アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※次回からはアルカディア号対マゾーン艦隊となります。
 彼の留守中に深海棲艦達が大人しくしていてくれれば良いのですが…。


2025年新春中継、北大路提督と側近艦娘の本音トーク(横鎮:青葉)

海軍軍令部講堂

 「さて今日は年末年始特別企画として海軍軍令部主催、柱島第七泊地の北大路提督さんと秘書艦を務めることの多い艦娘さんたちに集まってもらいました。」

 「そしてゲストとして反対側に柱島第七泊地から特別にアルカディア号さんの主要クルーさん達に座ってもらっています!」

 「いつもは聞けないこと言えないことをこの機会に思う存分ぶちまけていただきましょう!」

 「では皆さん、よろしくお願いいたします!」

 

 拍手

 

 「さて、早速ですが多数の質問が来ています。まずは台羽さん、宿毛湾泊地の藤枝少将とは週に一度は必ず逢瀬を楽しんでいるという情報があるのですが本当でしょうか?!

 

宿毛湾第一大休憩室(宿毛第一:大淀)

 「なっ?! 一体誰よ、そんなこと聞いてくるのは!」

 中継を見て真っ赤になる藤枝提督ですが、画面の向こうに怒声が届くはずもありません。

 その画面の向こうでは横須賀第一鎮守府の青葉さんが、で、どうなんですかと食い下がっています。

 

海軍軍令部講堂

 出演者の艦娘たちや提督達からはあらあらとか羨ましいわとか聞こえてくる。

 

 「台羽さん、これはほんとなんでしょうか?」

 

 「あ、はい。本当です。最初はなんかちょっと強引な人だなと思いましたが今では僕のほうが彼女に夢中なんです。」

 さすがは台羽さん、メッチャいい笑顔です。

 

 「ほうほう、では一体どんな所が(笑)?」

 

 「えっと、まずはとにかくお綺麗なところですね。そしてキリっとしたお顔立ちに相応しい意志の強さ、それでいてスタイル抜群、おまけに必ず会ったときは料理をふるまってくれるんです。」

 「それがまた美味しいんですよ、ちゃんと家庭的なところもありますし…、これからも一緒に入れたらなって(笑)。」

 スタジオの艦娘さん達から歓声が上がります。

 

 「おーっと、待ってください。宿毛第一の藤枝提督より直々に無電が来ているようです。」

 「えーっと何々? 皆さん、お聞きの通りです。彼は私に対して責任を取るという宣言をしました。式場や日取りが決まり次第、軍令部を通じて皆さんにお知らせしたいと思いますので楽しみにお待ちください、だそうです!」

 破れかぶれの宣言に今度こそ各鎮守府・泊地・基地・警備府でも黄色い声が上がったという。

 

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 「続いて北大路提督に質問が来ています。ええっとこれはタウイタウイ第二泊地の某百万石さんから。」

 「アルカディア号さんとしばらく会えなかった日が続いた後は、帰ってきたアルカディア号さんとハグをし合ってお互いの成分を補給しあう(匂いを嗅ぎ合う)というのは本当でしょうか?」

 今度は北大路提督が真っ赤になってしまいました。

 まあ、予想の範囲内なんですけどね(笑)。

 

 「どうなんですか、北大路提督!」

 北大路提督が消え入りそうな声でハイ、少しだけですがと呟かれました。

 

 「おーっ、どうやらこれも本当のようです! いや実にお熱いですね~、全艦種正室の翔鶴さんから見てどうなんでしょうか?!」

 顔を覆った北大路提督が翔鶴さんの肩をパンと叩きますが…。

 

 「ええっと…、補給する時間によって今回は何日帰ってこなかったのか分かるんです。」

 

 「何と、お互いの成分を補給し合う時間によってどれだけ留守にしていたかわかるという事ですね! いやぁ、お熱い事です!」

 

 「し、翔鶴だって真っ先に来てもらえるように餌巻きしてるでしょう!」

 もちろん、こんな話にこの青葉が食いつかないはずがありません。

 

 「何なに?なんの話ですかぁ?」

 慌てる翔鶴さんを無視し北大路提督の反航戦が始まったようです。

 イイ感じです(笑)。

 

 「翔鶴ったら、いつもはマットな大人しい目のストッキングなのに彼が帰ってくる時だけパール加工されたのを履くんです! おまけにスカートもいつもより短くして!」

 「あれで何度先に持っていかれか分からないんですから!」

 翔鶴さんも何か言おうとしましたが、提督と艦娘の関係が必要以上にギクシャクないようここは有紀さんに話を聞くことにしましょう。

 

 「有紀さんに、伺います。とんでもない情報が出てきましたが、これも事実でしょうか?」

 

 「ええ、本当よ。キャプテンは足フェチだから。」

 これでまたアルカディア号さん攻略の鍵が一つ明らかになりました。

 なお、当のアルカディア号さんは柱島で宇宙に上がる準備の真っ最中だったそうです。

 

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 「さ、さていきなりホットな?話題となりましたがここで某警備府の戦艦になりたいさんから質問が来ています。」

 「私は常々武蔵さんのような戦艦になりたいと思っていましたが、戦闘開幕時における空母のひき逃げアタックを見ていると空母になったほうがいいのではないかと思い始めました。」

 「そこでこれを機会に戦艦の方々と空母の方々にそれぞれの良い所を聞いてみてはいただけないでしょうか?」

 どう考えても清霜さんからとしか思えませんが、そこは気にせず一番近くにいた正規空母である加賀に聞いてみましょう。

 

 「というわけで加賀さん、空母のセールスポイントをお願いします!」

 

 「そうね、まず私たち空母と戦艦は別の生き物なの。繊細で責任感がある、それが空母ね。食事会の会計もみな私達がやるの。戦艦組に任せたらもう雑過ぎて。」

 スタジオが笑いに包まれます。

 イイ感じに盛り上がってきました。

 

 「なるほど、つまりは雑で脳筋という事ですね。空母の皆さんは発艦にも綿密な計算が必要とされますからねぇ。」

 と、後ろの方から声がしました。

 

 「ちょっと待って。それはお姉さん、聞き捨てならないわね。」

 

 「おっと、陸奥さん、それはどういったことでしょうか?」

 

 「私達が主砲をただ闇雲に撃っているとでも思ってるの? 戦艦組の高い命中率は正確・緻密な計算の賜物なのよ?」

 

 「ソーデース! 陸奥の言うとおりネ!」

 金剛さんをはじめ、あちこちから賛同の声が上がります。

 

 「でもそれって、重巡や軽巡、はては駆逐艦だってやってる事じゃない。」

 瑞鶴さんの一言に、これまたあちこちから賛同の声が上がりました。

 

 「皆さん分かっていませんね。戦艦の主砲は重巡や軽巡とは重くて大きい分、威力が桁違いなんです。それを複数背負ったまま、しかも相手の砲弾と航空機攻撃を避けつつやるんですよ。」

 それに空母にも雑な方は結構いらっしゃると思うのですが、と大和さん。

 

 「ええそうね。特に名前に鶴の付く妹の方に関しては私も同じ意見よ。」

 ムキーとなりながら瑞鶴さんがすかさず反撃に出ます。

 

 「弱い駆逐イ級ばかりを開幕ひき逃げアタックかましてドヤ顔しているグラトニーブルー(暴食の青)に言われたくないわよ!」

 頭に来ましたと弓を取り出す加賀さんですが、瑞鶴さんは臆せずに私と翔鶴姉はちゃんと脅威である戦艦や空母を狙っているんだからと息巻いています。

 

 「それに何なのよ、この間の期間限定海域!」

 いきり立つ瑞鶴に何かあったかしらと、涼しい顔で受け流す加賀さん。

 

 「公正を期すためにここはひとつ北大路提督に聞いてみましょう、一体何があったんですか?」

 マイクを向けると北大路提督はああ…、と遠い目をすると一連を語り始めて下さいました。

 

 「最終海域の最終局面、一航戦と五航戦の開幕ひき逃げ、摩耶とアトランタの対空カット、大和と武蔵のタッチが敵艦隊の旗艦に2回、二番艦に1回決まってこれは行けるという感じだったんです。」

 「お互い壮絶な殴り合いの末にようやくあと一撃で敵旗艦を沈められる、海域クリア、しいてはイベント完遂という所まで来たんです。ここで相手も含めて最後に残った(動ける)のは加賀のみ。誰もが海域突破を確信しました。」

 「ですが、加賀の攻撃はまさかの空振り。それはもう清々しい位スカッと。」

 さらに瑞鶴さんが畳みかけてきました。

 

 「間違いなく提督さんの頭の中に…、ううん、艦隊全体にも”ら~ら~ら~”と小田和正さんの言葉にできないが流れたわね(笑)。」

 

 「提督だけじゃなく、七面鳥みたいなあんたにまで同情されるとは、この私もヤキが廻ったわね。」

 

 「どこかで聞いたようなセリフ(エヴァのアスカ)ですが、結局どうなったんですかぁ?」

 

 「それがみんな真っ白になって再出撃どころではなくなってしまって…。私もショックが大き過ぎて見かねたアルカディア号さんが単艦でケリをつけてくれました。」

 

 「ええ、とてもカッコ良かったわ。さすがは私の想い人、やりました。」

 

 「加賀さんが言わないで下さい!」

 赤城さんの一喝でさすがの加賀さんもシュンとなってしまったようです(笑)。

 

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 「さて、続いての質問です。タウイタウイ第二泊地のお嫁にしたい艦娘ナンバーワンさんからです。そちらの羽黒さんは演習以外でアルカディア号さんに大破させられたことがあるとお聞きしたのですが本当でしょうか?」

 途端に羽黒さんは真っ赤になって俯いてしまいました。

 あとは何を聞いても真っ赤なまま縮こまるだけ。

 これは困りましたねぇ。

 仕方ありません、ここは長姉の妙高さんにお話を伺ってみましょう。

 

 「妙高さん、どうなんでしょうか?」

 

 「はい、本当です。ですが羽黒の名誉のために言っておくとほかにもいらっしゃいます。」

 

 「ほう!」

 

 「日向さん・翔鶴さん・鳳翔さん・高雄さん・大淀さん・神通さんを始め武蔵さんや長門さんまで餌食になっています。」

 この青葉の目がさらに輝きます。

 

 「なになに、何の話ですかぁ?」

 

 「アルカディア号さん、たまに部屋で鍋パしたりクレープパーティーしたりしてくれるんですが…。」

 

 「ほうほう!」

 

 「買い出しに行った時に、あの人に『こうやって買い物をしてると新婚さんみたいだな』と言われて全員大破に追い込まれるんです。」

 再び、スタジオ全体が黄色い歓声に包まれます。

 さらに妙高さんは、北大路提督も犠牲になっていますよねと矛先を向けました。

 

 「はい、私が一番最初に大破しました。新婚さん気分でお買い物、部屋で二人きりでクレープパーティーとそれはもう…。」

 クレープのお味に負けないぐらい二人だけの甘い空間とひとときでした、と頬に両手を当ててクネクネする北大路提督。

 あと翔鶴さんと日向さんも同じく甘い時間を過ごしたはずですと。

 おおっと、これは勝ち組宣言です! さすがは全艦種正室と側室筆頭、そして提督の正室だけありますねぇ。

 

 「ちなみに妙高さん、羽黒さんの時は何だったんですかぁ?」

 

 「私達妙高型はA5ランクのお肉を使った『しゃぶしゃぶ』でしたね。」

 彼は分け隔てなく招待してくれますからと、と平然とした顔。

 客席からは、まさか中居正広風しゃぶしゃぶでは?と聞こえてきましたがさすがにそれは触れないようにしないといけませんね。

 

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横須賀第一鎮守府大食堂(大和)

 「あの…、提督、提督もアルカディア号さんの自室に招かれたことがあるんですか?」

 

 「ええ、一応ね。でも新婚さんだといわれた事は無いわ。次の訪問ではぜひともレコーダーを準備して臨まないと(ギリッ)。」

 

 「ええ…。」

 

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海軍軍令部講堂

 「では最後の質問です。アルカディア号さんの自室にはあの人の世界から持ってきた漫画がたくさんあって多くの方々が訪れているらしいですが、皆さんどんな漫画を読んでいるんでしょうか?」

 

 「はい、主な方ですと武蔵さんは北斗の拳、長門さんは魁男塾、摩耶さんは君に届け、日向さんは火の鳥、祥鳳さんは4コマのフリテンくんです。」

 

 「ほおー、意外と摩耶さん可愛らしいのを読むんですね! 祥鳳さんもなかなか(笑)。」

 

 「一番多いのはワンピースですね(笑)。あと意外といえば鳳翔さんが聖闘士星矢ですし、提督さんの中にも熱心に通い続けておられる方もいらっしゃいますよ。タチバナ閣下はドラゴンボール、桐島閣下は進撃の巨人です。」

 「この間、お風呂の戸を開けたらタチバナ閣下がかめはめ波を撃つポーズをされていてすごく気まずくて(笑)。」

 

 「それでどうなったんでしょうか?」

 

 「一応、私はスペシウム光線派ですからとフォローを入れておきましたが両手で顔を覆ったまま只々忘れてと…。」

 

 「それ全然フォローになってないですよぉ…。」

 でも色々と楽しそうですねぇ。

 また柱島第七泊地の自分に色々と聞いて情報を仕入れておかねば!




※次回はいよいよアルカディア号が宇宙へ上がります。
 果たしてラフレシアのもとにたどり着けるのか?!
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