アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
申し訳ありません…。
※そしてついに宇宙艦が出揃いました。
デスシャドウ島大会議室
「空母棲姫と空母棲鬼、戦艦棲姫の反応が消失しました!」
「また未知の艦か?!」
大淀さんの報告に真宮寺参謀長が駆け寄ります。
「今度は…、誰なのかしら?」
「かなりの密度を持った高エネルギー体が海上の深海棲艦達を蹴散らしながらこちらに向かってきます!」
タチバナ提督が息をのんでモニターを見つめる中、大淀さんもその姿を捉えようと次々とチャンネルを切り替えていきます。
「こ、これは?! や、大和?!」
そこには艤装がボロボロになりながらも海上を全力疾走する大和さんが。
タチバナ提督はそのまま大淀のヘッドセットをひったくるように奪うと大和に無理をせず、ここデスシャドウ島に向かうように指示されたのですが…。
「タチバナ提督、私なら心配はいりません。このまま北大路提督達と合流します!」
「馬鹿な事を言うのは辞めなさい、そんな大破状態で何ができるというの?!」
あまりにも無謀な航行速度。
事実、そのせいで大破状態の艤装が次々と剝がれ始めました。
「ちょっと待つっぽい! 大和さんの剥がれた艤装の下、何か色が違うっぽい!」
それを聞いた明石が柱島第七泊地の大和が移っている一枚を大画面として拡大します。
確かに夕立の言う通り剥がれた艤装の下は何か色が違いますね。
大和さんの航行速度がさらに上がりました。
最早、船が出していい速度ではありません。
さらに反対側からも同じような艦が合流してきました。
あれは武蔵さん?!
「はっはっは、探したぞ大和よ!」
大きく笑いながら武蔵さんが大和さんとハイタッチをします。
さらにスピードを上げたお二人。
ついにすべての古い艤装が剥がれ落ちました。
その下から現れたのは青光りするグレーの見たことも無い艤装。
楕円だった煙突は長方形に、後部には大きな噴射口が。
そのまま二人は北大路提督、いえ万能戦艦エクセリオンが開けてくれた深海棲艦侵攻軍団のど真ん中に突入します。
大和型の象徴ともいえる三連装主砲から放たれた青白い光の束があっという間に行く手に広がる深海棲艦達は勿論、鬼姫達を水底に還していきます。
「信じられない。まさか9名全員が改二化、いや強化されているのか?」
「わかりません。ですがこうなってはその可能性の方が高いと考えるのが普通でしょう。」
「それでもこのバカげた数の深海棲艦とその艦載機を相手取り帝都を防衛する事が出来るのかは…。」
「ええ、とにかく数が多過ぎるわ。」
沖合には無数の鬼姫達が陣取り、さらにその周りには数えることを放棄したくなる数の敵。
特に艦載機に関しては飛行場姫・離島棲姫・リコリス棲姫・南太平洋空母棲姫といった元を絶たないと永遠にそれが生み出されてきます。
このままでは彼女(宇宙艦)たちといえども兵站が尽きれば一気に押し込まれてしまうのは目に見えています。
デスシャドウ島大会議室が重苦しい空気に支配されたその時でした。
「こんなこともあろうかと…。」
出現座標を深海棲艦侵攻軍団の真後ろにしておいてよかったよ、という声が聞こえたのです。
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「誰?!」
「おやおや、艦長。君がいきなり喋るから真宮寺長官がビックリしているじゃないか(笑)。」
「日向?! ひょっとして日向なの?! もう、どれだけ心配したと思ってるのよ…。」
「その声は伊勢か? 心配をさせてすまなかったな。私は無事だ。」
「良かった…。日向…、本当に無事でよかった…。」
安堵のあまり、いつも明るい伊勢さんの目から大粒の涙が。
戦艦娘達も伊勢さんの周りに集まって喜びを分かち合っています。
「日向君、良かった。他には誰かいるのかい?」
「はい! エリカ・フォンティーヌ、バスターマシン1号!」
「同じく影山サキ、バスターマシン2号!」
「国連宇宙軍、金剛型宇宙戦艦キリシマ!」
「地球連邦防衛軍、DCV-01戦闘航空母艦ヒュウガ健在!」
大神殿の問いに間髪入れず元気な返答が響き渡りました。
デスシャドウ島大会議室内が歓喜に包れます。
これで9名全員の無事が確認されましたね。
「さあ、強力な鬼姫達ほど後ろにいる。その後ろを取っている我々が成すべきことはただ一つ。」
これは…、先程の謎の男の人の声ですね。
「挟撃ですね!」
霧島さんがクイッと眼鏡に手をやりました。
「さあ、真田艦長の出撃命令だ! コスモパイソン隊、コスモタイガー隊発進!」
真田艦長?
真田艦長とは一体…。
「バスターマシン1号、深海棲艦侵攻軍団中心への道を開きます! 光子魚雷、発射!」
「バスターマシン2号。相手艦載機を始末します、全周熱線砲、発射!」
凄まじい爆炎と悲鳴が海上から上がり海上を埋め尽くしていた深海棲艦達が消えていきます。
まさに恐るべき威力です。
敵も更なる一斉射をこちらに放ってきますが、派手な爆発をするばかりでバスターマシン?と化した二人にはまるで効果がありません。
エリカさんと影山提督が開いてくれた突入路にコスモパイソン?とコスモタイガー?隊、そしてコスモズイウン隊が次々に突入を始めました。
もちろん、相手も空母ヲ級や戦艦棲姫達がその隙間を埋めようとするのですが、今度はキリシマさんの主砲が相手を貫きました。
さすがに鬼姫達に対しては一撃という訳ではないのですが、それでも3発も当てれば十分です。
突如として後方からも激しい攻撃にさらされる事になった深海棲艦達の本土進攻団。
本土進攻へ向ける戦力の半分を後方に回す必要がが手薄になり一気に総崩れに。
私達の中にもようやく何とかなるのではという安堵が漂い始めました。
その時です、突然周りの空気が底冷えする叫び声が聞こえたのです!
「何故ダ、コレダケノ戦力差ダゾ、ソレナノドウシテ押シ切レナイ?!」
尖った耳。
瞳の無い黄色い目。
不気味な犬歯に鋭い爪。
「深海軽巡降魔!」
その姿を見た途端、デラメヤさんが叫びました。
深海降魔…、始まりの深海棲艦の内の一人?!
とんでもない大物がこの侵攻軍団を率いていたという事です。
軽巡降魔は日向さん達を憎々しげに睨みつけると、両腕に装着された主砲を乱射し始めました。
その禍々しい赤い光…、見ただけで掠ることも許されないものであることが分かります。
「きゃあっ!」
避けきれなかった霧島さんが中波しました。
いえ、違いますね。
避けられたはずといった方が正しいでしょうか。
ですが、彼女を追従するようにその赤い光は大きく曲がり霧島さんに命中したのです。
「どうして…、私の戦況分析が。」
いえ、どう考えてもホーミングしてくるなんて分析できませんから!
「一体、貴様達ハ何ナノダ! 何故コレホドマデニ…、ガアアアァッ!」
そう叫び今度は日向さんに向けて魔砲を向ける軽巡降魔でしたが、加賀さん(ブルーノア)・翔鶴さん(エメラルダス号)・北大路提督(ニューノチラス号)・大和さん(ヤマト)・武蔵さん(ムサシ)・日向さん(ヒュウガ)・霧島さん(キリシマ)・エリカ提督&影山提督(バスターマシン1&2号)による一斉射を受ける羽目に。
爆炎が晴れるとそこに軽巡降魔の姿はありませんでした。
ですが、最後にヤツの声が海上に響き渡ったのです。
「コレデ終ワッタト思ウノカ。コノ後、再ビ深海降魔様全員、全勢力デノ侵攻ガ開始サレル。ソノ時コソガ貴様タチ人間ドモノ最後ダ。セイゼイ束ノ間ノ安息ヲ噛ミ締メルガイイ…。」
先の9人が未知の力を持つ艦として復活したという事実は私達にとって希望を抱かせるものでしたが、その言葉は全員の背筋を凍り付かせるには十分なものでした…。
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帝都東京湾沖
「さあ、相手の親玉はいなくなった。数は多いが残敵を掃討してアルカディア号さんのところへ行こう!」
「「「「「「「「おーっ!」」」」」」」」
戦闘航空母艦となった日向、いえヒュウガさんの艦長である真田さんの提案に全員が同意します。
一方的に掃討されていく深海棲艦群。
そして残りの深海棲艦が1/4程度になった時、エリカ提督と影山提督以外の皆さんが宇宙へと上がったのです。
※これだけ揃えばマゾーン艦隊とも渡り合えるのでしょうか?!