アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※救助した名取・潮・電の三名が目を覚ましたようです。


第63話 遠征艦隊2(艦娘側:有紀螢)

 「ひどいきずあとです…。」

 死んだように眠る軽巡艦娘と駆逐艦娘の三名。

 彼女達を最初に見た時は余りの酷さに声も出なかったわ。

 今はデスシャドウ島にいるので通常の姿でもイイのだけれど、彼女達が目覚めた時に怖がらせないよう一応妖精の姿です。

 

 (それにしてもすいじゃくがひどいです。ぎそうもぼろぼろでおそらくまともなほきゅうもしょくじもないのでしょう。)

 所属票を確認するとカルチェラ少佐が率いるタウイタウイ第二泊地の所属の艦娘達であることが判明。

 ヤッタラン副長ったら、ワイ、ちょっとソコについて調べてみるわと部屋に籠った切り…。

 ここまで部屋から出てこないなんて、これはかなり何かあるのね。

 

 「うーん。」

 あ、山の駆逐艦が意識を取り戻したみたい。

 そしてそのまま、丘の駆逐艦を起こしに掛かります。

 え?

 山とか丘とか何を言ってるんだ、ですって?

 まあ、体の一部を指した比喩表現よ。

 もっと詳しい説明を、ですって?

 これ以上はセクハラになっちゃうわ、気を付けてね(ニッコリ)。

 

 「ここは何処? 陸奥さん・翔鶴さん・羽黒さん達は?」

 

 「分からないのです、電も目覚めた所なのです。」

 

 「名取さん、起きて下さい。ここ何処ですか?」

 

 「ふぇ…。潮ちゃん? みんなドコ、ドコ行ったの? ふぇーん…。」

 名取さんと呼ばれた軽巡艦娘はベソをかき始めてしまいました。

 

 「きがついたですか?」

 彼女達に声を掛けます。

 

 「誰なのです? 貴女のような妖精さんは見た事が無いのです。」

 

 「ここは何処ですか? 陸奥さん・翔鶴さん・羽黒さん達はどうされたのでしょうか…。」

 山の駆逐艦、潮さんが大型艦の三名について尋ねてきました。

 

 「わたしは『ゆうきけい』。あるかでぃあごうのくるーようせいです。」

 「のこりのさんにんもだいじょうぶ。おおきなべっどにねかせています。」

 「ですがそんしょう、ひろうともひどく、いまだめざめてないです。」

 

 「アルカディア号?」

 

 「はい、なとりさんはきいたことがないです?」

 

 「ごめんなさい…。」

 

 「そうですか。いまはとにかくきずをいやすです。」

 肩を斜め45度に落としてがっくり具合を演出ね(笑)。

 

 「え、傷を癒すって?」

 潮さんが不思議そうな顔をしているわ。

 

 「にゅうきょです。というか、このけいたいはふべんです。つうじょうのじょうたいにもどるです。」

 ポンと音を立てて『ゆうきけい』妖精から皆が知っている有紀螢になると三人の目がまんまるになっちゃった。

 

 「うふふ、どう? 私達、アルカディア号のクルー妖精は人型の形態も取れるの。驚いた?(笑)。」

 

 「こ、こんなのって…。」

 

 「す、凄いのです。」

 

 「ほぇー…。」

 ふふ、三人ともビックリしてるわ。

 でもとにかく今は入渠ね。

 

 「実は私も昨日、お風呂に入り損ねたの。だから一緒に入るわね。さ、付いてらっしゃい。」

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 「あー、アルカディア号は海賊船なの。ま、正確には宇宙海賊船ね。」

 

 「「「宇宙海賊船(なのです)?!」」」

 アルカディア号について聞かされた三人が驚いているわ(笑)。

 

 「私がこんな時間にお風呂に入っている事からわかるようにアルカディア号は海賊船だけあって規律はかなり緩めよ。キャプテンはアルカディア号は自分たちの家なんだから家でまでかしこまる必要な無い、やるべき時に動ければそれでいい、っていう考えの人だから。」

 あっけにとられる三人を残して湯船から上がる。

 

 「着替えは置いておくわ。また後で部屋に迎えに行くから待っててね。」

 上がり場で体を拭きながら考えたんだけど…。

 キャプテンは仲間を傷付けるヤツを決して許しはしないわ。

 それに私も結構腹が立っているの。

 カルチェラ少佐とやら、覚悟しておきなさい。

 




※あの有紀さんが怒りを覚える程の彼女達の生傷。
 原作のカルチェラ・タンは宝石大好きの蛇怪人でコクリコの心を弄んだ中々の外道ぶりでしたが、こちらでもそれに負けず劣らずの活躍をと思っています(笑)。
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