アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※待遇の差に戸惑う艦娘さん達。
 超絶ブラック企業からホワイト企業に転職したらこんな感じなんでしょうか?


第65話 遠征艦隊4(艦娘側:タウイタウイ羽黒1)

 「それからキャプテンが貴女達の事を心配していたわ。」

 螢さんが私達の方に向き直りました。

 

 「キャプテン?」

 

 「ええ、この人工島の持ち主でその方も一応『かんむす』、気を失った貴女達をここまで運んでくれた船でもあるわね。」

 螢さんがキャプテンという事は彼女が乗り組んでいる船になるのでしょうけれど…。

 

 「艦娘が島一つを持ってるって…、本当なの?」

 陸奥さんが半信半疑ですが、私も翔鶴さんも同じです。

 

 「提督、先の三人を含めこの六名は間違いなく恒常的な虐待を受けていると思われます。」

 

 「ええ、提督である私に対して異常に怯えていました。羽黒さんの様子から虐待は姉妹艦まで及ぶとみて間違いないでしょう。到底、許される事ではありません。」

 螢さんと北大路提督さんの話す内容が理解できません。

 いえ、内容は分かりますが私達のためにというのが理解できないのです。

 何より私達に関わっても何も良い事なんてありません。

 なのに保護までして頂けるなんてどういうおつもりなんでしょうか…。

 

 「取り敢えず全員入渠して下さい、これは命令です(ニッコリ)。その後は着替えを用意しますので、それに着替えて食堂へいらして下さい。」

 北大路提督さんは私達が遠慮すると踏んでのでしょう、入渠を命令という形にして下さいました。

 

 「本当にいいんですか…。」

 困惑する翔鶴さん。

 

 「どうしてそこまでしてくれるの? 私達に関わっても何も良い事なんて無いのよ?」

 

 「理由ですか? 貴女達はこの国とこの国の人々を守るために命を懸けてくれている、それで十分でしょう?」

 陸奥さんも私と同じ事を思ったのでしょう。

 ここでも北大路提督さんから帰って来た答えは私達には想像もつかないものでした。

 いえ、想像というか理解の範疇を超えていたという方が正しいでしょうか。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「あの人達は一体何なのかしら…。」

 

 「思い切って助けを求めてみてはどうでしょうか?」

 

 「無駄よ。翔鶴、貴女だって知ってるでしょ。今まで沢山の監査官や軍警の連中がやって来たけれどみんなあの不思議な催眠?幻術?にやられたわ。」

 私が髪を洗っている間に陸奥さんと翔鶴さんが助けを求めるべきかどうかを話し合っていました。

 それにしてもシャンプーなんて久しぶりです。

 タウイタウイ第二泊地では、演習に出る艦が前日に許可されるだけでしたから。

 ボロボロの状態では怪しまれると踏んだカルチェラ提督の姑息な考えですが、それでもキレイになれる事から演習メンバーに入ると羨ましがられたものです。

 でも、このシャンプー何か変わったシャンプーです。

 爽快感が凄いんです。香りもタウイタウイ第二泊地にあるフワッとしたものではなく、スッと鼻に抜ける感じです。

 ショートヘアの陸奥さんはそれ程でも無かったようですが、ロングヘアの翔鶴さんは頭が寒いと二人で笑っていました。

 ここは笑うことが出来る場所…、みたいです。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 「わあ!」

 

 「奇麗…。」

 

 「いいのかしら…。」

 素敵なお風呂にも驚きましたが用意されていた着替えにもまた驚きです。

 私には薄い黄色のノースリーブワンピースに素足が映える白いサンダル。

 翔鶴さんはピンクのツーピース、足元は同じくピンクのパンプス。

 陸奥さんは白いワンピースに白いパンプス。

 さらに肌色のストッキングでお二人とも足元がより上品な感じです。

 

 食堂では名取さん・潮さん・電さんが席に座っていました。

 お互いの無事をひとしきり喜んだ後、私達も席に着きます。

 それと同時にドアが開いて人が入ってきました。

 

 「あら、台羽君。あなただけなの?」

 ふぇ? 台羽君?

 螢さん…、(くん)っていう事はその…。

 え?! ええええええ!

 




※艦娘さん達はトニックシャンプー初体験だったようです(笑)。
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