アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※艦娘達が膠着状態にあった時に当の主人公は何をしていたのでしょうかねぇ(笑)。


第19話 控室編1(アルカディア側)

 「ふう…。」

 北大路花火提督に案内された控室。

 椅子に深く掛けながら大きく息をつく。

 

 期間限定海域攻略客員教授ならぬ客員艦息子として自分はここ柱島第七泊地に(なし崩し的に)身を寄せる事になった。

 

 大和さんの期間限定海域を一緒に攻略しましょう、か…。

 日常海域やE.O.海域ならまだわかるが、期間限定海域とハッキリ断言されておられるのだ。

 この期待を裏切ってしまったら、恐らくここ(柱島第七泊地)から放り出されるのだろう。

 近い泊地や鎮守府と言えば佐世保と呉があるし、何より柱島第七泊地という位なので一~六までは当然あるのだろうし、ひょっとしたら八以降もあるかもしれない。

 

 北大路花火提督は大人しい娘だとばかり思っていたが、やはりそこは一つの泊地を任されるだけはある。

 投げられた質問はコチラを見定める的確な内容ばかりだったな。

 正直、上手く誤魔化せることが出来たかどうか自信が無い…。

 

 まあ、それでも中にはコチラに好意を持ってくれる艦娘もいるだろう(いやあって欲しい!)。

 予想では榛名さん、足柄さんや伊勢さん愛宕さん辺りが友好的では?

 うーん、完全にイメージだけで選んでしまっている気がする。

 何とか引き込めそうなのは足柄さんだけではないか。

 

 いや、数は少ないがコチラになびく艦娘もいるはずだ。

 ましてや姉妹艦を無事に救ってくれたのだ、お礼を言いに来る艦娘もいるに違いない(グッ)。

 湯呑にお茶葉、お茶請けはあるみたいなので、テーブルにあるポットに水を入れコンセントを突っ込む。

 部屋はビジネスホテルを和室で再現したらこうなりました、という作りである。

 恐らくは急なゲスト用の部屋なのだろう。

 今夜にでもここがビジネスから意味深ホテルになるかどうかは歓迎会での粉撒きに掛かっている。

 皇国(ハーレム)の興廃、この一戦にあり。各自一層奮励努力せよ、ってか?!(笑)。

 

 よし、お湯が沸いた。

 お茶の準備も万全、お茶請けと座布団の準備も万全である。

 最初に来てくれる艦娘は誰かを想像するとしよう。

 

30分後

 もうそろそろ誰か来てもいい頃だが。

 人当たりの良い伊勢が日向を連れて来るのか?

 あるいはパーフェクトレディ妙高さんが姉妹を連れて来るのか?

 例えキライでも嫌な奴だと思っても彼女はそういう所はキッチリしているからな。

 さらに瑞鶴が翔鶴を連れて来てくれればもう最高、グヘヘ。

 

60分後

 あれ、おかしいぞ?

 何故、誰一人として来ないんだ?

 そうか、女性は着るものを始め色々と身だしなみに準備が掛かるからな。

 必然的に時間も掛かろうというもの。

 艦娘の私服姿というのもまたイイものであるし、夜戦用(おや?)の下着を吟味してくれているのだろう。

 そこまでしてくれるのかと思うと、目から出る汗で窓の外が見えません。

 

90分後

 …。

 ……。

 私は貝になりたい…。

 

120分後

 ようやく失礼しまーす、と艦娘が部屋に入って来たが顔を上げる気力が無い。

 それでもだれかぐらいは声で判る、青葉だ。

 彼女は部屋の隅でイジケ座りしているコチラを見て一瞬ビックリしたが歓迎会の準備ができましたよ、と呼びに来たらしい。

 何だよ、親交を深めに来たんじゃないのかよ。

 一瞬でも感激してしまった自分がバカみたいじゃないか。

 

 いやいや、これでも呼びに来てくれた事に感謝せねば。

 千里の道も一歩からである。

 

 青葉に促され部屋から出ようとするとジャーナリストとしての魂に火が付いたのか、俺の好みのタイプを聞いてきた。

 なに?

 胸部装甲の質量が正義かだと?

 

 フッ、青葉よ。まだまだ甘いな。

 世の男全員が胸部装甲に吸い寄せられるとは思うなよ(笑)。

 いや胸部装甲はもちろん大好きだが…。

 

 「ふっ、艦隊のジャーナリストは伊達ではないか。胸部装甲に関して俺はそれ程気にしない。」

 青葉は書物で読んだ男性についてと少し違いますねぇ、と呟いていた。

 え? 書物に頼らないとアカンほど男性が少ない世界なのか?

 歓迎会で北大路花火提督にそれとなく聞いてみるか。

 

 「ほうほう、では一体どのような方がお好みですかぁ? 青葉、気になりますぅ!」

 

 「胸部装甲は程々でもいいがストンと伸びたキレイな脚だな。パンストが似合う美脚の持ち主が理想だ。あと外反母趾は生理的に苦手だ。」

 廊下に出ると大勢の艦娘達と目が合った。合ってしまった。

 

 次の瞬間、全員が地鳴りかと思うくらいの音を立てて逃げて行った。

 アンタら何で…、何でそんなトコに居るんですか…。

 

 ♪~ アルカディアです。誰か一人ぐらい、救出のお礼を言いに来てくれると思っていたのに誰も来んかったとです。

 2時間待ってやっと来たと思ったら宴会準備ができた事を知らせに来た青葉だけでした。

 巨乳が好きかと聞かれてそこまで重要視しないと答えたら、じゃあ何が好きかと聞かれました。

 ストッキングでより引き立つ美脚に憧れるといったら聞いていた艦娘全員が逃げていきました。

 姉妹を楽しみしていたら御終いになってしまいました。

 解せんとです…。やらかしたとです…。

 アルカディアです…。アルカディアです…。




※今回は短めです。次回はいよいよ歓迎会に突入です!

 果たしてどんなラッキースケベが待っているのでしょうか?
 (そもそも、そんなのなかったりして…)

※しかし、勇気を出して誰か一人でもアルカディアの控室に飛び込めば…。
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