アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※轟沈寸前でアルカディア号に救出された霧島ですが違う危険からは逃れられなかったようで(笑)。


霧島2(アルカディア側)

柱島第七泊地指令室

 「大淀、霧島達からまだ接敵の知らせは無いのですか?」

 

 「はい、索敵機を増やしているみたいですが敵艦隊の居場所は掴めていないようです。」

 利根からは自身の索敵機がかなりの戦力を持った敵艦隊が航行しているのを発見したとの事。

 しかし誤報で艦隊を動かす訳にはいきません。

 送られてきた偵察写真を確認すると確かに航跡が6本確認できます。

 このソロモン沖付近に他泊地や基地の艦娘を含む味方艦隊が航行しているという話はありません。

 従って必然的に深海棲艦である可能性が高いのです。

 

 「提督、これ以上は時間的にはギリギリです。どうされますか?」

 大淀が外に目をやりながら私の判断を求めてきました。

 私も史実としてのソロモン沖海戦で今回のメンバーである比叡・霧島・高雄・愛宕・川内・夕立がどういう運命を辿ったかは知っています。

 なので迷うことなく泊地に帰投を命じる事にしたのですが…。

 

 「提督、艦隊が敵艦隊と接敵!」

 最悪の報に外を見ると殆ど夜の帳が降り始めており、間違いなくこれは夜戦です。

 恐れていた事態が起こってしまったのです。

 

 「提督!」

 

 「ええ!」

 大淀と目を合わせ頷き合うと迷うことなく彼の部屋に内線を入れました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

デスシャドウ島アルカディア号自室

 部屋でくつろいでいると指令室にいる花火から呼び出しが掛かった。

 指令室に入ると花火も大淀もいつもとは様子が違う。

 何というか二人ともいつもの明るい様子が全くなく思い詰めたような顔をしている。

 

 「どうした二人とも?」

 

 「急いで夜戦に行って下さい!」

 大淀の表情に一切の余裕がない。

 一体どうしたというのだろう?

 

 「夜戦?」

 意味が分からず怪訝な顔で聞き直すと、比叡・霧島・高雄・愛宕・川内・夕立達との夜戦に向かえという。

 比叡にはそれ程興味はないが、霧島は大淀と並ぶ眼鏡美人だし、高雄と愛宕といえば海外艦を含めた全艦娘の中でもかなり豊かなモノをお持ちではないか!

 それに川内は軽巡正室だし、夕立も駆逐艦とは思えないナイスバディの持ち主ですよ!

 そんな6人との夜戦となれば、むしろお断る理由が無い。

 なるほど、花火から表情が消えている理由が分かった。

 そりゃ、彼女からすれば自分以外の女と夜戦(意味深)をすると思うとニコニコなんてしていられないわな(笑)。

 しかしそれなら、何で他の女と夜戦しろなんて言い出したんだろう?

 しかも6人とだぞ?

 俺は急いで艤装を展開し(花火の気が変わらない内に)指示された座標へと向かった。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

アルカディア号戦場海域に到着

 「キャプテン、0.3宇宙キロ先で艦隊同士による夜戦を確認!」

 もう少しで大淀から指定されたポイントへと到着するという時に螢が叫ぶような声を上げた。

 浮かれていて気がつかなかったが、闇の中、目を凝らすと激しい砲火の火が見える。

 それ以上にレーダーに併設された収音機から霧島や比叡の悲鳴や川内の叫び声が。

 ここに至ってようやく鈍い俺にも事態が飲み込めた。

 このメンバー全員がソロモン海戦に縁のある者達だ。

 そしてこの戦いで舵をやられた比叡、そしてすぐに霧島もその後を追う事になったあの戦い。

 これは不味いと思った俺は大気圏内で出せる最大戦速で彼女達の元へと向かった。

 その間にも螢が霧島が絶望的な状況にある事を伝えてくる。

 史実では比叡が真っ先に脱落したはずだが、やはり史実とこの世界で起きている事は少しづつのズレがあるようだ。

 

 「霧島、大丈夫か! しっかりしろ、今助けるぞ!」

 俺は霧島に横付けすると今にも海中に没しようとする彼女の手を取り強引に引き上げようとするが…。

 くっ、重い!

 沈みかけの艦娘を助けることが出来ないと噂に聞いた事があるが、こういうことか。

 普通の艦娘ではとてもではないがこの状態の艦娘を引き上げる事など出来ないだろう。

 だが、この海賊戦艦アルカディア号のパワーをもってすれば何の事は無い。

 腕の次は後ろから両脇に手を入れ少しエンジンにパワーをくれてやると霧島のサルベージに成功した。

 

 「アルカディア号、さん…。どうして…。」

 

 「今はじっとしていろ。ドクター、霧島の応急処置を頼む。その後は久しぶりに暴れるぞ!」

 

 「「「「「「了解!」」」」」」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 応急処置の終わった霧島を抱き抱え少し離れた5人の所へと向かうと真っ先に愛宕が気付いてくれたようだ。

 彼女によると霧島がここまで集中砲火を浴びたのは探照灯を照射してしまったせいだという。

 何でも艦の時代に比叡がソレが原因となって沈んでしまった事を思い出したらしい。

 で、代わりに自分がやったと…。

 本来ならデコピンでもかましてやりたいが、思いやりを持つからこそともいえるだろう。

 後は金剛に任せて俺は敵艦隊の撃滅に努めるとするか。

 霧島を抱きかかえたまま、相手艦隊の上空へと到達すると真上から一気に探照灯を照射する。

 相手艦隊もまさか真上から通常の何倍もの明るさがある光が降ってくるとは思わなかったのだろう。

 何が起こったのか分からないという表情を見せていたがやがて狂ったようにこちらに攻撃を始めてきた。

 だが、ヤツラがどれだけ足掻こうとこのアルカディア号の重装甲には傷一つ付けられない(笑)。

 逆に巡洋艦3隻はパルサーカノンの一斉射により海底へと還っていった。

 逃げようとする残りの戦艦もこのアルカディア号の夜戦(意味深)を邪魔してくれた罪は重い、あの世で後悔するがいい。

 

 「乾杯だ、貴様の確実な死に!」

 某塾の巨大な日本刀を持つ2号生筆頭の台詞と共に主砲を向ける。

 ちなみにその時の諦め切ったレ級の顔はなかなかの見物だったな(笑)。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

金剛型姉妹の5人目?!

 「ヘーイ、ミスターアーケディア! 霧島は無事ネー?!」

 泊地に帰投すると真っ先に飛んできた金剛が霧島を入渠場へと金剛が連れて行く。

 

 「アルカディア号さん、よく皆を助けてくれました。ありがとうございます。」

 

 「もう少しで史実のソロモン海戦をなぞるところでした。本当に感謝以外ありません。」

 花火と大淀の二人が深々と頭を下げる。

 いや、これぐらいの事は何ともない、またいつでも頼ってくれと返答したが何とも面映ゆい。

 間違えても意味深の夜戦と勘違いし、突撃一号をたんまりと格納庫に詰め込んだ上、喜び勇んで飛び出して行きましたなどとは言えん…。

 

 明け方、トイレからの帰り金剛型の巫女服を着た一人の別嬪さんとすれ違った。

 すれ違う時に軽く会釈をしてくれたのだが、あんな人いたっけ?

 艶やかな黒髪ショート、金剛型の証でもある長くキレイな脚、バストも爆乳過ぎず丁度いい感じだ。

 いっぺんに眠気が覚めた俺は慌てて振り向くも女性はその先の階段に消えており肩を落としながら部屋に戻る事になった(泣)。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

アルカディア号自室

 その夕方、部屋で金剛型5人目に付いて考えているとドアがノックされた。

 ドアを開けると焼いたスコーンを持った金剛が立っていた。

 いや金剛だけではない、姉妹全員で来てくれているようだ。

 

 「オゥ、ミスターアーケーディア! 昨晩は霧島を助けてくれて本当にアリガトウネー!」

 

 「構わん、あの程度どうという事は無い。とにかく間に合ってよかった。」

 丁度いい、明け方に見た金剛型5人目について聞いてみよう。

 

 「あー、ところでお前達に五人目というのは存在するのか?」

 

 「いいえ、私達金剛型は4人だけです。一体、なぜそんな事を?」

 榛名の問いに明け方の事を話すと全員が顔を見合わせた。

 

 「ヘ、ヘーイ、いくらミスターアーケディアといっても気味の悪い冗談は良くないネ。おかしなことを言わないで下サーイ。」

 気味悪がる金剛だったが、隣にいた榛名がハタと何かに気付いたようで、ニヤニヤしながら姉である金剛に何かを耳打ちした。

 それを聞いた金剛はポンと手を叩くと比叡と霧島を呼び寄せ小さなサークルを組むとこちらを気にしながら何かコソコソ話し始めた。

 何を話しているのかはほとんど聞こえなかったが、やけに霧島の名前が何度も出て来る。

 さらには金剛の大丈夫ネー、とか榛名は大丈夫だと思います、とか聞こえてくる。

 当の霧島は『ええ…』、とか『でも…』、とかこちらをチラチラと見ながら何か恥ずかしそうにしているが…。

 やがて金剛はこちらを向くと、私達には5人目はいませーン、何かの見間違いですネーとニヤニヤ。

 

 「い、いや、でも確かに…。」

 私達は気合入れて4姉妹です、と比叡。

 いやそれは気合入れても入れなくても変わらないだろ…。

 しかし、ここまで頑なに5人目の存在を否定されてしまってはこれ以上食い下がる事は出来ない。

 諦めて踵を返そうとした時、金剛に呼び止められた。

 

 「ヘーイ、ミスターアーケーディア。」

 

 「ひょっとしてアルカディア号さんが見た黒髪ショートの別嬪さんとはこんな感じでは無かったですか?」

 榛名の問いに後ろを向いていた霧島が顔に手をやる。

 そして眼鏡を外すと恥ずかしそうにこちらを向いた。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

霧島、アルカディア号自室に取り残される?!

 「あー! あーあー!」

 アルカディア号さんが驚いています。

 榛名の言う通り、彼の言っていた5人目とはやはり明け方に入渠ドックから出て自室へと帰る私の事だったのですね。

 お姉さま方は、ヘーイ、霧島、上手くやるんですヨ、とか榛名は2番目でも大丈夫ですとか言って私を置いて自室へ帰ってしまいました。

 あとはお決まりの…、というヤツです。///

 ただ、数少ない男性からの寵愛、という事で私も何かが外れてしまい幾度もお願いする事になってしまったのですが、もうダメかと思っても私の脇に顔を埋める度にまた彼の分身は元気になるのです。

 さらにそれからもストッキングの足先(加圧ブースト)で際限なく主砲身が仰角を取り戻すのに味を占めた私は明け方近くまで彼を求めてしまいました(笑)。

 北大路提督と翔鶴さんが話しているのをチラッと盗み聞ぎした時はまさか、と思いましたが…。

 私の計算ではこれは大きな武器になりますね。

 

 おかげで翌日はお姉さま方の視線よりも北大路提督と翔鶴さんからの視線が痛かったです。

 あの分では今晩と翌晩も彼に休みは無いでしょうね(てへっ)。

 




※霧島さんは今晩(北大路提督)、翌晩(翔鶴)だけの予想を立てているようですが計算が甘いですね。
 赤城さん、加賀さん、日向さん、祥鳳さんを始め、次は大和さん、陸奥さん、果ては川内もカレンダーに印をつけているみたいですから(笑)。
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