アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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人物位置関係

 翔鶴 大神 真宮寺 藤枝中将
 花火        細川       アルカディア号 神崎 一鎮出撃メンバー
                   藤枝少将 グリシーヌ 二鎮出撃メンバー


第46話 帰投編3(艦娘側:北大路花火4)

 「素晴らしい、アルカディア君! 君は英雄だ!」

 手を叩きながら細川大将がアルカディア号さんの横にやって来ました。

 どうしたというのでしょう、先程とは全く違う態度です。

 

 「む、細川大将殿。一体、どうされたのか?」

 

 「大将殿は貴殿を救国の英雄だと仰られているのだよ。」

 藤枝中将が怪訝そうな顔をするアルカディア号さんにそう伝えました。

 嫌な予感がしますね。隣にいる翔鶴と目配せをして最悪の事態に備えます。

 

 「今後はその力をぜひ帝都防衛に! いやその力は帝都防衛にこそ発揮されるべきであろう!」

 やっぱりです!

 自分達が朝方に何と言っていたのか忘れたのでしょうか?

 

 「どういう事…、でしょうか?」

 自分でも相当震え声だったのが分かりますが、何とか言い切る事が出来ました。

 手に嫌な汗が次から次へと滲み出てきます。

 いえ、手だけではなく足もですね。

 靴の中でストッキングが足裏にべったりと張り付いているのが分かります。

 

 「決まっているだろう、こいつを貰っていくという事だ。」

 予想していた通りですね。

 ですが最悪でもあります。

 改めて聞くと心臓が止まりそうです。

 未だ私はアルカディア号さんを自身の(検閲により削除)に迎え入れていないのですよ?!

 それなのに渡してなるものですか!

 

 「そんな、横暴過ぎます! それに彼は軍属では無いと説明したではありませんか! それなのに転属命令だなんて!」

 

 「なるほど、確かにそうかもしれんな。」

 

 「だったら!」

 翔鶴も声を上げます。

 

 「だがこれは彼に対しての命令ではない。貴様の主に対しての命令だ。上官命令である以上、北大路大佐には従ってもらおうか(笑)。」

 全く人の話を聞かない方ですね。

 私に命じたところで彼には従う必要が無いというのに。

 

 「なに簡単な事だ。北大路大佐はアルカディア殿に何も命令する必要は無い。ただ一言、『柱島第七泊地では貴殿の身柄を預かる事が出来なくなった』といえば良いのだからな。」

 何ですって?!

 確かに私は細川大将の命を受け、アルカディア号さんには何も命令しない形ですが…。

 だからってそんなやり方が許されて良い訳がありません!

 

 「…、です。」

 

 「何?」

 

 「イヤですっ! 真宮寺大将や神崎中将、グリシーヌといった方ならともかく、艦娘を消耗品のように考えていらっしゃる貴方のもとになんて絶対にやれません!」

 自分が気に入ったなら人の恋人でも平気で取り上げる、どれだけ人の道を外れた方なんでしょうか。

 え? あ、いえ…。まだ、予定なんですけど(ぽっ)。

 

 「では、本日現時刻を以って北大路花火大佐殿、貴様は戦死だ。」

 何と、細川大将はそう言って私に銃を向けて来たのです!

 

 「いい加減にしないか!」

 大神さん!

 ついに見かねたのでしょう、今度は大神元帥が細川大将に銃を向けてくれました。

 

 「細川大将、すぐに銃を降ろすんだ!」

 聞いた事も無い低い声で大神元帥が命じます。

 

 「あなたは甘過ぎるのですよ。それこそ元帥、いえ将官としても失格な位にね。」

 が、今度は藤枝中将が真宮寺大将の側頭部に銃を?!

 

 「藤枝中将、あなた…。」

 真宮寺大将が横目で藤枝中将を睨み付けます。

 

 「姉上、それに細川大将殿! あなた方は自分が何をしているのか分かっておられるのか?!」

 

 「フン、かえでか。私に意見するとは随分と偉くなったものだ。だがな、姉より優れた妹など存在しないのだよ!」

 藤枝中将、もう貴女には妹である『かえで』さんの声も届かないのですか…。

 

 「軍にクーデターは付き物だしな。さて大神元(もと)元帥殿、夫婦別姓とはいえ最愛の人の頭に穴を開けたくなかったらその銃を降ろしてもらおう(笑)。」

 細川大将、あなたという人は一体どこまで!

 

 「細川大将殿。帝都防衛なら柱島第七泊地にいても十分可能だ。幌筵泊地やラバウル、タウイタウイ泊地であっても瞬時に急行可能だ。」

 アルカディア号さん!

 

 「分かっていないな。貴様の任は帝都防衛だけではない。私の剣としても役立ってもらう必要があるのだ。」

 「これを切っ掛けに海軍はおろか陸軍をも掌握し新たな政権を造るのだよ(笑)。」

 

 「く、狂ってる…。」

 そう漏らした私の右足を銃弾が掠めました。

 

 「あぐっ!」

 足に力が入りません。痛いというより熱い!

 

 「提督!」

 

 「北大路君!」

 

 「花火っ!」

 翔鶴や大神元帥、グリシーヌが駆け寄ろうとしますが、次は掠めるだけでは済まないでしょう。

 

 柱島第七泊地の皆、ごめんなさい。

 私ではもう…。

 アルカディア号さんを守ることが出来ず指揮官としては失格です。

 アルカディア号さんは私達を助けるため、間違いなく帝都防衛の任に付くでしょう。

 何もできない自分か情けなく悔しい…。

 涙でもう彼が見えません。

 

 「返して、返してよ…。」

 一歩一歩、細川大将のところへ歩いて行くアルカディア号さん。

 ストッキングが破れて血がにじむ私の足にハンカチを当てる翔鶴が懇願します。

 

 「そうだ、そのまま私の所へ来い。」

 前を向いて銃を構える細川大将と藤枝中将の後ろにアルカディア号さんが立ちました。

 




※イベント、丙なのに難易度高い気がします。
 うちにもアルカディア号、来てくれないかな…。

※素晴らしい、アルカディア君! 君は英雄だ!
 これを言うと、床に穴が開いて落下してしまう可能性があります。
 特に特務の青二才にむかって言う際には注意しましょう。
※姉より優れた妹など存在しない
 ジャギ様による至高のお言葉。
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