アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※遅くなり申し訳ございません(毎回言ってるような気がする)。
 集積地棲姫からドロップしたのは何とガミラス艦、それも強襲揚陸艦だったようです。
 期間限定海域攻略においてはエースとして活躍してくれること間違いナシ、ですが…。


第165話 ドロップ?!(アルカディア側)

横須賀埠頭

 「この寝坊助野郎っ、いい加減に起きやがって下さい!」

 今まさに長官が水葬用のレバーを引こうとしたその時、エリカ大佐が集積地棲姫の棺にしがみ付いた。

 と、同時に目を疑う光景が!

 彼女が白い光で包まれ背中から白い翼が現れたのだ。

 

 まあ、サクラ大戦キャラとしての立ち位置として分からんではない。

 ただ、その白い翼も一瞬で消えてしまいまったし、ハッキリと視認できたのは俺以外に誰もいないかもだけど。

 

 そう思っていると、エリカ大佐がしがみついていた棺が突然、ガタガタと音を立て始めた。

 悲鳴を上げて皆が飛びのく。

 もちろん、その中にもエリカ大佐が入っていたのは言うまでもない。

 え、何ですか?

 俺?

 ハイ、腰が抜けてしまいその場から動けませんでした…。

 はい、そこ笑ってはいけません。

 チビらなかっただけでも大したモンです。

 

 後ろでは神崎閣下とエリカ大佐が、タチバナ閣下とロベリア中佐を巻き込んで誰があの棺を確認するかスッタモンダを繰り広げている。

 当然だが、二人とも首を縦に振る訳が無い。

 

 と、突然、あれだけガタガタと音を立てていた棺の揺れが止まったと思ったら棺のフタが持ち上がって中から青白い手が…。

 提督達からも悲鳴が上がった。

 そりゃそうだろう、まさかとは思うが集積地棲姫がゾンビ化したのか?!

 しかし、怖がってばかりもいられない。

 万一に備え、恐怖のあまり固まった足を無理矢理に動かし花火の前に立つ。

 

 棺の中からチョッとしたエリカ大佐への恨み言聞こえる中、当の本人といえば平身低頭で十字架を前にした状態。

 っていうかアナタ、元の職業柄、除霊やお祓いはお手の物だと思っとりましたが、違うんですかね?

 そしてゾンビはエリカ大佐の目の前までくるとキレイな敬礼と共に、自らをデラメヤ級強襲揚陸艦だと名乗った。

 なんだ、あれゾンビじゃなくてガミラス星人の肌の色だからか。

 

 って待て待て!

 ガミラスだと?!

 ひょっとしなくても宇宙艦としては二人目だ。

 しかし、デラメヤ級自体はそれ程戦闘力が高くなかったはず。

 

 「キャプテン、デラメヤ級の武装は連装陽電子ビーム砲塔1基、宇宙魚雷発射管2門でっせ。いうてもこの時代、そして深海棲艦達には充分過ぎでっしゃろ。」

 ヤッタラン副長が彼女の武装を教えてくれる。

 

 副長の言う通り各提督達にとっては喉から手が出る程の存在なのは間違いない。

 戦車大発だけでも陸上型鬼姫に対してはかなりの威力なのだ。

 それが宇宙艦ともなればどれだけの威力を発揮するかなど深く考えるまでもないだろう。

 これは争奪戦が起こるかもしれん。

 それにしても彼女、どこかで見た事ある気がするんだが…。

 

 って、髪こそ肩まで伸ばしているがあれは…。

 間違いない、『メルダ・ディッツ』だ!

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ガミラスとは?

 「アルカディア号さん、あのガミラス艦を沈めて下さい、早く!」

 余りの展開に誰もが呆然としていた中、神崎中将閣下が叫んだ。

 

 「何故だ? 私は何も敵対行為はしていない。どういう事だ。」

 

 「長官、ガミラスといえば未来において、もっと言えば2199年に遊星爆弾で地球侵略を行った異星人国家です! こいつらのせいで地球は滅亡まであと1年という所まで追い詰められたのですよ!」

 

 「そ、それは本当なのですか?!」

 

 「ふむ、貴官は?」

 

 「この国の総艦隊司令長官を務めている真宮寺さくらと申します。」

 真宮寺長官がメルダ、いやデラメヤの目を真っ直ぐに見据えながら返答する。

 

 「ほう、では貴官がここのトップなのか。」

 今度は真宮寺長官に対し敬礼を行うデラメヤ。

 

 「先の女の話は本当だ。今が西暦何年かは知らぬが、我々ガミラス星人は滅びゆく母星に替わり移住可能な惑星としてこの地球に狙いを定めた。だが、地球人たちは崖っぷちからではあったが見事に我がガミラスを撃退しこの星を守り抜いたのだ。」

 

 「その後、民主化に舵を切ったガミラスは移住先を新たに発見したガルマン星へと変更し地球と惑星間同盟を結んだ。これ以降、ガミラスの復興支援の一環として地球の科学は飛躍的に発展を遂げより遠くへの外宇宙へと乗り出す事が可能となった。」

 

 「アルカディア号さん?!」

 デラメヤの後を受けてその後の流れを述べると神崎中将閣下だけではなく、皆が信じられないといった表情になった。

 当のデラメヤも驚いているがそりゃ無理もない。

 案の定、彼女は一体何故、そこまで知っているのかと訊いてきた。

 

 「俺は2977年に進宙したからな。よって見てきた訳では無いが歴史の知識として知っている。」

 

 「では貴殿も宇宙艦なのか?!」

 デラメヤは2977年?進宙?と呟いていたがやおら顔を上げるとこちらの手を取りブンブンと上下に振り始めた。

 

 「あ、ああ(汗)。宇宙海賊船アルカディア号だ。大規模作戦時には貴官の力は絶大なモノとなるだろう。エリカ大佐をよろしく頼む。」

 

 「心得た、このメル…、いやデラメヤ、必ずや期待に応えて見せよう!」

 ちょっと待て、お前今、何かメタいこと言いかけただろ!

 まさかとは思うがお前も転生者なのか?!

 

 「真宮寺長官、当面の間、私はエリカ大佐の所に身を寄せようと思う。」

 「不安だというのであればそこのアルカディア号とやらを目付にするが良…。」

 

 「ダメですっ!」

 「いけませんわ!」

 デラメヤが俺を監視役とすればいいと言おうとしたのだが、言い切る前に花火が俺の右手、神崎閣下が左手を引っ張った。

 

 「明日はアルカディア号さんにウチ(横須賀第一鎮守府)の艦娘達と演習を組んで頂いていますのよ!」

 

 「明々後日からは久しぶりに柱島第七泊地に帰投いただいて私と一緒に過ごしてもらうんです! ウチの艦娘達も楽しみにしているのですから予定の変更など出来ません!」

 それを聞いたデラメヤは訝しげな表情を浮かべていたが、実に良い笑顔になった。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「ほう。ほう、ほう。ほーう(にぱっ)。」

 顎に手を当てて俺達三人をデラメヤがやや下から覗き込む。

 

 「な、何ですの?」

 

 「アルカディア号とかいったか。両手に花とは中々の色男ぶりだな。」

 神崎閣下がデラメヤをキッと睨む。

 

 「で、どちらを選ぶ? 色男よ。」

 神崎閣下とは好対照に赤くなっていた花火だが、デラメヤが放ったこの一言で彼女にも火が着いてしまった。

 コイツ、トンデモない事を更なる笑顔で?!

 

 「神崎中将、『私の』アルカディア号さんから手を離して頂けませんか?」

 

 「花火さんこそ、『私の彼』からその手を離して頂けるかしら。私、この後はアルカディア号さんと明日の演習に関して打ち合わせがありますの。」

 

 「『私の』アルカディア号さんと打ち合わせ、ですか…。しかし、演習前に打ち合わせを行ったところで結果が変わるとはおもえませんが…。」

 

 「ウチ(横須賀第一鎮守府)が弱いとでも仰りたいのかしら? だとしたら聞捨てなりませんわよ?」

 

 「いえ、とんでもありません。演習で横須賀第一鎮守府さんに勝ったなんて1回か2回しかありませんから。ただ、いかな横須賀第一鎮守府といえども『私の彼』が相手では、と思っただけで…。」

 二人とも煽り合うのは止めて下さい。

 何故、お互い『私の彼』を強調するんですか!

 

 「あら、花火さんたら(笑)。『私の彼』でもある事をお忘れにならないで下さるかしら。」

 ダメだ。

 だんだん、胃が痛くなってきた。

 

 分かれに片手を振る時も、振る時も♪

 横目で時計を見る時も、見る時も♪

 私の私の彼は~♪

 

 って、いかん、いかん。

 現実逃避したって始まらない。

 それに俺は左利きではないしな…。

 その後、

 

 「いや、この二人とは限らない…、か?」

 というデラメヤの更なる爆弾発言で他の提督や艦娘をも巻き込んだ新たな騒動へと発展した。

 お陰で花火と神崎閣下の二人を満足、タチバナ閣下や影山大佐、その他に関しては約束(何のだ?)させられる破目になってしまった…。

 

 

 




※私の彼は左利きっていう曲、ご存じでしょうか?
 フリも完コピでぜひ那珂ちゃんにやってもらいたい(笑)。
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