アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※艦これ、夏イベ始まりました。
 今回は大規模イベントになるので資源と精神が持つかどうか…。

※現在、E-2の攻略が終わった所です。


第162話 襲来5(アルカディア側)

駆逐降魔

 「艦首ミサイル、パルサーカノン発射!」

 押し寄せる深海棲艦達にアルカディア号の全火力を持って応戦する。

 ル級やタ級はこれで十分に海底にお帰り頂くことが出来る(笑)。

 連中にとってこの未来兵器はゴマ粒のようなモノを確認したと思ったら、次の瞬間には轟音と共に自らが炎に包まれるといった感覚だろう。

 そして艦娘達であれば抜くのに苦労するその装甲も身を守ってくれはしない。

 あるものは弾薬庫に、あるものは機関部まで食い破られ次々と爆沈していった。

 と、その中に今まで見た事も無いヤツがいる。

 尖った耳、顔横まで裂けた口から除く牙、瞳の無い目、蝙蝠のような羽を背中に生やした不気味な個体。

 深海棲艦はおろかマゾーンにもあれだけの禍々しさを持った個体は見た事が無い。

 RPGやB級ホラーでよく見る悪魔や魔族といった出で立ちじゃないか。

 間違いない、あれが深海降魔か。

 ソイツがニヤニヤしながらコチラに砲を向けている。

 集積地棲姫がいうには駆逐降魔、艦種は駆逐艦らしいが…。

 

 「直ぐに横須賀の艦娘達が来る、それまで俺の後ろに入れ。後はそいつらに護衛してもらって横須賀第一鎮守府に戻るんだ!」

 側にいた集積地棲姫に戦場から離れる様に指示を出す。

 ところが集積地棲姫は首を横に振った。

 何でも一矢報いないと気が済まないらしい。

 万全の状態ならまだしも今は大破?壊?状態で出来る訳が無い。

 押し寄せる深海棲艦達を相手にしながら押し問答をしていると高雄型と妙高型がやって来た。

 

 「集積地棲姫を横須賀第一鎮守府へ頼む。かなり損傷が激しいみたいだ。」

 なおも渋る集積地棲姫であったが大破?壊?状態では第四・第五戦隊に抗えるはずが無い。

 彼女は未だ何か叫んでいたが無事に(妙高によるゲンコという物理で)連れられて行ってしまった。

 

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 「ぐっ?!」

 突然背中に衝撃を感じた。

 

 「ソンナ屑野郎ヨリ自分ノ心配ヲシタラドウダ?」

 降魔といえども所詮は駆逐艦、このアルカディア号にとってはカスダメに過ぎない。

 が、これは京極の攻撃を受けた時と同じだ。

 見た目とは裏腹に内部にダメージを与えてくる非常に厄介な攻撃手段。

 しかも降魔というだけあって京極とは比べ物にならない。

 深海棲艦達を相手にするには無尽蔵といえるエネルギーを持つこのアルカディア号だが数を喰らうとヤバいな。

 早めに蹴りをつける事にした俺は、戦艦娘達の砲弾が届き始めたのを利用して一気に駆逐降魔に迫った。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

同時刻首相官邸

 「ガイアフリート?」

 いつものごとく葉巻を加えゴルフクラブを磨いていた首相が首だけをこちらに向けた。

 

 「はっ、このままでは軍の発言力が増大し首相閣下の求心力が低下してしまう危険性があります。そうならないためにも地球連邦政府独自の深海棲艦達、はては例のマゾーンとやらを相手にしても引けを取らない例の海賊船と同等の力を持った艦娘で構成された宇宙艦隊の設立を目指されてはと。」

 

 「そりゃ困るよ、切田長官。ワシは偉大なる地球連邦首相として後世に名を残さねばならんのだ。何でもいいから早く何とかしたまえ。」

 今から研究などしてもン十年、下手をすると百年単位の時間が掛かるというのに何という呑気な連中だろうか。

 しかし首相も切田と呼ばれた男も大真面目なものだから始末が悪い。

 傍から見れば寸劇、いや喜劇である。

 いや、これを喜劇というなら吉本興業に失礼であろう。

 

 「さらに現在、横須賀沖には今まで確認されたことが無い深海棲艦の上位種が大軍を連れて押し寄せております。」

 さらに、ここは首相のお名前で避難命令を出された方が民衆への気配りが出来るという事が出来て宜しいかと切田は首相に意見を出した。

 

 「おおそうか。切田長官、チミはなかなか気が利くじゃないか。直ぐにそうしておいてくれたまえ。」

 切田長官は首相がゴルフバッグを持ち非難を開始したのを確認すると分かりましたと一礼し部屋から出て行った。

 廊下には首相のくれぐれもワシの名前でな、と念を押す声が響いていたが彼にそれが聞こえていたのかどうかは分からない…。

 

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海軍軍令部参謀総長室

 「参謀総長、たった今、政府から市民に深海棲艦の侵攻による避難勧告が出されました!」

 勢いよくドアを開けて大神元帥が参謀総長の元に駆け込んできた。

 

 「なに?! 軍からは避難勧告を出さなかったのか?!」

 真宮寺参謀総長が元帥と共に入って来た真宮寺長官に厳しい目を向けた。

 

 「は、はい、横須賀第一鎮守府と第二鎮守府、それからアルカディア号さんがいらっしゃるので…。」

 参謀総長に何かマズかったでしょうか、と長官が問うと、

 

 「確かにアルカディア君と横須賀の精鋭艦隊で当たれば防衛ラインを突破される可能性は少ないかもしれん。だが、それでも政府は避難勧告を出した。市民がこれをどう受け止めるかだ。」

 

 「成程、実際に避難の必要に関係なく勧告を出す事で政府、いや首相閣下は市民の安全を考えているのに軍はそうでは無いと取られてしまう可能性があるという事ですね。」

 そんな、と呆然とする真宮寺長官を横目に大神元帥に参謀総長が現在の交戦状況を確認する。

 

 「現在は、お互いの戦艦勢によるノーガードの撃ち合いになっています。相手艦隊の空母が少ないので制空が取れた事により着弾観測射撃が出来る分、我が艦隊が有利な状況です。」

 それを聞いた参謀総長が怪訝な顔になった。

 

 「空母の数が少ない、だと?」

 

 「はい、平均すると20隻に1隻の割合でしか確認されておりません。ただ、その空母も空母棲鬼であるため決して侮れる存在では無いのですが…。」

 

 「分かった、この後も敵の増援に注意しつつ作戦を展開してくれ。」

 海軍からは避難勧告ではなく避難命令を出す様に長官と元帥に指示を出した参謀総長はその後もマップと戦力展開図をジッと見て何かを考えているようだった。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

アルカディア号vs駆逐降魔

 重力サーベルを抜き駆逐降魔に接近する。

 見たところヤツに得物は無い。

 イケると踏んで斬り掛かった瞬間、キンと金属音がして重力サーベルが弾かれた。

 斬り掛かった瞬間、ヤツも腕を横に振りぬいたのだ。

 長い手の先にはこれまた鋭くとがった爪、なんというか繰り返しになってしまうがRPGの世界に放り込まれた気分だ。

 

 「成程、貴様ガ例ノ海賊船トヤラカ。」

 

 「お初にお目に掛る。だが出来れば最後にしたい(笑)。」

 ハーロックの不敵な笑みを真似ながら重力サーベルを構え直す。

 でも内心はドキドキだったりする…。

 だって魔族の攻撃なんて対処のしようがないじゃん。

 切り付けた瞬間、魔貫光殺砲!なんてやられたら堪ったもんじゃない。

 まあ、いい。

 やられたらあの謎の光が入る『股間光殺砲』でやり返し…、いやさすがにそれは雑食過ぎる。

 深海さん達にはともかく降魔にそれは無いわ…。

 

 「ドウシタ? 余所見シテイル余裕ナドアルノカ?」

 目の前をその鋭い爪が薙いでいくと同時に前髪がハラハラと落ちた。

 お返しに重力サーベルの引き金を引く。

 

 「グアッ?!」

 まさか剣先からレーザーが出るとは思っていなかったのだろう。

 お返しに左手の手首から先を飛ばしてやると駆逐降魔が蹲った。

 チャンスとばかりにパルサーカノン3基9門、艦首ミサイルにスペースバスターの一斉射を叩き込む。

 降魔の耐久力は未知数だがかなりの深手を負わせることが出来たのは間違いない。

 

 「やった!」

 台羽?!

 それフラグだからみんな言わなかったのに、ってほらヤッパリ立ち上がってきたじゃないか!

 それもこれ以上無い憎悪をこちらに向けてるよ…。

 ところが駆逐降魔はそのままゆっくりとその身を海中に没し始めた。

 どういう事だ?

 まだ余力を残しているように見えたが気のせいだったのだろうか。

 だが気にしていても仕方が無い、俺は違和感を残しつつもタ級やル級、しいては空母棲鬼の殲滅に向かう。

 しかしこの違和感を見逃したことが後でひと騒動を招く事になってしまうとは思ってもみなかった。

 




※艦これの夏イベ絶賛開催中により、次話投稿が遅れ気味です。
 無理のない範囲でと思っていますので生暖かく見守ってやって下さいますようお願い申し上げます。 <(_ _)>
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