アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※2020年04月17日 誤字修正


第7話 出会い2(アルカディア側)

 ギギギ、と潤滑油の切れた機械のような音を立てて振り返る。

 完全硬直している日向(でもかわいい)、口が半開きのビッグ7に『はちゅね(初音)』目の大和、ひざが笑っている霧島。

 武蔵さんに至っては物凄い目でこちらに視線を向けている始末。

 

 間違いない、長門さんが危惧するように自分たちまで沈められるのでは?と考えているのだ。

 しまった、ヒーロー気取りが過ぎたか?!

 艦娘お友達作戦もC敗北どころかD敗北、何事も過ぎたるはというヤツだ。

 

 これはマズイ。

 まずは怖くなんかないんだよ~♪という事を示すためにまず足部艤装が大破して身動きが取れなくなっている翔鶴さんに手を伸ばす。

 

 「どうだ、立てるか?」

 コクコクと首を振るだけで恐怖のあまり声が出せていない。

 

 「そっちもかなり手酷くやられてるな。航行は可能か?」

 藁にもすがる思いで足柄さんに手を伸ばしたその時…。

 

 「や、やっぱりぃー! お、男(の人)だぁー!」

 全員が絶叫した。

 

 何ですかアナタたち、映画館じゃあるまいしサラウンドで叫ぶんじゃありません。

 そういえばあの駄女神、男性の存在が珍しい世界とか何とか言ってたな。

 それにしてもそこまで驚く事か?

 ああ、そうか艦娘でなはく艦息という事に驚いているのか。

 

 あ、妙高さんが足柄さんを抱きしめて泣き始めた。

 加賀さんも瑞鶴とプロレスを始めたかと思ったら瑞鶴のスカートに縋り付いて泣き始めるし、一体この人達何なんだ?

 もう違う泊地の艦娘を探した方がいい気がしてきたわ。

 

 あっ!

 加賀さんが縋り付いたせいで瑞鶴のスカートがァ!

 

 おおっと、これは!

 瑞鶴の生パンツでありましょうか!

 カラーはオレンジ、薄いオレンジであります!

 更にはセンター上部には小さなピンクのリボン、オシャレですがややくたびれ気味なこのショーツは最終海域攻略であっても幸運艦の自分は被弾しないという自信でありましょうか!

 はたまたこの深海棲艦が跋扈する大海原、下着にまで気を使っていられないといった彼女の哲学なのか、いずれにしてもラッキースケベには変わりがないのであります!

 頭の中で何か(古舘伊知郎氏)が…。

 

 さすがの瑞鶴も悲鳴を上げるが彼女のスカートに顔を埋めている加賀さんは気が付かない。

 加賀さん、グッジョブ!

 欲を言えばショーツごとズルッといって欲しかった。

 このアルカディア号が瑞鶴のアルカディア(理想郷)とコンニチワできれば120点満点、1ケ月半はあなたの奴隷としてお仕えさせていただきましたのに…。

 え?

 瑞鶴のアルカディア(理想郷)?

 うーん、そりゃあれですよ、男なら誰でも捕らわれてしまうであろう女が持つバミューダトライアングルです。

 ここにハマったは(おとこ)は決して抜け出す事はできないという恐ろしい魔の三角地帯。

 

 

 そういえばなんで皆さん意外そうな目を瑞鶴に向けてるんですかね?

 そりゃ彼女だって痴女じゃないんだからショーツぐらい履いていたっておかしくないだろ。

 まさかと思うけど、この艦隊の連中は履いていないのが普通なのか?!

 よし、他所の泊地の艦娘を探すのはもう少し後にしよう(キリッ!)。

 

 「ちょ加賀さん! わかった、わかったから止めて! お願いだから手を放してぇ!」

 半ベソな瑞鶴、いえたった今、この瞬間から瑞鶴様と呼ばせていただきます。

 その瑞鶴様に心の中で両手を合わせる。

 なにしろこの年までこういった事には縁がなかったのだから…、仕方ない、です、うん。

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