アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※本来別の話だったのですが、次期的なお話という事で二人には恋人らしく過ごしてもらいました。
 後悔は…、していない。


北大路花火2‐1(北大路花火)

柱島第七泊地 北大路花火自室

 11月も終わりの頃、アルカディア号さんがお昼ご飯を持って来てくれました。

 実はこの季節の変わり目に油断をした為でしょうか、風邪を引いて寝込んでしまったのです。

 彼は、具合はどうだと言いながらトレイをテーブルに置くとベッドの側に会った椅子に腰掛けました。

 

 「はい、昨日から熱は下がりましたし、もう問題ありません。お昼を食べたら着替えて執務室に行こうかと…。」

 それを聞いた彼は一瞬驚いたようでしたが、ドアに向かって、

 

 「らしいぞ、良いのか?」

 と言ったのです。

 途端、もの凄い勢いでドアが開いて大淀が?!

 

 「提督っ、何を考えているんですかっ! まだ病み上がりではありませんか、あと2日は療養なさって下さい!」

 2日も?!

 そんなに休んだら書類が溜まってしまって、かえって(休み明けが)大変です。

 ですが大淀は、

 

 「執務関連は私と妙高さん・高雄さん・長門さん・大和さんで済ませておきます。提督の御目通しが必要な書類だけ後ほどお持ち致しますので決済をお願いします。」

 彼女はアルカディア号さんにでは提督の見張りをお願いしますね、と告げるとそのまま出て行ってしまいました。

 体調を崩してしまうなんて…、と溜息をつく私に彼はいやむしろ持った方だろう、その小さな体で良く今まで頑張ってきたとそう言ってくれました。

 そして支えているつもりだったがまだまだ足りなかったようだ、すまないとそう言って彼は私の手を取ったのです。

 

 「そんな、アルカディア号さんにはこれ以上無いくらい助けて頂いています!」

 色々と返し足りないのは私の方なのです。

 

 「では一つ頼みがあるのだが構わないか? もちろんダメなら断ってくれてもいい。」

 項垂れる私に彼はそう切り出しました。

 

 「はい? 一体どのような事でしょうか?」

 思わず顔を上げてアルカディア号さんを見てしまいましたが、今度は逆に彼が私と目を合わせようとしません。

 

 「アルカディア号さん?」

 

 「いや、その…、な。24日の夕方から25日に掛けて一緒に過ごして欲しいのだが…。」

 

 「24日と25日ですか? それは構いませんが、何かありましたでしょうか?」

 その途端、部屋の外でドタッという音が複数聞こえました。

 いえ、空耳ではないですね。

 提督さんたら何言ってるぽい~という声まで聞こえましたし。

 夕立、いるのですか?と扉に目を向けるとドアが開いて夕立・村雨・飛龍・蒼龍が顔を覗かせました。

 

 「提督さん、アルカディア号さんはクリスマスをイブから一緒に過ごしたいって言ってるぽい!」

 ああ、クリスマスですか。

 そういえば24日と25日はそうでしたね。

 なるほど、クリスマスをイブから私と一緒にという事なのですね、って…。

 

 「えええええええ!」

 思わず叫んでしまいましたが私は悪くないです、ええ多分ですけど。

 だってクリスマスですよ、クリスマス!

 私だって、その日が男女にとって特別な日であることぐらい分かります(知識としてですが)!

 それをその…、私と一緒に過ごしたいという事は…。

 どういう事でしょう、急に体が火照ってきてしまいました。

 シュッシュッと血の流れる音と口をパクパクさせる度に出るポッポッという音で自分が蒸気機関車になったのではないかと錯覚するぐらいです…。

 おかげでせっかく下がった熱がまた一気に上がってしまいました。

 それでも何とか目を回してしまう前に、私で良ければと答える事が出来た自分を誰か褒めてくれても良いのではないでしょうか…。

 

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デスシャドウ島 アルカディア号自室

 執務を午前中で終わらせアルカディア号さんの自室に向かいます。

 お風呂は起床後のお手洗いの後に早々と済ませましたし、女性の自然な体臭を好む彼の為に香水類は一切つけていません。

 彼の部屋の前でもう一度自分の容姿をチェックします。

 コート、スカートの糸のほつれ、ストッキングの伝線、全て大丈夫(オールグリーン)ですね。

 ちなみに今日は赤いコートに緑のスカート、アイボリーホワイトのパンティストッキングにライトブラウンのブーツとクリスマスツリーをイメージした装いです。

 意を決してドアをノックするとドアが開いて彼が部屋に迎えてくれました。

 黒い革のジャケットにジーンズとその辺に吊ってあるのを適当に組み合わせただけのように見えますが、これがまたよく似合っていてとても素敵です(ぽっ)。

 

 「かあーっ、何だいキャプテン、意中の女性がクリスマスに合わせた恰好で来てくれたんだよ?」

 

 「黙ってないで何か言う事があるんじゃないんですか?」

 お互い見つめ合ったまま固まっている私達を見かねたのでしょう、マスさんと有紀さんが助け舟を出してくれました。

 

 「あ、ああ。よく似合っている。清楚な花火にピッタリだと…、思う。」

 

 「あ、ありがとうございます(ぽっ)。」

 思わず両手を顔に当ててしまいましたが、アルカディア号さんに対する有紀さんの採点は中々に厳しいモノでした。

 

 「思うってなんですか、思うって…。キャプテン、そこはハッキリと言い切る所です。それに花束の一つも用意してないなんて…。」

 

 「今渡されてもデートの間ずっと持っていないといけないから、かえって困るんじゃ…。」

 女性の迎え方もご存じないなんて、と溜息をつく有紀さんに台羽さんが尤もな意見を出しました。

 

 「台羽君、『かえで』さんは将官なのよ? たとえそうだとしても訪ねる際にはちゃんと用意すること、いいわね?」

 台羽さんは、藤枝少将閣下は関係無いじゃないか、そもそも僕はあの人を名前呼びした事なんてない、と抗議しますが、それを聞いた有紀さんは頭を抱えてしまいました。

 

 「申し訳ありません。夕方という事だったのですが、その…、待ちきれず来てしまいました。」

 夕方にもう一度出直した方が良いでしょうかと尋ねたのですが、何故かアルカディア号さんではなく有紀さんから、今からでも大丈夫よ、と二人とも部屋を追い出されてしまったのです。

 

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内地ショッピングモール

 映画館やショッピングモールと一通りのデートコースを回った後は『猫カフェ』という所で可愛い仔猫と戯れます。

 夢中で抱っこしたりミルクを上げたりと、外が暗くなっているのにも気づかなかったぐらいです。

 帰り道では柄の良くなさそうなお姉さま方に絡まれたのですが、アルカディア号さんがケガを負わせること無く撃退してくれました。

 私自ら物理で説得しようと思ったのですが、彼が言うには私の目が完全に座っていたらしくヤバイと思ったと…。

 まあ、あれだけの方ですから言い寄ってくる連中がいても不思議ではありません。

 ですがいきなり勝手な自己紹介をしてきた挙句、そんな女より私達と遊ぼうよなんて失礼過ぎますね。

 自己紹介が事故紹介になるところだったのですよ?

 護身用ホルスターのボタンをパチンと留め直します。

 

 「あら、失礼。ついうっかりホルスターのボタンが外れてしまいました(笑)。」

 

 「あ、ああ。気を付けないとな(笑)。」

 若干、彼の笑いが乾いた感じだったのが気になりますが、まあそんな事は些末事です。

 俺達の場所に帰ろうと彼が私の手を取ってくれたのですから。

 人生初めての恋人繋ぎ。

 また一つ、自分がこの方と繋がっているんだという実感に包まれます。

 

 「どうした、花火? まだ寄りたいところがあったのか?」

 

 「いえ、アルカディア号さんの仰るように早く帰って二人でイブを過ごしたい、でも手を繋いでいるこの時間がいつまでも続いて欲しいと思って…。」

 呆れられるかと思ったのですが、それを聞いた彼は、

 

 「帰ったら離してもらえるとでも思ってるのか? 甘いぞ。」

 と耳元で囁いてきたのです。

 それを聞いた私は嬉しいやら恥ずかしいやらで何処をどう通って帰ったのか記憶が所々にしかなくなってしまいました。

 

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柱島第七泊地 北大路花火自室

 クリスマスケーキの蝋燭、その揺らめきが優しく私達二人を照らします。

 窓の外には急に舞い始めた雪。

 少なくとも今日は降るような天気ではなかったのですが、アルカディア号さんは外を見ると、副長だなと笑ったのです。

 そんな中、彼がメリークリスマスの一言と共に私の指にそっと指輪を嵌めてくれました。

 

 「えっ、こんなの頂けません!」

 

 「ん、何故だ? 5月の誕生石はエメラルドだったと思うが?」

 それはそうなんですけど、このエメラルドの大きさ!

 指、いえ手の震えが止まりません。

 

 「これ絶対に高かったでしょう! 私には過ぎたモノです!」

 

 「気にするな。いままで花火には俺のモノであるという証が無かった。第一、子爵令嬢の花火に安物は似合わない。正道殿と御母堂様に怒られないぐらいにはしたつもりだ。」

 各地の依頼で拡張海域作戦に手を貸していたら報酬がだいぶ貯まっていたからな、それにまだ残りは十分にある、と涼しい顔です。

 

 「貴方のモノ…。私が…。」

 その意味を理解した途端、また私の中で一気に何かが飛んでしまったのです。

 激しいキスを交わした後、ベッドに視線をやるとアルカディア号さんは何も言わず私を抱えてくれました。

 ですがここで私は大変な事に気が付いたのです。

 

 ブーツ、履きっぱなし!

 今になって中がとんでもない事になっているのに気付きましたが、もうどうしようもありません。

 これではいくら彼が足フェチでも幻滅されてしまうに違いありません!

 そして無情にも両足が引きずり出されていきます。

 さようなら、私の恋…。

 

 

 

 ですが彼は筋金入りでした。

 この酷い臭いを全く気にする事は無く、それどころか私に白いストッキングが似合うのは清純さを示しているからだと(ぽっ)…。

 その後は夜明け前までお互いを激しく求め合うお決まりのコースに。

 

 え、アルカディア号の夜戦火力でも無理がある?

 大丈夫です。足先を差し出すだけ(足の臭い)で砲身が最大仰角を取り戻すんですから。

 最強のカンフル剤を手にした私にもはや怖いものはありません。

 あら、何故か神崎先輩の随分と悔しそうな顔が頭に浮かびますね、一体どうしてでしょうか(ウフフ)?




※筆者:まだ確定では無いですけど年末年始は翔鶴さんと過ごしてもらいましょうかね?
 翔鶴:いえ、確定で良いです。そうして下さい。
 筆者:いやそれはまだ…、って何故手に弓を持ってるのでしょうか…。
 翔鶴:知りたいですか(必殺のトランペット)?
 筆者:ダッ!
 翔鶴:逃がしません!

※副長だな
 ヤッタランお気に入りの人工降雪機というメカがあるのですが、アマゾンで危機に陥ったハーロックを救ったのがこの機械です。
 雪を降らせ気温を下げる事でハーロックの危機を救ったのでした。
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