アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※いつの間にか、お気に入りの数が280を超えてしまいました。
 本当にありがたい事です。
 毎日、見間違いでないかチェックしてしまいます(笑)。

 また興味を持っていただけるように頑張っていきたいと思いますので
 よろしくお願いいたします。


※イベント、現在はE‐4輸送第二ゲージです。
 諸兄氏はもう後段作戦に入られましたでしょうか?


第43話 帰投編2‐1(艦娘側:二鎮熊野)

 や、大和さん?

 貴女、一体何をなさっているのかしら?!

 

 あまりの事にアルカディア号さんも動きが止まっていらしてよ?!

 全員雷に打たれたように固まっていた中、次に行動を起こしたのは榛名さんでした。

 

 「申し訳ありません。そういえばまだきちんとお礼を言ってませんでした。アルカディア号さん、この度は助けて頂いて本当にありがとうございました。」

 「一度は捨てたこの命、榛名、アルカディア号さんのために捧げます!」

 そう言って彼女もまたアルカディア号さんの腕を取りましたわ。

 

 「そうだよ、そんな大事なこと忘れてたなんて。アルカディアさん、助けてくれて本当にありがとね。」

 一鎮の瑞鶴さんも後ろからアルカディア号さんに抱き着きましたわ。

 しかも最後に耳元で『私、一生忘れないから』と耳元でボソッと。

 全く何ですの、あの人たちは!

 淑女としての振る舞いがなっていませんわ!

 

 そこからはもう止まりません。

 金剛さん、瑞鶴さん(二鎮)、赤城さん(一鎮)、翔鶴さん、大鳳さん(一鎮)、由良さん、鈴谷、赤城さん(二鎮)と次々にアルカディア号さんの下に集まっていきます。

 

 『ア ル カ デ ィ ア 号 さ ん ?』

 先程の水弧とやらに負けない北大路提督の底冷えする声が武蔵さんの無線機から!

 

 『神 崎 先 輩 も グ リ シ ー ヌ も 部 下 の 無 事 の 帰 投 を 待 っ て い ら っ し ゃ る の で す よ ?』

 『出 来 る だ け 早 く お 戻 り く だ さ い ね っ(ガシャン!)!』

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 その後、何故か(恐怖)直ぐに曳航速度は時速60㎞と決まりましたわ。

 それから帰投途中でアルカディアさんが教えて下さったお話の内容は到底、信じられないものばかり。

 宇宙海賊の乗船する宇宙海賊船という宇宙戦闘艦である、マゾーンと呼ばれる外宇宙生命体と戦っていた、今から約960年後の未来から来た等々。

 でも何より先程の戦闘内容が彼の話が事実であることを物語っていますわ。

 あの兵装というか艤装はどう考えても現代の技術ではあり得ませんもの。

 本来なら内湾に入った時点で私達は二鎮へと向かうのですが、ブルーメール提督が一鎮にいらっしゃるという事もあり、そのまま一鎮のブンカーへと向かっていますわ。

 あら、一鎮のブンカーですがポッカリと穴が開いていますわね。

 どうやら閉じ込められていた提督の方々は無事救出されたようで良かったですわ。

 

 一鎮の神崎提督が無線でスロープがある埠頭奥に着岸するよう指示を出されました。

 全員がハーネスを外している間にアルカディア号さんは神崎中将やブルーメール少将ではなく、真っ先に柱島第七泊地の北大路提督の元へ帰投報告を行われましたわ。

 

「柱島第七泊地指令『北大路花火大佐殿』、宇宙海賊船アルカディア号、全任務完了により帰投した。」

 剣を前に構え踵を合わせた海賊式敬礼が素敵ですわ。

 

 「はい、お帰りなさい。私のワガママを聞いて頂き、本当にありがとうございました。本当に誰一人として欠けること無く連れ帰って頂けたのですね。」

 

 「外ならぬ花火の頼みだ、当然だろう。野良艦息でいた所に帰る所を与えてくれた礼は忘れんさ。」

 アルカディア号さんが北大路提督の頭と髪をそっと撫でていますわ。

 おかげで北大路提督が蕩けていらっしゃいますわ。

 なんて羨ましい、この熊野にも同じようにして頂いて構いませんのよ?

 

 「もう、アルカディアさん、私も心配していたんですからね?」

 柱島第七泊地の翔鶴さんが頬を膨らませていますわ。

 ふふ、随分と可愛らしい光景ですわね(笑)。

 

 「それは済まなかった。清楚系の代表艦娘である翔鶴のような美人にそう言ってもらえるとは望外の喜びだ。それが本当ならこれからも翔鶴が待っていてくれる限り、俺は帰ってくる事を約束しよう。」

 

 「ハイ!」

 何でしょう、あのエリアだけ空間がピンクになっていますわ。

 でもウチの青葉によるとアルカディア号さんは未だフリーのはず。

 ウチ(横須賀一鎮)の青葉は青葉の中でも№1の情報収集力ですから間違いはありませんわ。

 

 「提督…。」

 一鎮の武蔵さんがおずおずと神崎中将の前に立ちます。

 

 「お帰りなさい。よく帰ってきてくれました。」

 そう言うと神崎中将はそっと目尻を拭われました。

 一鎮の皆さんが一斉に神崎中将の下へ集まります。

 さあ鈴谷、いえ皆さん、私達もブルーメール提督に帰投報告を致しましょう。

 

 「第一艦隊『金剛・榛名・赤城・大鳳・飛龍・瑞鶴』以上6名、帰投、シマシタ…。」

 

 「第二艦隊『五十鈴・由良・皐月・龍驤・鈴谷・熊野』以上6名、帰投です!」

 

 「…。」

 ですが、ブルーメール提督は腕を組んで黙ったままです。

 

 「あの、テイトク…。」

 

 「…。」

 

 「ゴ、ゴメンナサイ、デス…。」

 金剛さん恐る恐るブルーメール提督に謝ります。

 

 「提督さん、あの…。本当に申し訳ありませんっ!」

 金剛さんと今の瑞鶴さんに続いて全員で謝りますが…。

 

 「…。」

 それでも提督は何も仰って下さりません。

 マズいですわ。これは相当、頭に来ておられますわね。

 

 「どうして撤退してくれなかった?」

 ブルーメール提督の第一声はそれでしたわ。

 

 「戦線を下げる訳にはいかないと思って…。下げてしまえば鎮守府ごと陥落の危険があったし、提督の身にも危険が…。」

 

 「ふう…。」

 瑞鶴さんが返答するとブルーメール提督が大きく息をつきましたわ。

 

 「よく誰も沈まずに帰ってきて…、ありがとう。帰ってきてくれて本当に、本当に…、ううっ。」

 あのいつも厳しい貴族然とした提督が両手で第一艦隊のメンバーを抱き寄せると人目も憚らず泣き始めましたわ。

 

 「テイトクー!」

 金剛さんの涙腺も崩壊してしまったようですわ。

 他にも榛名さんや瑞鶴さんが次々と提督に飛びついていきます。

 かくいう私も気が付けば提督に顔を埋めていましたわ。

 この熊野、いえ全員が二度とこの素晴らしい指揮官を泣かせないと誓った瞬間ですわ。

 そしてこの日から、わが横須賀第二鎮守府に後々まで伝わる事となった有名なモットー『御旗(グリシーヌ・ブルーメール提督)の下に!』が出来たのでしてよ?

 

 ブルーメール提督は恥ずかしいから止めろと本気で仰っていますが、今のところそれは虚しい願いのようですわね。

 今では神崎中将やエリカ大佐、果ては演習で訪れた他提督さんからも『御旗』少将や閣下と揶揄われる始末。

 その度に少々、短気なブルーメール提督は相手を追い掛け回していますわ(笑)。

 

 いずれにしろ、これもアルカディア号さんのお陰ですわね。

 宇宙海賊キャプテン・ハーロックが乗船、『宇宙海賊船アルカディア号』そのセカンドシップ。

 その名前と存在は横須賀第二鎮守府の艦娘達の間で憧れとなりましてよ。

 

 そして特定の艦娘達が連日のように彼を引き抜いて下さいと執務室に訪れブルーメール提督を困らせる事になったのはまた別のお話ですわ。

 え、私?

 私は某高速巡洋戦艦の一番艦や三番艦、あるいは某大食い空母や装甲空母達とは違いましてよ?

 ええ、違うんですわ。方法が、ね(黒笑)。

 




※ついに二鎮にも何かが燻り始めました。
 グリシーヌは花火の親友なので、いくら引き抜きをお願いされてもそりゃ
 無理ですよね?

 無理と言いつつ、偶に執務室には『ゼクシィ』とか『素敵な奥さん』とかいう
 冊子(察し?)が置いてあるんだとか(笑)。

※そういえば火災って、燻っている時間が長ければ長いほど大火事になる
 らしいですよ。
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