アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※北大路提督はどうやら台羽君と同じように幻影を見せられているみたいですが…。


第72話 タウイタウイ3(艦娘側:タウイタウイ響)

 「提督! どうしたの、しっかりして!」

 足柄さんが北大路司令官を揺するも反応が無いようだね。

 

 「ヒッヒッヒッ、無駄さ。この子はもう私の作り出した世界に居るんだからねぇ。ほら手伝ってやろうじゃないか(笑)。」

 カルチェラ指令は不気味に笑うと手を伸ばして北大路司令官のブラウスのボタンを外し始めた。

 

 「んっ…。」

 北大路司令官は顔を赤らめて横を向くだけで一切の抵抗はしない。

 ダメだね、あれはもう完全に捕らわれてしまっている状態だ。

 

 「貴様、北大路提督に何をする?!」

 向こうの長門さんがカルチェラ指令に飛び掛かった。

 

 「ヒヒッ、無駄さね。彼女を見てみな。さ、次はスカートだよ。」

 いつの間にかブラウスも床に落ちてしまっている。

 

 「あなた、北大路提督に何をしたのよ?!」

 向こうの足柄さんが睨み付けて来てもカルチェラ指令の陰湿な暴走は止まらない。

 だから言ったじゃないか。

 こうなる前に君達は出て行くべきだったんだよ。

 

 「聞こえなかったのかい?! さ、スカートも脱ぐんだ!」

 モジモジする北大路司令官にカルチェラ指令がピシャリと言い放った。

 

 「はい…。」

 

 「足柄、北大路提督を止めるんだ!」

 カルチェラ指令を押さえ付けながら長門さんが叫ぶ。

 

 「ダメ、間に合わない!」

 止めようとした足柄さんをあざ笑うかのように北大路司令官のスカートが床に落ちた。

 

 「ヒッヒッ、いい眺めじゃないか。」

 ブラ・ショーツ・パンティストッキングだけになった北大路司令官をみて舌なめずりをするカルチェラ指令。

 どうしてあの人は平気でこんなことを思い付くんだろう?

 感心するよ全く。

 

 「さて、お次は素足になってもらおうかねぇ。子爵令嬢様にとって素足を晒すというのはどういう感覚なんだろうねぇ(笑)。」

 

 「いい加減にして下さい! こんなことをしてタダで済むとでも?」

 向こうの青葉さんも本気で憤っているね。

 更にこんなものを撮影しているウチの青葉さんにもその怒りは向けられているみたいだ。

 ウチの青葉さんは向こうの青葉さんの視線に耐えきれず下を向いてしまった。

 

 「思っているさ。これをバラ撒けば間違いなく自死を選んでくれるからねぇ、ヒヒッ。」

 勝ち誇った顔のカルチェラ指令。

 でも私はウチの青葉さんが下を向いた時、一時停止を押したのを見たんだ。

 良くやった青葉さん。これなら撮影中を示す赤いランプを消さずに済む。

 カルチェラ指令が気付いた様子も無いみたいだ。

 

 「卑怯者!」

 足柄さんがカルチェラ指令に飛び掛かった。

 

 「提督、許せ!」

 

 「あ、かっ!」

 はからずしも足柄さんと役目を交代する事になった長門さんが北大路司令官を締め落とした。

 

 「提督?! 長門、貴女!」

 

 「いや、よくやってくれたわ。提督は気を失っただけよ、心配はいらないわ。」

 焦る加賀さんに足柄さんが説明する。

 

 「ちっ! 邪魔するってのかい?!」

 カルチェラ指令が舌打ちする。

 

 「もう止めなさい! こんな事をしたって何もならないわ!」

 ダメだよ加賀さん、ウチの司令官にはそんな言葉は届かないさ。

 でもそれでも黙っている訳にはいかないのも事実だね。

 

 「司令官、向こうの加賀さんの言う通りだ。それに向こうの青葉さんもこの一連を撮っているんだよ。それを抑えられている限り貴女に勝ち目はない。今ならまだやり直せる。どうか…。」

 私が言えたのはそこまで。

 あの恐ろしいムチが私を窓際まで吹っ飛ばしたんだ。

 

 「おだまり! どうやら痛い目に遭いたいようだね、余所の艦娘だとて容赦しないよ!」

 

 「響っ!」

 薄れていく意識の中で私を呼ぶ長門さんの声が聞こえた気がする。

 柱島第七泊地の皆、すまない。

 仲間を助けてもらったというのに私は何も恩返しができなかったみたいだ…。

 




※本来のローラは10~12話に登場します。
 台羽正の亡き母への想いを利用し非常に狡猾な戦いぶりを見せてくれたのですが、最後はそれを乗り越えた彼に討たれてしまいます。
 幻影?幻覚?を自由に操る一風変わった敵役として印象に残ったキャラでした。
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