アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※夫婦喧嘩は犬も食わぬと言いますが?!


大神&真宮寺1(アルカディア号)

横須賀第一鎮守府大会議室

 今日も月例会議で横須賀第一鎮守府に来ているのだが…。

 何か真宮寺長官と大神殿の様子がおかしい。

 ぎこちない感じがするし、席の間隔もいつもよりが空いている気がする。

 会議の間、一言も言葉を交わす事が無かったのも気に掛かるし。

 

 「あの二人何かあったんでしょうか? 」

 どうやら螢も同じ事を感じていたらしい。

 夕食後、皆が集まっているラウンジで開口一番にそう切り出した。

 

 「やはり螢もそう感じたか。俺にも意識的に距離をとっていると感じられたが…。」

 

 「そらまた一戦交えた(夫婦喧嘩)んやろ。もうええ加減にして欲しいわ。」

 李紅蘭大佐が肩を竦める。

 

 「一戦交えた(ベッドウェー海戦)? なら逆に機嫌が良さそうなものだが?」

 

 「え? な、何でや、一戦交えて機嫌が良い訳ないやろ。」

 紅蘭大佐が呆れた顔をしてこちらに目を向ける。

 という事は真宮寺長官が満足するまで大神殿が保たなかったという事か。

 

 「ほう。大神殿は夜が弱いのか。これはまた意外だな。」

 

 「ああ。ああ見えて結構(就寝が)早いんだぜ。アタイも最初はビックリしちまったぐらいだ。」

 桐島中将が大神殿の意外な一面を暴露?!

 てかそんなこと知っているって、桐島中将…、アナタ大神殿とネタの? いや違う、寝たの?

 いや確かにネタではありますけれども…。

 というか真宮寺長官の耳に入れば確実に刀の錆にされてしまう案件じゃないですか、ヤダー。

 これはそれ以上いけない、いやイケない(どっちだ)というヤツですよ。

 

 「ふむ、まあ改善の方法が無いわけではないが即効性は…。まあ、薬を使えば別だが。」

 「いずれにせよ女を満足させるのは男としての務めだ。」

 

 「そうですわ。たまには長官を満足させて(願いをかなえて)あげて欲しいですわ。」

 神崎中将も大きく頷いている。

 しかし大神殿もまだ二十歳過ぎだったはず。

 まだ十分若いのに何らかの病気の可能性もある。

 一度、検査を受けた方が良いかもしれない。

 

 「そ、そんな大げさなモノではないと思いますけれど…。」

 おずおずと意見を述べるラチェット少将。

 カ、カワアイイィ!

 近いうちに攻略決定だな(鬼畜)。

 

 「っていうか、花火さんはアルカディア号さんと一戦交える事は無いのかしら(笑)?」

 タチバナ閣下?!

 普段のイメージから、こういった話にはあまり興味が無いのかと思っていたが興味津々なご様子。

 女性らしい一面もお持ちのようで…。

 

 「アルカディア号さん? 何か失礼な事を考えなかったかしら?」

 いえ、とんでもございません!

 ですからホルスターに手を伸ばすのはお止め下さい!

 

 「私が不機嫌になってもあまり気にして下さらないですから。」

 「一戦どころか最低三戦は求められるぞ。」

 花火と俺の声が重なった。

 同時に皆の視線が一斉にこちらを向く。

 それぞれに違や温度差があれどスルーしてくれるようには思えないです、ハイ…。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

やらかした?!

 「なあ…。アルカディアはん、アンタ何の話をしとるんや?」

 ニヤニヤしながら紅蘭大佐がこちらに顔を向けてくる。

 当の花火は両手で顔を覆って真っ赤になってしまった。

 

 「いや、気にするような事ではない。多分…。」

 

 「いやあ、これは気にするなっちゅう方が無理あるちゅーヤツやで(笑)。言うてみ、ん?」

 青葉が憑り付いているのではないかと思うぐらい食い下がってくる紅蘭大佐。

 しかし、マズイな。

 ヘタに答えると、今度は俺と花火との間に亀裂が入りかねない。

 そう思っていたら今度は神崎閣下からまさか爆弾発言が!

 

 「そうですわ。私と花火さんとで大きな違いが無いか確かめなくてはなりませんわ!」

 

 「え?」

 「え?」

 「え?」

 「え?」

 「え?」

 「え?」

 「え?」etc

 

 「あ…。」

 しまったという表情の神崎閣下。

 花火と同じく両手で顔を覆って茹でダコのようになってしまった。

 これ以上は無いほどの清々しい自沈である。

 タチバナ閣下なら何とかしてくれるかも、と合図を送るも視線を逸らされてしまった。

 くっ、自分にも飛び火するのを恐れたか?!

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

只の夫婦喧嘩

 「あの二人が喧嘩?」

 

 「はえー、アルカディアはん、アンタ何も知らんねんなぁ。しょっちゅうやで、しょっちゅう(笑)。」

 先の一件は単なる夫婦喧嘩だっただけで一番盛大に自爆をしたのは俺自身だった。凹む。

 おかけで紅蘭大佐の質問に答える度に隣にいる花火から肩甲骨のあたりに平手が飛んでくる(結構痛い)。

 

 「まあまあ、喧嘩するほど仲が良いって言いますし、ね(笑)?」

 ワイングラスを片手にクスッとするラチェット閣下。

 

 「まったく…。毎回毎回、仲裁に入る私とグリシーヌさんの身にもなってほしいですわ。」

 テーブル上のお摘みに手を伸ばしながらため息をつく神崎閣下。

 どうやら先の機能停止は一時的なモノだったらしく案外早く再起動を果たしたようだ。

 

 「しかし何故、神崎閣下とブルーメール閣下が?」

 

 「軍令部は横須賀第一と第二に隣接しているようなモノだからな。大体、神崎中将か私のどちらかが宥め役に回るのだ。」

 

 「大方、長官が一方的にかみついて大神殿がタジタジになっているだけではないのか? それを喧嘩とは言わんだろう。」

 こちらとしては普段のお二人を見てきた感想を述べただけだったのだが…。

 

 「へえ、まるで見てきたような事を言うのね。まあ、その通りだけど(笑)。」

 タチバナ閣下まで?!

 さらに藤枝少将までが大神さんたら本当に何も言い返せないものね、と笑っていた

 しかし、話によると夫婦喧嘩における長官の迫力はなかなかのモノらしく、大神殿が防戦一方になるのも無理は無いらしい。

 

 「で、今回の原因は一体何なんだ?」

 

 「さあ、でもどうせまた詰まらないことでしょうけれど。」

 桐島中将やエリカ大佐までか。

 どうやら本当に慣れたモノらしい。

 ただ、作戦立案に支障が出ても困るだろうという事で長官をここへ呼び話を聞こうという事になった。

 

 「あー、長官? みんな一鎮のラウンジに集まってるんだけどさ。長官も真宮寺さくらとして来なよ? いやそんな事言わずにさぁ、んじゃ待ってるぜ!」

 随分と強引だがこれぐらいしないと部屋から出てこないのかもしれん。

 

 「長官、来て下さるでしょうか?」

 

 「エリカさんも心配性ね、まあ来ると思うワ。もう愚痴りたくて仕方ないはずよ。」

 ただ、10分ほど待ってこなかったらアルカディア号さんにお願いするワ、と言われてしまった。

 まあ、結果からいえばさほど間を置かずに長官が姿を見せたのだが(笑)。

 

 やって来た長官を見ると寝るだけだったのだろう、完全にスッピンだった。

 その状態を気にしない程、投げやりになってしまっているようだ。

 なるほど、これでは本当に作戦指揮に支障が出るかもしれない。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

原因

 「休みを合わせてくれない?」

 長官からもたらされた喧嘩の原因に神崎閣下のグラスを持った手がピタリと止まった。

 ラチェット閣下もなるほどね、と納得した顔に。

 下を向いているため長官の表情は伺い知れないが、相当ため込んでいるのは間違いない。

 どうしたモノかと思っていると、急に顔を上げて目の前のローストビーフにフォークを何度も何度も突き刺し始めた(怖)。

 

 「あの人ったら、たまに一緒に出掛けてくれたっていいじゃありませんか! どうして君はこの日に休みを入れるのかい、じゃあ僕はこの日にするよ、ってわざわざ別の日にするんですか!」

 「そりゃ分からないではないですよ?! 何かあった時にどちらかがいた方が良いのというのは理解できます! でも聖夜ぐらい一緒にいてくれたって…、うう…。」

 「でもいつか私の想いを分かってくれると思っていたのに! それなのにあの人は全然…。うわああん!」

 なるほど、長官はずっと我慢してこられたという訳か。

 確かに恋人・夫婦にとっては大事な日だ。

 俺も花火や神崎閣下、翔鶴達と過ごせないとなると辛いモノがある。

 

 「これは…。(大神さんに)キツイお仕置きが必要ですね。」

 

 「乙女の心を弄んだ罰です、やっちゃってください!」

 息巻くラチェット少将とエリカ大佐であるが、長官の激白は止まらない。

 

 「お互いの誕生日や聖夜、年末年始ぐらいは一緒に過ごしたい、イチャイチャしたいんです!」

 「有り体にいえば赤ちゃんを授かりたいんですぅっ!」

 お、おおう…。

 何度もフォークを突き立てられた事で目の前にあるローストビーフはイイ感じにほぐれてしまっており最早その面影を残していない。

 このままでは大神殿が『地上の星』ではなく『痴情の星』として女性陣に粛清されてしまいかねない。

 そうなってしまったら、中島みゆきもビックリだろう。

 だが単純に考えれば、言ってくれなきゃわからない(男)、どうしてわかってくれないの(女)?!というカップルの典型的な喧嘩の原因だ。

 後はこれをどうやって皆に説明してやるかだが…。

 




※ようやく投稿することが出来ました。
 次もいつになるか分かりませんが気長にお待ちくださいますようお願いいたします。

※お気に入りも700を超え、総合評価に至っては1000を越えました。
 本当に皆様には感謝です。
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