様ごと始末しに来ただけだ。」

 一切の表情を変えずにそれだけの事が言える事からも『駆逐降魔』の残忍度が伺えるといえる。

 

 「そ、そんな! 私はまだ戦えるし役に立てる! 私の資源収集能力は集積地棲姫の中でも上位のはず!」

 そう叫ぶ間にも容赦なくタ級とル級の砲撃が加えられる。

 いかな姫級であるといえどもこれだけの攻撃を浴びてはたまったものではない。

 と、爆炎に包まれる私の腕を何者かが引っ張った。

 

 「貴様?! アルカディア号?!」

 

 「このまま俺の後ろに居ろ。直ぐに横須賀の艦娘達が救出に来る、そいつらに護衛してもらって横須賀に帰れ、いいな!」

 が、このままやられっ放しでは引き下がれん、一矢報いてやらねば気が済まない。

 そう伝えたのだが…。

 

 「良かろう、だが横須賀の艦娘達が来るまでにしておけ。後は俺達に任せろ。」

 そう言ってアルカディア号が相手艦隊に向き直った。

 顔色一つ変えないアルカディア号が全砲門を次々と深海棲艦達に叩き込んでいく。

 瞬く間に数を減らしていく深海棲艦達(私の元同僚達)を尻目に私もヤツらに反撃を開始する。

 が、駆逐とはいえ降魔と呼ばれる存在がやはり別格の存在である事を私も艦娘達も知る事になったのだ。




※どうやら駆逐といえども降魔と呼ばれる者はかなりの存在みたいです。
 何か特別な攻撃手段を持っているのでしょうか?!
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