アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※本日はお休みでしたので頑張ってみました。

 ひょっとしたらもう夕食のメニュー次第では一話分
 頑張るかもしれません。


第29話 会議室編3(アルカディア側3)

 「大淀、会議中よ! 一体、どうしたというの!」

 

 「大変ですっ、哨戒部隊旗艦由良偵察機より緊急入電! 鬼姫級12隻が2部隊に分かれてここ横須賀第一鎮守府と横須賀第二鎮守府を目指して侵攻中ですっ!」

 

 「何ですって!」

 思わず立ち上がる神崎中将と俄かにざわつき始める大会議室。

 

 「成程な、各地の指揮官が一堂に集まる機会を狙ったという訳か。」

 指揮官がいなければその力を半分も発揮できない艦娘達。

 ならば個別に侵攻するよりも、指揮官全員が集まったこの瞬間を最大戦力で狙う。

 考えたものだとは思うが、これはヤツらにもブレーンが現れたかもしれないという事だ。

 長期的に見ればむしろそちらの方が問題かもしれない。

 

 「既に横須賀第二鎮守府からは『金剛(改二)』・『榛名(改二)』・『赤城(改二)』・『大鳳』・『飛龍(改二)』・『瑞鶴(改二)』さん達が迎撃のために出撃しました!」

 さらに大淀が驚くべき事を口にする。

 

 「何を勝手に!」

 あれはパリ花組のグリシーヌ・ブルーメール?!

 

 「待ちなさい、ブルーメール少将。大淀、敵の編成はどうなっているの?」

 会議室を飛び出そうとする彼女を神崎中将が止める。

 

 「はい、ここ横須賀第一鎮守府への侵攻部隊は『戦艦棲姫』・『戦艦水鬼』・『空母棲鬼』・『空母水鬼』・『重巡棲姫』・『駆逐水鬼』、横須賀第二鎮守府への侵攻部隊は『戦艦棲姫』・『戦艦水鬼』・『空母水鬼』・『軽巡棲鬼』・『潜水新棲姫』・『潜水棲姫』です!」

 

 「そんな!」

 ブルーメール少将の顔が歪む。

 無理もない、横須賀第二鎮守府の出撃メンバーに潜水艦への攻撃手段を持った艦種が一つも無いからだ。

 

 まさか敵の艦種が分からないまま出撃したとでもいうのか?

 出来るだけここに敵艦隊を近付けないようにとする意図なのかは知らないが良い考えとはいえない、むしろ不味い。

 メンバーが翔鶴と瑞鶴ではなく飛龍と瑞鶴のは幸運艦だからだろうが、その考え方は一番危険である。

 潜水ソ級やカ級ならまだしも相手は姫級の潜水艦二隻、運だけでどうこうなる相手ではない。

 更に当たり所が悪ければ大和型や装甲空母であろうとも一撃大破は十分にあり得る。

 嫌な予感がする、外れてくれれば良いのだが…。

 

 ブルーメール少将が大急ぎで無線機に飛びつくが…。

 どうやら無線が通じないみたいだ。

 

 「しっかりなさい! 指揮官がそんな事でどうするの?! こうなったらあの子達を信じるしかないでしょう!」

 

 「沈むっ、沈むうっ! あの子達が、沈んで…、イヤアアアアッ!」

 へたり込んでしまったブルーメール少将に神崎中将がゲキと飛ばすが配下の艦娘を失うかもしれない恐怖からか錯乱状態に近い。

 

 「ブルーメール少将とやら。気持ちはわかるが、貴様の指揮する第二鎮守府にはまだ大勢の艦娘達がいるのだぞ。」

 ブルーメール少将が顔を上げてこちらを見る。

 

 「俺の予想ではあるが『五十鈴』・『由良』・『皐月』の三人を中心に救出艦隊を編成して少将閣下の出撃命令を待っているはずだ。それなのに指揮官がみっともない姿を見せてはいられまい。事態も好転はしないぞ。」

 グリシーヌの肩に手を置く。

 一瞬、動きを止めた彼女は次の瞬間、この貴族令嬢である私に気易く触るな、とばかりに真っ赤になってしまった。

 まさに怒髪天を衝くというヤツである。

 ブルーメール少将がこちらを突き飛ばすように離れる。

 女性のコチラに対する反応というのは一向に好転する気配が無い、凹むわ…。

 だが、立ち上がった彼女の目には力が宿っていたので良しとしよう(泣)。

 

 彼女が第二鎮守府に内線を入れると本当に『五十鈴(改二)』・『由良(改二)』・『皐月(改二)』・『鈴谷(改二)』・『熊野(改二)』・『龍驤(改二)』が待機していたとの事。

 マジかよ?!

 

 隣にいる北大路提督がクスンと鼻を鳴らした。

 親友のグリシーヌに俺が気易く手を触れてしまったことに対して彼女に申し訳ないと思っているのだろう。

 スイマセン、もう二度としませんのでそこまで思い詰めないで下さい、マジ反省してます。

 

 「大淀、『武蔵(改二)』・『大和』・『赤城(改二)』・『大鳳』・『翔鶴(改二)』・『瑞鶴(改二)』を至急ブンカーに! 大和型にはタービンを忘れずに装備させて!」

 大淀に的確な指示を出してブンカーに走っていく神崎中将。

 一方、ブンカーには名前を呼ばれた六名が既に出撃準備を終えて整列していた。

 以心伝心、神崎中将は配下の艦娘達と理想的な関係が出来上がっているようだ。

 

 「武蔵(改二)以下5名、出撃準備完了だ。いつでも出れるぞ。」

 

 「ごめんなさい、かなり厳しい戦いにあなた達を出す破目になってしまったわ。恨んでくれても構わないのよ。」

 

 「なに話は聞いている。指揮官が集まった所を最大戦力を以て叩く。フッ、連中も考えたものだ。」

 藤枝中将閣下よ、貴殿の配下の艦娘達はこのような事を言ってくれるのか?

 

 「まだ敵の第一艦隊と第二艦隊はそれほど離れてはいるまい。最大戦速で飛ばせば第二鎮守府の連中と共闘できる。今は撃退ではなく少しでも生存確率を上げる事を考えろ。」

 先と同様、口から出任せのアドバイスであるが、全くの的外れではなかったらしく神崎中将と出撃メンバーが大きく頷いてくれた。

 

 敬礼で出撃メンバーを見送った後、12股男の提案でここの大会議室を作戦本部とする事になった。

 戻ろうとした時、柱の陰で何か小さな鯨のようなモノがチラと見えた。

 よく見ると各柱にそれは付いておりコチラを窺っているように見える。

 隣にいた翔鶴に何かいると伝えると彼女の目が見開かれた。

 

 「あれは! 駆逐イ級?!」

 同時に爆発音がブンカー内に響き渡った。

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