アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※眼光鋭い駆逐艦の登場回です。
 作者は駆逐艦の中でもかなり好きな艦娘ですね。


第18話 控室編1(艦娘側:不知火)

 現在、不知火は陽炎達と共に2F階段前で立ち往生しています。

 理由は向こうから来た秋月型の四名と鉢合わせしたからですね。

 陽炎型と秋月型全員で階段が上がれる訳がありません。

 お互いが邪魔になって道を塞いでいる状況です。

 

 他にも階段途中には川内型の御三方、2F踊り場では妙高型の皆さんと高雄型の皆さんが、階段を上り切った3Fでは伊勢型のお二人と金剛型の四名が火花を散らし合っています。

 

なお、扶桑さんと山城さんは自分たちが出遅れた事を知ると、不幸だわと肩を落として自室に帰って行きました。

 

 「悪いが通させてもらうぞ。休養急用も戦いだ。」

このままでは埒が明かないと判断したのでしょう、妙高型の急先鋒である那智さんが高雄型を押しのけて通ろうとします。

 

 「何処へ行かれるのか知りませんが私達高雄型はこれから摩耶を助けて頂いたお礼にアルカディアさんのお部屋へ行くだけです。ですからその邪魔をしないで頂けるなら何処へ行かれても構いません。」

 鳥海さんも言いますね。

 それにしても高雄さんと愛宕さんの胸部装甲にそういう使い方(ブロッキング)があるとは…。

 こちらも浜風と浦風を秋月型と鉢合わせしている最前面に引き摺り出します。

 二人とも何か言いたそうな目でこちらを見ていますが。

 

 「何でしょう、不知火に何か落ち度でも?」

 残念ですがこの不知火、陽炎型の中でもかなり無い部類に入るのです。

 その…、落ち度というか落ちる度合いさえ無いのです(泣)。

 

 「ほう。鳥海、貴様言うではないか。だが、ここに来たのは我ら妙高型が僅かだが早かったはずだぞ。」

 さらに那智さんは、胸部装甲の差が重巡洋艦の決定的な差では無い事を教えてやると息巻いています。

 まるで何処かの赤い人みたいですね。

 

 「あら、その理屈だと階段を上り切った所にいる我ら金剛型に優先権があるという事ですね。金剛お姉さま、行きましょう!」

 階段を上り切った所で得意げに眼鏡をクイッとする霧島さんが見えます。

 不味いですね、陽炎型があそこまで到達するのは難しそうです。

 

 「さすが霧島、艦隊の頭脳は伊達ではないネ!」

 喜ぶ金剛さんですが、その先からさらに声が聞こえました。

 

 「ふむ、では三歩程度とはいえ先にいる私達が最優先という事だな。行くぞ、伊勢。」

 

 「なっ! 勝手は、榛名が、許しません!」

 榛名さんが両手を広げて立ち塞がります。

 

 「伊勢さんはともかく日向さんは海上でも執務室でも御礼を済ませたハズです。」

 

 「秋月、それは貴方もでしょう。人の事が言えるとは思えませんが?」

 危ない危ない、上ばかり見てる間に秋月型に出し抜かれるところでした。

 

 「呆れました、不知火さん。貴方には明日以降、自分自身を見つめ直すという訓練を取り入れる必要があるようですね…。」

 

 「神通さん、それは違います。不知火は陽炎がお礼を言いに行くのに付いていくだけですから。」

 アナタの訓練はタダでさえキツイというのに…、これ以上メニューを増やされてたまるもんですか。

 

 「なら私達はその逆です。秋月姉を助けて頂いたお礼を言いに行くだけです!」

 くっ、減らず口を!

 というか何故ブーメランを投げあっているのですか?

 私達はただアルカディアさんにお礼を言いに行くついでに彼と懇ろになりたいだけだというのに!

 

 「あらあら、これは通るのが難しそうね。」

 

 「全員、落ち着け! ここは柱島第七泊地のリーダーであるこの長門が代表して行く!」

 

 「それはちょっと強引過ぎではないかい?」

 そうですね、不知火も武蔵さんの意見に賛成です。

 長門さんには職権乱用という概念を教えてあげないと。

 

 「ちっ、この脳筋戦艦が…。」

 

 「何か言ったか?」ガシャン

 

 「止めなさい武蔵。全員で行けばいいじゃないの。」

 

 「いい考えですがとても入りきらないのでは?」

 

 「赤城さんの言う通りね。戦艦組はもう少し考えられないのかしら。」

 

 「何ですって!」

 大和さんが食って掛かります。

 

 「ねー、そこ3Fの談話コーナーなんだから出てきてもらったら良いんじゃないの?」

 

 「あら、五航戦のクセに良い事を言うのね。」

 

 「座る位置はどうするのでしょう?」

 翔鶴さん、何故あなたは最悪のタイミングで天然を発揮するのです?

 せっかく良い方向に向いていた空気がまた一触即発になってしまいました。

 

 このままでは本当に埒があきません。

 こうなったら陽炎型18名、人海戦術という名の実力行使で3Fにあるアルカディアさんの控室に突入します。

 この不知火、じっとしているのは性に合わないのです。

 

 「ども、恐縮です、青葉ですぅ! ちょっと前を通ります、お願いします!」

 その時、突然能天気な声がして青葉さんがやってきました。

 

 「北大路司令官に歓迎会の準備ができたので、アルカディアさんをお呼びするように言われたのでお迎えに上がりましたぁ。」

 何という事でしょう。

 結局、勝者は歓迎会の準備ができた事を知らせに来た青葉さんだったなんて…。

 青葉さんは皆の脇をすり抜けて、そのままアルカディアさんの控室に入っていきました。

 

 一体、我々は何をしていたのでしょう?

 軽く2時間以上はウダウダ言いながら睨み合っていた気がしますが…。

 

 さらに一足先に廊下へ出てきた青葉さんですが、振り返るとまだ部屋にいるアルカディアさんに爆弾を投げたのです。

 

 「ところでアルカディアさんの好みのタイプを教えてください。やはり胸部装甲の質量こそが正義なのでしょうか?」

 それこそ廊下にいる者から踊り場にいる者から階段にいる者まで全員が固まりました。

 全員の耳がダンボになっています。

 

 「ふっ、艦隊のジャーナリストは伊達ではないか。胸部装甲に関して俺はそれ程気にしない。」

 瑞鶴さん・葛城さん・龍驤さん・酒匂さん達がガッツポーズをしています。

 大鳳さんに至っては腕を大きく突き上げました。

 名前をコールされたプロレスラーですか、あなたは。

 

 「ほうほう、では一体どのような方がお好みですかぁ? 青葉、気になりますぅ!」

 

 「胸部装甲は程々でもいいがストンと伸びたキレイな脚だな。パンストが似合う美脚の持ち主が理想だ。あと外反母趾は生理的に苦手だ。」

 廊下に出て来たアルカディアさんと全員の目が合います。

 

 全員が一気に地響きを立てながら走り去っていきます。

 部屋に帰って早速ストッキングを着用するつもりなのでしょう。

 持っていないものは明石ショップに殺到するでしょうし、すぐにSOLDOUTになるのは間違いありません。

 

 こうしてはいられません、我々陽炎型はそれを見越して近所のダ〇ソーかシマ〇ラ、パー〇ィハウスに先回りです。

 背伸び感ならぬ背伸び艦、ですか?

 いえ、ちょっと大人びてみるだけです。

 

 陽炎型18名、水雷戦隊、出撃します!




※今回はいつにも増してグダグダ回です。
 シリアスでもなくコメディでも無くダラダラと彼女達が時間を
 ムダに過ごしたというだけですね、申し訳ありません(汗)。

※文才も無いのにWEB小説投稿をするとこのような事になります…。

※宴会が終われば、主人公は北大路花火提督と共に艦隊司令部からの命により
 大本営に出向く事になります。
 その時はアルカディア号2度目の実戦です!
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