アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
年明け早々、地震に津波、飛行機事故など大変な事態が続いておりますが被災された地方の方々が一刻も早く元の生活に戻れますように。
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ソロモン沖
「霧島さん、危ない!」
後ろへと飛びのいた途端、それまで私が立っていた場所で大きな水柱が上がりました。
夜目が効く川内さんが教えてくれなければ、一撃で戦闘不能になっていたでしょう。
「ありがとうございます川内さん、助かりました!」
「どういたしまして。さてこれから反撃だよ、やられっ放しは性に合わないからね!」
ソロモン海域に深海戦艦多数出現の報を受け同海域へと向かった私達ですが、巧妙に姿を隠していた相手艦隊を発見することが出来ず、会敵は夜間、つまりいきなり夜戦へと突入する事になってしまったのです。
更にこちらが気付く前に先制攻撃を受けてしまった事もあり、現在、高雄さんと愛宕さんのお二人がともに小破状態からの戦闘開始となってしまいました。
小破とはいえ重巡のお二人をいきなり小破させることが出来る砲撃…、となれば相手は電探射撃を行ってきた戦艦である可能性が高いですね。
ですがこちらも川内さんのいうようにやられっ放しで終わる訳には行きません。
川内さんの仰るように反撃開始と行きますよ!
日頃の訓練により陣形を立て直すのは早かったのですが…。
「気合、入れて、探照灯いきます!」
いきなり比叡が探照灯を照射しようとしたのです。
その為、比叡は一手に敵艦隊の攻撃を引き受ける事となってしまいました。
集中砲火を浴び舵が効かなくなった比叡を私達は半ば見捨てる形で…。
「き、霧島?!」
二度と比叡を失いたくないという思いから私は自身の探照灯を相手艦隊に向けて照射していました。
いえ、勝手に体が動いたというべきでしょうか。
「霧島さん?! くっ、皆、霧島さんから離れて!」
川内さんが指示を出します。
私の側にいればこの後、間違いなく巻き添えになるに違いありません。
「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」
夕立が両手に抱えた酸素魚雷をバラ撒き相手艦隊へと突入を開始します。
私の探照灯が一際大きな艦影を浮かび上がらせました。
周りに立ち上がる水柱の大きさから相手艦隊には戦艦がいると確信していましたが、やはりです。
他にも重巡2隻、軽巡2隻がいる様ですね。
私に続き比叡・高雄・愛宕が相手戦艦を狙い砲撃を開始しました。
多数の命中弾を受けた戦艦は撤退しようとしたが最後は綾波の放った魚雷が命中。
あえなく海底へと帰って行きました。
ホッとして敵重巡洋艦へと目標を切り替えようとした瞬間、激しい衝撃と痛みに襲われたのです。
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集中砲火を浴びる霧島
「ぐふっ?!」
凄まじい衝撃で海面に叩き付けられます。
「霧島?!」
「霧島さん?!」
比叡と高雄さんが助け起こそうとしてくれますが…。
「がはっ!」
再度、熱風と衝撃が私を襲います。
危険を顧みず今度は愛宕さんが探照灯を照射してくれました。
その先にはハッキリと戦艦のシルエットが!
もう一隻いたというの?!
(煙突周辺で火災発生、後部副砲火災、舵故障、後部主砲火災発生、機関故障!)
妖精達の悲痛な叫び声が次々と聞こえてきます。
「霧島ぁーっ!」
駆け寄ろうとする比叡を手で制します。
使い物にならなくなった全ての砲塔、割れた眼鏡、ブッチャー顔負けの流血。
何とか立ちあがりましたが、何かおかしいですね。
自分の身長が縮んでいるのです。
「霧島っ、霧島っ! 駄目、妖精さん、お願い!」
比叡の悲痛な叫び声で理解しました。
私が膝まで沈んでいるのです。
無理もありません。
僅か7分間ほどの間に9発の大口径の砲弾が突き刺さったのですから。
「来るな、来るな…。来るなぁーっ!」
比叡だけではありません、駆け寄ろうとした高雄や愛宕達を制します。
「全員私から離れて下さい。そして川内さん、何としてでもあの戦艦を…、残りの巡洋艦4隻を沈めて海域の開放を、お願い、し、ます…。」
朦朧とした意識の中、何とかそれだけは伝えます。
比叡が何かを叫んでいるようですがもう私の耳には入ってきません。
「比叡、帰ったら金剛お姉さまと榛名に伝えて下さい。霧島は皆の妹であれて幸せでしたと。」
血で視界がぼやける中、気丈にも川内さん・高雄さん・愛宕さんが敬礼をしてくれているのが見えました。
それでもよく見ると…、皆さん私の為に泣いてくれるというのですか…。
私は姉達だけではなく仲間にも恵まれていたのですね。
皆、さようなら。
指令、不甲斐ない私をお許し下さい。
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ソロモン沖:高雄
「離して、離しなさいよ!」
暴れる比叡さんを無理矢理に引き連れ離れた場所に移動しようとしたのですが…。
「私は艦の時に置いて行かれる辛さを知った、そして今度は置いていく辛さを知らなければならないの?!」
「比叡さんだけだと思うの? それは霧島さんも同じなんだよ。」
川内さんが珍しく真面目モード(失礼)で比叡さんの前に立ちました。
「今、必死になって救助をしても相手の攻撃に阻まれてロクな救援活動が出来ないんだよ?」
「それどころか救援活動に当たっている私達だって取り返しのつかない事になる可能性も高い。」
「だったら相手艦隊を殲滅、もしくは撤退に追い込んで海域を開放する事だよ。」
そう言うと川内さんは踵を返し敵艦隊の砲雷撃戦を再開しました。
「川内さんの言う通りねぇ。一刻も早く霧島さんの救援に移れるように頑張りましょう。それにほら、誰よりも強く頼もしい方が来てくれたみたいよぉ(笑)。」
近づいてくる墳進音、そこには愛宕の言う通り霧島さんを抱えたアルカディア号さんの姿があったのです!
※さすがは大淀さんと北大路提督、夜戦となった時点で嫌な予感がしたのでしょう。
ちゃんとアルカディア号にバックアップを命じていたようです!