アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※お待たせしました。
 両手の親指が腱鞘炎になってしまい、上手く動かなくなってしまったのです…。

※艦これ、夏イベE-6の第三ゲージがどうしても割れません…。
 資源と精神が持たない…。



第163話 襲来6(艦娘側:横須賀第一鎮守府 大和)

横須賀沖

 敵戦艦部隊と空母部隊の姿が見えました。

 まさに恐ろしい数です。

 ですが、アルカディア号さんはそんな敵の数をものともせずに、私達がフラッグシップやエリートと呼ぶ敵艦隊の中に突入し暴れまわっています。

 戦いは数だよ、兄貴、といわんばかりの戦術ですが、あちらさんも初めて見る彼の兵装に戸惑いを隠せないようです。

 何しろ、光の矢が伸びて来たと思ったらもう既に命中しているのですから。

 空母夏姫やヲ級達の深海空母勢は自慢の艦載機を発艦させたと思ったら逃げても逃げても追いかけてくるミサイルに容赦なく撃墜されていくのです。

 考えればこの海賊戦艦の情報を深海側に持ち帰った者などいないのですから無理もない事かもしれません。

 

 「よし、もらったぞ! 大和よ、見てろ…、撃てぇっ!」

 隣りでは武蔵が自慢の主砲を誰よりも早く放ちました。

 

 「第一・第二主砲、斉射始め!」

 一番艦であるこの大和も負けていられません。

 え、アルカディア号さんの目に留まりたいだけなんじゃないのかって?

 ええ、無いとは言いません。

 ですが、そんなのは理由の80~90%程度でしかありませんから。

 

 「陸奥よ、この長門に続け! 第一戦隊突撃、主砲一斉射、撃てぇ!」

 

 「第三砲塔を敵に指向。逃がさないわ、撃て!」

 私達の徹甲弾がタ級とル級を捉えた次の瞬間、長門と陸奥の主砲も火を噴きました。

 それを合図に金剛型や伊勢型、扶桑に山城達の主砲も一斉に轟音を立て始めます。

 あれだけの数で押し寄せて来た相手が瞬く間に数を減らしていきます。

 さらに上空には空母組から発艦したX‐ウイングがアルカディア号さんのミサイルから逃れた一つ目鳥達を次々と撃墜し始めました。

 

 「オノレエッ! 何故ダ、何故コレダケノ部隊ヲ編制シテオキナガラ…。」

 あれは装甲空母鬼と装甲空母姫?!

 

 「何故か…、それは知らん。だが、俺達に手を出したからには一切の容赦はせん。」

 アルカディア号さんの対空兵装であるスペースバスターが彼女達の艦載機を全滅させます。

 

 「アルカディア号さん、危ない!」

 攻撃手段を失ってしまった装甲空母鬼がアルカディア号さんを貫こうとその鋭い鬱目が付いた巨大な手を振り上げたその瞬間!

 

 「いきまっせー。」

 その場に似合わないヤッタラン副長の声と共にアルカディア号さんのラムアタックが装甲空母鬼と装甲空母姫を先に貫きました。

 

 「馬鹿ナ、我ラ装甲空母ガコウモアッサリト…。」

 

 「アレダケノ艦載機ガ一瞬ニシテ…。」

 沈みゆく装甲空母鬼と装甲空母姫。

 今ここで自分が沈むなんて考えもしなかったのでしょう。

 私もいくらアルカディア号さんのラムアタックといえども、まさか一撃で2隻の装甲空母を串刺しにしてドテッ腹に大穴を開けてしまうとは思いもしませんでした。

 

 「地獄の業火で焼き鳥でも作って鬼共にでも振舞うんだな。」

 沈みゆく二人に目をやるアルカディア号が告げます。

 

 「ふっ、焼き鳥か。うまく例えたものだ。なあ、大和。大和?」

 

 (カッコイイ…。)

 

 「大和、戻ってこい。おーい。ダメだなこれは…。」

 

 「ヘーイ、武蔵。どうしたデスカ?」

 

 「いや大和が、な。」

 

 「あー、ウチの榛名と同じネー。まあ、仕方ないヨ。」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

帰投

 「お帰りなさい、アルカディア号さん。」

 横須賀第一鎮守府の埠頭では大神さんや真宮寺長官、北大路提督と一緒にエリカ大佐が迎えてくれました。

 

 「あれ? エリカ大佐もいらしてたんですか?」

 

 「はい、明日は横須賀第二鎮守府と演習なんです。」

 満面の笑みで帰って来た艦娘達に手を振るエリカさん。

 アルカディア号さんも埠頭から武蔵さんに手を伸ばしてもらってもらっているところですね。

 

 「死ネェッ!」

 その時です、いきなりエリカさんの前の海面が盛り上がり海中から駆逐降魔が飛び出て来たのです!

 

 「え?」

 余りの事に理解が追い付かないエリカさん。

 いえ、理解が追い付かないのは彼女だけではありませんでした。

 全員が一瞬とはいえ固まってしまったのです。

 

 「エリカ君!」

 「エリカさん!」

 「エリカ?!」

 我に返った大神さんや長官が叫びますが、もともとドジっ子シスターである彼女がとっさに動ける訳がありません。

 頼みの綱であるアルカディア号さんも手を引っ張ってもらっている状態ではどうする事も出来ません。

 

 「ぐっ?! かはっ…。」

 ビシャッという音と共にエリカさんの顔半分と体が血に塗れました。

 降魔の腕が体を貫いたのです。

 本人は何が起こったのか分からないといった表情を浮かべていましたがやがて力なくその場にペタンと座り込んでしまいました。

 誰もが最悪の事態を想像したのですが、なんとエリカさんの降魔の間には両腕を広げた集積地棲姫が?!

 今度こそと反対の腕を振り上げる降魔ですが、それよりも早くアルカディア号さんのコスモドラグーンが降魔の額を貫くとヤツはそのまま灰となって消えていったのです。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

集積地棲姫

 「集積地さん?!」

 

 「集積地っ!」

 

 「集積地さんっ!」

 長官にアルカディア号さん、花火さんが一斉に駆け寄りました。

 当然その中にはエリカ・フォンティーヌ提督の姿も。

 

 「どうして?!」

 倒れた集積地棲姫を抱き起そうとするエリカ提督ですが…。

 

 「どうして、か…。それは私にも分からん。ただ気が付けば体が動いていたのだ。」

 

 「もういい、喋るな!」

 そしてアルカディア号さんが依頼するよりも早くヤッタラン副長とドクターゼロさんが飛び出てきたのです。

 ですが、二人とも集積地棲姫を見るなり悲しそうな顔をして首を横に振りました。

 

 「とにかくデスシャドウ島の医務室へ!」

 北大路提督が叫びますが、それを聞いた集積地棲姫さんは…。

 

 「いい、どの道…、私は助からん。」

 

 「そんな私のせいで!」

 あの能天気なエリカ提督が子供の用に涙を流しています。

 

 「これは私が望んでやった事だ。気にするな。」

 

 「でも!」

 いつの間にか集積地棲姫子飼いの輸送ワ級達も集まってきていました。

 

 「死ぬな、集積! お前を慕うワ級達の為にも死んではならん!」

 アルカディア号さんも必死に呼びかけますが、誰の目にももう彼女が助からない事は明らかです。

 彼も集積地棲姫が助からないと悟ったのでしょう。

 もう死ぬなとは言いませんでした。

 

 「アルカディア号、か…。もし、私がまたこの世界に生まれてきた時は…。」

 

 「ああ、全員で…。桜咲くこの日の本の国で待っているぞ。」

 アルカディア号さんのその言葉を聞いて安心したのでしょう、集積地棲姫の腕がダラリと力なく垂れ下がりました。

 

 「集積地さん? 集積地さん?!」

 

 「いやあああああ!」

 真宮寺長官とエリカ提督の悲鳴が埠頭に響き渡りました。




※書類を大量に処理し、数を数えたりハンコを押したりで両手の親指が動かなくなってしまいました(泣)。
 一体いつ治るのやら…。
 キーボードを打つのにも一苦労です。
 お陰でだいぶ投稿間隔が空いてしまいました。<(_ _)>
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