アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
あれはウソ、いや延期だ。
柱島第七泊地元旦 北大路花火自室
ふう…。
お湯に身を沈めると昨夜の情事後の気怠さも相まって自然と声が出ました。
火星にいる
情事ですよ、情事。
少し前の私なら、その単語を聞いただけで失神するぐらいだったのに人間変われば変わるものです。
これが愛の力なんですね!
あ、コホン…。
今日は元旦、さらに時刻はAM09:00。
いつもと違って当泊地も開店休業状態なのでこんな時間にお風呂に浸かることが出来ているのです。
今年の近海警備と出撃待機は第二泊地が担当ですので、私達は新年会を絶賛開催できるという訳です。
勿論、年によっては私達の第七泊地が担当する事がありますので、その時はクリスマスパーティにリソースを回す事になります。
まあその分、その年のクリスマスパーティは凄まじい事になってしまうのですが(汗)…。
お風呂から出るとアルカディア号さんがいつもの海賊服で再度訪ねてこられました。
一度部屋へ戻られた後、そのまま新年会の会場である食堂へ向かわずにわざわざ私と一緒に行きたいという事で来てくださったのです。
それを聞いた私は思わずバスタオルがはだけ落ちるのも構わず彼の胸に飛び込んでしまっていました。
「さ、着替えて食堂へ行こう。花火がいなければ始まるものも始まらん。」
急いで着替えて食堂へと向かいます。
扉の前ではまだ20分前だというのに皆が集まっていました。
先頭は…、やっぱりですか。
何処の鎮守府や泊地、基地や警備府でもウワバミと恐れられる呑兵衛軍団です。
まあ、毎年の事なんですけれど今年は『ミーメ』さんが加わった事で呑兵衛軍団がより一層のパワーアップ(より乱れる)するのは間違いありません(汗)。
アルカディア号さんによると『ミーメ』さんはアルコールを主食とする星の方らしくポーラを酔い潰せる唯一の存在なんだとか。
「少し早いですがもう準備は出来ていますのでどうぞ。」
大鯨と鳳翔が扉を開けてくれると同時に当泊地所属の全員が一斉になだれ込んでいきます。
思わず圧倒されてしまった私はアルカディア号さんと一番最後になってしまったのですが、入ろうとした時にカメラを構えた青葉から声を掛けられました。
「さ、泊地報に載せますのでお二人ともそこで腕を組んで入って来て下さい。ハイ、そうです!」
良い顔、とご満悦な青葉の声と共にシャッター音が連続で聞こえます。
と、入口一番手前に座っていた秋雲が『にぱっ』としました。
秋雲?
「ふふふふーん、ふふふふーん♪」
「ふふふん、ふふふん、ふふふん、ふふふん♪」
こ、これは?!
メンデルスゾーンの結婚行進曲!
「「ラーラーラ、ラーラーラーラ、ラーララ、ラーララーラー♪」」
「「ラーラーラ、ラーラーラーラ、ラーララ、ラーララーラー♪」」
金剛に榛名まで?!
「パパパパーン、パパパパーン♪ パパパン、パパパン、パパパン、パパパン♪」
「パーパーパ、パーパーパーパ、パーパパ、パーパパーパー♪」
「パーパーパ、パーパーパーパ、パーパパ、パーパパーパーン♪」
後はもう全員総立ちです。
え、えええ!
疑似的とはいえ、こ、こんな…。
女性であれば誰もが憧れるシーンを、しかもアルカディア号さんとなんて!
後で秋雲には間宮券を一束、いえ三束渡しておきましょう。
しかし余りの事に足が震えて上手く彼に合わせて歩けません。
と、突然、体が持ち上げられました。
「ふぇ?」
指笛をならず瑞鶴と伊勢。
横抱きされたという状況を理解するのにそれほど時間はかかりませんでしたが、逆に理解した途端、『0‐G LOVE』状態になってしまいました。
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柱島第七泊地元旦 食堂
「ぜ、全員グラスは持ちましたか?」
まだ声が震えています。
海防艦や駆逐艦の子達は一部を除いてソフトドリンクが多いですね。
大型艦は逆にほとんどがアルコールです。
「今年も誰一人欠ける事も無く新年を迎えることが出来ました。これも至らない私を皆さん全員で支えて頂けた結果だと感謝しています。」
「相変わらず戦況は厳しいですが、それでも出来るだけ明るく楽しく過ごせるようにこの泊地を運営していきたいと思っています。では…。」
「新年あけましておめでとうございますっ!」
「明けましておめでとうございます!」×全員
グラスの合わさる涼やかな音と大歓声があちこちから聞こえてきます。
隣に座るアルカディア号さんも、例のアンドロメダレッドバーボンとやらが入ったグラスを掲げていらっしゃいます。
目が合うと彼は私とグラスを合わせて下さいました。
いつもなら私の隣は大淀なのですが今年は彼が座っていますので彼女は軽巡席です。
あ、いえ、今年からですね(笑)。
え、アルカディア号さんが大淀を軽巡席に追いやった、ですって?
違います、以前から大淀自身が軽巡席に座りたいと希望していたんです!
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初詣
お昼を過ぎた頃、生き残っている?者の中で晴れ着に着替えて初詣に行こうという事になりました。
私・大和・長門・比叡・扶桑・山城・アイオワ・ウォースパイト・リシュリュー・赤城・加賀・翔鶴・天城・レンジャー・瑞鳳・神鷹・衣笠・ヒューストン・大井・川内・大淀・香取・迅鯨・大鯨・明石・401・47・203、他にも駆逐艦数名の大所帯です(笑)。
神社へと続く階段を上がると多くの人たちがお参りに来られていました。
私達も一人一人鈴を鳴らしお賽銭の後、手を合わせます。
ふふ、海外艦にお参りの作法を説明する大和と赤城が微笑ましいですね。
御神籤の結果に一喜一憂する者、露店に速攻で飛んで行く者と様々です。
「私はこの戦いが一刻も早く終わる様にお願いしたのですが、アルカディア号さんは何をお願いしたんですか?」
露店に目を輝かせる皆の姿を後ろから眺めつつ、隣にいる彼に聞いてみました。
「アルカディア号クルーの無事と花火や此処の艦娘達と出来るだけ長く一緒に居られるようにと、うむ。」
こ、これってプロポーズ?!
だとしたら、やはり実家に連れて行って大正解でした!
さあ、帰りに本屋さんによって『ゼクシィ』を買って帰りましょう。
それから何件かホテルのピックアップもしておかないと。
今年は忙しくなりそうです!
※0‐G LOVE
超時空要塞マクロスのリン・ミンメイが歌う曲の一つ。
懐かしいですねぇ。
※以前から大淀自身が軽巡席に座りたいと希望
これは事実です。
決して北大路提督の願望による幻聴ではありません。
※翔鶴:年末年始は私と過ごすのではなかったのですか?
筆者:いえ、確定では無いと申し上げたはずですが…。
翔鶴:確定で良いです、そうして下さいといいましたよね?
筆者:いやそれは…。ほら、年始って3日までありますから。
翔鶴:なるほど。ではあれをどうするんですか?
花火:ここの結婚式場、素敵ですね。あ、でもこのホテルも捨てがたいです! うふふ…。
筆者:ハイライトが完全にお仕事を放棄してる…。
翔鶴:私は『知 り ま せ ん か ら ね』。