アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※諸兄氏の皆様、お久しぶりです、大丈夫です、生きてます(笑)。


第168話 ラフレシア座上艦、ドクラス3(艦娘側:マリア・タチバナ)

梁(理)山泊(ラウンジ)1

 アルカディア号さんが一大決戦前に一週間程度の自由時間をアルカディア号乗組員に欲しいと北大路提督に要請しました。

 全員が一体…、という感じだったのだけれど真宮寺参謀長だけがドクラスとの決着を着けようとしているのにピンと来たみたいね。

 でもこの要請は当の北大路提督に速攻で却下をされてしまったわ。

 いえ彼女だけではないわね、側室筆頭である神崎提督も断固拒否。

 おまけに北大路提督がアルカディア号さんにしがみ付いてしまったわ。

 まるで大木に止まるセミみたい(笑)。

 

 「本当に行くのですか?」

 ゆっくりとアルカディア号さんへ歩みを向ける長官。

 

 「僕も行かせたくはない。だが、君がそう決めたなら仕方ない。応援するよ。」

 大神さんがアルカディア号さんの肩に手を置いたわ。

 

 「長官?! それに大神さんまで何をおっしゃっているのですか! 貴方はアルカディア号さんが居なくなってしまってもいいというのですか?!」

 神崎提督は今にも大神につかみかかりそうな勢いね。

 北大路提督はアルカディア号さんに顔をうずめたまま微動だにしない。

 

 「閣下。今度ばかりは無事に帰ると約束することはできんかもしれん。だが俺もただやられに行く訳ではない。」

 そういうと彼は北大路提督をしがみ付かせたまま神崎提督の前に立った。

 

 「花火、俺はお前が待っている限り帰ってくると約束したはずだ。信じてくれ。」

 

 「「変態の言い訳なんて聞きたくありません!」」

 

 「ぐはっ!」

 二人からの強烈なパンチ。

 物理的な攻撃と違ってさすがのアルカディア号さんも防ぎきれなかったみたい(笑)。

 他にも一夜を共にした他の提督さんたちは必死に笑いを堪えている。

 それでも彼は壁に手をつきながら立ち上がった。

 

 「た、確かにマゾーンの大艦隊相手だと無傷というわけにはいくまい。だがこのままでは花火や神崎閣下のいるこの地球が無事ではなくなってしまう。」

 「そうなったら今までのように二人はもちろん、皆と一緒に暮らす訳にはいかなくなる。」

 「陸の腐った連中などはどうでもいい。だが俺は地球はもちろんだが、それ以上にここにいる花火や神崎閣下を含む皆を守りたいのだ。」

 全員が私達のためにという思いと、行かせたくはないという思いが複雑に交じり合った視線を彼に向けていたわ。

 

 

 「神崎閣下、俺は自分の信念を貫くまでは自ら死んだりはしない。」

 

 「本当ですのね? もし貴方が私を裏切る結果になれば私は迷わず貴方の後を追いますわよ。」

 すみれさんの宣言に大神さんと長官の顔色が変わったわ。

 

 「馬鹿なことをいうもんじゃない! 横須賀第一鎮守府の艦娘たちはどうなるんだ!」

 あの大神さんが本気で怒りを露わにするなんて珍しいわね。

 

 「そうですわね。今度は艦娘たちの中にも私の後を追おうとする娘達がいるかもしれませんわ。」

 ですから何としてでも無事に帰ってきて下さいまし、とすみれさんがアルカディア号さんの手を取りました。

 

 「わかった。というわけで花火も降りてくれるか?」

 が、彼女はより強くギュッとアルカディア号さんを握る手に力を籠めたわ。

 

 「花火、いや北大路提督…。」

  困った顔のアルカディア号さんを見かねたのでしょうか、影山提督が前に出ました。

 

 「あらあら、北大路さん。あまりにも聞き分けがないと提督の正室と側室が入れ替わってしまうかもしれませんわよ(笑)?」

 

 「?!」

 手を離した彼女ですが、いきなりアルカディア号さんに平手打ちを?!

 そしてそのまま部屋から走り去ってしまったの。

 アルカディア号さんに何も悪いところはないと思うのだけれど、彼女も自我を出すようになったということかしらね。

 

 「追わなくていいの?」

 それに対し彼はああ…、と頷くだけ。

 

 「そんな、アルカディア号さんにとって大事な人なんでしょう?! 行ってあげてください!」

 

 「そうですよキャプテン、エリカ大佐の言うとおりです!」

 

 「台羽よ。男は時々何をしてもまったく駄目だという時があるのだ。やればやるだけおかしくなるだけで、することなすこと無駄な努力…。」

 「ふふ、いいか、そういう時、男はな、酒でも飲んでひっくり返って寝てればいいんだ。」

 そう言いつつも、彼は後で花火の部屋に行く、鍵が掛かっていれば悪いが壊させてもらうぞと真宮寺長官に告げ自室へと戻って行きました。

 

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梁(理)山泊(ラウンジ)2

 「しかし信じられないなぁ。あの大人しい北大路提督が…。」

 

 「いやいや、カッとなって暴れる時は女のほうがオトロシイんやで台羽よ。」

 大神はんはよう分かってるんとちゃいまっか、と副長が両手を頭の後ろで組みながら元帥に目をやります。

 

 「ヤッタラン副長の言う通りだよ、台羽君。女性の嫉妬ほど怖いものはないんだ。昨日も…。」

 

 「お お が み さ ん(にっこり)?」

 女の怖さを台羽君に力説しようとした大神さんだったけれど、それは叶わなかったみたい。

 だって彼の腹部に長官の膝が入ったのよ。

 うっ、と前かがみになる大神さんを長官はそのまま逆さに持上げたわ。

 そしてそのまま床にって、あれはパワーボム?!

 あまりの出来事に言葉を失う台羽君。

 

 「かえでさん…。」

 

 「なにかしら?」

 

 「かえでさんも…、ああなんですか?」

 

 「そうね、試してみる?」

 にぱっと笑顔を浮かべる藤枝少将。

 

 「絶対に遠慮します。」

 そういって有紀さんの後ろに隠れる台羽君だったけれど…。

 

 「台羽君…。」

 

 「はい?」

 

 「(有機 螢)の得意技はバックドロップなの。覚えておいてね(笑)。」

 

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北大路提督宿泊室

 やってしまいました。

 アルカディア号さんが帰ってこないかもしれない…、そう考えるだけで正常な判断ができなくなってしまった私はあろう事か彼に手を上げてしまったのです。

 お風呂どころかシャワーさえ浴びる気になれず、部屋の明かりもつけずにベッドの上で膝を抱えたまま。

 一度心配してくれたエリカさんが部屋を訪ねてきてくれたのですが、私はドアを開ける事が出来ませんでした。

 どれくらい時間が過ぎたのでしょうか?

 それも分からないまま、突然ノックもなしにドアが開けられました。

 

 「…。」

 何も言わず無言で私の前に立つアルカディア号。

 お互い黙ったままどれくらいの時間が過ぎたのでしょうか。

 突然、彼は膝を折ると私の目線に自分を合わせてきたのです。

 

 「何ですか? 絶縁宣言をしに来たのではないのですか?」

 

 「いや、そうではない。お願いに来たのだ。」

 

 「嫌です、貴方の頼み事は私にとって耐えられないことなのですから。」

 一体、どこまで私を悩ませれば住むのでしょうか。

 しかし、彼は気にせずに私の隣に腰掛けてきたのです。

 私の蛮行に怒るでもなく愛想を尽かすでもなく、なおも寄り添ってくれる。

 それが私には一番堪えます。

 

 「どうしても行くというのですか…。」

 

 「ああ…。」

 彼からの返事は変わりませんでした。

 ため息とともに帽子を脱いだその時、ふっと自分の髪の匂いが。

 これは使えるかもしれません、いえ使うべきです!

 自分の中のどす黒い感情、子爵令嬢として厳しく育てられた私がもっとも抑圧していたモノがいとも簡単に跳ね返ってきました。

 抵抗する意思を失った、いえ自分から身を委ねた私はあっという間に全身を支配されてしまったのです。

 何かを解放した私は黒い笑顔で彼に圧し掛かりました。

 

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北大路提督宿泊室(アルカディア号)

 「花火?」

 いきなり覆いかぶさってきた花火。

 

 「安心してください。貴方が絶対に帰ってくるよう呪い、いえおまじないを掛けるだけです。」

 そう言って顔を上げた花火はいつもの清楚な表情からは想像もできないような妖艶な笑みを浮かべていた。

 いや、いま呪いって言いかけて慌てておまじないって言いなおしたよね?!

 おまけにあの可愛らしい花火が、これだけ色気のある表情と仕草を…。

 

 「今からこれでもかというぐらい私の匂いを刷り込んでやりますから。」

 そういうと花火が女性用軍帽を俺の顔に載せてきた。

 視界と引き換えにむせかえるような花火の髪の匂いが顔前に充満する。

 

 「は、花火?!」

 お風呂もシャワーもまだですけど、匂いフェチさん(笑)にとってはこれがイイんですよね、視界がふさがれたまま聞こえる花火の声。

 

 「一体どうしてしまったんだ。いつものお前らしくないぞ!」

 

 「いつもの状態でいられなくしたのは誰だと思ってるんですか?!」

 初めて聞く花火の怒声。

 何とか落ち着かせたいのだが、帽子で押さえつけられた視界の利かない中で無理に動けば花火に怪我をさせてしまうかもしれない。

 

 「好きなんでしょお、女の匂い。さ、どうぞ。ほら、好きなだけ嗅ぎなさいよ。」

 大丈夫か、花火?

 犬夜叉の珊瑚ちゃんがチャンネリングしてるんじゃなかろうか。

 

 「最初からこうすればよかったんですよ、女の匂いがないと生きていけないようにすれば逆に捨てても帰ってくるでしょうから。」

 「向こう(柱島)に帰れば陸奥や足柄、川内だっていることですし(笑)。」

 戸惑っている中、微かに聞こえる衣擦れの音。

 俺が下手に動けないのを良いこと(イイこと?)に彼女はアルカディア号()の砲身を取り出してしまった。

 

 「あはっ、逞しい…。」

 最大仰角のついた砲身に花火がうっとりした声を出す。

 情けない話だが、髪の匂いだけで体が反応してしまっていたのだ。

 そのまま俺は何も出来ず花火に飲み込まれてしまったのである。

 

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 やってしまった…。

 朝、隣で眠る花火をみて頭を抱える。

 ああなってしまった以上、彼女が満足するまで頑張るしかないと決心したのだが油断していたところをいきなり最終(いや最臭?)兵器であるパンストの足先を押し付けてきたのだ。

 あの補強部分に最も欲情することを見抜かれていたのだろうか。

 まあ、バレてもおかしくないぐらいは合体してる…、よな。

 おまけに可憐な花火からは想像もできない程の汗じみた饐えた臭い。

 もうその二つで十分でした、ハイ…。

 何しろ一瞬のことだったので何も出来ないまま…。

 そのつまりですね、つながったまま暴発させてしまったんです。

 艦娘たち相手には気にしていなかったが花火は人間だ。

 これは一発当選してしまうかもしれない。

 いや、艦娘だったら大丈夫というのも私の勝手な思い込みなんですけど…。

 だがこれは後で意外な結果を招くこととなったのである。

 




※花火さんが壊れてしまいました。
 まさにヤンデレ化一直線ですね。
 おまけにアルカディア号の性癖を逆手に取るまで強かになられたようで…。

※どうやらアルカディア号は本当に宇宙へと上がるつもりのようです。
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