アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※ついにアルカディア号がタウイタウイ第二泊地に乗り込んできました。


第75話 タウイタウイ6(アルカディア側3)

 「では三人(長門・加賀・足柄)とも花火を頼むぞ。」

 沖合にデスシャドウ島を停泊させた後、ランチに乗り込む一行に声を掛ける。

 余談だがデスシャドウ島はステルス電波を出しているのでそう簡単に発見される心配は無い。

 

 予想が正しければ噂のカルチェラ提督を片付けた後、タウイタウイ第二泊地にはマゾーンか深海さん達の襲撃があるに違いない。

 ヤツらとしては繋がっている痕跡や証拠を消したい以上、タウイタウイ第二泊地は跡形もなくなるだろう。

 それまでに監禁されている者を含め、艦娘達全員を収容しなければならないし、先に保護した六名を見るに入渠は補給は勿論、食事も必要に違いない。

 すでにデスシャドウ島の調理場では『ます』さんをはじめ『鳳翔』・『伊良湖』・『大鯨』・『間宮』のキッチン組が大忙しで走り回っている。

 最初は足柄にも要請したのだが、彼女自身はカチコミ組希望だったので、それが終わり次第という事になった(狼さん、こえーわ)。

 

 シェルターの点検、迎撃ミサイルの種類と数、対空兵装の動作確認等を行い異常の無い事を確認すると花火達がデスシャドウ島を出発してから20分は経っている。

 これは急がねばと艤装を出してタウイタウイ第二泊地の建物入口までひとっ跳び、小走りで食堂へ向かった。

 ところが食堂まであと少しという所で花火の悲鳴が?!

 

 「あなた、いい加減になさい!」

 さらに入口前に来た時には加賀の鋭い声が飛ぶ。

 何が起こったのか尋ねようと思って中に入ると、そこにはそんな事など飛んでしまう光景が!

 

 何と花火が薄桃色のブラとショーツに黒いパンスト、そしてパンプスだけになってへたり込んでしまっていたのである。

 おまけにその傍らでは鞭を片手に武蔵を踏んづけるカルチェラ・ターンと脱ぎ捨てられた花火の制服が!

 

 え、ナニコレ?

 さっぱり分からんのですけど…。

 いや、撮影機材を構えた青葉と激しく泣いている花火を見て大体の事が分かった。

 

 カルチェラよ、貴様…、花火のあられもない姿を撮影して脅したな。

 子爵令嬢にとってそれがどういう意味を持つか分かって…、いや分かっているからこそか。

 俺の正室である花火に何をして…。

 いや失礼、これはそんな事関係なく、また誰であっても許される事でありませんですよ。

 ま、花火の下着姿を見せてくれた事には感謝するけど(笑)。

 

 その上、武蔵に投げた燃料を取ってこいだと?!

 その燃料を取って来たのは貴様ではあるまい。

 一体、誰がどんな苦労をして採ってきたと思ってるんだ?

 これはキツイお仕置きが必要ですな。

 

 「そうだ、皆そんなに資源が欲しければコイツを解体してやろうじゃないか。大型艦だけあって少しは足しになるだろうさね(笑)。」

 うひゃあ、前世で勤めていた会社が普通の企業に思えてくるわ!

 南光太郎も裸足で逃げだすほどのブラックぶり!

 

 「提督、あなた正気なの?!」

 陸奥が悲鳴を上げた。

 無理もない、こんなの陸奥でなくても悲鳴を上げてしまうわ。

 

 「正気も正気、大真面目だよ。お前達もあれほど資源、資源と…、アガッ!」

 いい加減にしろよ、テメー。

 そう思った時にはカルチェラの首根っこを掴み上げて鞭を持った右手首を圧し折ってしまっていた。

 

 「ぎゃああ! 痛い痛い!」

 あ、またやっちゃった。

 もっとアンガーマネジメントの能力を身につけないと、いつか大変な事になりそう…。

 まあいいや、どうせ貴様がここの艦娘にしてきた事を思えば大したことでもあるまい。

 

 「アルカディア号さん!」

 あれ、加賀が泣きそうになってる?

 あ、しまった。これ女性に見せてはいけないヤツだったわ。

 よりによって空母枠の側室筆頭艦の好感度を下げてしまうとは…(泣)。

 

 「ヒッ、お、お前は?!」

 何だよ、横須賀で見た事を今頃思い出したのか?

 貴様のせいで俺に対する加賀の好感度がダダ下がりになっちまったじゃねーか。

 

 (女神:うわ、凄い責任転嫁…)

 

 「あ、貴方は!」

 そういえば、このカルチェラのヤツ、この間の横須賀へは武蔵を連れて来ていたっけ。

 

 「女将(鳳翔)(オヤジ)燃料(ミルク)をくれ。」

 カウンター越しにここの鳳翔に声を掛ける。

 

 「どうぞ…。」

 やはりというか部外者の俺に少ない資源を渡したくなどなかったのだろう。

 少し逡巡した後、1本だけカウンターに差し出してくれた。

 まあいい、俺が摂取する訳ではないしな(笑)。

 

 「一杯やれよ(笑)。」

 フタを指で割ってカルチェラに突き出してやる。

 

 「な?! アンタ一体、何考えてんだい?! 人間がそんなモノ飲める訳ないじゃないか、勘弁して…、グボッ?!」

 小田真理。

 じゃなかった、おだまり。

 花火に何をしたか思い出しながら飲め。

 

 「加賀、花火を頼む。落ち着かせてやってくれ。」

 未だ泣き止まない花火にマントを掛ける。

 どうした加賀、そんな顔して?

 だってこのままだと花火がまた服を着てしまうじゃん?(笑)

 




※南光太郎氏:仮面ライダーブラックに変身する人です。
 え、ブラックしか合ってない? すいません…。

※だってこのままだと花火がまた服を着てしまう:つくづく救い難いですね、この主人公。でも加賀さん始め、長門や足柄達は素晴らしい気遣いだと思っているようです(笑)。
 まあ、残念変態主人公ですが、それでも結構仲間想いだったりするんですよね…。
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